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1500

9作

に用いた 潅漑 水 の塩 類 濃度

表面 E   5

0ppm縫 …

10 引 ‑15

‑20

表 面 E   5

1000ppm 

国堅 10

引 ‑15

‑20

表面

2000ppm  ξ i̲1:

引 ‑15

‑20

表 面 E   5

5000pprn  議 と

‑10

引 ‑15

‑20

植付位置 植付位置横 10cm

 Oppm潅

水 無植栽 口

 Oppm潅

水 植栽 田1000ppm潅水 無植栽 団1000ppm潅水 植栽 500      1000      1500  0

EC(μ

S/cm)

500      1000

EC(μ

S/cm)

1500

25図

9作

に用いた潅漑水の塩類濃度,植 栽の有無および潅漑水の塩類濃度が ホウレンソウ栽培後の土壊EC値 におよばす影響

)栽

培期間:1991年5月23日から36日間 栽培作物:ホウレンソウ̀おかめ'

98

潅水区の値 を見 ると地下5 cm以下の採上位置では100 μ S/cmを 越 える区画はな く,1000ppm

潅水区で も

,植

栽区では100 μ S/clnを越える区画はなかった。

2.水

素イオ ン濃度

o⊃

前9作に用いた潅漑水の塩類濃度

,植

栽の有無および潅漑水の塩類濃度がホウレンソウ栽培 後の土壌pH値におよばす影響 を第 26図 に示す。各処理区とも収穫後のpHは栽培前の値 よ りも 大 き くなった。前

9作

の潅漑水の影響 については

,栽

培前およびI灰穫後 とも処理区間の差は小 さい。潅漑水の違いによる影響およびホウレンソウ栽培 による影響はともになかった。

1.電

気伝導率

aC)

ホウレンソウ収穫後の土壌

EC値

について

,土

壌表面 における

EC値

が大 きいのは

,土

表面か らの蒸発 に伴 い塩類が土壌表面 に集積 したため と考 えられる。しか し

,土

壌の表層0

1側

に著 しく塩類が集積 していても,作物の生育 には大きな影響はないとの報告(Saleh・

Troch,1982)も あ り

,土

壌表面への塩類集積が作物の生育 におよぼす影響は小さいと考え ら れる。

植付位置横 10 clnでも表面近 くに塩類が集積 しているが

,点

滴潅漑はその浸潤域の特性 か ら

,作

物 に対す る塩水 の障害 を避 けることができるといわれている(Ayers・ ‖estcot,

1976:石

田 ら,19『

9).メ

ロンと トマ トを用いた点滴潅漑の実験では

,根

群が滴下孔直下 の上層部 に集 中するとされ(山本,1977),こ のことよ り根群は点滴孔直下 に多 く存在 し

,植

付位置横 10 clnには少ないと推測される。このため

,植

付位置横1 0 clnに集積する塩類の影

察 考

α 8.0 7.5 7.0 6.5 6.0 5.5 8,0 7.5 7.0 6.5 6.0 5,5 8.0

7.5 7.0

6.5 6.0

5.5 8,0 7.5 7.0

a 6.5 6.0 5.5

 Oppm潅

水 植i栽

 Oppm潅

水 無植栽 回

1000ppm潅

水 植栽 図1000ppm潅水 無植栽

播種前

表面

      

地 下

10cm

収穫 後

26図

9作に使 用 した潅 漑 水 の塩 類 濃 度

,栽

植 の 有 無 および 潅 漑 水 の 塩 類 濃 度 が ホ ウレンソウ栽 培 後 の 上壊

pH値

におよぼす 影 響

)栽

培期間J991年5月 23日から36日間 栽培作物:ホウレンソウ̀おかめ'

1000ppm潅水土壌

100

響は少ないと考 え られる。

潅漑水の違 いについて

,EC値

は 1000ppm区 の値が大きくなっている。特に

,植

付位置横

10 cl■の表面では 1000ppm区 の値が明 らかに大きい。 しか し

,前 9作

の潅漑水の濃度 による 違 いはな く

,土

壌表面か らの蒸発にともない局所的に塩類が集積 して いるもの と考 え られ る。各区画 のOppm区の値 を見ると地下 5 cln以下の採土位置では 100 μ S/clnを越 える区画 はな く

,耐

塩性が弱い作物の栽培でも生育抑制は起 こらないと考え られる。このことよ り, 塩水 を潅水 して

9作

連作 した後でも

,一

度 Oppm(淡水)を潅水 して栽培 を行 うと塩類集積は

回避できると考 えられる。同一の リーチング総水量では

,リ

ーチング回数が多 くなるとリ ーチ ング効果が高ま り

リーチ ング水の強度が小さい方が効率よく塩が洗脱 され る(井

ら,1996)。 また

,砂

土でアルファルファを栽培 した とき

,3000ppmの

塩水の潅水で塩類が

集積 しなかったという報告 もあ り(Fathiら

,1971),砂

土においては

,1000ppm程

度 の塩類 を含む塩水 を潅水 して も塩類集積は回避できると考え られる.

砂土 は壌上に比べて低濃度の塩水で塩害が発生 しやすい(石田 ら

,1978;石

田 ら,1979) 反面

,洗

浄 は容易である。本実験 において も

,点

滴潅漑でホウレンソウを通常栽培する こ

とによ り

,土

壌 中の塩類の多 くが洗脱され

,土

壌の リーチ ングを行 うと共 にホウ レンソウ

を収穫す ることができた

.こ

の結果よ り

,塩

水潅水 による連作が可能であることが示唆 さ れた.

2.水

素イオン濃度

o⊃

一般に

,Na塩

が潅漑水によって洗い流されると

,そ

の後に水素イオンが入 り

,土

壊を酸性化 させる(高橋,1987)と いわれている。しかし

,本

実験では栽培後のpH値が栽培前よりも大きく

なった。砂土では洗脱の効率が非常 に良 く,Cl(高 井・三好,1977)あ るいはN(Cameronら,1978) の溶脱が多 い。そのため

,海

水 中のNaが土壌中に取 り残 されて土壌がアルカ リ性 になったと考 え られる。また

,硝

酸態窒素が溶脱することで土壊の

pHが

大き くなった と考 え られる(石川・

中村,1985).

ホウレンソウはアルカ リ性土壌 を好み,pH7.33〜 8.22の 土壌で最 も旺盛な生育 をし,pH6.01

6.99で

やや収量が減るとされている(Z ilnmer ley,1924).本 実験の測定結果 をこの数値 に当

てはめると

,栽

消 前 はすべての区画でやや収量が減 るとされる値であった(平均 は pH6.4).栽 培後は平均値が pH7.2で 収量が減るとされる値 よ りも大きな値 を示 した区画が多 い。土壌pH値 だけで生育は決 まらないが

,ア

ルカ リ性土壌を好むホウレンソウにとっては生育 を促進する要 因の一つだ と考 え られ る。

  

(1)塩類集積を人為的に発生させた土壌でホウレンソウを栽培することによ り

,土

壌表 面 を除いて

EC値

は小さくなった.前

9作

の栽培 において 5000ppnの 希釈海水 を潅水

した区画 において も

,Oppmお

よび 1000ppm希 釈海水 を潅水 してホウレンソウを栽培 す ることで

,ホ

ウレンソウ栽培区の土壌中の

EC値

100 μ S/cm以 下 となった。

(2)ホウレンソウの栽培 によ り

,土

壌の

pHは

平均6,4から 7.2と な り

,約

0,8高 くなっ た。

102

総 合考 察

作物栽賠 において

,潅

漑水中の塩類(特

Na塩

)濃度が高いことは

,減

収 をもた らす

,土

の荒廃 を引き起 こすな どの理 由か ら負要因として考えられている。しか し

,好

塩性植物 として

分類 される一部の植物 にとっては Naの 供給が必須である.この特質は環境 に適応 した進化の過

程で得 た と考 え られるが

,食

用 に供する作物 について も

,サ

トウダイ コンやホ ウレンソウな ど では

Na塩

によ り生育が促進される。

一方

,潅

漑土壌の 1/3は塩類土壌化 していると推定 され

,作

物の生育が阻害 されている。 こ のため

,潅

漑 を必要 とす る地域では

,良

質 の潅漑水 を得 られるか どうかが農業生産 の制限要因 になっている ことが多い。 しか し

,供

給量が絶対的に少ない良質 の潅漑水だけを利用 している と農地 の拡大はできない。そ こで

,潅

漑水中の塩類 を利用できる作物が存在すれば

,こ

のよ う

な地域での食糧生産の福音 となるはずである。また

,交

通手段が発達 した現代でも

,乾

燥地域 では作物栽培 に制約を受けてお り

,新

鮮な野菜が不足 しがちである

.特

,輸

送や貯蔵性の悪 さか ら

,新

鮮な葉菜類は貴重である。そ こで

,良

質な潅漑水が不足 し

,一

方では土壌の塩類集 積が顕著な乾燥地域での葉菜類の栽培を目的として

,以

下の研究を行った。

葉菜類 の中で最 も多 く栽培利用 されているアブラナ科およびアカザ科 につ いて検討 した とこ ろ

,TDS 1000ppm希

釈海水の潅水は

,ア

ブラナ科葉菜類の生育を抑制 したが

,ア

カザ科葉菜類 の供試ホウレンソウ

,フ

ダンソウ

,オ

カ ヒジキの地上部生体重が増加 し

,塩

類 を含む潅漑水 の

103

生育促進効果が認め られた。

塩水潅水栽培 に利用可能 と考え られるアカザ科葉菜類のうち

,世

界中で食用 に供 され

,品

分化 も多 いホウ レンソウについて

,塩

(特

Na n潅

水 による生育促進の機構解明を行 った。

ホウ レンソウに 35倍(TDS 1000pp皿)〜7倍(TDS 5000ppm)の 希釈海水 を潅水す ると

,潅

漑水 の 塩類濃度が高 くなるにつれて葉内Na含量は大 き くなったが

,Mg+K+Ca含

量は変わ らなか った。

また

,1000ppm希

釈海水 を潅水 したホウレンソウでは

,Na含

量 と地上部乾物重 との間に正 の相

関があ り

,Na吸

収量が多 い品種 ほど希釈海水潅水 によ り生育が促進 されると考 え られた。

希釈海水の潅水は地上部重

,葉

面積 を増加 させたが

,地

下部重は増加 させなかった。 この こ とよ り

,希

釈海水の潅水は

,葉

面積増加 にともな う地上部重の増加が生育促進 の要 因であった。

また

,生

育後期の相対生長率が大 きく

,こ

の時期の乾物生産の差が地上部重の差 となって現れ ている ことが明 らかになった。

また

,ホ

ウレンソウ体内には特異的にシュウ酸が集積 している。このシュウ酸 はカチオ ンの イオ ンバ ランスを保つな どの働きをするが

,高

濃度 に集積す ると生理作用 に害 をもた らす。 こ のため,過剰 となったシュウ酸は Caと 結合 して不溶性のシュウ酸 として蓄積 して いると考 えら

れている

.塩

水の潅水 によ り体内に吸収 されたNaが Caの 代わ りにシュウ酸 を不溶化 し

,遊

離 したCaが生育 を促進すると仮説 を立てた.しか し

,塩

水 を潅水 して栽培 したホウレンソウにシ ュウ酸 を散布すると

,淡

水 を潅水す るよ りも生育が抑制 され

,Naに

よるシュウ酸 の不溶化 は行 われていないことがわか った。

次 に

,塩

水 を潅水することで生育が促進 される品種 ̀ア トラス

'と ,促

進 されない品種 ̀オ ー ライ

'を

用 いて

,個

葉 の光合成速度および呼 吸速度 を測定 した。 ̀ア トラス

'の

光合成速度

104

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