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自由記述

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第 6 章 結論

A.2 自由記述

間企業(電力メーカ)が主体で進めることが必要と考える。その一方で役所や研究機関大学教育 機関は原子力技術者へのバックアップを期待している。

個人的な意見ですが、原子力の技術継承の問題は、「原子力が基幹エネルギーと位置付けられてい るにも関わらず、世の中の風潮により同分野を希望する新しい人材が減少傾向にある」点が大き いと考えます。これは、各所で新しい「血」が注ぎ込まれず、一般的なモラル・公的な責任感を 低下させる遠因となっているのではないでしょうか?原子力の位置付けについては、「政治」が決 めることなので、意見することは難しいのですが、少なくとも「基幹エネルギー」としての社会 的役割を世の中に示さないと、新しい優秀な人材の育成は困難と考えます。また、「原子力工学」

とは、かつては「総合工学」とうたわれていましたが、それであるならば、関連する「機械」「電 気」「化学」「建築」などとの積極的な連携を大学内で進めるのも今後の選択肢と考えます。(あく までも、後ろ向きな衰退を意味しているわけではありません)昨今の印象として、否定される人 も多いと思いますが「原子力工学科の孤立」と「その他不人気分野との合併」が、大学内などに おいても見られ、危惧を感じることがあります。

新規プラントの建設が停滞すると、民間会社等において原子力技術者の意欲が沈滞することにな ります。 現在は、原子力の端境期であると考えますが、何年か後には、地球温暖化や化石燃料の 涸渇が社会において深刻化し、原子力が活性化してくるでしょう。 その時までに、研究開発等を 絶やさないようにし、技術継承に努めるべきです。

ノウハウ・常識的判断といった明示できない技術を、どのように抽出して、明示的に表現して継 承に役立てて行くかが大切な課題の一つになると思います。

(1)技術継承を単にスキルを有する個人の問題として捉えるのでは限界がある。個人の職業倫理 観の変質に歯止めはかからないとさめた目で認識した上で、どのような対応を(社会・会社)シ ステム全体で取るかが重要。(2)それは、個々人間の問題としては、少なくとも ・大学教育以 前を含めた教育の問題から、 一人の人間のリクルート、 およびリタイア後の活用ということ までを含めた長期的なスコープが必要。(3)また、制度的には当該会社組織内の対応のみならず、

欧米の技術監査システムの研究に基づく、製造過程における「良いものを作りこむ」メカニズム の構築や、そのための外形的基準の蓄積が不可欠。(4)上記(3)について言うなら、ドイツの技 術検査協会(TUeV)の活動は研究対象になる他、同じくドイツのKTA基準という技術基準の束 の存在は、極めて注目すべきものと考えています。両者については、もし私に時間があれば、自 ら十分研究し、政策として打ち出したいと思っているものです。(5)なお、蛇足ですが、技術継 承の問題は、原子力プロパーの問題というよりは、我が国の製造業全般の問題であり、原子力活 動に特化して考えるだけでは十分ではないのではないですか?(もちろん原子力に優秀な人材が集 まらないという問題はありますが、もともと原子力の草創期には、原子力プロパーの人などいな かったことを考えれば、議論の幅は、原子力に特化せず「ものづくり」そのものの問題を対象に した方が良いのかもしれませんね。

この問題については世界中で懸念されていることなのですが、特に日本については、原子力が必 要なのは明確であり、また、世界においてもその必要性が近い将来見直される可能性が指摘されて いることから、世界でもまれに見ない規模を誇る日本の原子力はリーダーシップをとり、世界の 原子力業界の舵取りをする義務があるように感じます。しかし現状は最近の事故等から、これと

は全く逆の方向に進んでおり、技術継承が衰退してきていることについてはその安全性もさらに 脅かされる危険性もはらんでいることから、国全体で危機感を持つべきであると感じます。原子 力の将来を背負う若き技術者が少なくなっているということは、なんとも不安であり、心配です。

大学の教官の場合、人のつながりだけで成り立っていて 技術継承は意味がない。次の世代の人は 前の世代を乗り越えないと駄目だし、乗り越えられる人が次の世代を担うことになる。

私見ですが、経験豊富な技術者というのは、自分の持っている技術を具体的な言葉やデータで示す ことが一般的に苦手だとみられています。これは技術は盗むものという言葉に象徴されるように 日常的に分かりやすい言葉で継承することを強いられてこなかったこともあるでしょうが、もう 一つはいわゆるキーボード世代でないことも関係していると思います。欧米の技術者でキーボー ドをたたけない人は皆無に等しいでしょう。したがって彼らは気楽に考えていることを自分自身 で文章化できます。しかし、そうでない日本の技術者は第三者の介在が必要となります。その過程 で生産性と表現の正確さ・適切さが大幅に損なわれます。これが、この分野における彼我の差に なっているような気がします。ITは若い人達より高齢者の方がより必要です。アクセス性を高め る技術を早急に開発し、キーボードを駆逐してしまうことが求められていると思います。時間は そんなにありません。

宮大工ではありませんが、やはり技術が継承されるためには、「定期的に継続して新規プラントの 建設が成されること」が最も効果的です。そうすれば、メーカも長期的展望の下に人材を育成で きますし、OJTで技術継承が可能となります。単に技術を継承しようとしても、継承した後の使 い道がなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。何のために継承するのでしょう。それが何の 役に立つのでしょう。その点についての明確で具体的な展望が必要と思います。この点は、産官学 の三位一体で協調して対応しなければ、なかなか対応は難しい気がします。しかも、具体的方策 となると、それは更に大変です。難問ですので、広くアイデアを募集し、それを実際に具現化す る努力が必要と思います。予算の裏付けも必要ですので、実際に実践するのは困難を伴いますが、

少しでも前進する努力が重要でしょう。

原子力については、ある程度のプロジェクトを立ち上げ、産業界を合理化し、技術継承を図る必 要がある。 原子力工学自身が総合工学であるため、大学教育では原子力工学に特化せず、広い分 野の教育が適切ではないか。運転保守は既存のプラントの運用で技術は維持できるが、設計技術 の継承が心配される。

原子力に限らず、技術の継承は実際に経験することが一番ですが、それが出来ない状況ですので、

若いうちに大きなプロジェクトに参加できるようなシステムが出来ることを望みます。データベー スは不可欠でしょうが、それを活かすには経験が必要だと思います。

実際、プラントの設計(解析)・製作を行うのは、民間企業である。 そこで、大学と民間企業と の分け方は、 大学:原子力分野が幅広いので、少ない年数で習得できる知識に限界があります。

よって、基礎知識の習得に努める。 民間企業:OJTにより実務ベースの知識(ノウハウを含む)

を習得する。さらに、個人一人での習得に限界があるので、現状知識をOJTにより年長者より部 下に伝授し、部下はそれ以上の知識の習得に努める。 その様に対応して、長い年月を見た場合の 技術継承と向上が有るのではないでしょうか。

技術の継承については大学、関係研究開発機関、メーカ、ユーザー(電力)それぞれのレベルで積

極的に取り組むことが必要であり、また、継承の仕方も異なることから、今回のアンケートを踏 まえ、各レベルでの継承の在り方を是非提案して頂きたい。

技術・工学の各分野でほころびが目だっているように思います。 技術・工学をないがしろにすれ ば、長い目で必ずしっぺ返しがあると思っています。原子力の安全は先人の努力の成果だと思い ます。これが承継されないとき、原子力に限らず、日本の没落が現実になると思います。

技術継承自体が目的ではなく、将来のニーズに対し過去の技術成果が効率的に反映できることが 重要。将来のニーズの発生する時期と内容について確度の高い予測を行い、具体的に必要とされ る技術或いは技能を明らかにすべき。その具体的な事項について有効な技術継承策を立てるべき。

概念論では解決しない問題。

発電所現場の問題の中で人員構成のゆがみ(若年層が少なく年齢構成は釣り鐘型、後任が入って こないのでいつまでも一番若手等)が、職場のモラルなどに大きな影響を与えていることを聞い てきました。技術の継承もその中で大きな問題で、切り口が見つからないまま現在に至っていま す。パソコンを利用した支援システムなどいくつか提案されてはいますが、なかなか、これはと いう感じがしません。

原子力分野の技術継承は非常に重要な問題であると考えています。 他の技術分野に比べて歴史が 浅く、技術継承のスタイルが確立されていないと思われる一方で、新規開発は停滞気味であるの で、それがますます原子力分野の技術継承を難しいものにしているように思われます。 技術力や ノウハウを持ったベテランに頼るだけではなく、ベテランの持つノウハウを明文化して保存する など、できる限り共有するような仕組みを作り上げることが重要であると思います。

コスト削減の要求の中で原子力産業もマンパワー不足の嵐にみまわれておます。そういう観点か ITの活用により経験の豊富なエキスパートの知識を共有できるようにしていくことは重要だと 思います。

原子力の技術継承には、原子力が容認され、社会に理解されいくことが重要であると考える。その ために一番重要なことは、学校における教育のあり方と考える。大学においてもさることながら、

将来を担う若者(特に、小・中校生)にいかに正しく原子力を理解してもらうかが重要であると考 える。 国レベルにおいて学校教育における原子力のあり方をもっと議論すべきであると考える。

本件は日本だけの問題ではなく、原子力産業の発展があまり望めない世界的な問題であると考え ます。広く欧米等原子力に携わる者の間で意見交換することも重要であると考えます。

民間の活力に期待する必要があると思います。そのためにも、利益か明るいビジョンが欲しいも のです。

技術継承は、原子力だけが特別でない。(確かに、原子力は絶対間違ってはならない、ミスをおか してはならないが)社会全般が、理工系離れが進んでおり、技術継承が問題になって来ているの でないかと思う。総合職を求め過ぎるので、専門職が減っており、その結果技術継承ができなく なって来ている様にも感じられる。

原子力は”成熟しきった技術”また”負のイメージ”が学生にはあると考えられ、その中で学生を確 保することは、難しいと考えられる。今後は、他分野での応用など魅力ある面を出す必要があり、

その為には、産学官の協力が必要となる。人員の確保が出来ない産業は廃れるのみである。

企業では自分の業務に追われ結果として若手への技術伝承ができないことが多いと思う。本当に

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