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第4節 考察

1VCSIの因子構造と=ミュニケーシNン技法

VC鐡の因子構造では、第1因子「相手および自己の開示」は第皿因子噸聴している ことを示す表現(反応・質問)」と第N因子縮手の言動や気持ちの確認に、またやや低 いが第H因子f相手の言動に対する評価」に有意な相関が認められ、第1因子が看護師の 言語的応答能力としての代表的な尺度といえる。しかし、第H因子「相手の言動に対する 評価は、他の3っの因子ともに相関係数力§小さく、独立した因子であると解釈できる(図 5)。また、第ll因子野手の言動に対する評価に分類された8項葭は、表7の項羅別平 均値および偏差値のデータからもすべて3.00以下で、他の3因子の三三に比べ、話をよ1

表9VC$1尺度4因子とH本語版SSI6領域との関連

第1因子

第夏因子 第斑因子

第W因子

領域i  領域2

e. K2 * o.ogg

e.g43 o.iol

eD25 O.129

g.148* O.217 ** e.14* 0261 **

領域3  領域4

 0.16* OD59

0.031 O.184 **

O.057 O.15*

      n: 228

領域5  領域6

G173 ** O.101

−gSl g.133*

g.223 ** e.029 e.225 )gek O.152 *

*p〈o.es * *p〈e.e1

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第双霞子傾聴しているという表現

1 r=.s3s

いつ(どこで・だれが・なにを・どのように・

ネぜ)…があ9ます

情鞭

…は…ということです 解釈2

そうですね 肯定饗

あなたは…と…のどちらが(白き)ですか?限定重

…しましよう 憎憎

相手の回しを闘いているというサイン ニしての感嘆詞

出鉱3

そのとおりです 欝定3

あなたは…しますか? 限定象

あなたは…が(好き)ですか? 隈定3

r繍226

    第獲因子相手の雷動の対する評価

r諜.3◎3あなたの今やっていることは、いつも     蟄っていることと違いますね

    そんなことを(書。たら)ダメですよ     そんな心配をしても意味がありません

    でもあなたは…ということを言っていたじゃないですか     私はあなたが…した方がいいと思います

    あなたが言ったことは…と考えられます     そんな必要はあljません

    私はあなたに…ということを宣いたいのです r認.418

第1V因子相手の言動や気持ちの確認

あなたは…と(欝《)て)いるのですね

(怒って)いるようですね

あなたは…を心配しているのですね あなたが(雷vた)のは…ということですね

(うれしい)と感じているようですね

醐霧題羅隙 騰麺羅禰

⑩尋

図5 VCS王/4因子の関係

く聴くための言語的応答としてはあまり使われていないことがわかる。第U因子にはカテ ゴリーとして「否定」「対決」「解釈」が含まれている。これらのカテゴリーは、稲岡が「コ

ミュニケーシNンに障害を及ぼす技法」としで提示している「患者の話す内容・考え・行 動を否認・拒絶する」やHays,」. S.(1963)の「非治療的技法」としてあげている19 技法のうち、「拒否」「不同意」眺戦戸外因の指摘」「否定」「解釈」らに該当するといえ

る。この発言項目を頻繁に使うことはあまり亥子ましくないと推察できる。

 しかし、看護場面とくに話を聴かなければならない時に、どの因子のどのカテゴリーを どの位の舞渡で用いることが妥当であるかについては今後検証していきたい。

2VCSIの信頼性と妥当性

 尺度の信頼1生については、GP分析、 Cronbadfsαおよび再検査法により検討した。

VCSIにおける尺度全体のCronbachlsα ・・ O.893で、4つの下位尺度においては C魏b歌chlsα=0.703〜0.8・13が得られた。内的整合性の確認のためには、α=0.8以上 されていることから考えるとやや低いα係数ではあるが、内的整準性は認められたと考え る。また、VCSIの33項目の因子構造としては、①相手および自己の開示(第1因子)② 相手の言動に対する評価(第H因子)(釧圃穂しているという表現仮:応・質闇)(第班因子)

④相手の言動や気持ちの確認(第W因子)という4つの概念を測定する内容領域を含んで いると言える。

 次に、日本語版SSIの6領域との相関を検討した。日本語版SSIは、前述したように、

Riggi◎, R. E.(1986)が、一般的xxミュニケーション能力を主張性や非言語表出性などの 陵出性」、共感性や非言語解読能力などの「感受性」、セルフモニタリング傾向などの壌 出の=ントロール三九という3種類の能力を取り上げている。それらについて、非言語 的伝達を主とする「情緒的」と言語的伝達を主とする「社会的」に分けることで、6っの 基本的能力で構成されると理論化したものを基盤にしている。

VCSIが言語的ロミュニケーション能力を測定する尺度として妥当であるためには、 B 本語版SSIの6領域のうち、言語的情報を媒介とした知識や社会的規範を解読するr社会 的感受性」や同じく言語的情報を媒介とした表現やその流暢さや会話のきっかけをつくる

「社会的表現幽の2つの社会的スキルとの相関が必要と思われる。「社会的感受性」f社 会的表現性Jの領域は第1因子・第斑因子および第【V因子との相関が高いことからVCSI

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が言語的伝達能力を測定する手がかりとなりうることがわかった。しかし、言語的応答能 力は非書語的情報を媒介として他者の情緒状態や信念や態慶や地位を解読する「情緒的感 受性」や同じく非言語的な情報を媒介として愛情や態度や地位を伝える「情緒的表現性A や表現を制御する「情緒ts 2ントV2一一ル」さらに、言語的情報を媒介として表現を常㈱す

る「社会的コントロール」などの社会的スキルに支えられている必要がある。すなわち、

社会的スキルが優れているか否かは日本語版SSIの6領域をバランスよく獲得しているこ とで決まるとRiggo, R. E.だ述べているが、 VCSIは、日本語版SSIの言語的椿報を媒介 とする表現性や感受性との関連が高いことから、専門的コミュニケーション技法としての 言語的応答に対する意識を測定する尺度として活用できることが明らかになった。

 今回の調査では、看護師の言語的応答能力を、VCSIにより、自己申告でしかも文章例 を使用している頻度について回答を求めるものであった。この結果は応答能力を身につけ る1ステップとして、看護揚面での書語的応答に関する意識を反映しているにすぎないこ とを認識しておかねばならない。今後、因子分析により抽出された4因子のどの発言をど の位使用することで相手の話を聴くことが可能なのかを検証していくことと同時に、実際 の応答場面の分析などにより、言語的応答能力の測定方法を明らかにしていきたい。

 また、患者・看護師関係におけるロミュニケーシaン技法としては、治ミュニケーシ ョンを促進する技法と障害を及ぼす技法」(稲岡、1990)や「治療的技法と非治療的技法」

など(H:ays,」. S.ら・1963、 He拡E. C.・1980、 Ivey, A E.・1978)の分類が見られる。

一戸ら(1998)・木立ら(2◎0◎)は、マイクロケウンセリング技法を用いた質問紙により、

看護師のコミュニケーション傾向を調査しているが、コミュニケーション技法をどの程度 意識的に活用しているかを測定する尺度は開発されていないので、この尺度は一測定尺度

として位置づけることができると思われる。

第4章 研究3VCSIからみた看護学生のコミュニケーーションの実態

第1節 昌的と方法

 短期大学入学時と6ヵ月後の学生の=ミュニーション能力を日本語版SSIとVCSIを用 いて比較検討ずるために、調査を実施した。

 調査対象は2eo2年度入学生49名に入学時の調査(2◎02年4月11日)と6ヵ月後の

調査(2◎◎2年10月1日)の2回おこなった。

 調査は質闇紙を用い、授業の後、配布・回収をした。

 倫理的配慮については、研究の趣旨を説明し、個人のプライバシ・一・一一・が漏れることはない こと、調査の目的以外には使用しないこと、縦断的に追跡するために個人名が必要である ことおよび希望に応じてデータを返却し、自分の状況を知ることができることを文書に明 記して協力依頼した。

 調査内容は、日本語版SSI(梅野、1994)とVCSI(野江、20◎2)を用いた。

 H本語版SSIは、6領域各15項目、全90項昌からなる尺度であり、評定は俳常にあ

てはまる」「あてはまる」ギどちらともいえない」「あてはまらない」「非常にあてはまらな い1の5件法とし、「非常にあてはまる」を5点、「非常にあてはまらない」を1点とした。

さらに逆転雪田についてはf非常にあてはまらない」を5点、ザ非常にあてはまるjを1 点として、合計点を算出するものである。

VCSIは、看護師の専門的コミュニケーション能力の一つである、患者の気持ちをよく 理解するための言語的応答能力を測定する尺度で、4因子(第1因子「相手および自己の 開示」、第豆因子「相手の言動に対する評価」、第盟因子噸聴しているという表現仮応・

質問)」、第IV因子「相手の言動や気持ちの確認」)33項瑠からなる文章例を用いた質問紙 である。内容は表10のとおりである。

評定は「とてもよく使う」「よく使う」「どちらともいえない」「あまり使わない」rほと んど使わないjの5件法とし、「とてもよく使う」を5点、「ほとんど使わない」をi点と

した。さらに逆転項目については「ほとんど使わないjを5点、「とてもよく使う」を1 点として、合計点を算出した。

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