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26年版 33年版 44年版 52年版H1年版 図2−5 生徒実験の内容の変遷(啓林館)
図2−5から、第1分野では、「身の回りの物質とその変化」が52年版で 減少したものの全体としては増加の傾向にあることがわかる。また、「身
の回りの物理現象」の内容の割合が、26年版,33年版に大きくなって
いるのが特徴である。
第2分野では、 「植物の生活と種類」の生徒実験の割合が多く、次第に 増加の傾向にあることがわかる。これに対し、「動物の生活と種類」の生 徒実験の割合は44年版で大きく増加したものの全体的にみると減少の傾 向である。また、「生物のつながり」の生徒実験の割合も52年版以降大 きな値を示しているのが特徴であるといえる。
このように、生徒実験の内容は、26年版,33年版と大きな割合を占
めていた「身の回りの物質とその変化」「身の回りの物理現象」の内容が、44年版,52年版と減少したものの、再び平成元年版で増加しており、
生徒の身近な事物・現象がその内容として、今後重要視される傾向にある ことがわかる。
第2章 教科書における生徒実験の取り扱い方の変遷
2.2.2 生徒実験の取り扱い方の変遷
(1) 教科書別による比較
生徒実験を教科書の記述の仕方から分析し、発見探究的な扱い方と説明 検証的扱い方の二つに分けて整理した。次の表2−13〜14と図2−7〜8がその 結果である。
表2−13 生徒実験の発見探究的扱いの割合
26年版 33年版 44年版 52年版 H1年版
東京書籍 86% 83% 81% 97%
大日本図書 63% 79% 69% 62% 87%
学校図書 65% 76% 94% go% 85%
教育出版 77% 82% 86% 99%
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26年版 33年版 44年版 52年版 E1年版 図2−7 発見探究的な扱いの割合
表2−14 生徒実験の説明検証的な扱いの割合
26年版 33年版 44年玉 52年版 H1年版
東京書籍 2脇
17% 19% 3%大日本図書
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35% 24% 6% 1a% 15%教育出版
23% 18% 14鑑 1%啓林館
59% 38駕 28% 25駕 7鑑説明検証的な扱い
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26年版 33年版 44年版 52年版 H1年版 図2−8 説明検証的な扱いの割合
これらの図表から、全体的な傾向としては、どの教科書も学習指導要領 の改訂の度に発見探究的な扱いが増加してきていることがわかる。しかし、
変化の様子は教科書により微妙に異なっており、おおよそ、東京書籍と大 日本図書、啓林館と教育出版、学校図書の三つの仲間に教科書をわけるこ とができる。
東京書籍、大日本図書の教科書は、26年版から52年版まで発見探究
的扱いと説明検証的扱いの割合がほぼ一定であったのが平成元年版で大き第2章 教科書における生徒実験の取り扱い方の変遷
く発見探究的な扱いに変化しているのが特徴である。東京書籍と大日本図 書を比較すると、東京書籍の方が発見探究的な扱い割合が高く、大日本図 書は比較的低い。
啓林館の教科書では、26年版から平成元年版まで比較的滑らかに生徒 実験の発見探究的な扱いが増加してきているのが特徴である。教育出版の 教科書にもその傾向がみられ、平成元年版では、発見探究的扱いの割合が
5社の教科書の中では一番高くなっている。
学校図書の教科書は、他の教科書とはやや異なる傾向を示す。44年版
までは発見探究的扱いが著しく増加し、44年版では最高の94%という
高い割合を示した。しかし、その後は減少傾向になり平成元年版の教科書 では85%に留まっている。この原因は、例えば実習の扱い方でみると、44年版ではすべて「… するのはなぜだろう。」という課題を述べた 後に実習する流れになっていたのが、平成元年版では一連の学習の後に実 習するようになっており、図表にまとめさせたり、実習で確かめさせるな ど、説明検証的扱いに変わっているためである。しかしながら、この説明
検証的な扱いは、全体としては15%と低い割合を示し、85%の大部分
が発見探究的な扱いとなっている。
このように平成元年版において、どの教科書もほとんどの生徒実験が発 見探究的扱いになっている。この原因として考えられるのは、やはり、学 習指導要領の内容項目の中において「観察、実験」がはっきりと位置付け
られたことがあげられるのではないかと思う。
次頁の図2−9に、各教科書毎に生徒実験の取り扱い方の変遷を示す。
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東京書籍
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教育出版
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26年版 33年版 44年版 52年版 H1年版
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図2−9 主な教科書における生徒実験の取り扱い方の変遷
第2章 教科書における生徒実験の取り扱い方の変遷
(2) 単元別による比較
生徒実験の取り扱いが、一番典型的な変遷をしてきた啓林館の教科書に ついて、単元毎ではどのように変化したのか分析した。その結果が次頁か
らの図2−10〜14である。
26年版では、どの単元も説明検証的扱いの生徒実験が多い。特に多い のは「水・空気」「からだのはたらき」「資料の利用」「光と光学器械」
などの単元である。これに対し、発見探究的扱いの生徒実験が多いのは
「熱・音」「道具と器械」の単元とその数は少ない。
33年版では、26年版に比べ発見探究的扱いがかなり増加してきてい
るのが特徴である。特に多くなっているのは、「熱」「光」「電気と電 流」 「電流と磁界電波」 「重さと圧力」 「力と仕事」などの単元である。それに対して説明検証的扱いが多い単元は、「水や空気の成分」「資源の 利用」「気象」 「生殖と遺伝」などであり、数の減少が目立つ。
44年版では、この傾向が一層強くなっている。「科学へのいとぐち」
「物質の分離」の単元で説明探究的扱いが発見探究的扱いの数より多く なってはいるが、その外の単元ではほとんど発見探究的な扱いが増加して いる。特に「物質の特性」の単元では、すべて発見探究的扱いとなってい
る。
単元ごとの生徒実験数が極端に少なくなっている52年版では、説明検 証的な扱いの実験は限られたものになってきている。説明検証血惑いの数 は減少し、どの単元も発見探究的扱いになってきている。
平成元年版では、説明検証的な扱いの生徒実験は、わずか2つ残るだけ となっている。どの単元においても生徒実験は、すべて発見探究的な扱い になってきているのである。
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図2一・1e 26年版単元別生徒実験取り扱い比較(啓林館)
第2章 教科書における生徒実験の取り扱い方の変遷
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図2−11 33年版単元別生徒実験取り扱い比較(啓林館)
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