• 検索結果がありません。

結果

ドキュメント内 自動二輪車の低速走行における (ページ 95-103)

V. 熟練度の違いによる動作特性比較実験 〜ハンドル操作成分比較〜

V.3. 結果

V.3.1. ハンドル転舵角θh

図5-1.(a),(b)に各群におけるハンドル転舵角 θh頻度分布を示す.両群 の頻度分布の等分散性を確認するため,それぞれ 4 名分のデータを結合し,

F検定をおこなった.結果,F(21665,5169)= 11.63,P < .05となり初級者 と熟練者ではハンドルの転舵操作が異なっていることが明らかになった.

また,両群において大きくハンドルを転舵している状態の頻度比較を実施す るため,転舵角10度以上の頻度の差についてスチューデントの t 検定を実施 したところ,t = -3.44,df = 6p < .05 となり,10度以上の転舵角の発生頻 度に関して有意に差があった.すなわち,熟練者群のほうが,有意にハンドル を左右に転舵した状態で走行していることが確認できた.

91

(a) 初級者ハンドル転舵角

(b) 熟練者ハンドル転舵角 図5-1.ハンドル転舵角頻度分布 0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

-34 -23 -11 0 11 23 34

頻度(%)

角度(deg)

初A 初B 初C 初D

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

-34 -23 -11 0 11 23 34

頻度(%)

角度(deg)

熟a 熟b 熟c 熟d

V.3.2. ハンドル上下荷重Fv

図5-2.(a),(b)にライダーごとのハンドル上下荷重Fvの頻度分布を示す.

初級者群においては,低い荷重域に多く集まっている分布となっており,一方,

熟練者群は高い荷重域まで分布が広がっていることを確認できた.

両群の頻度分布の等分散性を確認するため,それぞれ4名分のデータを結合 し,F 検定をおこなった結果,両群には有意に差があり,等分散でないことが 確認できた( F(21665,5169)= 3.14,p < .05 ).

また,ハンドルへの荷重をあまり使用していない領域の頻度を両群で比較す るため,30 N以下の荷重頻度について,スチューデントのt 検定を実施したと ころ,有意に差があった( t = 3.97,df = 6p < .05 ).このことから,初級 者は熟練者に比べあまりハンドル上下方向に荷重をかけていない状態で一本橋 走行をおこなっているということが確認できた.

93

(a) 初級者ハンドル上下荷重

(b) 熟練者ハンドル上下荷重 図5-2.ハンドル上下荷重Fv

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

-270 -135 0 135 270

頻度(%)

荷重(N)

初A 初B 初C 初D

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

-270 -135 0 135 270

頻度(%)

荷重(N)

熟a 熟b 熟c 熟d

V.3.3. ハンドル前後荷重Fh

図5-3.(a),(b)にライダーごとのハンドル上下荷重Fhの頻度分布を示す.

初級者群においては,低い荷重域に多く集まっている傾向がみられた.

両群の頻度分布の等分散性を確認するため,それぞれ4名分のデータを結合 し,F 検定をおこなった結果,両群には有意に差があり,等分散でないことが 確認できた( F(21665,5169)= 2.34,p < .05 ).

また,ハンドル上下方向荷重と同様に両群の低荷重領域の頻度比較するため,

30 N以下の荷重状態について,スチューデントのt 検定を実施したところ,有 意差は確認できなかった( t = - 2.13,df = 6,n.s. ).このことから,ハンド ル前後方向の荷重に関しては,有意な差異は確認できなかった.

95

(a) 初級者ハンドル前後荷重

(b) 熟練者ハンドル前後荷重 図5-3.ハンドル前後荷重Fh

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

-184 -92 0 92 184

頻度(%)

荷重(N)

初A 初B 初C 初D

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

-184 -92 0 92 184

頻度(%)

荷重(N)

熟a 熟b 熟c 熟d

V.3.4. リアブレーキ踏み込み荷重 Fb

リアブレーキ踏み込み荷重 Fb のデータを図 5-4.に示す.Fb はデータの欠 損があったため初級者 2 名,熟練者 2 名のデータを示した.このデータから,

熟練者2名は強い荷重領域まで分布しており,リアブレーキを強く踏み込むこ とができていることが確認できた.一方,初級者は測定できたライダー 2名と も 10〜25 Nの区間にピークが発生していた.すなわち,走行中に強いブレー キをかけることができていない傾向があることが確認できた.

図5-4.リアブレーキ踏み込み荷重 Fb 0%

5%

10%

15%

0 20 40 60 80 99

頻度(%)

荷重 ( N )

初B 初C 熟a 熟c

97

V.3.5. 結果まとめ

本章で得られた実験結果のまとめを表5-1.に示す.

表5-1.結果まとめ

初級者 熟練者 有意差

ハンドル転舵角

10°〜 使用率 1.4 ± 2.0 %

10°〜 使用率

43.4 ± 24.3 % p <.05

ハンドル上下荷重 0〜30N荷重使用率 24.6 ± 2.9 %

0〜30N荷重使用率

46.4 ± 10.6 % p <.05

ハンドル前後荷重 0〜30N荷重使用率 62.2 ± 7.1 %

0〜30N荷重使用率

45.7 ± 13.7 % n.s.

ブレーキ踏み込み 荷重(参考値)

0〜50N荷重使用率 80.0 ± 16.1 %

0〜50N荷重使用率 26.9 ± 4.3 %

ドキュメント内 自動二輪車の低速走行における (ページ 95-103)

関連したドキュメント