4 地区実行委員の意識
4.2 結果および考察
付属資料4に、調査項目および結果の一覧を記載する。
①地区公演に関する会議開催について
表 5-6の通り、分館の会議は、月1回から2回程度開催されている。分館で行う地区公 演に関する打合せや反省会は、基本的には分館の一議題として採り上げられ、地区公演の ためだけに開催される会議は持たれていない。こうした点からも、地区公演は公民館の活 動の中の一つとして位置していることがわかる。公民館委員にとってみると、他の行事と 同じものであり、実際にそのような取組みのなかで開催されている。
表 5‐6 会議回数 N=118 (%)
1か月に1回 48.1
2か月に3回 13.9
1か月に2回 12
その他 23.1
115 表 5‐7 地区公演が議題となった会議 N=118 (%)
1回 4.6
2回 29.6
3回 36.1
4回 9.3
5回以上 18.5
NA 1.9
②人形劇フェスタの価値について
人形劇フェスタの価値については、「市民が身近な場で人形劇を楽しめる」84.3%、「飯 田市内全体が賑わう祭典となっている」64.8%、「地区公民館や分館の恒例行事として位置 づき公民館活動が充実する」61.1%、「市民と他県からの来場者の交流の場となっている」
47.2%、「小中学生の上演の場となっている」43.5%、「ワッペンをつけていればいくつで も人形劇をみることができる」42.6%。以上が、回答者の 40%以上が人形劇フェスタの価 値として認めている項目である。
一方、「市民がつくり市民が楽しむお祭りとして、市民が一体感を感じることが出来る 活動となっている」24.1%、「地域の住民が気楽に参加できる地域の活動となっている」
25.0%、「各地域で趣向を凝らし各地区の公民館活動が充実する」26.9%といった、地区公 民館や分館の公民館活動に直接反映される価値については、30%以下であり評価が低い。
回答者である公民館委員の住民は、自身が地区公演実行委員としてかかわった地区公演 を通して人形劇フェスタを評価している。多くの人が認めている事項は、身近な場で人形 劇観劇ができること、地区内の小学生の発表の場となっていること、地区の夏の行事とし て位置づいていること、劇団や市外からの観客との交流の場となっていることなどである。
これは、表 5-9で示した地区公演実行委員を終えて楽しかったことと重なる。
一方、評価が低かった事項を見ると、住民の趣向を凝らす公民館活動充実の場となって いるか、市民が参加しつくり出す祭りとし て市民の一体感を生み出す活動になっているか であり、公民館委員として人形劇フェスタ地区公演の運営に参加した公民館委員は、社会 教育として地域課題の改善に結びつける場としては人形劇フェスタを考えていない。人形 劇フェスタを、すでに地域の行事に位置づいた活動として捉え、順番で担当する公民館委 員として参加した経験を通して住民が楽しんでいる実態を知り、楽しんでいる実態を価値 として人形劇フェスタを評価している。
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表 5‐9 地区公演実行委員を終えて楽しかったこと(複数回答) N=118 (%) 子どもたちが人形劇を楽しんで観劇していたこと 88.0
劇団の人と交流が持てたこと 65.7
たくさんの地域の住民が来場し観劇してくれたこと 60.2
計画通りに問題なく地区公演が終了したこと 56.5
地区実行委員会に参加した者同士の交流が持てたこと 39.8
自分が人形劇を観ることができたこと 38.0
地区外・市外・県外の方が来場し観劇してくれたこと 37.0
その他 2.8
特にない 0.9
③今後の運営及び観劇への参加意思
表 5-11より、観劇参加の意志は「とてもそう思う」25.5%、「まあまあそう思う」51.9%
表 5-8 人形劇フェスタの価値(複数回答) N=118 (%)
市民が、身近な場で人形劇を観劇することができる 84.3
飯田市内全体がにぎわうイベントになっている 64.8
分館や地区公民館(本館)の恒例行事として位置付き、公民館活動が充実する 61.1 市 民 と 他 県 から の 人 形劇 団の 人 た ち の 出会 い を 楽し む場 と な っ て おり 、 そ んな なか で
市民が飯田の良さを再発見している 47.2
小学生や中学生の上演の場となり、学校と地域の連携の場になっている 43.5 ワッペンをつけていればいくつでも人形劇を観劇することできる 42.6 国内ばかりでなく世界にも知られ、市民が誇りを感じることのできるイベントである 39.8
親子の子育て支援の場となっている 37.0
中高生がボランティアとして参加し、若者の地域活動への参加の場となっている 35.2 地 区 ご と の 趣向 を 凝 らし た地 区 公 演 の 取組 み に より 、そ れ ぞ れ の 地区 が 公 民館 活動 充
実への刺激を得ている 26.9
地域住民が気楽に地域活動に参加できる場となっている 25.0
市民がつくり市民が楽しむお祭りとして、市民が一体感を感じることができる 24.1
経済効果を上げている 14.8
離れて暮らす家族や親戚が、人形劇フェスタがあることで飯田に集まる 5.6
その他 0.9
特に役に立っていない 0
117
と、観劇参加に前向きな意思を持つ人は約 75%を占める。
一方、運営参加については表 5-10 のように、「とてもそう思う」7.6%、「まままあそう 思う」28.6%で合わせても 40%に達しない。「どちらでもない」は37.1%と最も多い回答 である。この「どちらでもない」という回答の多さに、運営参加はしたくない・しないと
言い切るのではなく、公民館委員 が住民の回り番として毎年誰 かがやるものとして、住民のいわ ば義務的な存在としてかかわって いる実態が現れていると考えるこ とができる。つまり、観劇参加は、
各自の判断により参加を決定する が、分館または地区公民館の役員 とし て の 地区 公 演の 運 営へ の 参加 は、 分 館 や地 区 公民 館 活動 の 一つ とし て す でに 年 間行 事 に位 置 付け られ て い るも の であ り 、公 民 館の 役員 に な った か らに は やる べ きも のとなっている。