(1)地域の現況と課題
①地域の現況
◦本地域は、矢板市域東部に位置し、大部分が丘陵地や田園であり、江 川や箒川沿いに優良農地が広がる農業中心の地域です。
◦本地域内は、主要な幹線道路として(主)矢板那珂川線及び(主)那須 烏山矢板線により道路網が形成されています。
◦県の重要文化財に指定されている沢観音寺が地域資源として立地して います。
②地域に求められる役割
都 市 軸 ◦(主)矢板那珂川線や(主)那須烏山矢板線による「地域都市間交流軸」
◦江川等による「水と緑の軸」
土 地 利 用 ◦本地域全域における「田園集落ゾーン」
③地域の環境やまちづくりに対する満足度・重要度(「市民意向調査」より)
◦満足度が低く、重要度が特に高い項目は、以下の通りであり、優先的な機能改善の必要性が高い と考えられます。
「通勤・通学の便利さ」、「買物の便利さ」、「通院の便利さ」、「道路の歩きやすさ」、「道路の走り やすさ」、「上水道などの給水施設の整備状況」、「下水道や排水路の整備状況」、「交通事故に対 する安全性」、「火災、地震などに対する安全性」、「まちのにぎわいや活気」
◦満足度が高く、重要度が特に高い項目は、以下の通りであり、現状で満足しているが、今後も優 先的に機能維持・向上の必要性が高いと考えられます。
「防犯に対する安全性」、「生活公害の少なさ」、「自然の豊かさ、美しさ」
●
①通勤・通学の便利さ
●
②買物の便利さ
●
③通院の便利さ
●
④道路の歩きやすさ(歩行者)
●
⑤道路の走りやすさ(自動車、バイク)
●
⑥公園や広場の利用しやすさ
●
⑦上水道などの給水施設の整備状況
●
⑧下水道や排水路の整備状況
●
⑨小中学校の規模と立地状況
●
⑩福祉施設の立地状況
●
⑪コミュニティ施設の立地状況
●
⑫交通事故に対する安全性
●
⑬火災、地震などに対する安全性
●
⑭防犯に対する安全性
●
⑮生活公害の少なさ
●
⑯鉄道の利用しやすさ
●
⑰バスの利用しやすさ
●
⑱街並みや田園景観の美しさ
●
⑲まちのにぎわいや活気
●
⑳緑や水辺の親しみやすさ
●
㉑自然の豊かさ、美しさ 満足度は低いが
重要度が高い
満足度が高く 重要度も高い
満足度が高く 重要度が特に高い 満足度は低いが
重要度が特に高い
[地域平均]
﹇地域平均﹈ ︵高い︶
(低い) (ふつう) (高い)
︵ふつう︶
︽ 重 要 度 ︾
《 満 足 度 》
1 2
3 4
9
10
11 12
13
14
15
16 17
18 19
20
21 8
7
6 5
-4
-4 -2-2 00 22 2
2 4 4 6 6
※算出方法は P.21 参照
79 第4章 . 地域別整備方針
第1章
都 市 の 現 況 分 析
第2章
将 来 都 市 像
第3章
都 市 整 備 方 針
第4章
地 域 別 整 備 方 針
第5章
ま ち づ く り の 推 進 方 策
④地域のまちづくりの課題
(2)地域の将来像
①地域の将来像
• 田園環境と調和した 緑豊かな地域づくり
②地域づくりの目標
◦里山林や田園等の自然環境の保全・育成
◦周辺の自然環境と調和した居住環境の形成
◦市民生活を支える効率的な交通ネットワーク環境の形成
土 地 利 用 ◦既存集落及び周辺部における良好な居住環境の形成
都 市 施 設 等
◦道路やバス等の公共交通による地域内交通ネットワークの形成
◦(主)矢板那珂川線や(主)那須烏山矢板線の機能充実
◦身近な憩いの場や緊急避難場所として機能するオープンスペース
(広場)の整備の検討
◦上水道の老朽管や老朽施設の計画的な更新
◦合併処理浄化槽の普及促進
都 市 環 境 形 成
◦公共公益施設周辺、幹線道路や通学路における安全で快適な歩行空 間の形成
◦土砂災害等による危険箇所の解消や避難場所の拡充整備等による地 域防災機能の向上
◦沢観音寺等の景観資源の保全
◦一団の優良農地の保全及び二酸化炭素の吸収源となる里山林の保 全・整備
◦江川や西江川等の水辺環境の保全
(3)地域づくりの方針
①土地利用
1)住宅団地・集落地
◦住宅団地は、道路や公園等の適切な維持・管理により、既存ストックの有効活用を推進し、良 好な居住環境の維持を図ります。
◦集落地は、豊かな自然と共生してきた環境の維持・保全を図るため、道路や公園等の適切な維持・
管理により、既存ストックの有効活用を推進するとともに、合併処理浄化槽の設置を促進します。
2)農地・里山林
◦河川沿いに広がる一団の優良農地や丘陵地の里山林は、無秩序な開発を抑制し、環境保全、災 害防止及び景観形成等の多様な自然環境として保全に努めます。特に、里山林は、二酸化炭素 の吸収源として保全・整備を図ります。
②都市施設整備 1)道路・交通施設
◦地域内交通ネットワークは、主要な道路の整備とともに、実効性の高い地域公共交通総合連携 計画の策定を推進し、円滑な地域内交通の実現に努めます。
◦地域都市間交流軸として位置づけられている(主)矢板那珂川線及び(主)那須烏山矢板線は、
近隣都市間の連携・交流を促す路線として整備を促進します。特に、(主)矢板那珂川線は、災 害時における緊急輸送道路に位置づけられていることから、交差点改良や狭あい部分の拡幅整 備等を促進します。
◦バスは、市民の日常生活を支える交通手段として、市内循環路線の新設による機能拡充等により 利便性の更なる向上を図ります。
2)公園・緑地
◦農村公園は、地域住民の憩いの場として、適切な維持・管理を図るとともに、災害時における身 近な避難の場となるよう備蓄倉庫等の防災機能の整備を検討します。
◦公園や広場が十分でない集落は、農業施策を活用した農村公園等の整備を検討します。
3)供給処理施設
◦上水道は、大規模地震等の自然災害対策のため、幹線管路のループ化、施設の耐震化を進める とともに、石綿セメント管等の老朽管や老朽施設の計画的な更新を進めます。
◦農業集落排水が整備された地区は、生活排水の適正な処理を行うため、接続を促進するとともに、
施設の適正な維持・管理に努める。また、合併処理浄化槽についても同様に、設置を促進します。
81 第4章 . 地域別整備方針
第1章
都 市 の 現 況 分 析
第2章
将 来 都 市 像
第3章
都 市 整 備 方 針
第4章
地 域 別 整 備 方 針
第5章
ま ち づ く り の 推 進 方 策
③地域環境形成 1)安全・安心
◦学校や公民館等の主要な施設周辺は、段差解消等によるバリアフリー化により、快適な歩行空 間の形成を図ります。また、主要な幹線道路は、歩道の確保に努め安全性の向上を図ります。
◦指定避難場所として位置づけられている公共公益施設は、耐震性の確保を図るとともに、耐震 性貯水槽や備蓄倉庫の整備を図ります。
◦台風やゲリラ豪雨等による土砂災害を未然に防止するため、急傾斜地崩壊危険箇所等における 開発を抑制するとともに、擁壁等の砂防施設を整備し災害の防止を図ります。
◦防災訓練や応急手当による講習会等の開催により、地域の自主防災組織等の育成・強化を図る とともに、救助活動等への参加を促す体制の確立を図ります。
2)景観
◦丘陵地の里山林や河川沿いに広がる田園等の緑は、豊かな実りの景観を構成する要素の1つとし て、保全・形成に努めます。
◦集落地は、周辺の田園や背景の山並み等の自然環境と調和した農山村景観の維持・形成を図り ます。
◦沢観音寺等の資源は、本市の歴史・文化を感じさせる重要な要素として、適正な維持・管理に努 め、良好な景観の保全・形成を図ります。特に、沢観音寺周辺は、身近に歴史 ・文化にふれあえ る環境の充実を図ります。
3)環境保全
◦丘陵地の豊かな緑は、豊かな自然環境の保全ということだけではなく、二酸化炭素の吸収・貯蔵 といった低炭素都市づくりの1つの要素として機能することから積極的に保全・整備します。
◦江川や西江川等の河川は、生態系の保護や良好な自然環境の保全・育成に努め、親しみやすい 水辺空間の形成とともに、水と緑のネットワークの形成を図ります。特に、水資源は、本市のみ ならず、さくら市などの下流域の都市活動を支える資源として保全に努めます。
◦河川沿いに広がる田園は、生産系緑地としての機能や保水・遊水の防災機能も有していることか ら、多様な自然環境として積極的に保全します。
◦住宅等は、「太陽光システム補助」による住宅用太陽光発電システムの設置等を支援し、環境負 荷の低減に努めます。
【矢板東部地域の地域づくり方針図】
83 第4章 . 地域別整備方針
第1章
都 市 の 現 況 分 析
第2章
将 来 都 市 像
第3章
都 市 整 備 方 針
第4章
地 域 別 整 備 方 針
第5章
ま ち づ く り の 推 進 方 策
【高原山】
【県民の森】
【荒井家住宅】