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全編 矢板市都市計画マスタープラン 栃木県矢板市公式ウェブサイト

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矢 板 市

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矢 板 市

矢 板 市

(3)
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「矢板市都市計画マスタープラン」の

見直し策定にあたって

本市では、「すべての市民がいきいきと輝くまちづくり」、「水と空気と 大地がきらめくまちづくり」、「安心・安全で活力に満ちたまちづくり」をめ ざし、第2次21世紀矢板市総合計画によるまちづくりを推進しています。

その中においても、すべての市民が安全・安心で快適にゆとりをもって 暮らせる生活環境を整え、自然環境と調和した産業振興や周辺との交流 を推進するための都市基盤の充実を図ることは、魅力ある都市づくりに 欠かせないものといえます。

そこで、第2次21世紀矢板市総合計画の将来像などに基づくまちづくりを総合的・計画的に進めるため、 道路・公園などの整備や土地利用、市街地開発などの都市計画の基本的な方針となる「矢板市都市計画マ スタープラン」の見直し策定を行いました。

見直しにあたりましては、計画に市民の皆さんの意見を広く取り入れるため、矢板市都市計画マスタープ ラン策定委員会で審議検討を重ね、パブリックコメントを実施し策定しました。

この矢板市都市計画マスタープランは、将来都市像を「多様なふれあいやにぎわいにより いきいき暮ら せる 環境都市 やいた」と設定し、人々が集いにぎわう都市であるとともに、豊かな自然環境の中で快 適に暮らせる都市づくりをめざして、市民・事業者・行政との連携、協力や適切な役割分担に支えられた 協働のまちづくりを基本として、事業の実現を図ります。

具体的には、人とのふれあいや歴史・文化・地域資源とのふれあい、人との交流によるにぎわいや産業 の活性化によるにぎわいのある交流都市づくりを進めていきます。

また、安全安心に暮らせる居住環境づくりを進めるため、道路や公園などの都市施設を計画的に整備し、 居住環境の維持・充実を図るほか、災害時における避難路・避難場所とするため、防災・減災に十分配慮 した施設整備を進めていきます。

一方で、少子高齢化、人口減少の顕在化、環境や財政の問題など厳しい状況下に直面しておりますが、 持続可能なまちづくりを進めていくことが、これからのまちづくりにおいて重要であります。このため、集約 的で効率的な都市構造の実現をめざすほか、低炭素型社会実現のため、既存ストックを有効活用した、効 率的な道路ネットワークの形成や公共交通機能の充実等により、二酸化炭素排出量の削減等環境負荷の 低減をめざした、環境にやさしい都市づくりを進めていきます。

最後に、矢板市都市計画マスタープラン見直し策定にあたり、貴重なご意見やご提言をいただきました矢 板市都市計画マスタープラン策定委員会委員の皆様をはじめ、市議会議員各位、関係機関・団体そして多 くの市民の方々に心から感謝を申し上げるとともに、今後の計画推進にあたりましても、なお一層のご協力 をお願いいたします。

   平成25年11月

(5)
(6)

市民 章

 わたしたちは、美しい高原の山ふとこ に抱かれた緑と太陽のまち矢板市を心から愛し、市民としての自 と誇りをもって、よりよい 土を築くため、次のことを実榚しよう。

City Charter

ツツバ

 「ヤマツバ 」とも呼ばれ、高 原山中に自生し、市民の間で庭木 として親しまれています。

City Tree

レン ツツジ

 レンゲツツジは、市全域に分布 し、特に八方ケ原に多く群生し、 「八方ケ原レンゲツツジ」として有

奾です。市街地の長峰公園も一面 がツツジで われており、満開の 時季は圧巻です。

City Flower

ジバト

市の

市の木

市の奯

 市内の平野から山地帯の森林や 農耕地にかけていたるとこ に生 息し、市街地の植え込みにもよく 見られます。市民の日マスコット 「ポッポち ん」はこの ジバトを

モチーフにしています。

City Bird

市章

 市 は、昭和 33 年 11 月市制施行の際 制定したもので、矢板市の 矢」に、やい たの「い」を図案化したものであり、矢板 市の伸奙綁 を力強く表しています。

City Symbol

1. きまりを守り、あたたかい心の輪を広げよう。

1. 心身を鍛え、健康で明るい家庭をつくろう。

1. としよりを敬い、子どもを健やかに育てよう。

1. 勤労に励み、産業の振興を図ろう。

1. 歴史を重んじ、文化の向上に努めよう。

(7)

計画の目的と内容

1. 計画の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2. 計画の内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

 章 . 計画の目的と内容

1. 都市の現況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 2. 上位・関連計画による位置づけと役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 . 市民意向調査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 4. 都市づくりの課壢 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

第1章 . 都市の現況分楢

1. 都市づくりの目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 2. 将来都市構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32

第 章 . 将来都市像

1. 土地利用の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 2. 都市施設整備の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 . 都市防災の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49 4. 景観形成の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52 . 自然環境の保全・活用の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56 6. 環境にやさしい都市形成の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58

第 章 . 都市整備方針

1. 地域区分 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62 2. 矢板中央地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63 . 矢板西部地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 72 4. 矢板東部地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 78 . 泉地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84 6. 片岡地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91

第 章 . 地域別整備方針

1. 実現方策の検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102 2. 計画の推進に向けて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114

第5章 . まちづくりの推進方策

(8)

計画の目的と内容

1. 計画の目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2. 計画の内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

 章 . 計画の目的と内容

1. 都市の現況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 2. 上位・関連計画による位置づけと役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 . 市民意向調査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 4. 都市づくりの課壢 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

第1章 . 都市の現況分楢

1. 都市づくりの目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 2. 将来都市構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32

第 章 . 将来都市像

1. 土地利用の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 2. 都市施設整備の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 . 都市防災の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49 4. 景観形成の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52 . 自然環境の保全・活用の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56 6. 環境にやさしい都市形成の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58

第 章 . 都市整備方針

1. 地域区分 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62 2. 矢板中央地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63 . 矢板西部地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 72 4. 矢板東部地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 78 . 泉地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 84 6. 片岡地域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91

第 章 . 地域別整備方針

1. 実現方策の検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・102 2. 計画の推進に向けて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114

第5章 . まちづくりの推進方策

1. 矢板市都市計画マスタープラン作成の経過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118 2. 矢板市都市計画マスタープラン策定委員会設置要綱 ・・・・・・・・・・・・・121 . 用 解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・125

(9)

1. 計画の目的

(1)矢板市都市計画マスタープラン見直しの背景と目的

矢板市では、平成 12 年 3 月に策定された都市計画マスタープランにおいて、平成 27 年の矢板 市の将来像「交流機能型緑住都市やいた」を示し、まちづくりを進めてきました。

策定から概ね 10 年が経過した現在、人口減少社会の到来、少子高齢化の急速な進展、環境保 全や安全・安心に対する意識の高まりなど、社会・経済情勢等が大きく変化しています。

また、本市の最上位計画である「第2次 21 世紀矢板市総合計画」が平成 23 年 3 月に策定され たことを受けて、これらと整合を図りながら都市計画マスタープランを見直します。

(2)都市計画マスタープランについて

『矢板市都市計画マスタープラン』は、都市計画法に定められた「市町村の都市計画に関する基 本的な方針」として、『第2次 21 世紀矢板市総合計画』に即し、県が定める『都市計画区域の整備、 開発及び保全の方針』を踏まえて策定します。

都市計画マスタープランは、主に、次のような3つの役割を担っています。

○市と住民が、地域の特性や課題を踏まえ、互いに意見交換しながら、都市計画が目指す将 来像を具体的に示す。

○具体的な将来像を示すことにより、住民の都市計画に対する理解を助け、参加と協力による 協働のまちづくりを進めるための共通認識を確立する。

○将来像という大きな目標を達成するために、個別の都市計画がどのような役割を果たし、ど う関連するのかをわかりやすく示す。

都市計画マスタープランでは、上位計画である『第2次 21 世紀矢板市総合計画』のうち、都市 計画に関する分野を対象とします。

都市計画の分野とは、主に次の4つに関する施策を言います。

○「 土 地 利 用 」都市計画区域、用途地域などの土地利用に関するもの

○「 都 市 施 設 」道路、公園・緑地などの整備に関する計画・手続きと実際の施行に関 するもの

○「市街地開発事業」土地区画整理事業、工業団地造成事業などの面的な開発事業に関す るもの

(10)

(3)計画の位置づけ

『第2次 21 世紀矢板市総合計画』の「基本構想」においては、今後 10 年間(平成 23 ~32 年) の将来像を定め、その実現に向けた基本方針を政策として明らかにしています。

都市計画マスタープランにおいては、それ以降、概ね 20 年の長期的な目標期間を設定します。 これは、都市計画に関わる事業が、実現までに長期間を必要とするものが多く、これらの個別事業 を計画・実施していく上で、矢板市のまちづくりとして長期にわたり基調とするべき基本理念・基本 方針を明確にするためであります。

【上位計画等と都市計画マスタープランの関係】

県策定の上位計画

国土利用計画

個別都市計画の推進

土 地 利 用(用途地域など)

市街地開発事業(区画整理など) 都 市 施 設(道路・公園など)

保     全(自然・景観など)

都市計画区域の

整 備、開 発

及び保全の方針

栃木県総合計画

都市計画マスタープラン

矢板市の都市計画に関する基本的な方針

将来都市像

都市整備方針

地域別整備方針

まちづくりの推進方策

*各部門との連携に よる効率的・効果 的な施策展開

第2次21世紀矢板市総合計画

都市計画・

都市整備等

保健福祉・教育・

文化・生活環境・

産業・行財政…等

3

(11)

2. 計画の内容

(1)対象期間

基準年次:平成 25 年(策定最終年次)

目標年次:平成 45 年(対象期間:20 年)

20 年先を見越した長期計画であり、平成 26 年~平成 45 年の 20 年間と設定します。

施策・事業の推進においては、短期(1〜5年)・中期(6〜 10 年)・長期(11 〜20 年)を適宜 設定します。

本市の都市政策を取り巻く内外の状況の変化、時代の潮流により求められるまちづくりの変化な どが想定されることから、概ね 10 年ごとの期間を目安に計画を見直します。

H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47

見直し(概ね10年後) 見直し(概ね10年後)

21世紀矢板市総合計画

<旧都市計画マスタープラン >

《新都市計画マスタープラン》 第2次21世紀矢板市

(12)

(2)対象区域

行政区域:170.66㎢ (都市計画区域:161.94㎢)

『矢板都市計画図(平成15年3月作成)』より

5

(13)
(14)

1

(15)

1. 都市の現況

(1)位置と地勢

◦本市は、栃木県の北東部に位置し、東 は大田原市とさくら市に接し、西は塩 谷町、南はさくら市に、北は那須塩原 市に接しています。

◦県都・宇都宮市から約 32㎞、東京か ら約 140㎞の距離に位置し、総面積は 170.66㎢です。

◦首都圏と東北地方とを結ぶ東北自動 車道、国道 4 号、JR 東北新幹線、JR 宇都宮線等の主要な国土連携軸上に あり、都心へは鉄道利用で約 80 分、 高速道路利用で約 90 分のアクセスが 可能です。

◦北部に八方ヶ原や県民の森などを有す る高原山が広がっており、日光国立公 園の一角をなしています。

◦三方を山地や丘陵地に囲まれ、肥沃な 土壌と豊かな水により育まれた森林や 田園などの緑に恵まれるとともに、内 川、宮川や荒川などの良好な河川を有 する自然豊かな都市です。

(2)土地利用

◦本市の土地利用は、平成 23 年 1 月 1 日現在、住宅地、商業地や工業地など の宅地利用の割合は全体の 5.7% であ るのに対し、田、畑などの農地利用の 割合は 20.0%、山林の割合は 34.6% であり、農地面積は若干増加し、山林 面積は減少しています。

(3)気候

◦本市の気候は、夏は高温多湿、冬は低 温乾燥の典型的な太平洋岸気候です。 ◦平成 23 年の平均気温は 13.3℃で、

夏季(6~8 月)が 23.9℃、冬季(12~2 月)が 3.2 ℃であり、年 間 降 水 量は 1,783.0㎜です。

【位置】

(16)

(4)歴史的変遷

◦本市付近は、古くは「しほのや」と呼ばれ、奈良時代から平安時代初期にかけての大和文化と山 岳仏教の北限の地であったと言われています。

◦市内各所の高台からは先史時代の遺跡・埋没品が数多く出土するほか、古墳群や集落跡も多く分 布し、かなり古い時代から人々が居住し、「むら」が存在しました。

◦江戸時代には、矢板地方 33 ヶ村が佐倉藩など3藩の領地と 20 余の旗本知行所に細分化され、 この分割統治が明治時代まで続きました。この間、現市街地を横断し開設された日光北街道の問 屋、宿場を中心に物資集積地として発展の基礎が築かれました。

◦明治4年には廃藩置県により、この地方は日光県、宇都宮県などに3分されるが、同6年に栃木 県の所管、同 22 年に市町村制実施により矢板村、泉村及び片岡村が設置、同 28 年には矢板村 が町制を施行し矢板町が誕生しました。

◦この間、明治 17 年に国道4号、同 19 年には東北本線が開通し、矢板及び片岡駅が開設され、 矢板町は県北交通の要地となりました。

◦昭和 29 年12月31日に矢板町は旧野崎村大字沢、成田及び豊田を編入、同 30 年1月1日に矢板町、 泉村及び片岡村が合併して矢板町を設置、同年4月1日に旧片岡村大字松島を氏家町に分合した 後、同 33 年 11 月1日に市制を施行し現在に至る「矢板市」が誕生しました。

(5)社会的条件

①人口

[人口・世帯数]

◦本市の人口は、昭和 43 年以降着 実な人口増加傾向を継続していまし たが、平成 10 年に 37,074 人(10 月 1 日現在)になったのをピークに 人口減少に転じ、平成 22 年では 34,998 人(10 月 1 日現在)となっ ています。

◦世帯数は増加していますが、1世帯 あたりの人口は少なくなり、近年で は約 2.8 人となっています。

[年齢別人口]

◦本市の年少人口(0 ~14 歳)及び生 産年齢人口(15 ~ 64 歳)は、平成 12 年以降、減少傾向を継続し、高 齢人口(65 歳以上)は増加傾向を

継続しています。平成 22年における高齢化率は23.1%となっており、栃木県平均の22.0%を上回っ ています。

[地域別人口]

◦矢板地域の人口は、平成 7 年以降、社会情勢の影響を受けた大規模工場の就業人口の流出・流 入に伴う増減はあるものの、概ね 23,500 人程度で推移しています。

◦泉地域の人口は、減少傾向を継続しています。

◦片岡地域の人口は、平成 12 年をピークに減少傾向に転じています。 40,000

(人、戸) (人 / 世帯)

35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 0

S55 S60 H2

人口 世帯数 人口 / 世帯

(『国勢調査』より) H7 H12 H17 H22 [人口・世帯数の推移]

9

第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(17)

②産業

[就業者数]

◦就業者数全体は減少傾向を継 続しています。

◦増加傾向を継続していた第三 次産業就業者数は、平成 17 年をピークに減少傾向に転じて います。

[農業]

◦農家数及び経営耕地面積の全 体は減少傾向ですが、専業農 家は増加傾向を示しています。

[工業]

◦工業事業所及び従業者数は減 少傾向ですが、製造品出荷額 は増加傾向を示しています。

[商業]

◦商店数及び商品販売額は平成 11 年以降減少傾向、従業者数 は平成 14 年以降減少傾向を示 しています。

[観光]

◦観光客入込数は、全体的に増 加傾向を継続しています。平成 22 年からの入込客数集計方法 の変更により、平成 22 年は大 幅に減少しましたが、平成 23 年の「道の駅やいた」のオープ ンにより平成 23 年は大幅に増 加しました。

◦観光客宿泊数は、平成 23 年 3 月の東日本大震災の影響を 受け、大幅に減少しましたが、 平成 24 年には約2万人に回復 しています。

20,000 (人)

18,000

16,000

14,000

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

0

S55 S60 H2

第一次産業 第二次産業

(『国勢調査』より) H7 H12 H17 H22 [産業別就業者の推移]

第三次産業

1,500

(千人) (人)

1,250

1,000

750

500

250

0

H18 H19 H20

(『栃木県観光客入込数・宿泊数推定調査結果』より) H21 H22 H23 H24 [観光客入込数・宿泊数の推移]

30,000

25,000

20,000

15,000

10,000

5,000

0

(18)

③交通特性

[道路網]

◦東北自動車道が市域を縦断しており、矢板インターチェンジが片岡地区に位置しています。また、 国道4号が東北自動車道とほぼ平行に市域を縦断し、道路交通網の骨格として機能しています。 ◦国道 461 号、主要地方道矢板那須線や塩谷喜連川線等の主要道路が、骨格となる道路を補完し、

道路交通網が形成されています。

◦市道は、497 路線、総延長 364,811 mが計画されており、その内 302,960 mが舗装され、舗 装率は約 83%です。

[公共交通]

◦鉄道は、東京方面と県北方面を結ぶJR宇都宮線が運行し、「JR矢板駅」と「JR片岡駅」が設 置され、市民や近隣市町の住民に利用されています。

◦バスは、宇都宮方面と県北方面を結ぶ民間の路線バス、JR矢板駅と城の湯温泉センターを経由し、 主要地域を結ぶ路線とJR片岡駅と矢板南産業団地を結ぶ市営バスが運行しています。

11

第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(19)

2. 上位・関連計画による位置づけと役割

(1)首都圏広域地方計画 平成21年8月 国土交通省

(2)新とちぎ元気プラン 平成23年2月 栃木県

計画の対象区域

計 画 の 期 間

新たな首都圏の 目指すべき方向

プ ラ ン の 期 間 とちぎの将来像

重 点 戦 略

首都圏(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、及び山梨 県の1都7県の区域を一体とした区域)

21世紀前半を展望(概ね10年間)

平成23(2011)年度~平成27(2015)年度

『安心』『成長』『環境』をともにつくる元気度 日本一 栃木県

日本全体を牽引する首都圏の国 際競争力の強化

人口約4,200万人が暮らしやす く、美しい地域の実現

安全で安心な生活が保障される 災害に強い圏域の実現

良好な環境の保全・創出

多様な主体の交流・連携がより活 発な圏域の実現

暮らしを支える安心戦略

明日を拓く成長戦略

未来につなぐ環境戦略

◦産業イノベーションの創出

◦地域を支える産業の創出 等

◦活力あふれる都市圏及び地域の形成

◦水資源の安定確保 等

◦地震・津波対策の推進

◦危機管理体制の充実 等

◦森林・農地の整備・保全

◦水と緑の保全・活用 等

◦観光交流の強化

◦都市・農山漁村の交流・連携 等

◦安心の子育て環境づくりプロジェクト

◦地域でつくる福祉環境プロジェクト

◦元気で健やかな暮らし実現プロジェクト

◦地域コミュニティ再生プロジェクト

◦日々の暮らしの安全・安心実現プロジェクト

◦パワーアップとちぎプロジェクト

◦フードバレーとちぎプロジェクト

◦観光立県とちぎプロジェクト

◦個性輝くとちぎの地域づくりプロジェクト

◦エコな暮らしの推進プロジェクト

◦環境を起点とする活力の創出プロジェクト

(20)

(3)矢板都市計画区域マスタープラン 平成23年7月 栃木県

目 標 年 次

都 市 づ く り の 基 本 理 念

将 来 都 市 構 造

都 市 機 能

基 盤 構 造

平成37年

○地域特性を生かした集約型都市づくり

○広域公共交通を生かした交通ネットワークの構築 ○環境に配慮した都市づくり

○歴史・文化等を生かした魅力ある都市づくり

集約型都市構造(コンパクトシティ)

中心拠点:矢板駅周辺地区の中心市街地

生活拠点:矢板駅周辺の既成市街地、片岡駅周辺の市街地、泉地区、乙畑地区

産業拠点:矢板工業団地、矢板南産業団地

観光レクリエーション拠点:県民の森周辺地区、八方ヶ原周辺地区

広域連携軸:東北縦貫自動車道、一般国道4号、一般国道461号

都市間連携軸:(主)矢板那須線、(主)塩原矢板線、(主)矢板那珂川線、(主)那

須烏山矢板線、(主)塩谷喜連川線、(一)矢板塩谷線、(一)下河戸片岡線

都市内連携軸:(一)県民の森矢板線、(一)大田原矢板線等

13

第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(21)

(4)第2次21世紀矢板市総合計画 平成23年3月 矢板市

目標年次

将来人口

将 来 像

重点計画

平成32年

38,500人

「人」いきいき 「水・風・緑」きらきら 「暮らし」のびのび 『つつじの郷・やいた』

「人」 いきいき

「水・風・緑」 きらきら

「暮らし」 のびのび

市民力の 向  上

教育の 尊 重

暮らしの 安  心

交通機能の 拡充

産業の 活性化

○いつまでも健康でいきいきしているまちづくり(福祉、子育て等) ○一人ひとりの笑顔が輝くまちづくり(生涯学習、学校教育等)

○豊かな自然を大切にするまちづくり(環境保全、水資源)

○安心・安全で快適に暮らせるまちづくり(定住基盤の整備) ○活力と活気にあふれるまちづくり(産業振興)

◦まちづくり基本条例の制定・施行

◦行政の生涯学習化の推進

◦ふるさとへの愛着の育成の推進

◦生きる力を育む教育の推進

◦特色ある学校づくりの推進

◦幼稚園/保育園・小学校の連携の推進

◦学校施設の機能充実の推進(公立小中学校耐震化の推進等)

◦地域との連携による人づくりの拡充

◦健康づくりの推進

◦子育て支援・拠点施設等の拡充

◦循環型社会構築の支援(住宅用太陽光発電システム設置支援等)

◦都市防災機能の拡充(公共施設・ライフライン等施設の耐震化推進等)

◦世代間の交流機会の創出

◦市街地整備計画の策定(都市計画マスタープランの更新等)

◦片岡地区市街地整備事業の推進(片岡駅東西自由通路、駅西広場整備

推進等)

◦(主)矢板那須線周辺部市街化の推進(土地利用開発指針の策定等)

◦市内道路網の整備推進(道路網整備計画策定等)

◦広域幹線の整備促進(国道4号4車線化促進、北部バイパス整備促進

要望等)

◦矢板ブランド力の強化(道の駅を活用した季節別イベント開催等)

◦活力ある農林業の推進(中山間活性化事業の推進等)

◦ものづくりのまち推進(新規企業誘致の推進等)

◦中心市街地活性化への取り組み(中心市街地活性化対策の推進等)

◦自然・歴史・文化多目的交流事業の推進(道の駅・山の駅連携強化の推

(22)

【将来都市構造図】

15

第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(23)

(5)FIT構想 平成20年6月 FIT構想推進協議会

本構想は、首都東京に近接し、新しい時代にふさわしい、人々をひきつけてやまない地域づくり に向けたポテンシャルを豊富に有する3県(福島・茨城・栃木)の県際地域(那須岳・八溝山を中心 とする地域)が、これまで培ってきた交流・連携をもとに広域交流圏としてのさらなる発展を目指し、

「人と自然と文化が育むFIT交流圏」を目標像に定めています。

主要プロジェクト 事業イメージ

FIT ブランドプロジェクト

◦地域資源の活用

◦地域ブランドの育成

◦地域ブランドの確立

交流・二地域居住プロジェクト

◦受入意識の醸成と受入方針・ルールの明確化

◦情報発信・相談・現地案内の体制整備

◦地域力の向上 等

広域観光交流プロジェクト

◦地域資源の活用と情報発信

◦体験を軸とした観光の推進

◦地域での交流 等

交通・情報通信基盤整備プロジェクト

◦生活交通網・幹線交通網の整備

◦地域間交流施設の整備

◦交通システムの確立 等

安全・安心プロジェクト

◦広域的な防災体制の整備

◦地域医療の確保

(24)

3. 市民意向調査

(1)調査の概要

(2)矢板市全体のまちづくりについて

[望ましいまちの姿]

◦望ましいまちの姿として、 「産業が活性化し、活力

とにぎわいがあるまち」、 「子どもや高齢者などが

安心して暮らせるまち」 が期待されています。

[これからのまちづくりにおいて力を入れて欲しいこと]

◦これからのまちづくりに

おいて力を入れて欲しい こととして、「市街地の 活性化」への期待が最 も高く、次いで「商業・ サ ービ ス 業 機 能 の 強 化」、「道路の整備」が 期待されています。

調 査 対 象 区 域 矢板市全域

調 査 対 象 者 20 歳以上の全市民

抽 出 方 法 無作為抽出

配 布 数 3,000 票

調 査 方 法 郵送による配布・回収

調 査 期 間 平成 23 年 11 月 4 日~ 11 月 21 日

有 効 回 収 数 1,035 票

有 効 回 収 率 34.5%

[望ましいまちの姿]

水や緑などの自然環境と調和したまち 史跡や文化財、伝統などを大切にするまち 街並みや風景が美しい景観に優れたまち 産業が活性化し、活力とにぎわいがあるまち 道路や鉄道・バスなどの便が良いまち 事故や火災、犯罪のない安全なまち 子どもや高齢者などが安心して暮らせるまち 公共施設が充実した便利なまち

その他 無記入 28.0% 4.5% 12.3% 52.2% 15.1% 18.6% 47.9% 11.8% 2.2% 0.8%

60.0% 40.0% 20.0% 0.0%

[特に力を入れてほしいこと]

道路の整備 公共交通機能の強化 公園・緑地の整備 下水道の整備

街並みや集落の景観づくり 市街地の活性化

農業機能の強化 工業機能の強化

商業・サービス業機能の強化 文化・娯楽機能の強化 防災・防犯機能の強化 環境問題への取組

まちづくりへの市民参加の充実 その他

無記入 23.5% 9.1% 7.0% 8.9% 9.2% 40.2% 5.6% 19.5% 6.6% 25.2% 16.1% 13.4% 5.9% 3.1% 0.7% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

17

第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(25)

[土地利用]

◦土地利用は、「矢板・那 須線バイパス沿線(道の 駅周辺)に商業施設を誘 導する」、「立地特性や 環境特性を活かした工 業地を増やす」や「農地 や樹林地などの緑や自 然環境を保全する」が 期待されています。

[道 路]

◦道路は、「子どもや高齢 者などが安全に歩ける 歩道の整備」への期待 が最も高く、次いで「住 宅地の中や通学路など、 身近な道路の整備」、「横 断歩道、ガードレール、 カーブミラーなどの交通 安全施設の整備」が期 待されています。

[公共交通]

◦公共 交 通は、「市民の ニーズに対応した市営バ ス運行経路の適正化」 へ の 期 待 が 最も高く、 次いで「デマンド交通や ワンコインバスなどの市 営バス運行システムの検 討」、「JR宇都宮線の 利便性を向上するための アクセス道路などの施設 整備」が期待されてい ます。

[土地利用について重要だと思う取り組み]

市街地の空地等を活用して住宅地にする 農地や樹林地などの適切な場所を開発して新たな住宅地にする 市街地内に商業施設を集積する

矢板・那須線バイパス沿線(道の駅周辺)に商業施設を誘導する 立地特性や環境特性を活かした工業地を増やす 市街地内において住宅地、商業地、工業地が混在しないようにする 農地や樹林地などの緑や自然環境を保全する 今のままでよい

その他 無記入 20.0% 10.2% 26.9% 32.6% 32.9% 18.2% 32.6% 4.3% 3.3% 0.8%

40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

[道路について重要だと思う取り組み]

住宅地の中や通学路など、身近な道路の整備

子どもや高齢者などが安全に歩ける歩道の整備

その他 無記入

市内の離れた場所や近隣市町へ行くときに 利用する幹線道路の整備

景色や散策などを楽しみながら歩ける歩行者 専用道路の整備

横断歩道、ガードレール、カーブミラーなどの 交通安全施設の整備

道路に木や花を植えたり、電線を地中に埋める など、景観を良くする整備

42.1% 20.4% 59.9% 13.0% 30.9% 4.7% 17.8% 1.2%

60.0% 40.0% 20.0% 0.0%

[公共交通について重要だと思う取り組み]

市民のニーズに対応した市営バス運行経路の適正化

その他

無記入

JR宇都宮線の利便性を向上するための アクセス道路などの施設整備 JR宇都宮線の利便性を向上するための 運行本数充実の要望

デマンド交通やワンコインバスなどの 市営バス運行システムの検討

バリアフリーによる施設整備や割引制度などの 市営バス利用環境の充実

(26)

[公園や広場]

◦公園や広場は、「森や川 などの自然が楽しめる公 園の整備」及び「遊具 のほかにも、散策路や 広場などがある公園の 整備」が期待されてい ます。

[供給処理施設]

◦都市の生活に必要な供 給処理施設は、「太陽や 風力などの自然エネル ギーを利用するための 整備」、「上水道や下水 道などの耐震化に向け た整備」が期待されて います。

[防災対策]

◦防災 対 策は、「災害情 報などを円滑に伝えられ るような防災無線の整 備」、「緊急時に備えて 生活必需品や防災用資 材を保管する備蓄倉庫 の整備」が期待されて います。

[公園や広場について重要だと思う取り組み]

幼児や児童向けの遊具のある身近な公園の整備 遊具のほかにも、散策路や広場などがある公園の整備 サッカーや野球などのスポーツができる公園の整備 森や川などの自然が楽しめる公園の整備 遊具などがなく、自由に遊べる原っぱのような公園の整備 地域のレクリエーション活動の場となる学校施設(校庭・体育館)の有効活用 地域住民が主体となる身近な公園や広場などの維持・管理体制の確立 その他

無記入 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

20.9% 42.4% 11.9% 45.8% 15.6% 22.1% 18.9% 4.9% 1.5%

[都市の生活に必要な施設について重要だと思う取り組み]

雨水や生活排水を処理するための下水道や合併浄化槽などの整備 ごみのリサイクル化に向けた整備

太陽や風力などの自然エネルギーを利用するための整備 上水道や下水道などの耐震化に向けた整備 安定的な水資源を確保するための整備 その他

無記入 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

23.9% 33.2% 48.0% 44.7% 34.0% 1.8% 1.4%

[防災対策について重要だと思う取り組み]

公園や広場など、災害時の避難場所の確保 避難所や防災活動の拠点となる公共施設の耐震性や耐火性の向上 密集している建物や老朽化している建物の更新 避難路の確保に向けた狭い道路を広くする整備 災害情報などを円滑に伝えられるような防災無線の整備 緊急時に備えて生活必需品や防災用資材を保管する備蓄倉庫の整備 災害時の消火活動に役立つ防火水槽の整備 地域防災活動の柱となる自治会を中心とした自主防災組織の育成・強化 その他

無記入 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

24.4% 30.8% 12.6% 19.0% 38.8% 38.3% 4.5% 18.5% 2.0% 1.1% 19

第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(27)

[景観づくり]

◦景観づくりは、「水辺や 樹林地などの自然的な 環境・景観の保全を図 る」への期待が最も高 く、次いで「建物や屋外 広告物、緑化などの一 定のルールづくりにより 良好な街並み景観の形 成を図る」、「田畑等の 農地や農山村の風景の 保全を図る」が期待さ れています。

[にぎわいづくりのために大切だと思うこと]

◦にぎわいづくりのため

に大切だと思う取り組 みは、「ショッピングセ ンターなど、 買物に便 利な商業施設を充実す る」への期待が最も高 く、次いで「市民生活の 利便性向上や企業活動 の活性化のために、公 共交通機関の充実や道 路網を整備する」、「現 在の商店街を活かした、 矢板市の顔にふさわしい 魅力的な中心商業地を 整備する」などが期待 されています。

[景観づくりについて重要だと思う取り組み]

水辺や樹林地などの自然的な環境・景観の保全を図る 田畑等の農地や農山村の風景の保全を図る 公共施設や住宅・工場などの敷地の緑を増やす 建物や屋外広告物、緑化などの一定のルール づくりにより良好な街並み景観の形成を図る 景観づくりについてみんなで話し合いできる場をつくる 美化活動などの景観づくりのための活動に参加・支援する その他

無記入 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 56.8% 26.1% 17.3% 43.9% 14.9% 15.7% 2.1% 2.5%

[矢板市のにぎわいのために特に大切だと思う取り組み]

まちなかに住む人や訪れる人が安全で快適に過ごせるよ う、狭い道路の解消や公園・下水道などを整備する まちなかに多くの新しい住民を受け入れられるよう、住宅 供給や宅地整備などを行う

現在の商店街を活かした、矢板市の顔にふさわしい魅力 的な中心商業地を整備する

ショッピングセンターなど、買物に便利な商業施設を充実 する

食料品や日用品など、毎日に必要な買物が出来る身近な 商店街を充実する

豊かな自然に育まれた農林産物などの特産品を活かして 「やいたブランド」力を強化する

祭りや文化財などの歴史・文化を活かした魅力づくりを行う 豊かな自然を活かした農林業体験型観光やスポーツ・レク リエーションなどの魅力づくりを行う

より多くの市民が集まるように、市役所や病院、公民館など の公共公益施設の充実や集約などを行う

市民生活の利便性向上や企業活動の活性化のために、公 共交通機関の充実や道路網を整備する

40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

21.8% 13.5% 22.5% 34.2% 12.1% 15.5% 9.7% 10.8% 17.5% 23.5%

現在の環境で十分 2.3%

その他 4.3%

(28)

(3)居住地域のまちづくりについて

[まちづくりに対する満足度及び重要度]

◦満足度が低く、重要度が特に高い項目は、火災、地震、交通事故、防犯等に対する安全性、通 勤 ・ 通学、買物等の利便性、道路の利便性やまちのにぎわいに対してであり、各機能の改善が求 められています。

◦満足度が高く、重要度が高い項目は、上水道などの給水施設の整備状況と生活公害の少なさで あり、各機能の維持 ・ 向上が求められています。

※算出方法

「満足・重要:10 点」、「やや満足・やや重要:5 点」、「ふつう:0 点」、「やや不満・あまり重要でない:-5 点」、「不満・重要でない: -10 点」とし、各項目毎の平均点を[(満足・重要の件数×10 点)+(やや満足・やや重要の件数× 5 点)+(ふつうの件数× 0 点) +(やや不満・あまり重要でないの件数× -5 点)+(不満・重要でないの件数× -10 点)]÷(全体の件数−無回答の件数) として算出。

①通勤・通学の便利さ ●

②買物の便利さ ●

③通院の便利さ ●

④道路の歩きやすさ(歩行者) ●

⑤道路の走りやすさ(自動車、バイク) ●

⑥公園や広場の利用しやすさ ●

⑦上水道などの給水施設の整備状況 ●

⑧下水道や排水路の整備状況 ●

⑨小中学校の規模と立地状況 ●

⑩福祉施設の立地状況 ●

⑪コミュニティ施設の立地状況

⑫交通事故に対する安全性 ●

⑬火災、地震などに対する安全性 ●

⑭防犯に対する安全性 ●

⑮生活公害の少なさ ●

⑯鉄道の利用しやすさ ●

⑰バスの利用しやすさ ●

⑱街並みや田園景観の美しさ ●

⑲まちのにぎわいや活気 ●

⑳緑や水辺の親しみやすさ ●自然の豊かさ、美しさ 満足度は低いが

重要度が高い

満足度が高く 重要度も高い 満足度が高く 重要度が特に高い 満足度は低いが

重要度が特に高い

[市平均]

(低い) (ふつう) (高い)

《 満 足 度 》

1 2 3 4 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 8 7 6 5 -4

-4 -2-2 00 22 2 2 4 4 6 6 21

第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(29)

(4)市民参加によるまちづくりについて

[まちづくりの進め方]

◦望ましいと思うまちづく りの進め方は、「住民と 行政が協力しながら進 める」への期待が最も 高く、約 53% の方が回 答しています。

[まちづくりのために取り組んでいる(これから取り組みたい)こと]

◦まちづくりのために取り

組んでいる(これから取 り組みたい)ことは、「ま ちのイベントへの参加」 と「まちの清掃活動や防 犯・防災活動への参加」 に対する割合が特に高 くなっています。

[望ましいと思うまちづくりの進め方]

ボランティアやNPOなどの組織を活用しながら、住民が中心となって進める 住民が進めるまちづくり活動に対し、必要な部分を行政が支援する 住民と行政が協力しながら進める

行政が中心となって進める活動に対し、住民が協力・参加する その他

無記入 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

4.1% 15.7% 52.7%

21.6%

1.6% 4.3%

[まちづくりのために取り組んでいること・取り組みたいこと]

地元組織のリーダーとなり、祭りやイベントの企画・運営 地域の組織で、まちを良くする提案や活動をすること まちづくり専門の企業やNPOなどをつくること 観光ガイドや福祉活動などのボランティア活動 まちの良さや観光施設、特産品のPR まちのイベントへの参加

まちづくり講演などへの参加

まちの清掃活動や防犯・防災活動への参加 どれもできない

その他の活動 無記入 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%

4.5% 16.7%

4.3% 10.2% 16.9% 45.0%

10.4% 42.7%

(30)

4.都市づくりの課題

(1)人口

①定住人口増加への対策

◦矢板市街地や片岡市街地等に整備されている道路や公園等既存ストックの有効活用を推進する とともに、新たな住宅地の確保や主要幹線道路の整備など定住基盤となる市街地整備を推進す る必要があります。

◦地域性を活かした産業の活性化による就業場所の確保、教育や医療・福祉、子育て環境の充実 等に対応した都市づくりなどにより、定住人口増加への対策を図る必要があります。

②交流人口増加への対策

◦定住対策を推進する一方、豊かな自然、歴史・文化などの資源を活かした体験・参加型観光の推 進を図るとともに、都市に生活拠点を維持しつつ一定期間を地方で暮らす二地域居住等を推進 するなど、交流人口増加への対策を図る必要があります。

(2)産業

①商業・サービス業の振興

◦市街地や幹線道路の整備の進展とともに、店舗の大型化や郊外への立地が進み、本市の郊外や 大田原市、さくら市への買物客の流出が増え、中心市街地の買物客の減少や後継者不足により、 空洞化が進行していることから、買物がしやすい商業環境の充実を図り、商工会・商店会などの 関連団体と連携し中心商業地の再生を進める必要があります。

②工業の振興

◦国際競争が激化し、国内外で工場再編などが行われている中、本市工業の活性化のため、既存 工業団地の操業環境の維持・充実を図るとともに、矢板南産業団地への企業誘致を推進する必 要があります。

③農林業の振興

◦矢板らしさの一要素である豊富な森林や優良な農地は、多様な連携・交流による農林業の振興 を図るため、生産環境の維持・充実、物流のための道路ネットワークの形成を進める必要があり ます。

◦高品質・高付加、環境への配慮など、消費者のニーズは多種・多様化していることから、高品質・ 高付加価値品目の開発、異業種・近隣市町との連携、環境への負荷軽減などを進める必要があ ります。

④観光の振興

◦ライフスタイルの変化から人々のニーズは多種・多様化していることから、本市の恵まれた地理的 条件や観光資源を有効活用するため、異業種との連携による新たな魅力の創出、観光資源の保 全と機能拡充のための整備、PR活動による交流人口増加を図るため、道路ネットワークの形成 を進める必要があります。

23

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第2章

第3章

第4章

第5章

(31)

(3)土地利用

①計画的な土地利用の推進

◦雄大な高原山をはじめ緑豊かな台地や清流などの優れた自然環境と、それらに抱かれた良好な市 街地において、市民生活の利便性の向上と健全な市勢発展を図るためには、長期的視野に立っ た適切で計画的な土地利用を推進する必要があります。

②自然環境の保全・活用

◦雄大な高原山などの森林、内川や宮川等の河川、河川沿いに広がる良好な農地や里山林など、 優れた自然環境の保全を基本としつつ、これらの自然環境を資源として活用し、観光・交流機能 の拡充を図る必要があります。

(4)都市施設等

①市街地整備の推進

◦少子高齢化、核家族化、多様化するライフスタイルなどに的確に対応するため、市街地内の住・商・ 工のバランスを適切に配置するとともに、市街地周辺の自然環境と調和のとれた良好な市街地を 形成するため、長期的計画に基づき、市街地の整備、開発、誘導を図る必要があります。 ◦平成23年3月の東日本大震災の経験を踏まえて、道路、公園や上 ・下水道等の都市施設や市役

所、学校等の老朽施設の計画的な更新に努め、安全 ・ 安心な市街地の形成を図る必要があります。

②道路網の整備推進

◦市民生活の利便性向上や都市間の交流強化を図るため、国道4号や(主)矢板那須線などの広域 幹線道路、それらとネットワークを構築する都市内幹線道路の整備を計画的に進めていく必要が あります。

◦既存道路の老朽化への対応、少子高齢社会にも対応した安全 ・ 安心に歩ける歩行者空間の形成 など、道路規格の更新等を計画的に進めていく必要があります。

③公園・緑地の整備推進

◦市街地周辺の都市公園は、防災機能をはじめ、市街地周辺の貴重な公共空間として、交流、レ クリエーション、防災、観光等の機能の充実を図る必要があります。また、緑豊かな自然景勝地は、 観光交流の拠点として、適正な維持・保全を図る必要があります。

④上水道の安定供給

(32)

⑤下水道の整備推進・利用促進

◦市街地の健全な発展と公共用水域の更なる水質向上を図るため、公共下水道整備を推進し、公 共下水道の利用や浄化槽設置を促進する必要があります。また、施設の安定的・効率的な運用 を図るため、大規模地震に対応した施設の整備・改修、老朽施設の計画的な更新を進める必要 があります。

⑥その他施設の充実

◦ごみ減量化・資源化の更なる推進のため、広域行政組合との連携により、安定的な処理体制の 確保や不法投棄対策の強化などを図る必要があります。

◦長峰墓苑は、残基数の減少に伴い、新たな需要への対応や維持管理体制の確立等を図る必要が あります。

(5)公共交通

①公共交通機関の機能充実

◦多様化する市民ニーズや利便性の向上、省資源社会を目指して、鉄道やバスなどの公共交通機関 の機能充実を図る必要があります。

②鉄道の機能充実

◦広域的な交通手段であるJR宇都宮線の機能拡充のため、片岡駅の橋上化、バリアフリー化、利 便性向上のための駅西広場等の関連施設整備を推進するとともに、多様な市民ニーズに見合った 運行形態を関係機関に要望する必要があります。

③市営バスの機能充実

◦ライフスタイルの変化や高齢社会の進行などにより、利用者は減少傾向にありますが、市民の日 常生活を支える手段として、市民のニーズに対応した市営バス運行経路の適正化などを検討する 必要があります。

(6)環境都市

①総合的な環境対策の推進

◦限りある資源を有効活用し、地球環境にやさしい社会を構築するための仕組みづくりや市民の啓 発などを図る必要があります。

②環境にやさしい社会の構築

◦ごみ減量化、資源化への意識啓発、リサイクル拠点施設整備や二酸化炭素の吸収 ・ 貯蔵源であ る森林 ・ 里山林の適切な管理 ・ 育成など、環境にやさしい社会の構築を進める必要があります。

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第1章 . 都市の現況分析

第1章

第2章

第3章

第4章

第5章

(33)
(34)

(35)

1.都市づくりの目標

(1)都市づくりの視点

「上位・関連計画の位置づけ」、「市民意向調査」や「都市づくりの課題」を基に、本市の都市づ くりの視点を設定します。

①連携・交流を促す都市の形成

◦豊かな自然環境を活かした農林業、中心商業地の再生、矢板南産業団地への企業誘致の促進及 び観光の振興等による「本市の特色を活かした産業の活性化」、自ら考え行動できる力、ふるさ とに対する愛着や誇りを育む教育等による「次世代を担う人づくり」など、多様な連携 ・ 交流を促 す都市の形成が必要です。

◦矢板市街地及び片岡市街地を核として、周辺の集落などとの市域内の連携・交流を促すとともに、 JR宇都宮線や東北自動車道、国道 4 号などの広域連携軸を強化し、首都圏、宇都宮市、大田原市、 那須塩原市やさくら市等との広域的な連携・交流を促す都市の形成が必要です。

②人口減少・少子高齢化に対応した都市の形成

◦人口は平成 10 年を境に減少傾向にあるとともに、出生率は栃木県平均を下回り、逆に高齢化率 は栃木県平均を上回り、少子高齢化が加速的に進行していることから、若い世代が安心して子ど もを生み育てられる都市とともに、高齢者も安心して暮らせる都市の形成のため、道路や公園等 の既存ストックの有効活用とともに、安全に歩ける歩行空間の形成や防災機能の向上等、安全 ・ 安心に配慮した都市の形成が必要です。

◦高齢化の加速的な進行による交通弱者の増加にともない、市民の日常生活を支える公共交通の 重要性が高まることから、効率的な公共交通ネットワークの形成が必要です。

③緑や水にあふれた都市の形成

◦雄大な高原山をはじめとした森林地帯や良好な田園地帯に点在する里山林や清流など、本市の重 要な地域資源である自然環境を保全するとともに、それらに配慮した都市の形成が必要です。 ◦本市の森林や里山林は、首都圏の大都市で排出される二酸化炭素の吸収・貯蔵源、下流域都市

参照

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○水環境課長

振興協会副理事長 遊佐 雅美 京丹後市長 三崎 政直

東京都 資源循環推進部 古澤課長 葛飾区 環境部 五十嵐課長. 神奈川県 環境農政局 環境部 加藤部長 広島県

○松岡緑環境課長

福田 孝由 東京都 総務局 総合防災部 計画調整担当課長 藤井 達男 東京都 環境局 資源循環推進部 計画課長. 新井 進 東京都 環境局 資源循環推進部 一般廃棄物対策課長 須賀