• 検索結果がありません。

(1)人口

①定住人口増加への対策

◦矢板市街地や片岡市街地等に整備されている道路や公園等既存ストックの有効活用を推進する とともに、新たな住宅地の確保や主要幹線道路の整備など定住基盤となる市街地整備を推進す る必要があります。

◦地域性を活かした産業の活性化による就業場所の確保、教育や医療・福祉、子育て環境の充実 等に対応した都市づくりなどにより、定住人口増加への対策を図る必要があります。

②交流人口増加への対策

◦定住対策を推進する一方、豊かな自然、歴史・文化などの資源を活かした体験・参加型観光の推 進を図るとともに、都市に生活拠点を維持しつつ一定期間を地方で暮らす二地域居住等を推進 するなど、交流人口増加への対策を図る必要があります。

(2)産業

①商業・サービス業の振興

◦市街地や幹線道路の整備の進展とともに、店舗の大型化や郊外への立地が進み、本市の郊外や 大田原市、さくら市への買物客の流出が増え、中心市街地の買物客の減少や後継者不足により、

空洞化が進行していることから、買物がしやすい商業環境の充実を図り、商工会・商店会などの 関連団体と連携し中心商業地の再生を進める必要があります。

②工業の振興

◦国際競争が激化し、国内外で工場再編などが行われている中、本市工業の活性化のため、既存 工業団地の操業環境の維持・充実を図るとともに、矢板南産業団地への企業誘致を推進する必 要があります。

③農林業の振興

◦矢板らしさの一要素である豊富な森林や優良な農地は、多様な連携・交流による農林業の振興 を図るため、生産環境の維持・充実、物流のための道路ネットワークの形成を進める必要があり ます。

◦高品質・高付加、環境への配慮など、消費者のニーズは多種・多様化していることから、高品質・

高付加価値品目の開発、異業種・近隣市町との連携、環境への負荷軽減などを進める必要があ ります。

④観光の振興

◦ライフスタイルの変化から人々のニーズは多種・多様化していることから、本市の恵まれた地理的 条件や観光資源を有効活用するため、異業種との連携による新たな魅力の創出、観光資源の保 全と機能拡充のための整備、PR活動による交流人口増加を図るため、道路ネットワークの形成 を進める必要があります。

23 第1章 . 都市の現況分析

1

2

3

4

5

(3)土地利用

①計画的な土地利用の推進

◦雄大な高原山をはじめ緑豊かな台地や清流などの優れた自然環境と、それらに抱かれた良好な市 街地において、市民生活の利便性の向上と健全な市勢発展を図るためには、長期的視野に立っ た適切で計画的な土地利用を推進する必要があります。

②自然環境の保全・活用

◦雄大な高原山などの森林、内川や宮川等の河川、河川沿いに広がる良好な農地や里山林など、

優れた自然環境の保全を基本としつつ、これらの自然環境を資源として活用し、観光・交流機能 の拡充を図る必要があります。

(4)都市施設等

①市街地整備の推進

◦少子高齢化、核家族化、多様化するライフスタイルなどに的確に対応するため、市街地内の住・商・

工のバランスを適切に配置するとともに、市街地周辺の自然環境と調和のとれた良好な市街地を 形成するため、長期的計画に基づき、市街地の整備、開発、誘導を図る必要があります。

◦平成23年3月の東日本大震災の経験を踏まえて、道路、公園や上 ・下水道等の都市施設や市役 所、学校等の老朽施設の計画的な更新に努め、安全 ・ 安心な市街地の形成を図る必要があります。

②道路網の整備推進

◦市民生活の利便性向上や都市間の交流強化を図るため、国道4号や(主)矢板那須線などの広域 幹線道路、それらとネットワークを構築する都市内幹線道路の整備を計画的に進めていく必要が あります。

◦既存道路の老朽化への対応、少子高齢社会にも対応した安全 ・ 安心に歩ける歩行者空間の形成 など、道路規格の更新等を計画的に進めていく必要があります。

③公園・緑地の整備推進

◦市街地周辺の都市公園は、防災機能をはじめ、市街地周辺の貴重な公共空間として、交流、レ クリエーション、防災、観光等の機能の充実を図る必要があります。また、緑豊かな自然景勝地は、

観光交流の拠点として、適正な維持・保全を図る必要があります。

④上水道の安定供給

◦良質で安全な上水道を安定供給するため、水源の確保、配水管網整備、危機管理対策を進め る必要があります。また、老朽管や老朽施設の計画的な更新を進める必要があります。

⑤下水道の整備推進・利用促進

◦市街地の健全な発展と公共用水域の更なる水質向上を図るため、公共下水道整備を推進し、公 共下水道の利用や浄化槽設置を促進する必要があります。また、施設の安定的・効率的な運用 を図るため、大規模地震に対応した施設の整備・改修、老朽施設の計画的な更新を進める必要 があります。

⑥その他施設の充実

◦ごみ減量化・資源化の更なる推進のため、広域行政組合との連携により、安定的な処理体制の 確保や不法投棄対策の強化などを図る必要があります。

◦長峰墓苑は、残基数の減少に伴い、新たな需要への対応や維持管理体制の確立等を図る必要が あります。

(5)公共交通

①公共交通機関の機能充実

◦多様化する市民ニーズや利便性の向上、省資源社会を目指して、鉄道やバスなどの公共交通機関 の機能充実を図る必要があります。

②鉄道の機能充実

◦広域的な交通手段であるJR宇都宮線の機能拡充のため、片岡駅の橋上化、バリアフリー化、利 便性向上のための駅西広場等の関連施設整備を推進するとともに、多様な市民ニーズに見合った 運行形態を関係機関に要望する必要があります。

③市営バスの機能充実

◦ライフスタイルの変化や高齢社会の進行などにより、利用者は減少傾向にありますが、市民の日 常生活を支える手段として、市民のニーズに対応した市営バス運行経路の適正化などを検討する 必要があります。

(6)環境都市

①総合的な環境対策の推進

◦限りある資源を有効活用し、地球環境にやさしい社会を構築するための仕組みづくりや市民の啓 発などを図る必要があります。

②環境にやさしい社会の構築

◦ごみ減量化、資源化への意識啓発、リサイクル拠点施設整備や二酸化炭素の吸収 ・ 貯蔵源であ る森林 ・ 里山林の適切な管理 ・ 育成など、環境にやさしい社会の構築を進める必要があります。

25 第1章 . 都市の現況分析

1

2

3

4

5