(1)地域の現況と課題
①地域の現況
◦本地域は、様々な都市機能を有する矢板市街地と、その市街地を取り 囲む田園により構成されています。
◦本地域内は、JR宇都宮線が縦断し矢板駅が立地するほか、主要な幹 線道路として国道4号、国道 461 号や(主)矢板那須線等により道路 網が形成されています。
◦市街地内には、国道 461 号、(都)中央通りや(都)木幡通り等の主要 な道路により東西市街地の連携が図られています。
◦矢板駅東側の市街地は、土地区画整理事業により基盤整備が行われ、
計画的な市街地が形成され、宅地化が進行しています。また、駅周辺 には商業施設が集積し、市民の生活を支える商業地が形成されていま す。
◦矢板駅西側の市街地は、市役所や矢板市体育館等の公共公益施設が 集積し、行政サービスの中心地として機能しています。また、駅前周辺 は、本市の中心商業地として機能していましたが、現在の活力は低下し、
空店舗や空地等の未利用地が増えています。
◦用途地域無指定区域(白地地域)の(主)矢板那須線バイパス沿道に「道 の駅やいた」が立地し、本市の観光・交流の拠点としてにぎわいを見 せています。また、(主)矢板那須線沿道には、大規模な駐車場を備え る郊外型の商業施設が立地し、市民の買物の場となっています。
◦本地域内には、長峰公園や川崎城跡公園が整備されており、市民の交 流の場として機能しています。
◦木幡神社や矢板武記念館等の歴史・文化的地域資源が立地しています。
②地域に求められる役割
拠 点
◦矢板市街地における「商業・業務拠点」
◦矢板工業団地における「工業拠点」
◦JR矢板駅における「交通拠点」
◦矢板市役所周辺における「シビック拠点」
◦長峰公園及び川崎城跡公園における「スポーツ・レクリエーション拠点」
◦道の駅やいたにおける「観光・交流拠点」
都市軸
◦国道4号による「広域都市間交流軸」
◦JR宇都宮線、国道 461 号や(主)矢板那須線等による「地域都市間交流軸」
◦(都)東通りや木幡通り等による「市街地形成軸」
◦内川や宮川による「水と緑の軸」
土 地利 用
◦矢板市街地における「既成市街地ゾーン」
◦矢板市街地西側隣接部における「新市街地ゾーン」
◦矢板市街地及び矢板市街地西側隣接部を除いた「田園集落ゾーン」
◦道の駅やいたや良好な田園を抱える一団の農地における「自然・歴史・
文化多目的交流ゾーン」
63 第4章 . 地域別整備方針
第1章
都 市 の 現 況 分 析
第2章
将 来 都 市 像
第3章
都 市 整 備 方 針
第4章
地 域 別 整 備 方 針
第5章
ま ち づ く り の 推 進 方 策
③地域の環境やまちづくりに対する満足度・重要度(「市民意向調査」より)
◦満足度が低く、重要度が特に高い項目は、以下の通りであり、優先的な機能改善の必要性が高い と考えられます。
「通院の便利さ」、「道路の歩きやすさ」、「道路の走りやすさ」、「下水道や排水路の整備状況」、「交 通事故に対する安全性」、「火災、地震などに対する安全性」、「防犯に対する安全性」、「まちの にぎわいや活気」
◦満足度が高く、重要度が特に高い項目は、以下の通りであり、現状で満足しているが、今後も優 先的に機能維持・向上の必要性が高いと考えられます。
「通勤・通学の便利さ」、「買物の便利さ」、「上水道などの給水施設の整備状況」、「生活公害の 少なさ」
●
①通勤・通学の便利さ
●
②買物の便利さ
●
③通院の便利さ
●
④道路の歩きやすさ(歩行者)
●
⑤道路の走りやすさ(自動車、バイク)
●
⑥公園や広場の利用しやすさ
●
⑦上水道などの給水施設の整備状況
●
⑧下水道や排水路の整備状況
●
⑨小中学校の規模と立地状況
●
⑩福祉施設の立地状況
●
⑪コミュニティ施設の立地状況
●
⑫交通事故に対する安全性
●
⑬火災、地震などに対する安全性
●
⑭防犯に対する安全性
●
⑮生活公害の少なさ
●
⑯鉄道の利用しやすさ
●
⑰バスの利用しやすさ
●
⑱街並みや田園景観の美しさ
●
⑲まちのにぎわいや活気
●
⑳緑や水辺の親しみやすさ
●
㉑自然の豊かさ、美しさ 満足度は低いが
重要度が高い
満足度が高く 重要度も高い
満足度が高く 重要度が特に高い 満足度は低いが
重要度が特に高い
[地域平均]
﹇地域平均﹈ ︵高い︶
(低い) (ふつう) (高い)
︵ふつう︶
︽ 重 要 度 ︾
《 満 足 度 》
1 3 2
4
9
10
11 12
13 14
15
16
17 18
19
20
21
8 7
6 5
-4
-4 -2-2 00 22 2
2 4 4 6 6
④地域のまちづくりの課題
拠 点 形 成
◦矢板駅を中心に広がる商業機能等の充実により市民の生活を支える
『商業・業務拠点』の形成
◦矢板工業団地の操業環境の維持及び立地企業の活動支援による『工 業拠点』としての機能維持
◦矢板駅の利便性向上等による『交通拠点』としての機能向上
◦市役所周辺の公共公益施設集積地の利便性及び防災性等の向上によ る『シビック拠点』の形成
◦長峰公園や川崎城跡公園の機能充実による『スポーツ・レクリエー ション拠点』の維持
◦「道の駅やいた」の有効活用や「自然・歴史・文化多目的交流ゾーン」
との連携による『観光・交流拠点』の形成
土 地 利 用
◦矢板駅東側市街地における道路や公園等の都市基盤施設の適切な維 持・管理による良好な居住環境の維持
◦矢板駅西側市街地における道路や公園等の都市基盤施設及び空地や 空店舗等の有効活用による街なか居住の促進
◦既存集落及び周辺部における良好な居住環境の形成
◦用途地域無指定区域(白地地域)の市街地からのにじみ出しがみられ る部分や(主)矢板那須線バイパス等の都市基盤施設が整備された地 域における新たな都市機能配置の検討
都市施設等
◦道路やバス等の公共交通による効率的な交通ネットワークの形成
◦国道4号、国道 461 号、(主)矢板那須線、(主)矢板那珂川線、
(主)那須烏山矢板線の機能充実
◦宇都宮陸羽線(国道4号)、公園通り(国道 461 号)、中央通り、わか ば通りの早期完了
◦木幡地区内の街区公園の整備推進及び身近な憩いの場として機能す るオープンスペース(広場)の整備の検討
◦狭あい道路の解消による身近な避難路の確保
◦塚原川及び新堀川の整備推進
◦上水道の老朽管や老朽施設の計画的な更新
◦公共下水道事業認可区域の整備推進
地 域 環 境 形 成
◦街路灯の設置やバリアフリー化による快適な歩行空間の形成
◦災害対策活動の中核を担う活動拠点の機能充実
◦避難経路の確保や避難場所の拡充整備等による地域防災機能の向上
◦一団の優良農地の保全及び二酸化炭素の吸収源となる里山林の保 全・整備
◦内川や宮川等の水辺環境の保全
◦高原山の眺望の確保及び木幡神社等の景観資源の保全
65 第4章 . 地域別整備方針
第1章
都 市 の 現 況 分 析
第2章
将 来 都 市 像
第3章
都 市 整 備 方 針
第4章
地 域 別 整 備 方 針
第5章
ま ち づ く り の 推 進 方 策
(2)地域の将来像
①地域の将来像
• 多様な交流の促進による活力の創出と 環境保全に配慮した地域づくり
②地域づくりの目標
◦矢板市の中心として行政サービスや商業等の多様な機能が集積し環境負荷低減に配慮した市街 地の形成
◦矢板駅東側市街地における良好な居住環境の維持
◦矢板駅西側市街地における道路や公園等の既存ストックの有効活用による街なか居住の促進
◦市民生活を支える効率的な交通ネットワーク環境の形成
(3)地域づくりの方針
①拠点形成
商 業 ・ 業 務 拠 点
◦矢板駅東側の商業地は、市民の日常生活を支える商業地として商業・
業務機能の充実を図ります。
◦矢板駅西側の商業地は、空店舗や空地等の未利用地の有効活用によ り、中心商業地としての機能維持を図ります。
工 業 拠 点 ◦矢板工業団地は、周辺道路の適切な維持・管理等により操業環境の 維持を図るとともに、周辺の生活環境に配慮します。
交 通 拠 点 ◦矢板駅は、低炭素都市づくりの推進や市民意向から、矢板駅の利便 性向上のため、橋上化の調査研究等を図ります。
ス ポ ー ツ ・ レクリエー ション拠点
◦長峰公園は、本市のシンボルとなる公園であることから、市民交流 の場として機能拡充を図ります。また、災害時における避難・復旧 の場として役立つよう防災機能の整備を図ります。
◦川崎城跡公園は、長峰公園と同様に、市民交流の場としての機能拡 充を図るとともに、防災機能の整備を図ります。また、隣接する温 泉施設との連携強化を図ります。
シ ビ ッ ク
拠 点
◦市役所周辺の公共公益施設集積地は、今後も行政サービス機能の中 心として利便性の向上を図ります。また、災害対策活動の拠点とし て、施設の耐震化や耐震性貯水槽等の整備を図ります。
観 光 ・ 交 流 拠 点
◦「道の駅やいた」は、多くの来訪者が訪れ、本市の観光・交流の拠 点として機能しているが、今後は「自然・歴史・文化多目的交流ゾー ン」との連携、情報発信機能や矢板ブランドの強化を図り、交流人 口の更なる拡大を図ります。