• 検索結果がありません。

      f言_、

      ニハ    へがゆぬプ    へぬ       べ

      〆〆㌢  ぺ α瀬遥灘

蕪ノ野㌧/工展開の方向

綴_,鵬・:・〆,.。,・〆

水環境保全への寄与度

  豊かな水環境の保全・再生、

羨霧i ,

      ノ        ペ㌦_〆戸          誇〆矛

.︑囎/

関心向上  参加足進  役割連携   流域連携

      取組みのレベル       ケース②

寄与度

豊かな水環境の保全・再生

     書 一

  〆∨

ξ甥饗

/  こ 1

㌻こ』ム ぎ。…・

丁、

  1ア㍗

 、     ,〆

    ダ    ノ〆 1,〆〆

  関心向上

豊かな水環境の保全・再生

u

書 

鷲.ダ  /

参加促進  役割連携   流域連携       関心向上  参加促進  役割連携   流域連携       取組みのレペル       取組みのレペル

  ケース③       ケース④     図一6.3.1(1) 参加と連携のアプローチの展開方向

、勲轟勲保董鷲鑑難 〈

ケース⑤ 取組みのレベル

豊謝な丞環漿の保全・再生

ケース⑥ 取組みのレベル 図一6.3.1(2)参加と連携のアプローチの展開方向

な「参加と連携」の推進主体は市民活動団体であったり、河川管理者や自治体等の行政機関等 である場合が多いが、そのどちらにとっても本アプローチの活用は可能である。

6.4 結語

  本章では、第4章及び第5章から得られた成果をもとに、我が国の大河川流域を単位とした 水環境保全における流域住民の「参加と連携の支援手法」の体系化を行い、それらの適用の方  向性について示した。以下に得られた成果を各節毎に示す。

  6.1では本章の目的と内容について示した。

  6.2では、第4章及び第5章で得られた「関心向上アプローチ」「参加の循環アプローチ」

 「役割連携の形成アプローチ」「流域連携支援のシステム化アプローチ」について再整理した。

そして、これら各々のアプローチを第1章に示した「水環境保全に向けた参加と連携のシナリ  オ」の関連性において位置づけ、大河川流域を単位とした水環境保全における流域住民の参加  と連携の支援手法として体系化した。

  6.3では、各流域の取組み状況を想定し、これら参加と連携の支援手法の展開方向につい て言及した。各流域で取組みの現状や推進主体が異なっていても、4つのアプローチを適宜活 用することで、望ましい流域連携のシステムを構築していくことが可能であることを示した。

7.結論

 かつては豊かであった我が国の水環境を保全・再生するためには、川づくりや下水道整備等 の行政が行うハード面の対策に加え、流域住民の川への関心を高め、今まで関心が高い一部の 市民が行ってきた水環境保全活動を一般化し、より多くの住民の参加を促進する必要がある。

そして、そのような流域住民が行う水環境保全活動と、行政の諸対策を大河川流域の単位で連 携させ(流域連携)、水環境の保全・再生に向けた流域レベルの総合的な取組みに高める必要が

ある。

 このような認識から本研究は、(a)水環境に対する流域住民の関心を高め、水環境保全活動 により多くの流域住民の参加を促進する方途を明らかにすること、(b)水環境保全に対して市 民活動団体、行政、企業、専門家等が効果的に連携する方途を明らかにすることの2つを目的

として研究を展開した。その結果、水環境保全における流域住民の参加と連携を促進する支援 手法として、4つのアプローチ(「関心向上アプローチ」「参加の循環アプローチ」「役割連携 の形成アプローチ」「流域連携支援のシステム化アプローチ」)を構築し、それらの体系化を図 った。そして、その研究内容と成果を7つの章に分け、論文としてまとめた。以下、各章毎に その内容と主な成果について示す。

 第1章では本研究の背景と目的について示すとともに、研究フローと論文の構成、本研究で 使用する語句の解釈について示した。

 第2章では研究に先立ち、先に示した2つの研究目的に関連する既往研究の整理を行い、現 在までに得られている知見を把握するとともに、既往研究の課題点を整理し、本研究で取り扱

うべき内容、目指すべき方向性について検討した。その結果、研究目的(a)に関しては、①流 域住民の意識や行動に影響を及ぼす様々な要因の中から、水環境に対する関心を規定する主要 な要因を導出する必要がある、②多彩な水環境保全活動を対象として参加を促進する方策を明 らかにする必要がある、③一般的な大河川流域を対象とした分析が必要であることが確認され た。また、研究目的(b)に関しては、市民活動団体の実態や傾向の分析をもとに、その支援方 策や流域連携の方策について研究を行う必要があることが確認された。

 第3章では、国土開発に対し河川管理が担ってきた役割の変容と河川関連法制度の変遷につ いて概観し、国土開発の方向が自然との共存や地域間の交流・連携を模索し始めていることを 確認するとともに、流域を単位に参加と連携という取組みを行いながら、治水、利水、環境を 調整し国土の保全・管理を総合的に展開していくことが命題となっていることを示した。また、

その命題に対応していくためには、参加と連携を図るための具体論が必要であり、本研究が果 たすべき意義が大きいことが確認された。また、今日の水環境が抱える主な課題点を列挙し、

それらとの対応において参加と連携の取組みの関連性(必要性、意義、可能性等)を概略確認

した。

 第4章では研究目的(a)に該当する研究を行った。まず、流域住民がよく行ったり通りがか ったりする「身近な川」に注目し、その身近な川に対する住民意識や関わりを把握するととも に、流域住民の関心を効果的に高め、多彩な水環境保全活動への参加を促進する方策を得るこ とを目的に、一級河川千代川の流域住民を対象に行ったアンケートを多変量解析等によって分 析・考察した。その結果、流域住民の関心を向上するためには、①親水活動をハード・ソフト の両面から活発化する、②生活が水環境とつながっているという認識を促したり体感してもら う、③環境問題全般に対する関心を高める、④流域と関連づけた川の仕組みや水循環の認識を 促したり体感してもらうこと等が特に重要であることが明らかとなった。また、「身近な川」

に対する主な関心事項である「水質」「生き物」「景観」「ゴミ」「水の量」「川遊び利用」「水

害」別に同様の分析・考察を行い、それらの各々について関心を高める方策を見出した。そし て、それらの結果をもとに、流域住民の関心を効果的に高める方法を「関心向上アプローチ」

として整理した。次に、水環境保全活動に対する参加の要因構造について数量化理論2類を用 いて分析し、考察を行った結果、流域住民の参加を促進するには、①身近な川への関心を高め る、②参加と連携による取組みの意義や有効感を広める、③水環境に対する社会規範を明示す る、④参加機会を拡大する、⑤活動と効果の関連を強める、⑥参加の障害となる要因を軽減す る、⑦参加の循環・伝播を図ること等が重要であることが分かった。しかし同時に、活動内容 によって参加の構造は異なる等、様々な参加の形態があることが示唆された。そこで、多様な 参加の形態を明らかにするため、水環境保全活動への参加が顕著な市民活動団体の会員を対象

にしたアンケートを行い、団体参加の動機、関心事項、参加経験について数量化理論3類を用、

いて分析考察した。その結果、水環境保全活動への参加のタイプは、①一般的関心参加、② ふれあい希求的参加、③探求的関心参加、④個人使命感的参加、⑤個人省力的参加の5つに類 型化でき、参加促進の方策としてはそれぞれ、①活動参加の機会と情報の提供等を行う、②人

とのふれあいを育む活動の展開等を行う、③学習会の開催や市民による調査・研究活動の展開 等の機会提供を行う、④より能動的な活動を展開するための情報提供や環境の整備を行う、⑤ サポーター的な参加機i会の提供や寄付に対する優遇税制等の選択的誘因の提供等を行うこと が有効であることが明らかとなった。また、個人使命感的参加タイプを育成するには、水環境 保全のキャンペーンや段階的に要請内容を高めていく呼びかけ、環境配慮を行うための技術や 知識の教示等の意識変容アプローチ等を行うことが必要であることを示した。さらに、活動参 加を通して様々な経験をしたり、新たな発見をする、知識や情報を得る、自己啓発がなされる ことで、新たな関心が増進・喚起されることも確認された。そして、これらの結果から得られ た知見をもとに、流域住民の関心を向上し参加を促進するため「参加の循環アプローチ」と称 する方法論を体系化した。また、その活用方法について言及した。この方法論によって、各流 域での参加の実態と課題点を点検することができるとともに、関心向上や参加促進のための具 体方策を検討することが可能となった。その他、流域を単位にこのアプローチを行うには、流 域センター的な組織体を整備し、水環境保全活動に対する住民参加のコーディネートを行う必 要性があることを示した。

 第5章では研究目的(b)に該当する研究として、第4章で構築した「参加の循環アプローチ」

によって活発化するであろう多彩な水環境保全活動を、流域の水環境の保全・再生に向けて効果 的に結びつけていく方途を見出すため、種々の分析・考察を行った。まず、水環境保全活動の 主な提供主体である市民活動団体について、既存統計資料からその活動内容の実態と傾向につ いて分析・把握した。そして、その結果をもとに、活動団体の諸活動を活かす立場から、r川づ

くり」と「水環境保全」における活動団体相互および他の関連主体との役割連携の連関構造をI SM法によって明らかにした。また、その結果をもとに役割連携の可能性と課題点について考 察すると、①調査研究的活動の広域化、②提案・対話的活動のネットワーク化と能力向上、③ 市民プラン策定の導入、④学習・交流機会の拡大、⑤専門家の参画、⑥行政や企業の活動支援等 が重要であること等が指摘された。そして、水環境保全に向けた流域住民や関連主体の役割連 携の構図について「役割連携の形成アプローチ」として整理し、多様な主体の役割を水環境保 全に向けて体系化していく方途を示した。次に、流域連携に関連する諸分野の学識・有識者と 先駆的な流域連携の取組みを行っているキーパーソンへのヒアリング結果を分析したところ、

流域連携の有効性として、①自然と社会の理にかなった持続可能な社会システムの構築が期待 できる、②多面的、総合的、連関的な取組みが期待できる、③水を通した環境保全への意識と 行動を高め、人々の安らぎの充足も期待できるの3点が確認された。さらに、流域連携の課題

関連したドキュメント