• 検索結果がありません。

4■

【概 要】

 「身近な川」に対する流 域住民の関心度を効果的 に向上するには、まず、

流域住民が身近に感じて いる川を把握することか ら始める必要がある。そ して、その「身近な川」

に対する住民の意識や関 わりと、水環境の状態を 把握する。

 次にそれらを踏まえて、

関心向上のアプローチが 効果的な範囲を設定し、

関心を向上するために有 効な情報を伝達したり、

 「身近な川」での親水活

會関心向上の主要方策

水環境保全 Lヤンペーン

・生活と川とのつながり情報

E環境問i蜀こ関する情報・流域・水循環情報等

身近な川 フ水環境に

@対するス様な関心 親水活動 フ活発化

・親しめる川づくり・親水機会(ソフト)の拡大等

命各事項に対する関心向上方策

鑑。儲

環閾題に関亨る晴報親水活動の活発化⑰トトの9

流域水循噺藷報等

     ・生活とのつながり情報

≧儲撒難i竃、

     ・親水活動の活発化〔1トド・のD等

・瓢細

・環灘こ関する情報

・ま鋤ぐ活重妨醗{ヒ0、一ド・リフト)

・苦舌とのつながり情報

・流域・水循環情報

・川への接触機会をt曽×等

菜ぴ舌蜘),舌発fヒ(ハート ソフト}

水環⌒に関する1喜報

親近感を促す情報 川への接触絵を増大等

     ・生活とのつながり情報

鑑、糾灘麟鑑ソフト)

     ・川への接触機会を増大等

耀こ侮

     ・溺或・水循環情報      ・生活とのつながり†湾報

織、儲:欝㌶㍍

     ・川への接触機会をt曽大      ・水王緊境(躍に関する惰報

翻瀦等霊繍

儲 蕪

三縮

動をハード及びソフトの両面から活発化して関心を高めていく。

【ポイント】

≡ 」6  H C三

・流域住民が普段接する機会が多く、身近に 感じている川を、意識調査によって把握 し、閏心向上のアプローチが効果的な範囲 を設定する。

・「身近な川」は大河川に偏る傾向があるが、

この場合には、大河川を軸とした上下流及 び近傍の支川流域をアプローチの範囲と

する。

・「身近な川」が小さい支川にとどまる地域 においては、その支川流域をアプローチの 範囲とする必要がある。

己  三㌍ ▲  , 三;⌒

・「身近な川」に対する水環境保全キャンペ ーンの展開を図る。この時(2)で把握し た住民意識を踏まえるとともに、主に以下 の情報の伝達が関心向上に効果的である。

・生活と川とのつながりや、生活が水環境に 与える影響の認知に関する情報を伝達す

る。

・地域の環境問題全般に対する関心を高め る情報を伝達する。

・流域と関連づけた川の仕組みや水循環の 認識を促す情報を伝達する。

三… 貞 ・ ・.三 L  °

・意識調査によって、「身近な川」に対する流 域住民の関心度、関心事項、印象、関わり 等について把握する。

・流路延長が長く、流程に応じた地形的、地 理的、環境的な変化を有する河用が「身近 な川」である場合には、その上中下流での 意識差についても把握する。

・「身近な川」の水環境の状態についても調 査し、空間特性や水質と上記の住民意識、

関わりとの関連性について把握する。

遍  箒  鳳ヨ〆 険▼▲

・親水活動を活発化し、人と川との日常的な 関わりを育むことで「身近な川」に対する 関心度を向上させる。ハード、ソフトの両 面のアブ[コーチがある。

・川づくり(ハード)によって、川と親しむ空 間や施設を整備したり、川へのアクセスを 改善する等して、親水活動を誘発する。

。イベント、自然観察、環境学習等の展開

(ソフト)によって、親水活動の活発化を図

る。

8  マ ∫κ ノ三若

【概 要】

 「身近な川」への流域住民の多様な関心 を高めれば、多彩な水環境保全活動への参 加意向が生じ、活動参加につながり、参加 の習慣化が促されたり、新たな関心の増 進・喚起にっながるという循環・伝播の構 造が存在する。このような「参加の循環構 造」を認識することで、流域における参加 の実態と問題点を点検でき、参加促進や関 心向上のための手段を効果的に講じること ができる。即ち、流域住民の多様な関心を 尊重しつつ、水環境保全活動の活発化を図 ることが可能である。

 そのためには、まず流域住民の参力日の実 態と潜在的な意向を把握し、循環構造の問 題点を確認した上で、参加希望を高め、具 体参加を促進し、循環を円滑化するように 適宜アプローチを展開していく

【ポイント】

関心の増進・喚起

水環境への多様な 関心

水環境保全 キャンペーン

生活とのつながり情報 環境悶題に閏する情報 流域水循環情報等

多様な参加メニ士 の関発提示

習慣化

水環境保全 活動への参

 加

参加の意義 効果の伝達 参加の 呼びかけ 参加機会拡大

と情報提供

参加の瞳害 要因の緩和 関心の増進 喚起の工夫

閲心1こ応じた,舌動メニュー ふれあい活動メニ㍗

サポーター的メニュー等

慧義効果の広報 技衛や知讃の教示 効菓のフィートllヲハ等

社会規範の明示 段階的要講 選択的誘因の提供等

活動参加の機会拡大 参加機会の広報等

余綴時間の拡大 6ランティ琳畷制度等

効果の実惑の工夫 新たな発見の工夫 知議習得の工夫等

 〈参加のタイフ〉

◆一般的関心参加タイプ

◇ふれあい希求釣参加タイプ

◆深求的関心参加タイフ

◆個人使命感的参加タイフ

◆個人省力的参加タイプ

 〈参加促追i方策〉

関心に応じた参加の機会提供 コミュニティ活動等の機会提供 専門的な閏心に応じた参加機会 活動に必要な憤報提供、条件整備 サポーター的な参力0機会提供

。意識調査によって「身近な川」への関心度、

関心事項、水環境保全活動への参加の実   潜在的な参加意向等を把握する。

・「参加の循環構造」に照らし、関心度、関心 事項、参加の実態、潜在的意向の問題点と そのつながりが弱い部分を点検する。

・右上の「参加の循環アプローチ図」におい て、確認された問題点、弱いつながりに対 し導入すべきアプローチを選択する。

・ここで、「身近な川」への関心が低い場合に は、rA)閲心向上アプローチ」を行う。

・「身近な川」への関心がある程度高い場合 は、その多様な関心を以下の働きかけで、

水環境保全活動の参加希望につなげる。

・多様な関心事項や、潜在的意向、参加のタ イプに応じた多彩なメニューを開発して 提示する。

・参加の意義や有効感を広める

・活動の効果をフィードバックする

・活動のための技術や知識を教示する

・水環境保全の社会的規範を明示する

。段階的に参加を要請する

。選択的な誘因を示す 等

・参加意向が高まれば、以下によって、意向 に応じた参加の機会を実際に提供する。

・流域で活動を展開している市民活動団体 と連携して、流域住民の参加意向に応じた 活動を提供できるよう支援し、活動参加の 機会を拡大する。

。活動を展開するための「流域活動センタ ー」的な組織体を整備して、意向に応じた 参加機会の拡大とその情報提供を図る。

・ボランティア休暇制度の導入や余暇時間の拡大 等、参加の障害となる要因を緩和する。

・参加が活発化してくれば、「参加の循環」

が好ましい状態で円滑に働くように運営・

調整する。

・活動参加時に、楽しさを加味したり、活動 効果の実感を促す、新たな発見や知識習得 を促す等を工夫し、新たな関心の増進・喚 起が生じるように活動を工夫する。

・様々なインセンティブを与えて活動参加を促す ことで、参加の循環構造に巻き込む。

・流域住民の関心の変化や参加の状況の推 移を常に把握し、新たな関心の増進・喚起 や次なる参加につながるよう活動の企画・

運営調整を図る。

葺已∠〆  刀

【概 要】

 流域住民の参加によって水環境保全活動 を活発化させるとともに、そのような個々の 活動を水環境保全に向けて効果的につなげて いく必要がある。水環境保全に取組む市民活 動団体は、水環境保全活動への参加機会を提 供する主要な主体である。このような団体の 活動を流域各地で活発化させ、それら相互と、

行政、企業、専門家等の官民連携を促すこと で、住民参加による水環境保全活動を流域レ ベルの取組みに高めることが必要である。

 活動団体が行う水環境保全活動は右図に 示すように、他の関連主体の取組みを補完す る役割連携を果たしうる。このため、まず流 域で展開されている水環境保全活動と各関連 主体の役割連携の現状を点検して課題点を設 定し、個々の役割が水環境保全に向けて連携 されるよう組み立てていく。

【ポイント】

・流域で展開されている様々な水環境保全 活動、行政の施策、企業の社会貢献事業、

専門家の取組みや関わり等を把握する。

・把握された各主体の取組みの程度と相互 関係を、右上の「役割連携図」に照らし、

弱い点を点検し課題点を確認する。

・流域の諸事情を勘案し、上記で確認された 取組みが弱い部分や弱い関連性を高める ように体系化を促す。関連主体の主な役割 は(2)の通りで、水環境保全活動(市民 活動)の役割連携の主なポイントは(3)

に示す通りである。

・ここで、流域住民の参加を活発化するには  rB)参加の循環アプローチ」を行う。

人材育成 活動

要望市民 フラン提案

意見惰報 収集活動

啓発呼び かけ活動

f

鑓 鞍

・流域住民の参加で、様ノマな水環境保全活動 の活発化、意見発信、家庭での配慮、計画 策定に対する対話等が果たせる。

。行政は様々な活動団体に対し計画策定へ の参加を促すことで、市民活動から得られ る意見や情報を施策に反映する。

・専門家・研究者は、自ら行う調査・研究の 他、活動への助言・指導、計画策定への参 加、施策への助言指導等を担う。

・企業や行政等が行う資金助成や人材提供 等の支援によって、水環境保全を底辺で支 える他、具体・実践活動を直接的に支援す る。行政の情報公開提供も、水環境保全 を底辺から支援する。

。調査・研究的活動の広域化:様々な関連団体、学校、流域住民等に対し環境調査や研究活動 を普及さぜる。また、簡易な調査手法の導入、河川管理者・地方自治体・企業等からの支援獲 得、人材育成、地域の専門家の参画等を図る等で、水環境に閏する地域情報の収集に努める。

・提案対話的活動の高度化:調査・研究的活動で収集された地域の環境情報を提案・対話にり ンクさせる。専門的な知識を有し対話・交渉力を備えるコーディネーターや、市民プランの 策定ができる人材を育成したり、地域の専門家の参加と助言・指導を促すことが肝要である。

。学習交流行事的活動の活発化:学習・交流行事的活動の活発化を図り、流域住民の意識啓 発や具体・実践活動を行う団体に適切な行動を促すとともに、団体間の連携を育む。

・具体実践的活動の活発化と連携:清掃・美化作業、水質浄化、生物保護等の活動は、水環 境保全に直接的効果があるため、活動を流域規模で活発化するとともに相互の連携を図る。

関連したドキュメント