か−−ゼ
第2節 生育初期の温度の影響(39)
本節では,星夜変温の下でカリ■フラワー及びブロソコリーを育て,その後自然の温度条件下及びトンネル被覆
条件下へ定植して,花らいが正常に発育するかどうかを調べた,トンネル被覆をしたのは,濁がすでに花らいを 形成した場合には生育促進をはかるため,また花らいを形成しなかった場合には,花らい形成を更に遅らせるか
どうかを調べるためである.また,出らい時及び花らい成熟時の茎兼の生育と花らい肥大との間の相関関係を調
べた..
材料及び方法
供試品種にはカリフラワー 野崎早生 と7㌧ロンコリー 早生緑 を用い,それぞれの催芽綾子を1975年2月11日
には種循へは杵し,拉低夜温を20℃に保った温室で育苗した.展開乗が約3枚になった2月28日に直径8cけ花のジ ーフィーポノトヘ1本ずつ移栖し,展開葉が約5枚にな・った3月18日から次に示す変温処理を5週間行った.夜
−63 一
塩(午後5時30分から午前8時30分までの15時間)を 野崎早生 の場合はユ5℃とし, 早生縁 の場合は20℃とし て,両そ莱について畳温(午前8時30分から午後5時30分までの9時間)を150,200,250及び30℃と変える4処 理区を設け,それぞれ1処理区に80個体を用いた.な・お,夜塩をこのようにしたのは,前章で示したように,こ のような夜温条件下で畳温を高くするほど,花らい形成が遅れると考えたからである..変温処理には温度制御ガ
ラス室の150,200,250及び30℃董を用い,処理区の設定条件に従って,各温度に制御された部屋へ両そ莱を毎日 午前8時30分及び午後5時30分に移動した.変温処理開始後7臥 20日,25日及び35日後に,各温度区について
それぞれ10個体を用い,花芽発育段階を双眼実体顕微鏡で調べるとともに茎長,茎径及び隻数を調査した.
35日間の変温処理が終了した4月22日に,各温度区とも40個体を露地区とトンネル被覆区の2つに分け,ほ場 へ定植した.トンネル被覆には有礼ポリエチレン■フイルム(厚さ003珊れ)を用い,最高気温が35℃を超えないよ
うにして3週間管理し,その期間中うねの中央部で毅高及び最低気温を毎日測定した.しかし,トンネル被覆区 の気温が35℃を超えた日は2回あり,ほ場における実験期間中の露地区及びトンネル被覆区の最高気温はそれぞ れ255℃及び375℃,最低気温はそれぞれ40℃及び64℃であった(第35図).栽根距離は帽120㈹のうねに2条 植えとし,株間は45¢mとしたい 基肥としては綬効性肥料(IB複合
燐加安604号)を10ア・一ルあたりN:32毎,P205:20毎,K20:
28毎となるようiこ施肥し,追肥としては液肥(住友液肥2号)の 1,000倍頑釈液を適宜施用した.定植後は出らい並びに花らいの成 熟程度を毎日調べ,出らい日に茎長,茎径と展開乗数を,花らい の成熟日に茎長,茎径,稔乗数,花らい亜,花らいの直径,高さ 並びに品質を調べた.また,変温処理で供試した両そ莱のそれぞ
れ160個体を用い,成熟時の花らい重と出らい時及び花らい成熟時 の茎葉の生育との相関関係を調べた.
結 果
カリフラワー 野崎早生 の花芽発育段階を各温度区について調
P−巴プ︼巴乱∈む︶七く
ベた結果,長塩が15℃区では温度処理開始後35日目には花らい Aふril May
Fjg351Change of air temperatures after plantinginfield
形成後期に達し,その時の着らい節位は211であった(第31表).
20℃区では処理開始後35日日に花らい形成中期に達し,その時の潜らい節位は15℃区より高く262であった.一 万25℃区及び30℃区では,処理開始後35日目まで花らいは未分化であった.変温処理に伴うブロソコリー 早生 緑 の花芽発育段階は,畳温が15℃区及び20℃区では処理開始後35日目でも膨大期であり,花らいを形成しなか
った.25℃区及び30℃区では,処理開始後35日目まで花らいは未分化であったい
出らいについてみるとカリフラワーの場合,変温処理中に既に花らいを形成していた15℃区及び20℃区では,
その後同時に出らいした(第32表)」定植後に花らいを形成した25℃区及び30℃区は,15℃区及び20℃区よりそれ ぞれ約20日及び25日遅れて出らいした.花らいの成熟は,畳温が高くなる順に約1週間ずつ遅れる傾向を示したひ ブロソコリ、−の場合,15℃区,20℃区及び25℃区の出らいはほぼ同時に起こり,それぞれの花らい成熟もほぼ同 時であった〟 30℃区の出らい及び花らい成熟は,他区よりそれぞれ約1週間過れた..両そ其の出らい及び花らい
成熟に及ぼすトンネル被覆の影響は認められなかった..
カリフラワーの花らい歪は畳温の高いほど増加する傾向があI),25℃区及び30℃区で15℃区より増加し,また どの温度区についてもトンネル被薇の影響はみられなかった(第36図)..変温処理後に花らいを形成した25℃区及
− 64 −
TabIe31.Effect ofdiurnalvariation oftemperatur・e OnCurdformationof Nozaki−Wi cauliflower and Wase−midori broccoli
cv. Nozaki・・WaSe cv. Wase−midori
Growingtemperature. Growing period
day/山ght,℃ days Floralstages●● N∝1彷tO Floralsねg翁●● Nd鴇tO
0 1 2 3 4 mOWer head 0 1 2 3 4 Curd
7 0 5 ︻hJ 2 2 3
15/150r20
7 0 ︻J 5 2 2 3
20/150r20
7 0 5 5 2 2 3
25/150r20
7 0 5 5 2 2 3
30/150r20
● PlantsweregroⅥ1atdifferentteml光ratureSinthedaytime(9hoursfrom8:30am tO5=30pm)andin the night time(15hotm from5:30pm to8:30am)for35daysfromthestagelVithfiveleavesNighttemperaturewaskeptat15℃(caulinower)or20℃
(br(光COli)
+・0=Vegetativestagel‥Dome・・formingstage 2=Earlycurd・・formingstage 3=IntermedlateCurd・formingstage= 4:Late curd・・forming
Stage
...Confidencelimit(95%)
O Showingtheaveragestag号Offloraldevelopmentfoundinten plants
Table32Effects of diurnalvariation of temperatur・e duringthe ear−1y gr−OWingstage and plasticcoveringafter plantinginfieldoncur−d formation and maturation of NozakiT wase,cauliflower and Wase−midor・i broccoli
Gr0 maturing
Buddingdate
ial /
May 8
+ May 8
7 7 2 2
y y
a a MM
15/15 N。Zaki_WaSe, 20/15
cauliflower 25/15 30/15
2 3 0 0 6 7
1 1 1 1
e e e e e e
n n n n n n
u u u u u u
▼−ノ ー ノ TJ I T−′ ▼−J
3 8 6 8 2 3 122
ay MMa
一+一+一+ 7 0 0 0 0 2 7 7 1 1 1 1 1 1 1
e e e e e e e e m un un皿 皿皿 皿皿
T−′ ▼−J T−ノ †−−′ ▼−′ †−−′ T−′ T−′
0 3 1 1 3 8 8 8 2 2 2 2 2 2 2 2 y y V′ y y y y y
a a a a a a a a MM MM MM MM
一+一+一+一+
15/20 Wase−midori 20/20
bIOCCOli
25/20
0
2 /
0
3
* Note ofgrowing temperatureis similar to thatin Table31
■♯ Plants were covered with a plastic tunnelfor three weeks after plantingin field on
Apri14The temperIaturein the tunnelis shownin Fig.35
ー 65 −
加古票ヱトりき〇一−嵩じ欄∈h3冥二意思≧
800
∩︶ 0 0 0 0 4 6 0 2
如■苫叫tりきpJnU 0 0 6 4 2
15/15 20/15 25/15 30/15 0
Growing temperatur・e●(day/night),℃ 15/20 20/20 25/20 30/20 Growing temperature.(day/night),℃
Flg 36 Effects of dlurnal temDerature varlatlon duIlng the earlygrowlngStageandplasticcoverlngafterplant−
1ngln field on matured curd weight of Nozaki・
WaSe cauliflower
■,+Notes of growlng tempeIature and plastrc coverlng are
=●
Similar to thosein Table32 AbnormalcuTd
Fig37Effectsofdiurnaltemperature
.
ing in field on weight of matured terminal flower head of Wase・midori broccoli
・,・・Notesofgrowingtemperatureandplastic covering are similar to thosein Table32
び30℃区のうち,25℃−トンネル被覆区,30℃一露地区及びトンネル被覆区では,Jones・Rosa(66)の分類に よるIeafyとfuzzyの混在した異常花らいが20個体中にそれぞれ4,5及び9個体発生した.7■ロンコリーの頂 花らい重は,処理温度の高低あるいはトンネル被覆の有無にかかわらずほとんど同じ倍であった(第37図).
カリ仁フラワーの成熟時の花らい壷と出らい時の茎長あるいは茎径との間に相関は認められなかったが,出らい
時の展開葉数との間にはr−=037(P<0001)の有意な正の相関が認められた(第33表).また花らい成熟時の茎
Table33Corr・elations between matured curd weight and plant growth at the time of budding and curd maturity
CorT・elation coefficient(r)ofctⅣd weightwith
Plant Correlation At budding At maturity
material coefficient
stemlength Ma芸慧よtem Noofudolded stemlength Ma霊器e㌘em NoOftdolded leaves leaves
Nozaki..wa父, 01さ 020 037 011 062 032
r;
caulinower NS NS Pく00い1 NS Pく0001 0001くPく001
・Wa栄..midori, 004 015 004 ・013 051 ・021
r;
broccoli NS NS NS NS Pく0001 NlS
NS Nosi騨Iificant
長との間には相関は認められなかったが,茎径との間にはr=062(P<0001),総菜数との間にー−=032(0001
<Pく001)の有意な正の相関が認められた..そこで,カリフラワーの成熟時の花らい重は出らい時及び花らい 成熟時の乗数よりも,花らい成熟時の茎径と密接な関係をもつ結果となった一.一方ブロソコリーの成熟時の頂花
らい歪と出らい時の茎菜の生育との間には,相関は認められなかった.また,花らい成熟時の茎長及び総菜数と の間に相関は認められなかったが,花らい成糾寺の茎径との間にはr■=051(P<0001)の有意な正の相関が認 められた小