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災害情報収集伝達計画

第3章  災害応急対策計画

第6節  災害情報収集伝達計画

 

  主な実施担当課:香川県、政策部危機管理課、建設部、経済部、市民部各支所     

第 1   主 旨  

災害応急対策を実施する上で不可欠な被害情報、応急措置情報等を、防災関係機関の緊密 な連携のもと迅速かつ的確に収集、伝達し、情報の共有化を図る。 

このため、この計画では、災害の発生に伴う被害状況等の情報について、情報の収集及び 報告に関する責任者、報告の基準、方法等を定める。 

 

第 2   情 報 の 収 集 及 び 報 告  

市は、それぞれの所掌事務又は業務に関して、積極的に職員を動員し、又は関係機関の協 力を得て、災害応急活動を実施するために必要な情報及び被害状況等を収集し速やかに関係 機関に伝達を行う。 

1  情報の収集・伝達 

市は、人的被害の状況、建築物の被害等の情報を収集するとともに、被害規模に関する 概括的情報を含め、把握できた範囲から直ちに香川県へ連絡する。但し、通信の途絶等に より香川県に連絡できない場合は、消防庁へ連絡する。 

( 1)   被害規模の早期把握のための活動 

市は、地震発生直後において、概括的被害情報、ライフライン被害の範囲、医療機 関へ来ている負傷者の状況等、被害の規模を推定するための関連情報を収集する。 

また、消防団等の巡視活動を通じ被害状況を把握するとともに、119 番通報の殺到 状況等の情報を収集する。 

( 2)   災害発生直後の被害の第1次情報の収集伝達 

市は、人的被害の状況(行方不明者の数を含む。)、建築物の被害状況、火災、土 砂災害の発生状況等の情報を収集し、被害規模に関する概括的情報を含め、把握でき た範囲から直ちに香川県へ報告する。 

但し、香川県に報告できない場合は、直接消防庁へ被害情報を報告し、事後速やか にその旨を香川県に報告する。特に、行方不明者の数については、捜索・救助体制の 検討等に必要な情報であるため、市は、住民登録等の有無にかかわらず、市の区域(海 上を含む。)内で行方不明となった者について、香川県警察本部等関係機関の協力に 基づき正確な情報の収集に努める。 

なお、震度4以上を記録した場合は、被害の有無を問わず、香川県に報告する。 

これら被害等の第一報は、原則として、災害等を知覚してから 30 分以内で可能な限 り早く、わかる範囲で報告する。 

( 3)   一般被害情報、応急対策活動状況等の収集伝達 

市及び防災関係機関は、各種情報の収集伝達を行うとともに、情報の共有化を図る。 

市は、被害状況、応急対策活動状況、災害対策本部設置状況、応援の必要性等を香 川県に連絡する。なお、市において通信手段の途絶等が発生し、被害情報等の報告が 十分なされていないと判断する場合等にあっては、香川県は、調査のための職員の派 遣、車両、資機材や各種通信手段の効果的活用等により、あらゆる手段を尽くして被

害情報等の把握に努めるものとする。 

また、香川県、市及び防災関係機関は、応急対策活動情報に関し、必要に応じて相 互に緊密な情報交換を行う。 

2  情報の収集方法 

市は、電話、携帯電話及び各種無線設備等を活用するほか、情報連絡員を被災場所等に 派遣することにより、迅速かつ的確に災害状況を把握するよう努める。 

また、被災者からの相談に対応するため総合的な窓口を開設し、被災者のニーズ等を把 握するよう努める。 

3  被災者台帳の作成 

市は、被災者の支援を総合的かつ効率的に実施するため必要と認める場合、被災者台帳 を作成する。 

( 1)   登載する情報 

登載する主な情報は次のとおりとする。 

ア  氏名  イ  生年月日  ウ  性別 

エ  住所又は居所 

オ  住家の被害及びその他被害状況 

カ  災害時要援護者である場合、その旨及びその該当する事由  ( 2)   個人情報の厳格な管理 

被災者台帳には被災者についての個人情報が登載されており、管理、作成に当たっ ては、管理する者や利用目的の限定を図る等、個人情報保護条例等の法令を遵守した 管理方法を講じ、被災者のプライバシー保護に十分留意する。 

( 3)   被災者台帳の利用及び情報の提供 

市は、次の事項に該当する場合、被災者台帳の情報を提供する。 

ア  本人(台帳情報によって識別される特定の個人をいう。以下同じ)の同意がある とき、又は本人に提供するとき 

イ  市が被災者に対する援護の実施に必要な限度で台帳情報を内部で利用するとき  ウ  香川県及び他市町等が被災者に対する援護の実施に必要な限度で提供に係る台帳

情報を利用するとき   

第 3   報 告 の 基 準  

香川県(香川県に報告できない場合は国)に報告すべき災害は次のとおりであり、報告に 当たっては、「災害報告取扱要領」により行う。 

1  災害救助法の適用基準に合致するもの  2  市が災害対策本部を設置したもの 

3  災害が2県以上にまたがるもので1つの府県における被害は軽微であっても、全国的に 見た場合に同一災害で大きな被害を生じているもの 

4  地震が発生し、地域内で震度4以上を記録したもの  5  津波により、人的被害又は住家被害を生じたもの 

6  崖崩れ、地すべり、土石流等により、人的被害又は住家被害を生じたもの  7  河川の溢水、破提又は高潮等により、人的被害又は住家被害を生じたもの  8  強風、竜巻などの突風等により、人的被害又は住家被害を生じたもの  9  道路の凍結又は積雪等により、孤立地区を生じたもの 

10  上記各基準に該当しない災害であっても、報道機関に取りあげられる等、社会的影響度 が高いと認められるもの 

 

なお、「火災・災害等即報要領」(昭和 59 年 10 月 15 日付消防災第 267 号)に基づく災害 以外の火災即報及び救急事故即報についても報告する。 

 

第 4   報 告 責 任 者  

災害に伴う被害状況の調査は災害対策の基本となるものであるから、本部長は、あらかじ め被害状況報告者を定めておく。また、本部長は集計した結果を速やかに香川県知事に報告 する。 

 

第 5   直 接 即 報 基 準 に 該 当 し た 場 合 の 報 告  

即報基準に該当する火災・災害等のうち一定規模(直接即報基準)以上のものを覚知した 場合、第一報を香川県だけでなく直接消防庁にも、原則として、覚知後 30 分以内で可能な限 り早く、分かる範囲で報告する。 

1  火災等即報 

( 1)   航空機火災、大型タンカー火災、トンネル内車両火災、列車火災などの火災  ( 2)   石油コンビナート等特別防災区域内の事故 

( 3)   危険物等に係る事故・原子力災害  等  2  救急・救助事故即報 

死者及び負傷者が 15 人以上発生し又は発生するおそれがある列車の衝突、転覆、バスの 転落、ハイジャック及びテロ等による救急・救助事故等 

3  災害即報 

( 1)   地震が発生し、市の区域内で震度5強以上を記録したもの(被害の有無を問わない。)  ( 2)   津波及び風水害のうち、死者又は行方不明者が生じたもの 

 

第 6   報 告 の 方 法  

通信の輻輳を避け迅速を期すために略号を定めるものはそれを利用し、その他の事項につ いてもできるだけ要点を簡潔に整理し、次の方法により報告する。 

1  電話(非常電話、緊急電話) 

2  香川県防災情報システム 

3  通信方法が、いずれも不通の場合は通信可能な地域まで伝令により報告する等、あらゆ る手段をつくして報告しなければならない。 

4  連絡窓口 

【消防庁連絡先】 

広域応援室(平日 9: 30〜18: 15)  宿直室(左記以外) 

区分  上段:電話 

下段:FAX 

上段:電話  下段:FAX  NTT回線 

03−5253−7527  03−5253−7537 

03−5253−7777  03−5253−7553   

第 7   被 害 の 認 定  

市は、り災証明発行、災害救助法の適用、被災者生活再建支援法の運用等の根拠となる住 宅の被害認定に際しては、災害の被害認定基準について(平成 13 年 6 月 28 日府政防第 518 号内閣府通知)で示された、「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」に基づき、迅速か つ適切に実施するものとする。 

1  り災証明書の交付 

市は、災害が発生し、被災者から申請があったときは、速やかに、住宅の被害その他本 市の定める種類の被害の状況を調査し、り災証明書を交付するものとする。 

2  実施体制の整備 

市は、災害の発生に備え、り災証明書の交付に必要な業務の実施体制の確保を図るため、

専門的な知識及び経験を有する職員の育成、県または民間の団体との連携の確保、その他 必要な措置を講ずるよう努めるものとする。 

   

[参考資料] 

2−10  大規模災害時における市民等の安否確認に関する協力の申し合わせ(香川 県警察) 

2−11  災害時における情報交換及び支援に関する協定書(国土交通省四国地方整 備局) 

10−  1  香川県防災情報システム  22−  1  火災・災害等即報要領  22−  2  災害報告取扱要領  22−  3  被害報告詳細系統図  22−  4  防災関係機関連絡先一覧  22−  5  災害中間報告・災害確定報告