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公共施設等災害予防計画

第2章  災害予防計画

第5節  公共施設等災害予防計画

 

  主な実施担当課:建設部建設課、経済部農林水産課、道路管理関係機関     

第 1   主 旨  

道路、港湾施設、農林業施設等の公共土木施設等は、市民の日常生活及び社会生活、経済 活動上欠くことのできないものであり、地震による被害が発生した場合には、市民の生活に 重大な支障を生じさせるばかりでなく、市民の避難、消防活動、医療活動等の応急対策活動、

また災害発生後の復旧活動に困難をもたらすこととなる。 

この計画では、日常から施設の危険箇所の調査とこれに基づく補修工事を行うとともに、

緊急度の高い箇所から順次耐震対策を行うなど地震に強い施設の確保と運用に係る体制の整 備について定める。 

 

第 2   道 路 施 設  

道路施設は、単に人、物の輸送を分担する交通機能のみならず、災害時には、避難、救援、

消防活動等に重要な役割を果たすほか、火災の延焼を防止する等、多様な機能を有している。 

災害時におけるこれらの機能を確保するため、道路・橋梁等道路施設の整備、補修を推進 する。 

1  耐震点検等の実施 

道路管理者は、耐震点検を定期的に実施し、耐震対策等の必要な箇所の把握に努めると ともに、通常のパトロール等においても、目視等による点検を実施する。 

2  施設の改修・整備 

道路管理者は、耐震点検等で対応が必要とされた箇所及び未改良区間について、対策工 法を決定し、緊急度の高い路線及び箇所から速やかに対策工事や改良整備を実施する。 

( 1)   道路 

斜面の崩壊、路面の損壊、道路施設の変形・破壊等の被害が予想される危険箇所に ついて、補強対策を実施する。 

( 2)   橋梁 

落橋、変形等の被害が予想される道路橋、横断歩道橋、側道橋等について、橋梁補 強工事を行うとともに、橋梁長寿命化計画等に基づき、予防的な修繕及び計画的な架 け替えを実施することにより、重要な道路ネットワークの安全性、信頼性を確保する。 

( 3)   トンネル 

覆工コンクリートや付帯施設の落下、変状等の被害が予想されるトンネルについて、

補強対策を実施する。 

3  新規施設の建設 

新たな道路、橋梁等を建設するときは、耐震性を配慮した道路施設の建設を積極的に推 進するとともに、都市防災対策として、電線共同溝事業を推進し、道路機能の確保を図る。 

4  避難場所への活用 

市は、避難場所として利用可能な道路盛土等の活用について検討し、活用できる場合に は、各道路管理者等の協力を得つつ、避難路線、避難階段の整備に努めるものとする。 

 

第 3   河 川 管 理 施 設  

河川管理者は、河川施設について、耐震点検結果に基づき、耐震補強等が必要な箇所を指 定し、その重要度及び緊急度等に応じた補強等の対策を行うとともに、新設に当たっては耐 震性を配慮して整備する。また、堰、水門、ダム等防災上重要な施設については、震災時に 大きな被害がでないように、適切な維持管理に努める。 

 

第 4   港 湾 ・ 漁 港 施 設 災 害 予 防 対 策  

1  港湾施設 

市には、香川県指定地方港湾の観音寺港と豊浜港、市管理港湾の室本港があり、震災時 における避難、救助、緊急物資や人員、復旧資材の輸送、最低限の経済・物流の維持等の 役割を果たす重要な施設となっている。 

このため、港湾管理者は、港湾施設について耐震性の補強に努める。また、震災時に大 きな被害がでないように、室本港港湾施設長寿命化計画に基づく適切な維持管理に努める とともに、震災時の緊急物資の集積、市民の避難等のための広場、緑地等についても整備 に努める。 

2  漁港施設 

市には、第1種漁港が3港、第2種漁港が1港立地している。漁港管理者は、緊急物資 の受入拠点、被災地の復興支援拠点等として機能を確保するため、漁港施設について、漁 港の技術指針により設計施工を行い安全性を確保するとともに、既設の重要な構造物につ いても、耐震性の調査検討を行い必要に応じて補強等の対策を行う。 

 

第 5   海 岸 保 全 施 設  

1  海岸管理者は、海岸保全施設について、緊急性の高い箇所から耐震点検や補強等の対策 を行うよう努める。 

2  海岸管理者は、定期的に施設の点検・巡視等を実施するとともに、津波への迅速な対応 が可能となるように、水門、陸閘等の閉鎖を迅速確実に行うための体制、手順や平常時の 管理方法等について定め、訓練の実施に努めるものとする。 

また、陸閘の常時閉鎖に努め、市はそのための啓発等を行うものとする。 

なお、水門等の閉鎖手順等を定める場合には、水門等の閉鎖に係る操作員の安全管理に 配慮するものとする。 

 

第 6   砂 防 施 設  

砂防施設における被害は、山腹斜面等の崩壊が中心となるため、砂防施設の管理者は、施 設の耐震機能を高め、土砂災害危険箇所の解消を図るべく防災施設の整備促進を図るととも に、豪雨等に伴う二次災害を防止する体制を整備する。 

第 7   農 地 、 農 林 業 施 設 災 害 予 防 対 策  

1  農地 

危険予想箇所の把握に努めるとともに、ほ場整備事業、かんがい排水事業、土地改良総 合整備事業、中山間総合整備事業等により、基盤整備を行う。 

2  農林業施設 

防災パトロール等を通じて危険箇所の把握に努めるとともに、ほ場整備事業、かんがい 排水事業、土地改良総合整備事業、森林保全事業、中山間総合整備事業等により、基盤整 備を行う。また、農地保全事業、ため池等整備事業等の防災事業を行う。 

農林道については、危険箇所の改良、整備事業等を実施する。 

3  ため池等農地防災施設  ( 1)   ハード対策 

市は、地震に伴うため池の決壊等を未然に防止するため、老朽化が著しく緊急に整 備を要するため池について、ため池整備事業、単独県費補助土地改良事業、小規模た め池整備事業、中山間総合整備事業等により、整備を行う。 

また、地震により決壊した場合に甚大な被害が想定される大規模ため池を中心に、

計画的に耐震診断を実施の上、国の防災対策を踏まえ、必要な耐震化整備を行う。 

( 2)   ソフト対策 

市は、決壊した場合に甚大な被害が想定される大規模ため池を中心に、決壊した時 の浸水想定区域や避難場所、避難方向を示すハザードマップを作成するものとする。 

 

第 8   公 共 建 築 物  

庁舎、病院、学校、公民館、社会福祉施設等のうち、特に災害時に情報伝達、避難誘導及 び救助等の応急対策活動の拠点となる公共建築物の防災機能の向上を図り、耐震性を確保す るとともに、自家発電設備等の整備により、停電時でも利用可能なものとするよう努める。 

 

第 9   廃 棄 物 処 理 施 設  

市は、地震による施設の被害を抑えるとともに、迅速な応急復旧を図るため、施設の安全 強化、応急復旧体制、広域応援体制の整備、仮集積場の候補地の選定等を実施する。 

   

[参考資料] 

6−  1  水防区域評定基準等  6−  2  河川重要水防区域  6−  3  海岸重要水防区域  6−  4  港湾重要水防区域  6−  5  漁港重要水防区域  6−  6  ため池重要水防区域  6−10  高堰堤 

6−11  主要水門 

20−  4  公共施設等の耐震改修状況  20−  5  観音寺市耐震改修促進計画