320(60)群:
2.7.6.18 海外第 II 相継続試験[CS12A](添付資料番号 5.3.5.2-13)
2.7.6.18.1 試験方法の概略
治験の標題:
前立腺癌患者における
degarelix
の1
カ月レジメン製剤の長期反復投与の安全性及び忍容性を検 討するための多施設共同,非盲検,継続投与試験治験責任医師名: 他
治験実施施設: 他 欧州
6
カ国の27
施設及び南アフリカの5
施設,計
32
施設公表論文:なし
治験期間:4.66年
治験開始日:2005年
2
月22
日(最初の患者の初回来院日)治験終了日:2009年
10
月14
日(最後の患者の最終来院日)開発のフェーズ:第
II
相試験目的:
主要目的:
●
前立腺癌患者を対象に,ASP3550の1
カ月レジメン製剤の長期反復投与時の安全性及び忍容 性を評価する。副次目的:
● ASP3550
の1
カ月レジメン製剤の反復投与時のテストステロン長期抑制効果を評価する。● ASP3550
の1
カ月レジメン製剤の反復投与時の前立腺特異抗原(PSA)の長期的変化を評価する。
● ASP3550
の1
カ月レジメン製剤の長期反復投与時の病態進行*(PSA再燃,理由に関わらない死亡,前立腺癌に関する追加治療の導入)までの時間を評価する。
*PSA再燃[nadir(最低値)から50%以上かつ5 ng/mL以上の血清PSA値の上昇を2回連続で認める]まで の時間のみを対象とすることに変更された。
試験方法:
本試験は,前立腺癌患者を対象に,ASP3550の
1
カ月レジメン製剤の反復投与時の長期安全性 及び忍容性を検討する,海外第II
相試験[CS12](以下[CS12]と略す)の多施設共同,非盲検,継続投与試験である。
[CS12]を終了した患者
147
例が,[CS12]の継続投与試験である本試験の対象となった。そ のうち137
例の患者が組み入れられ,[CS12]と同じ維持用量を継続して投与された。本試験開始後,[CS12]の結果が判明し,テストステロンの抑制及び維持において,維持用量
160 mg(40 mg/mL)
[160(40)群]が最も有効性が高かった。また,[CS12]で報告された有害事象 は,注射部位疼痛が160(40)群及び維持用量 120 mg
(40 mg/mL)[120(40)群]で維持用量80 mg
(40mg/mL)[80(40)群]よりわずかに多かったことを除けば,明らかな用量依存性は認められなかっ
た。[CS12]の有効性及び安全性のデータより,本試験の治験実施計画書は改訂([CS12A]amend 2)
され,再度治験継続の同意を取得した上で,維持用量
160 mg(40 mg/mL)が投与された。
被験者数(計画時及び解析時):
海外第
II
相試験[CS12]で189
例が無作為化され,147例が試験を完了した。そのうち,137 例が本試験に組み入れられた。投与液濃度は初回用量,維持用量共に40 mg/mL
であった。Intention-to-treat(ITT)解析対象集団:137
例80(40)群:初回用量 200 mg
又は240 mg,維持用量 80 mg,45
例120(40)群:初回用量 200 mg
又は240 mg,維持用量 120 mg,48
例160(40)群:初回用量 200 mg
又は240 mg,維持用量 160 mg,44
例その後,治験実施計画書の[CS12A]
amend 2
への変更に伴い,ITT
解析対象集団137
例のうち,80(40)群及び 120(40)群の合計 73
例が維持用量160 mg(40 mg/mL)に変更された。
80(40)/160(40)群:維持用量 80 mg,維持用量変更後 160 mg,32
例120(40)/160(40)群:維持用量 120 mg,維持用量変更後 160 mg,41
例160(40)/160(40)群:維持用量 160 mg,36
例(維持用量の変更なし)合計
109
例被験者数設定の根拠:
目標症例数は設定しなかった。
診断及び主要な組入れ基準:
選択基準:
[CS12]の選択基準
以下の基準を満たす場合,[CS12]の対象とした。
2.
組織学的に前立腺癌(すべてのステージ)であることが確認され,内分泌療法(ネオアジュ バント内分泌療法を除く)が必要と判断される患者。ただし,根治を目的とした前立腺摘除 術又は放射線療法の後,PSA再燃が認められた患者も含むものとする。3. 18
歳以上の男性患者4.
ベースライン(Day 0)の血清テストステロン値が正常範囲下限よりも高い患者5. Eastern Co-operative Oncology Group(ECOG)の performance status(P.S.)が 2
以下の患者6.
血清PSA
値が2 ng/mL
以上の患者7.
少なくとも6
カ月以上の生存が期待できる患者[CS12A]の選択基準
以下の基準を満たす場合,[CS12A]の対象とした。
1.
本試験に関連するすべての行為を実施する前に,文書による同意が得られている患者2.
[CS12]を終了した患者除外基準:
[CS12]の除外基準
以下の基準のいずれかに該当する場合,[CS12]の対象としなかった。
1.
前立腺癌の内分泌療法[除睾術又は性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト,GnRH
アンタゴニスト,抗アンドロゲン剤,エストロゲン剤,PC Spec等]を受けたことがあ る又は現在受けている患者。ただし,根治目的で前立腺摘除術又は放射線治療を受け,ネオ アジュバント内分泌療法の施行期間が6
カ月以内であり,かつスクリーニングのための来院 の6
カ月前までに終了している患者は組み入れてよいこととした。2.
スクリーニング来院前の12
週以内に血清テストステロン値又はテストステロンの機能に影 響を与える他の薬剤治療を受けている(受けた)患者3.
スクリーニング来院後6
カ月以内に根治療法(根治的前立腺摘除術又は放射線療法)を予定 している患者4.
以下の既往歴を有する患者。重度の喘息(喘息のコントロールのため,毎日吸入ステロイドの治療を必要とする),アナフィ ラキシー反応,血管浮腫,血管神経性浮腫又はクインケ浮腫。
5.
治験薬の成分(ASP3550又はマンニトール)に対する過敏症を有する患者6.
前立腺癌及び適切に処置された基底細胞癌又は表在性の扁平上皮癌以外の他の癌に過去5
年 以内に罹患した患者7.
スクリーニング来院時の臨床検査で,血清ALT
値が正常範囲上限値の3
倍を超える又は血清 総ビリルビン値が正常範囲上限値の1.5
倍を超える値を示した患者8.
肝疾患を有する患者9.
患者の本試験への参加又は試験結果の評価の妨げとなると治験責任(分担)医師が判断した,臨床上問題となる臨床検査値異常を有する患者
10.
治験責任(分担)医師により試験参加又は試験結果に影響を与える可能性があると判断され た,過度のアルコール又は薬物乱用を含む,臨床上問題となる疾患を有する患者11.
適切な理解又は協力を妨げる精神障害又は言語障害のある患者12.
スクリーニング来院前12
週間以内に治験薬の投与を受けた患者13.
過去にASP3550
の試験に参加した患者[CS12A]の除外基準
以下の基準に該当する場合,[CS12A]の対象としなかった。
1.
[CS12]を中止した患者被験薬,用量及び投与方法,ロット番号:
被験薬:
ASP3550
バイアル:1バイアル中にASP3550
を88 mg
又は128 mg
含む注射用凍結乾燥製剤。注射用水で溶解し,40 mg/mLの濃度とした。
用量及び投与方法:
維持用量変更前
[CS12]で投与された維持用量
80 mg,120 mg
及び160 mg
と同じ維持用量を28
日間1
サイク ルとして皮下投与した。維持用量変更後
継続中のすべての患者に,160 mgを
28
日間1
サイクルとして皮下投与した。ロット番号:
88 mg;04D19-02,04G05-01,04M13-01,05M05-01,06C23-01,06I07-01,07G31-01 128 mg;04C15-01,04E21-01,04L29-01
治験実施計画書で規定された治験薬投与期間:
ASP3550
が上市されるまでを予定していたが,2008年12
月24
日に米国,2009年2
月17
日に 欧州で承認された後も,European Medicines Agencyより安全性データの収集のため[CS12]及び[CS12A]で合計
5
年間試験を実施するように要求された。そのため,[CS12]及び[CS12A]の 試験期間が5
年経過した2009
年10
月に試験を終了した。対照治療,用量及び投与方法,ロット番号:
併用治療:
前立腺癌の内分泌治療(除睾術又は
GnRH
アゴニスト,GnRHアンタゴニスト等)は併用禁止 とした。患者の病勢が進行した場合には,治験責任(分担)医師の判断で,一般的な方法(抗ア ンドロゲン剤,放射線療法及び化学療法等)に従い,前立腺癌に対して追加治療を行ってよいこ ととした。ASP3550
以外の治験薬の投与は禁止とした。評価スケジュール:
評価スケジュールを表
2.7.6.18-1
に示した。表2.7.6.18-1 評価スケジュール
Visit 1a) Visit 2, 3, 4 etc. 試験終了時c) 経過観察
Weeks 0 4週ごとの来院b) 試験終了時+30~45日
同意取得 ●d) 選択・除外基準 ●
体重 ●e) ●j) ●
身体所見 ●e) ●j) ●
12誘導心電図f) ●e) ●g) ●
バイタルサイン ●e) ● ●
尿検査f) ●e) ●j) ●h)
併用薬 ● ● ● ●i)
有害事象 ● ● ● ●
治験薬投与 ● ●
臨床的観察 ● ●
採血f)
血液生化学的検査
●e) ●g) ●h)
血液学的検査 ●e) ●g) ●h)
テストステロン ●e) ● ● ●
PSA ●e) ● ● ●
血漿中ASP3550 ●e) ● ● ●
抗ASP3550抗体 ●e) ●g) ● ●
a:Visit 1は[CS12]の最終来院日とした。
b:各来院はVisit 1から計算した基準日の±7日で実施することとした。
c:ASP3550が上市された後又は理由に関わらず中止した場合に,試験終了時の評価のため,なるべく早
く来院することとした。
d:文書による同意取得は,試験に関連した手順を行う前に得ることとした。
e:これらの検査は[CS12]の最終来院日に実施したデータを使用した。
f:ASP3550投与前に実施することとした。
g:Visit 1から12週ごとに実施した(Visit 4,7等)。
h:試験終了時の4日前に実施した場合,新たに採取しなくてよいこととした。
i:前立腺癌に対する試験後の治療の情報を収集することとした。
j:Visit 1から24週ごとに実施した(Visit 7,13等)。
Source:CS12A総括報告書,Table 5-3(5.3.5.2-13)
評価基準:
安全性:
主要評価項目:
●
臨床的安全性パラメータ変化(注射部位反応を含む有害事象,身体所見,バイタルサイン,心電図,体重)
●
臨床検査値の変化(血液学的検査,血液生化学的検査,尿検査)有害事象の程度及び関連性を以下のように定義した。
程度
各有害事象の程度は,以下の
3
段階で評価した。●
軽度:兆候又は症状が認められるが,日常生活に支障なし●
中等度:日常生活に影響を及ぼす事象(支障あり)●
高度:仕事や日常生活が行えない(耐え難い)関連性
有害事象と治験薬との関連性を,以下の
4
分類で判定した。●
あり:治験薬投与と明確な時間的関連性がある。治験薬の投与中止又は投与量の減量により 改善がみられる。治験薬を再投与した場合に再発が認められる。既知の事象である。●
可能性あり:治験薬投与と妥当な時間的関係がある。患者の臨床状態あるいは他の治療や環 境因子による可能性もある。●
多分なし:治験薬投与と妥当な時間的関係がない。患者の臨床状態あるいは他の治療や環境 因子による可能性もある。●
なし:明らかに治験薬投与とは別の原因によるものである。「多分なし」,「可能性あり」又は「あり」の基準に合致しない。
有効性:
副次評価項目: