320(60)群:
2.7.6.19 海外第Ⅱ相継続試験[CS14A](添付資料番号 5.3.5.2-14)
2.7.6.19.1 試験方法の概略
治験の標題:前立腺癌患者における
degarelix
の1
カ月レジメン製剤長期反復投与の安全性及び忍容性を検討 するための多施設共同,非盲検,継続投与試験治験責任医師名: 他
治験実施施設:
他 米国の
17
施設,カナダの5
施設,計22
施設公表論文:なし
治験期間:
4.5
年治験開始日:2005年
3
月7
日(最初の患者の初回来院日)治験終了日:2009年
9
月28
日(最後の患者の最終来院日)開発のフェーズ:第Ⅱ相試験
目的:
主要目的:
前立腺癌患者を対象に,ASP3550の
1
カ月レジメン製剤の長期反復投与の安全性及び忍容性を 評価する。副次目的:
● ASP3550
の1
カ月レジメン製剤反復投与時のテストステロン長期抑制効果を評価する。● ASP3550
の1
カ月レジメン製剤反復投与時の前立腺特異抗原(PSA)の長期的変化を評価する。
● ASP3550
の1
カ月レジメン製剤の反復投与時の病態進行*(PSA再燃,死亡,前立腺癌に関する追加治療への導入)までの時間を評価する。
*PSA再燃[nadir(最低値)から50%以上かつ5 ng/mL以上の血清PSA値の上昇が2回連続で認められた]
までの時間のみを対象とすることに本試験中に変更された。
試験方法:
本試験は,前立腺癌患者を対象に,ASP3550の
1
カ月レジメン製剤の長期反復投与時の安全性 及び忍容性を検討する海外第Ⅱ相試験[CS14](以下[CS14]と略す)の多施設共同,非盲検,継続投与試験であった。
[CS14]を終了し,本試験への参加の同意が得られた患者を,[CS14]で投与された維持用量 により
60 mg
群及び80 mg
群の2
群に分け,28
日間1
サイクルで,[CS14]と同じ用量のASP3550
を皮下投与した(投与液濃度は20 mg/mL)。なお,本試験の投与量は試験の途中で変更され, 60 mg
群,80 mg群ともに160 mg(40 mg/mL)に増量された(治験実施計画書[CS14A](ver1.1)に改
訂)。投与量変更にあたり再度治験継続の同意を取得し,その後は160 mg
(40 mg/mL)を28
日間 隔で皮下投与した。被験者数(計画時及び解析時):
海外第
II
相試験[CS14]に参加した127
例のうち57
例が本試験に組み入れられた。Intention-to-treat(ITT)解析対象集団:57
例60(20)群:初回用量 200 mg(40 mg/mL),維持用量 60 mg(20 mg/mL),30
例80(20)群:初回用量 200 mg(40 mg/mL),維持用量 80 mg(20 mg/mL),27
例ITT
解析対象集団のうち32
例が投与量変更に伴い160 mg(40 mg/mL)を投与された[以下,
投与量を変更された患者の集団を
160(40)群と表記する]。
60(20)/160(40)群:維持用量 60 mg(20 mg/mL),維持用量変更後 160 mg(40 mg/mL),16
例80(20)/160(40)群:維持用量 80 mg(20 mg/mL),維持用量変更後 160 mg(40 mg/mL),16
例被験者数設定の根拠:
目標被験者数は設定しなかった。
診断及び主要な組入れ基準:
以下の選択基準及び除外基準を基に被験者を選択した。
選択基準
[CS14]の選択基準
以下の基準を満たす場合,[CS14]の対象とした。
1.
本試験開始前に,文書による同意が得られた患者2.
組織学的に前立腺癌(すべてのステージ)であることが確認されている患者で,内分泌療法(ネオアジュバント内分泌療法は除く)が必要と判断される患者。ただし,根治的前立腺摘 除術又は放射線療法を受けた後,PSA値の上昇が認められた患者は含むものとする。
3. 18
歳以上の男性患者4.
ベースライン(Day 0)の血清テストステロン値が正常範囲下限よりも高い患者5. Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)の performance status(P.S.)が 2
以下の患者6.
血清PSA
値が2 ng/mL
以上の患者[CS14A]の選択基準
以下の基準を満たす場合,[CS14A]の対象とした。
1.
治験に関連するすべての行為を実施する前に,文書による同意が得られている患者2.
[CS14]を終了した患者除外基準
[CS14]の除外基準
以下の基準のいずれかに該当する場合,[CS14]の対象としなかった。
1.
前立腺癌の内分泌療法[除睾術又は性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト,GnRH
アンタゴニスト,抗アンドロゲン剤,エストロゲン剤]を以前受けたことがある又は 現在受けている患者。ただし,根治目的で前立腺摘除術又は放射線治療を受け,ネオアジュ バント内分泌療法の施行期間が6
カ月以内であり,かつスクリーニングのための来院の6
カ 月前までに終了している患者は組み入れてよいこととした。2.
スクリーニング来院前12
週以内に血清テストステロン値又はテストステロンの機能に影響 を与える他の薬剤治療を受けた患者3.
スクリーニング来院後12
カ月以内に根治療法(根治的前立腺摘除術又は放射線療法)を予定 している患者4.
以下の既往歴を有する患者。重度の喘息(喘息のコントロールのため,毎日経口又は吸入ステロイドの治療を必要とする),
アナフィラキシー反応,血管浮腫,血管神経性浮腫,クインケ浮腫。
5.
治験薬の成分(ASP3550又はマンニトール)に対する過敏症を有する患者6.
前立腺癌及び適切に処置された基底細胞癌又は表在性の扁平上皮癌以外の癌に過去5
年以内 に罹患した患者7.
スクリーニング来院時の臨床検査で,血清ALT
値が正常範囲上限の3
倍を超える又は血清総 ビリルビン値が正常範囲上限の1.5
倍を超える値を示した患者8.
肝疾患又は症候性胆道疾患を有する又は疑いのある患者。9.
本試験の参加又は試験の結果の評価の妨げになると治験責任(分担)医師が判断した,臨床 上問題となる臨床検査値異常を有する患者10.
治験責任(分担)医師により試験の参加又は試験結果に影響を与える可能性があると判断さ れた,過度のアルコール又は薬物乱用を含む,臨床上問題となる疾患を有する患者11.
適切な理解や協力を妨げる精神的障害又は言語障害のある患者12.
スクリーニング来院前12
週以内に治験薬の投与を受けた患者13.
過去にASP3550
の試験に参加した患者[CS14A]の除外基準
[CS14]を完了していない患者は,[CS14A]の対象としなかった。
被験薬,用量及び投与方法,ロット番号:
被験薬:
ASP3550
バイアル:1バイアル中にASP3550
を88 mg
含む注射用凍結乾燥製剤治験実施計画書改訂前(維持用量・投与液濃度変更前)
2.5%マンニトールで調整し,投与液濃度 20 mg/mL
の懸濁液として使用する。治験実施計画書改訂後(維持用量・投与液濃度変更後)
注射用水で調整し,投与液濃度
40 mg/mL
の懸濁液として使用する。用量及び投与方法:
治験実施計画書改訂前(維持用量・投与液濃度変更前)
[CS14]で投与された維持用量
60 mg(20 mg/mL)及び 80 mg(20 mg/mL)と同じ維持用量を 28
日間1
サイクルとして皮下投与した。治験実施計画書改訂後(維持用量・投与液濃度変更後)
維持用量を変更して,160 mg(40 mg/mL)を
28
日間1
サイクルとして皮下投与した。ロット番号:
ASP3550 88 mg: 04G05-01,04M13-01,06C23-01,06I07-01
治験実施計画書で規定された治験薬投与期間:
ASP3550
が上市されるまでを予定していたが,2008年12
月24
日に米国,2009年2
月17
日に 欧州,2009年11
月16
日にカナダで承認された後も,European Medicines Agencyより安全性デー タの収集のため計5
年間の試験を継続するように要求された。対照治療,用量及び投与方法,ロット番号:なし
前治療・併用療法:
試験期間中,以下の薬剤による併用療法は禁止とした。
前立腺癌の内分泌療法(除睾術又は
GnRH
アゴニスト,GnRHアンタゴニスト,抗アンドロゲ ン剤,エストロゲン剤),血清テストステロン値又はテストステロンの作用に影響を与える他の薬 剤,その他の治験薬評価スケジュール:
評価スケジュールを表
2.7.6.19-1
に示した。表2.7.6.19-1 評価スケジュール
Visit 1([CS14]
の最終投与 から45日
以内)
2,3,5,6,8,9,11,
12,14,15,17,18,
20,21,23,24,26,
27,29,30..等
4,10,16,
22,28..等
7,13,19,
25,31..等
試験 終了時
追跡 調査
Day 0 28,56,112,140,196,
224,280,308,364,
392,448,476,532,
560,616,644..等
84,252,
420,588..等
168,336,
504,672..等
Week 0 4,8,16,20,28,32,
40,44,52,56,64,
68,76,80,88,92..
等
12,36,60,
84..等
24,48,72,
96..等
同意取得 x
選択/除外基準 x
前立腺癌ステージ xa
既往歴 x
患者背景 xa
身長 x
体重 xa x x
身体所見 xa x x
12誘導心電図 xa x x x
バイタルサイン xb x x x
血液学的検査及び 生化学的検査
xa x x x
尿検査 xa x x
テストステロン 及びPSA
xa x x x x x
血漿中ASP3550 xa x x x x x
抗ASP3550抗体 xa x x x x
中止基準の確認 x x x
有害事象 x x x x x x
併用薬 x x x x x x
治験薬の投与 x x x x
治験薬投与後1時間の 臨床的観察
x x x x
a:[CS14]のベースライン時もしくは[CS14]の最終来院日のデータを使用した。[CS14A]のDay 0では評価を 行わなかった。
b:治験薬投与前のデータのみ[CS14]の最終来院日のデータを使用した。治験薬投与後のデータは[CS14A]の
Day 0で実施した。
Source:CS14A総括報告書,Table 5-4(5.3.5.2-14)
評価基準:
安全性:
主要評価項目:
●
有害事象/副作用の発現頻度と重症度●
安全性パラメータである臨床検査値(血液学的検査,血液生化学的検査及び尿検査)の変化●
身体所見,バイタルサイン,体重及び心電図有害事象の程度及び関連性を以下のように定義した。
程度
各有害事象の程度は,以下の
3
段階で評価した。●
軽度:兆候又は症状が認められるが,日常生活に支障なし●
中等度:日常生活に影響を及ぼす事象(支障あり)●
高度:仕事や日常生活が行えない(耐え難い)関連性
有害事象と治験薬との関連性を,以下の
4
分類で判定した。●
なし:明らかに治験薬投与とは別の原因によるものである。「多分なし」,「可能性あり」又は「あり」の基準に合致しない。
●
多分なし:治験薬投与と妥当な時間的関係がない。患者の臨床状態あるいは他の治療や環境 因子による可能性もある。●
可能性あり:治験薬投与と妥当な時間的関係がある。患者の臨床状態あるいは他の治療や環 境因子による可能性もある。●
あり:治験薬投与と明確な時間的関連性がある。治験薬の投与中止又は投与量の減量により 改善がみられる。治験薬を再投与した場合に再発が認められる。既知の事象である。有効性及び薬物動態:
副次評価項目:
●
テストステロン抑制不十分(血清テストステロン値が1.0 ng/mL
以上になる,又は来院時の血 清テストステロン値が2
回連続で0.5 ng/mL
以上であった場合の最初の来院)までの時間● PSA
再燃までの期間(nadirから50%以上かつ 5 ng/mL
以上の血清PSA
値の上昇が2
回連続 で認められた2
回目の測定日)●
試験期間中の血漿中ASP3550
濃度統計手法:
1. 解析対象集団