●
被験者番号0106A037:80
歳の白人男性で,治験薬投与開始後1.5
年でアラニン・アミノトラ ンスフェラーゼ増加が発現した。この事象は中等度であり,最終報告日に回復していない。●
被験者番号0204A005:82
歳の白人男性で,治験薬投与開始後11.2
カ月で中等度の注射部位 蕁麻疹(注射部位膨疹)が発現した。この事象は回復した。60(20)/160(40)群:
●
被験者番号0123A026
:59歳の白人男性で,治験薬投与開始後3.6
年で注射部位壊死及び注射 部位結節が発現した。注射部位壊死は,局所的に抗生物質を用いて治療され回復した。80(20)/160(40)群:
●
被験者番号0123B025: 58
歳の白人男性で,治験薬投与開始後3.2
年で中等度の注射部位硬結 が発現した。この事象は回復した。●
被験者番号0208B036: 72
歳の白人男性で,治験薬投与開始後2.5
年で中等度の注射部位疼痛治験薬との関連性が「可能性あり」の患者を下記に示した。
60(20)/160(40)群:
●
被験者番号0205A004
:84歳の白人男性で,治験薬投与開始後2.2
年で中等度の注射部位結節 が発現した。この事象は最終報告日に回復していない。80(20)/160(40)群:
●
被験者番号0126B021: 57
歳の白人男性で,治験薬投与開始後2.7
年で中等度の前立腺特異性 抗原増加が発現した。最終報告日には47.4 ng/mL
であり,被験者の転帰は未報告である。表2.7.6.19-15 投与中止に至った有害事象(ITT解析対象集団)
60(20) 80(20) 160(40) 合計
MedDRA器官別大分類/基本語
N (%) N (%) N (%) N (%)
ITT解析対象集団 63 (100) 64 (100) 32(100) 127 (100) 投与中止に至った有害事象発現例数 8 (13) 2 (3) 13(41) 23 (18)
心臓障害 1 (2) 2 (3) 0 3 (2)
心筋梗塞 1 (2) 1 (2) 0 2 (2)
急性心筋梗塞 0 1 (2) 0 1 (<1)
全身障害および投与局所様態 3 (5) 0 5(16) 8 (6)
無力症 1 (2) 0 1(3) 2 (2)
注射部位結節 1(2) 0 1(3) 2(2)
疾患進行 0 0 1(3) 1 (<1)
注射部位硬結 0 0 1(3) 1 (<1)
注射部位壊死 0 0 1(3) 1 (<1)
注射部位疼痛 0 0 1(3) 1 (<1)
注射部位蕁麻疹 1 (2) 0 0 1 (<1)
感染症および寄生虫症 1(2) 0 0 1 (<1)
ウイルス性胃腸炎 1(2) 0 0 1 (<1)
臨床検査 2(3) 0 4(13) 6(5)
前立腺特異性抗原増加 1(2) 0 4(13) 5(4) アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加 1(2) 0 0 1 (<1) 筋骨格系および結合組織障害 0 0 1(3) 1 (<1)
筋力低下 0 0 1(3) 1 (<1)
神経系障害 0 0 1(3) 1 (<1)
パーキンソン病 0 0 1(3) 1 (<1)
呼吸器,胸郭および縦隔障害 0 0 1(3) 1 (<1)
慢性閉塞性肺疾患 0 0 1(3) 1 (<1)
血管障害 1 (2) 0 1(3) 2 (2)
深部静脈血栓症 1 (2) 0 0 1 (<1)
低血圧 0 0 1(3) 1 (<1)
MedDRA version 12.0
N:有害事象を発現した患者数,%:有害事象を発現した患者の割合 Source:CS14A総括報告書,Table 10-5(5.3.5.2-14)
(2) 臨床検査値
多く認められた臨床検査値の異常は,ヘマトクリットが
0.37
以下(50%),ヘモグロビンが115 g/L
以下(19%),尿素窒素が10.7 mmol/L
以上(18%),グルコースが10 mmol/L
以上(14%),赤血球 数が3.5×10
12/L
以下(10%),尿中ヘモグロビンがベースラインから2
以上の増加(9%),尿中グ ルコースがベースラインから2
以上の増加(7%),K
が5.8 mmol/L
以上(6%),リンパ球数が10%
以下(6%),白血球数が
2.8´10
9/L
以下(5%)であった。60(20)群及び 80(20)群と比較すると,160(40)群でヘモグロビン値が 115 g/L
以下であった頻度 が高かった[160(40)群:28%,60(20)群:18%,80(20)群:12%]。ALT
が正常範囲の3
倍かつ総ビリルビンが1.5
倍を超えた患者は認められなかった。ALT
については,正常範囲上限の3
倍を超えた患者は認められなかった。9例はALT
が正常範 囲上限の1.5~3
倍であり,その内訳は,60(20)群で5%,80(20)群で 9%であった。
80(20)群では,AST
が正常範囲上限の3~5
倍増加した患者が1
例であった。ASTが正常範囲上限の
1.5~3
倍増加した患者は60(20)群,80(20)群でそれぞれ 1
例認められた。総ビリルビンが正常範囲上限の
2
倍を超えた患者が2
例あった。その他に,8例は総ビリルビ ンが正常範囲上限の1.5~2
倍であった。(3) バイタルサイン,心電図及び身体所見
バイタルサインに一定の傾向は認められなかった。
心拍数低下は
80(20)群で 7
例(12%),60(20)群で 3
例(5%)認められた。60(20)群及び 80(20)
群と比較すると,160(40)群で収縮期血圧上昇の頻度が高い結果となった[60(20)群: 10%, 80(20)
群:13%,160(40)群:19%]。また,拡張期血圧低下,心拍数低下及び体重減少の頻度も同様の 傾向が認められた。心電図に関する臨床的に重要な異常は
60(20)群及び 80(20)群と比較して,160(40)群で高い結
果となった。[160(40)群:16%(そのうちPR
間隔異常が13%),60(20)群:5%,80(20)群:2%]
6. 結論
●
[CS14]及び継続投与試験である本試験の安全性データを解析したところ,ASP3550の1
カ 月維持用量による長期投与の安全性と良好な忍容性が示された。約71%の患者が,12
カ月を 超えてASP3550
を投与された。[CS14A](ver 1.1)の同意取得後,約47%の患者が 24~48
カ月ASP3550
を投与された。● 60(20)群と 80(20)群を比較したところ,安全性と忍容性に有意な差は認められなかった。
●
維持用量・投与液濃度変更後の160(40)群では 60(20)群及び 80(20)群と比較し,有害事象,
臨床検査値,バイタルサイン,心電図所見の有害事象が発現する頻度が高かった。しかしな がら,160(40)群では
60(20)群及び 80(20)群と比較し,投与症例数が少ない,アンドロゲン
遮断療法の期間が長い,高齢である,前立腺癌の罹病期間が長い等,他のファクターの影響● 60(20)群及び 80(20)群では,160 mg(40 mg/mL)への維持用量・投与液濃度変更後でも,97%
以上の患者でテストステロン値の抑制が維持された。
●
[CS14]のDay 28
にテストステロン値を0.5 ng/mL
以下に維持していた患者では,80(20)群が
60(20)群よりもテストステロン値を 0.5 ng/mL
以下に抑制,維持した患者の割合が高かった。
● 60(20)群,80(20)群及び維持用量・投与液濃度変更後の 160(40)群のいずれにおいても血清
PSA
の中央値は2 ng/mL
未満であった[4点(Day 1400,Day 1456,Day 1484,最終来院日)を除く]。
● PSA
が再燃せずに試験を完了した患者の割合は,24カ月までの期間及び48
カ月以降の期間 では60(20)群よりも 80(20)群で高かった。維持用量・投与液濃度変更後の 160(40)群は,変
更前の
60(20)群,80(20)群と比べ PSA
再燃までの時間に対する有効性は確認できなかった。報告書の日付:20 年 月 日
2.7.6.20 国内第 II 相試験[CL-0003](添付資料文書番号 5.3.5.2-15)
2.7.6.20.1 試験方法の概略
治験の標題:
ASP3550第Ⅱ相試験 —前立腺癌患者を対象とした維持用量検討試験—
治験責任医師名: 他
治験実施施設: 他 日本の計63施設
公表論文:なし
治験期間
治験開始日:2007年10月22日 治験終了日:2009年10月6日
開発のフェーズ:第Ⅱ相試験
目的:
主要目的:
前立腺癌患者を対象として,ASP3550投与後28日目から投与後364日目までのテストステ ロン抑制(≦0.5 ng/mL)の維持効果を検討する。
副次目的:
● 海外第Ⅲ相比較試験[CS21]との類似性を検討する。
● 血清テストステロン値,血清前立腺特異抗原(PSA)値,血清黄体形成ホルモン(LH)
値及び血清卵胞刺激ホルモン(FSH)値に対するASP3550の効果を検討する。
● ASP3550の抗腫瘍効果を「前立腺癌の非観血的治療効果判定基準(前立腺癌取扱い規約
第3版)」を用いて検討する。
● 測定可能病変を有する患者では,ASP3550の腫瘍縮小効果をResponse Evaluation Criteria in Solid Tumors(RECIST)ガイドラインを用いて検討する。
● ASP3550の薬物動態及び濃度・応答性を検討する。
● ASP3550の安全性を検討する。
試験方法:
文書同意取得後,選択基準を満たし,除外基準に抵触しない患者に対してASP3550の1カ月