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2. 中国のサイバー空間に関わる体制・能力等の実態

2.3. 業界団体、研究機関等

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中国サイバー空間セキュリティ協会の主要な役割は次の通りである。

 新たな情報および通信技術(ICT)の法体制の構築を支援する法律および規制の検討

 国内 ICT 業界の発展を推進する技術支援

 情報管理およびプロパガンダを支援するための世論監視

 情報システム、製品、サービス、のセキュリティおよび信頼性の向上

 グローバル化の中で中国の国益を確保し、国際的な競争力を備えた中国企業の支援

協会設立以来の主な実績は次の通りである。

 ネットワーク安全業界の自己規制と全ての事業者の企業責任の向上推進

 ネットワーク空間の学術的研究の開発ルールと特質の設定

 2016 年世界インターネット大会の報告書作成

 中国のインターネット空間の国際的発展に寄与

 ネットワーク人材の教育・育成

 ネットワーク主権とネットワーク安全に関する法規の研究と検討の推進

 ロシアおよびその他の国々との国際協力と交流の推進

中国サイバー空間セキュリティ協会は国家インターネット情報室、その他の関係機関の 指導に従いサイバー空間安全法の執行に協力する。そして、中国のインターネットが安全 に持続的に発展するように貢献する。国家インターネット情報室と密接な関係のもとで運 営されるので、サイバー空間における官民連携の協会である。

2.3.2. その他の業界団体

サイバー空間に関わる業界団体が数多くあり、その数例を下記に示す。いずれの団体も 国務院の関連する省庁の監督を受けており、官民連携が確立されている。

 中国インターネット協会165:国内のインターネットサービス事業者、インターネッ ト機器事業者、システム事業者、研究開発者、その他 70 以上のインターネット関係 者が共同で 2001 年 5 月に設立した。現在会員数は 1,000 を超えている。工業・情報 化部の所管である。

 中国電子商品協会166:電子商品に関わる事業者、研究機関及び個人と政府各機関の 連携により、中国の電子商品事業の発展促進を目的として、2000 年 6 月に設立され

165 www.isc.org.cn/

166 http://www.ec.org.cn/

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た。工業・情報化部の所管である。

 中国ネットワーク可視化協会167:オーディオビジュアル事業者の団体であり、また インターネット事業者の団体として中国最大の一つである 2011 年に設立され、会員 数は 714 である。会員には、中国人民放送局(中央人民广播电台)、国際放送局、中 央テレビ局、人民網、新華網、中国網、アリババおよび Baidu などのニュース、捜 狐などのインターネット企業やファーウェイ、中興などのネットワーク技術会社な どを含む。

 中国インターネットサービス事業協会168:インターネットサービス事業者の事業領 域の基準化、事業者とユーザの法的義務と権利の明確化、そして業界の変革、向上、

健全な発展の推進を目的として、国務院民生部の認可を得て 2013 年 3 月に設立され、

文化部の監督を受けている。

上記の他に下記業界団体が存在するがホームページを開設していないところもあり、詳 細は不明である。

 中国情報協会(中国信息协会)

 中国情報産業商工会(中国信息产业商会)

 中国コンピュータ産業協会(中国计算机行业协会)169

 中国コンピュータ使用者協会(中国计算机用户协会)

2.3.3. ネットワーク犯罪・安全研究センター

ネットワーク犯罪・安全研究センターは、2015 年 5 月 12 日に中国人民大学法学院に設 立された。このセンターは同大学の犯罪法研究センター、中国犯罪学協会およびテンセン

(腾讯)犯罪研究センターが共同で設立した。設立記念式典には、最高人民法院、最高人 民検察院、公安部、国家検察官学院、中国法政大学、などの中国の司法・治安関係機関の 代表者 70 余名が出席し、関係者の期待の大きいことを示した。

インターネット技術の普及に伴い、サイバー犯罪の問題が理論と実務の面で大きな課題 となった。そして、この課題をネットワーク犯罪・安全研究センターが主導して解決する ことが求められている。さらに、専門家と産業界がインターネット安全と情報管理を推進 し、関係部署が情報を共有し、インターネット時代のサイバー犯罪に帰するさまざまな問 題を解決する役割を担う。このセンターが取り扱う課題の例は次の通りである170 171

167 http://www.cnsa.cn/

168 http://www.iasac.org.cn/

169 http://www.chinaccia.org.cn/

170 http://www.law.ruc.edu.cn/article/?49488.html

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 サイバー犯罪の実行者は、第三者のコンピュータを踏み台にして犯罪を行なうこと があり、この場合の犯罪者の法的特定

 不正アクセス行為を受けたり、コンピューターウィルスに感染したりしている事実 を被害者自らが把握市出来ずに、違法行為による被害が顕在化する場合の法的取扱 い

 コンピュータとインターネットへのアクセスさえ確保できれば、容易に国境を越え ての犯罪行為を実行できるので、国際的な法的枠組の構築

 ネット上の書き込みなどで被害者が発生したとしても違法性が明確でないために対 処できない課題への対処

 被害の証拠をネット上に保存するなど、サイバー犯罪を司法が審理するために、犯 罪行為を再現する法的枠組みの構築

 一般市民をターゲットとするサイバー犯罪は、従来の犯罪に比べて被害が大きいの で、より厳しい懲罰を科すことを可能とする法的処置

 サイバー犯罪の基本的データの収集方法

 インターネット犯罪と補助行為の件数

 インターネット犯罪の被害の大きさ

ネットワーク犯罪・安全研究センターは、ホームページを開設していないので、設立さ れて 2 年以上経ているが活動状況、成果、などの情報は一切明らかにされていない。

171 http://news.xinhuanet.com/legal/2015-05/13/c_127793978.htm

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