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第2章 ルーブリックの定義と関連研究

2.7 本研究の位置付け

本研 究で は ,構 成 主義 的学 習 観へ の変 容 を誘 発す るル ー ブリ ック の 活用 方 法 を明 らか に する た め, ルー ブ リッ クの 活 用が 学習 の成 立 にお いて 重 要要 因 とな る「 学習 観」,「 学 習動 機」,「 学習 方略 」 に与 える 影響 を モデ ル化 す るこ と を目 指し てい る .ル ー ブリ ック の 活用 とこ れ らの 重要 要因 と の関 係を 検 証し た 事例 は未 だ見 当 たら ない .

そこ で, 本 研究 の仮 説 モデ ル と関 連研 究 の成 果を図 2.3 に示 し, 本 研究 を 位 置づ ける .図 2.3にお い て,太 線は 本研 究 で仮 定し てい る 変数 間の 関 連を 示 し,

破線 は先 行 研究 で明 ら かに さ れて いる 変 数間 の関 連を 示 して いる .

図 2.3 ル ー ブリ ック の 活用 と学 習 観, 学 習 動機 ,学 習 方略 との

関係 につ い ての 仮説 モ デル と 関連 研究

仮説(1) 仮説(3)

仮説(2)

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2.1節 で 述 べ た ル ー ブ リ ッ ク を 学 習 者 集 団 で 作 成 す る メ リ ッ ト を 基 に , 仮 説 (1) ル ー ブ リ ッ ク の 活 用 に よ っ て , 知 識 注 入 主 義 の 学 習 観 か ら 構 成 主 義 的 学 習 観 へ の 変 容 が 誘 発 さ れ る , 仮 説(2) ル ー ブ リ ッ ク の 活 用 に よ っ て 自 信 と 学 習 動 機が 向上 し ,そ の 相乗 効果 に よっ て構 成 主義 的学 習観 へ の変 容が さ らに 促 され る , 仮 説(3) 構 成 主 義 的 学 習 観 へ の 変 容 は , 学 習 方 略 の 使 用 を 促 進 し 学 習 課 題 成績 を高 め る, を立 て た.

しか し, 関 連研 究 に基 づく と ,学 習観 は 目標 志向 性と 学 習方 略の 中 間要 因 と なり 得る[22],ま た ,目 標 志向 性 は学 習動 機を 向上 さ せる[9][10][46]こ とか ら, 学 習者 個人 の 特性 で ある 「目 標 志向 性」 につ い ても 取り 上 げる .

ルー ブリ ッ クを 課 題実 施前 ま たは 課題 実 施後 に提 示し た 場合 ,ま た ,教 師 が 作成 した ル ーブ リ ック を提 示 した 場合 と 学習 者集 団に 作 成さ せた 場 合 で は ,学 習者 の学 習 目標 設 定お よび 学 習方 略へ の 影響 が異 なる こ とが 簡単 に 予測 さ れる . すな わち , 学習 者 集団 に作 成 させ ,共 同 体内 でル ーブ リ ック に対 す る合 意 がな され ,個 々 の学 習 者の 学習 目 標設 定が 改 善さ れた 場合 は ,他 者の 評 価を 意 識し た目 標志 向 性( 遂 行接 近目 標 ,遂 行回 避 目標 )の 影響 が 出な くな る だろ う と考 える .

次に ,学 習動 機 と学 習方 略 間の 関係 に つい て は多 くの 研 究で 実証 さ れて い る.

しか し, 学 習動 機と 学 習観 の 関係 につ い て 検 証さ れた 事 例は 見当 た らな い . 仮説(2)に おい て,学習 動 機の 向上 に よっ て 学 習観 の変 容 が促 され ,学 習 方略 の使 用を 促 進す る とし たが , 関連 研究 に おけ る学 習動 機 と学 習方 略 の直 接 的な 因果 関係 に ルー ブ リッ クの 活 用 に よっ て 学習 観の 変容 が 中間 要因 と して 影 響す るの かに つ いて も検 証 する .

仮説 モデ ル (図 2.3) は ,課 題実 施 前に , 教 師と 学習 者 集団 の共 同 によ る ル ーブ リッ ク の作 成に よ って 最 も 期 待す る 影響 (仮 説(1),(2),(3)) が得 ら れる と予 測す る ,こ れを 本 研究 に おけ る仮 説 (4)と する . 本論 の仮 説 をま と め,

次に 示す .

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【本 論の 仮 説】

(1) ル ーブ リ ック の活 用 によ って , 構成 主義 的学 習観 へ の変 容が 誘 発さ れ る . (2) ル ーブ リ ッ ク の 活 用 によ っ て , 自 信 と 学 習 動 機 が向 上 し , そ の 相 乗効 果 に

よっ て構 成 主義 的学 習 観へ の 変容 がさ ら に促 され る .

(3) 構 成主 義 的 学 習 観 へ の変 容 は , 学 習 方 略 の 使 用 を促 進 し 学 習 課 題 成績 を 高 める .

(4) 課 題実 施 前 に , 教 師 と学 習 者 集 団 の 共 同 に よ る ルー ブ リ ッ ク の 作 成に よ っ て最 も期 待 する 影響 ( 仮説(1),(2),(3))が 得ら れる .

ルー ブリ ッ クの 活 用と これ ら の因 果関 係 を明 らか にす る ため ,関 連 研究 に お ける ルー ブ リッ クの 提 示時 期( 課題 実 施前 / 実施 後),お よび 作成 主 体(教 師 の み/ 教師 と 学生 ) を取 り入 れ ,さ らに , 本研 究で は, 作 成主 体と し てこ れ まで 検証 がな さ れて いな い「 学生 のみ の 集団 」を 加え ,2つの 提示 方 法と3つの 作 成 方法 を組 み 合わ せた2×3の 活用 方法 を 用い て 影響 を比 較 する .具体 的に は,「ク ロー ズエ ン ドな 課 題」 と「 オ ーブ エン ド な課 題」 を用 い て, ルー ブ リッ ク の活 用と 自己 評 価, 相互 評 価を 学 習活 動に 組 み込 んだ 実験 的 な授 業を 実 施す る .

各 授 業 に お い て , 活 用 方 法 の 異 な る6グ ル ー プ を 編 成 し , ル ー ブ リ ッ ク の 活 用が 構成 主 義的 学 習に おけ る 学習 者の 内 面的 な活 動へ 与 える 影響 を 実践 的 に検 証す る.

これ によ っ て, ル ーブ リッ ク の活 用 に よ る学 習者 の構 成 主義 的学 習 観へ の 変 容, およ び 学習 に 与え る影 響 の新 たな モ デル 化を 試み る こと は, 本 研究 分 野に おい て有 意 義な こと で ある と 考え る.

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第 3 章 ルーブリックと学習観,学習動機,学習方

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