• 検索結果がありません。

本当にあなたがたの主はアッラーである。6 日の間に天と地を創造され、そ れから(大権の)玉位に鎮座して、凡ての事物を規制統御なされる。かれの許

クルアーン第10章ユーヌス章 第1節~27節

3. 本当にあなたがたの主はアッラーである。6 日の間に天と地を創造され、そ れから(大権の)玉位に鎮座して、凡ての事物を規制統御なされる。かれの許

しを得た後でなければ、執り成す者はない。これがあなたがたの主、アッラー である。かれに仕えなさい。あなたがたは、訓戒を受け入れないのか。

第1回タフスィール研究会報告第10章ユーヌス章 1節~27節

要点:アッラーの存在の認識 解説:

 前節では、不信者がクルアーンを否定する状況が示され、それに対して、預 言者の重要な使命を明らかにした。次いで、この節では、アッラーの偉大な力 と来世への復活を示したのである。

 アッラーは自らを万有の主であることを示し、6 日間で天地を創造したこと を伝えた。6 日間とは人間の日数と変わらないとする見解、または一日を 1000 年とする見解もある。「ほんとうに主の御許における一日は、あなたがたの計 算する千年にあたる。」(22 章 47 節)。他にも一日の長さに関する節に「天使 たちや聖霊(ジブリール)は一日にしてかれの許に登る、それの一日の長さは 5 万年である。」(70 章 4 節)がある。

 創造した後に、アッラーは玉座に鎮座したが、アッラーの偉大さにふさわし いあり方で鎮座した。鎮座の状況はアッラーのみにしか分からないことであ る。

 玉座に鎮座したアッラーは万物を彼の英知によって支配し動かすのである。

アッラーが万物の主であり、彼の英知によって支配しているならば、アッラー が人間を正しい道へと導くために、彼の英知を人類に授けることは不可思議な ことでも、驚くことでもない。論理的なことである。ゆえに、啓示とそれを伝 える者の存在はアッラーの意志であり、アッラーの力の現れである。

 アッラーは来世の支配者でもあり、審判の日の主宰者でもある。アッラーの 許しなくして、誰もアッラーに執り成すことはできない。アッラーの意志と望 みにかなう者以外は誰も執り成すことはできない。これに関する多くの節があ る。「かれの許しなくして、誰がかれの御許で執り成すことができようか」(2 章 255 節)、「天にいかに天使がいても、アッラーが望まれ、そのお喜びにあず かる者にたいするお許しがでた後でなければ、彼ら(天使)の執り成しは何の 役にも立たない」(53 章 26 節)、「その日、慈悲深いお方にお許しを得ている 者以外の執り成しは無益であろう。その者の言葉は、かれに受け入れられる」(20 章 109 節)

- 144 - 第1回タフスィール研究会報告第10章ユーヌス章 1節~27節

 この一節は偶像、天使または人間を崇拝する者たちの主張への反証である。

多神教徒たちは彼らの神々がアッラーの許で執り成しをしてくれると主張して いた。「わたしたちが彼ら(神々)に仕えるのは、ただ私たちがアッラーのお 側に近づくためである」(39 章 3 節)

 当時、アラブの人々は創造主がアッラーであることを知っていた。「もしあ なたが彼らに、『誰が彼らを創ったのですか』と問えば、必ず『アッラー』と 言う。それなのに、彼らはどうして(真理から)迷い去るのか」(43 章 87 節)、「言っ てやるがいい。「七つの天の主、栄光に満ちた至高の玉座の主は誰であるのか。

彼らは必ず『アッラーである』というであろう。言ってやるがいい。『あなた がたはなおそれでも畏れないのか。』」(23 章 86、87 節)、「もしあなたが彼らに、

『天地を創ったのは誰か』と問えば、彼らは必ず『アッラー』と言うであろう」

(39 章 38 節)

 しかし、それにもかからず、彼らはアッラー以外のものに仕えていた。そこ で、「これがあなたがたの主、アッラーである。かれに仕えなさい。」と諭して、

彼らにアッラーが天地創造の主であることを思い起こさせ、森羅万象すべてに その証明があることを思い起こすように導いている。

まとめ:

1. アッラーは人間に、アッラーの属性を認識させることでアッラーの存在を 確信させる。

2. アッラーは天地を一瞬で創造することができるにもかかわらず、天地を 6 日間で創造したのは、人間に物事がすべて定められた通りになっているこ とを知らせるためである。

3. ムスリムたちは天の上に玉座が存在することを確信しているが、どのよう に存在し、どのようにアッラーが鎮座するかはアッラーのみが知ることで ある。

 伝統主義の立場:「様態の如何にをとわず」(ビラーカイファ)

 例えば、「慈悲深きお方は玉座の上に座したまう」(20:5)の一節についてマー

第1回タフスィール研究会報告第10章ユーヌス章 1節~27節

リク学派の祖師マーリク・イブン・アナスは尋ねられて、「座したまうという 神の属性については知りうるが、その様態についてはわからない。だが、それ を信じることは義務であり、それについて詮索することは異端である」と答え た。

4. アッラーのみが彼の英知によって万物を動かし、彼以外のものがそれに関 わることはない。

5. 審判の日に、アッラーの許しによる以外に、執り成しを行うことができる ものはいない。たとえ、預言者であってもである。なぜならば、アッラー のみが真の正しさを知っているからである。これはアッラー以外のものを 主としたものたちへの反証である。「彼らはアッラーのほかに、彼らにとっ て害にも益にもならないものに仕えて、『これら(の神々)はアッラーの 許で執り成すのです』と言う」(10 章 18 節)

6. 天地を創造するアッラーこそが万物の主であり、彼こそが仕えられるに値 する方である。

7. 森羅万象すべてはアッラーの存在を示している。ゆえに、思考を重ねるな らば、必ずその存在に到達する。

(3)「来世での復活と裁き」

4. あなたがたは皆一緒にアッラーの御許に帰る。アッラーの約束は真実であ