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3-1 日常生活自立支援事業とはどのような事業ですか

P82 3-2 日常生活自立支援事業を利用するには、どこへ相談したらよいですか

3-3 事業利用の必要性はどのように判断したらよいですか

3-4 成年後見制度とどのように異なりますか P83 3-5 メリットとデメリットはどのようなことがありますか

P84 3-6 施設入所者は利用することができますか

3-7 同居の家族がいても利用することはできますか

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1 高齢者虐待 Q&A

相談・通報の受付

1-1 通報者が特定されないように、通報者の情報は守られているのですか A:相談者、通報者の秘密は守られます。

通報を受付けた市町村や地域包括支援センター等職員、高齢者虐待対応協力者は、通報 者の情報を漏らしてはならないと法律で規定されています(高齢者虐待防止法第 8 条、第 17 条)。

1-2 介護保険対象外の 64 歳の方が介護放棄されていますが、市町村が対応する のですか

A:65 歳未満の者に関する相談事例であっても、その者の権利が侵害されていたり、生命や 健康生活が損なわれるような事態が予測されるなど支援が必要な場合には、高齢者虐待防 止法の附則(検討)2 に記されている「高齢者以外の者であって、精神上又は身体上の理 由により養護を必要とするものに対する虐待の防止等のための制度については、速やかに 検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする。」をもって、市 町村が虐待に対する対応・保護を行うことができます。

また、老人福祉法第 11 条第 1 項では、一定の要件のもとに 65 歳未満の施設への入所措 置が規定されています。

1-3 妻(63 歳、要介護状態)に対する夫(65 歳)から暴力がある場合には、DV 防止法と高齢者虐待防止法ではどちらが優先されるのですか

A:高齢者の権利擁護の観点から、対応、支援に有効な法律を適用します。

DV防止法は、配偶者からの身体的暴力や、これに準ずる言動から他方の配偶者を保護 するための法律であり、活用することができます。特に、一定期間の離別措置が必要な場 合は有効です。DV防止法は、年齢の規定はないため、配偶者からの暴力であれば対象に なります。

また、1-2 でも述べているとおり、65 歳未満の者であっても高齢者虐待防止法に基づい て対応することが可能な場合もあります。

どの法律を優先するかについては、妻の心身の状態や虐待の状況、経済面等も考慮し、

双方の担当課が一緒に検討を行い、総合的に判断します。

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1-4 高齢者(認知症等、独居)が自己管理できず、また、本人自身が周りとの 関係を拒絶し、不適切な衣食住の環境に暮らしている時はどのように対応 したらよいですか

A:認知症などにより判断能力の衰えた一人暮らしの高齢者が、自ら他者に対して援助を求 めず、高齢者自身が自己を放任状況に追いやることを「自己放任」(セルフネグレクト)

といいます。

セルフネグレクトは、高齢者虐待防止法に定義されておりませんが、高齢者の権利利益 が客観的に侵害されていることには変わりがないので、高齢者自身による虐待も高齢者の 尊厳の保持にとって防止することが重要であると考えられ、見守りや定期的に状況を確認 するなど、高齢者虐待防止法の取り扱いに準じた支援を行っていく必要があります。

1-5 被虐待高齢者を対応する市町村は、住所地、居住地どちらが優先になり ますか

A:法の趣旨から、生活の実態がある居住地が優先と考えます。

居住地と対応自治体の考え方

居住地による措置:居住地のある者の実施者は、その居住地を管轄する市町村とします。

◆居住地とは◆

客観的に居住の事実(すまい)が相当期間継続している場合又は居住の事実が継続す ることが予想される場所をいいます。

したがって、現にその場所で生活していなくても、現住地に生活していることが一時 的な便宜のためであり、一定期限の到来とともにその場所に復帰して起居を継続してい くことが期待される場合は、その場所を居住地として設定します。

※最終的には相当の期間をどのように捉えるかは、市町村間の話し合いによります。

措置を要する者の状況 措置の実施者

居住地のある者 居住地を管轄する市町村 居住地のない者

居住地が不明な者 現在地を管轄する市町村

外国人 居住地又は現在地を管轄する市町村

参考:愛知県高齢者虐待対応マニュアル総論編 P70

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コアメンバー会議に向けた事実確認

1-6 事実確認のための調査において、個人情報保護法を理由に情報を提供 してもらえないことがあるのですが、どうしたらよいですか

A:個人情報保護法第 23 条には、例外規定として情報収集の目的が「人の生命、身体または財産 の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき」本人の同 意なく第三者へ提供することができるとあります。

虐待対応における事実確認のための情報収集は、その規定に該当すると考えられます。

したがって、誤った個人情報保護の理解のために、緊急性の判断に必要な情報が得られず、

虐待対応の判断を遅らせることのないよう、地域の医療機関等も含めて関係者間で個人情報取 扱い方法を定めるなど、ルール化しておくことが重要です。

個人情報保護法の例外規定の高齢者虐待における解釈例(個人情報保護法第 23 条)

次の場合、本人の同意を得ずに、第三者に目的外の情報提供を行うことができます。

1 法令に基づく場合

・高齢者虐待防止法に基づく高齢者虐待の通報等

2 人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得る ことが困難であるとき

・虐待により本人の生命等を保護するための対応が必要であるが、意識不明または認知症等に より同意の確認が困難な場合等

3 略

4 国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が、法令の定める業務を遂行す ることに協力する必要がある場合であって、本人の同意を得ることにより、当該事務の遂行 に支障を及ぼすおそれがあるとき

・高齢者虐待防止法に基づき、市区町村と地域包括支援センター、介護保険事業者、民生委員、

警察等の関係機関がネットワークを組んで対応するため、関係機関との情報交換を必要とする 場合

※同一機関内での情報提供は第三者提供に該当しないため、本人の同意なく情報交換できます。

参考:厚生労働省マニュアル P40

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コアメンバー会議の決定に基づく対応・個別ケース会議、その後の支援

1-7 家族が医療費の負担を嫌い、高齢者本人に必要な医療を受けさせていません。

「やむを得ない事由による措置」のように行政権限により医療を受けさせる方法 はありますか

A:医療法等には、老人福祉法における「やむを得ない事由による措置」のような制度はな いため、行政権限で医療を受けさせ、医療費を支弁することはできません。

市町村の保健部局や地域包括支援センターの保健師や看護師と同行訪問等により、本人 の状態等を観察し、本人と家族に医療機関への受診の必要を説明し、説得を続けることが 基本です。合わせて、医療費の支払いを拒む理由を確認し対応策を検討します。

経済的に医療費が負担できない場合 経済的に困窮している場合は、

①生活福祉資金の貸付(65 歳以上の高齢者の属する世帯)の利用

②高額療養費制度

③限度額適用認定証等の活用 について説明を行い受診を勧奨します。

その他、家庭の状況に応じて、生活保護法による医療扶助等の給付対象になるか生活保 護担当課と協議し対応します。

経済的虐待により支払いが困難な場合

高齢者本人に年金等財産があり、家族がそれらを管理しているため医療費が支払えない 場合は、金銭の管理能力等を加味し、状況に応じて成年後見制度の利用を積極的に進めて いくことも必要です。

成年後見制度の市町村長申立て手続きには、後見人等の選任までには、2 から 3 月程度 かかる場合もあります。後見人により、本人の年金等が確保されるまでの間、病院と医療 費の支払いについては、行政機関を中心に、事前調整しておくことも大切です。

1- 8 措置中の被虐待高齢者を特別養護老人ホームへ優先的に入所させるための 法的根拠はありますか

A:平成 14 年 8 月 7 日に指定介護老人福祉施設等への優先的な入所(入院)に係る運営基準 の一部改正により、「必要性が高いと認められる入所申込者を優先的に入所させるよう努め なければならない」と定められたことから、各市町村において「特別養護老人ホーム優先 入所指針」を策定し、「特別な事由による入所」に「虐待」を盛り込むことで可能となりま す。

1-9 緊急一時保護をするため、養護老人ホームを利用したい場合、どのような 手続きが必要ですか

A:老人福祉法 10 条の 4 に基づいて、老人短期入所等事業実施要綱を定め、養護老人ホ ーム(老人短期入所施設等)に短期間入所させ、養護することを委託する必要があり ます。

※成年後見制度に関してはQ&A(P75)を参照して下さい。

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