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第2章 ごみ処理基本計画

第5節 ごみ処理計画

3. 中間処理計画

リサイクル率を向上させ、ごみ処理が環境に与える負荷の低減を図るためには、中 間処理をいかに無駄なく効率的に行っていくかが大きく関係してきます。

また、中間処理施設、特に焼却施設の整備には多大な建設コストがかかることから、

3Rの推進によるごみ排出量の減量化や処理対象品目の選定を踏まえた適正な施設 規模を検討していく必要があります。

本市では、既存下水施設(下水終末処理場)を有効活用した生ごみのバイオガス化 によるエネルギー利用やごみ焼却余熱エネルギーの有効活用などにより下水汚泥を 含めたトータルコストの削減を図り、効率的な廃棄物処理システムの構築を図りま す。

①  生ごみ資源化処理施設の整備 

生ごみをバイオマス資源として位置づけ、平成 24 年度からの供用開始を目指し てバイオガス化前処理施設の整備を進め、エネルギーとしての有効活用を図りま す。 

施設整備に際して、既存のし尿処理場を利用して前処理施設を整備し、更に下水 終末処理場の消化槽を活用してバイオガス化することで、施設建設コストや運転管 理コストなどの軽減を図ります。また、回収したバイオガスは、消化槽の加温やガ ス発電設備により場内の補助電力として利用することで施設維持管理コストの削 減を行います。 

 

②  紙等リサイクル施設の整備 

「その他紙製容器包装」や「雑紙」などの資源化促進に向けて、資源化処理ルー トや適切な収集方法などを踏まえ、平成 27 年度供用開始を目指してリサイクル施 設の整備を進めていきます。 

 

③  焼却施設の整備 

本市のごみ焼却場は、ダイオキシン類排出基準値や維持管理基準及び構造基準の 強化への対応などが難しいことから平成 14 年 12 月から休止し、現在、可燃ごみは 埋立処分となっています。 

こうした状況のなか、広域処理での焼却施設整備に向けた協議を進めてきました が、広域処理は困難との判断により単独処理の方針を決定したことを受け、平成 27 年度本格稼動を目指して恵庭市単独の焼却施設整備を進めていきます。 

新しい処理施設は、ごみ焼却時の廃熱を下水汚泥乾燥施設のエネルギーとして利

用することや下水汚泥も焼却処理できる施設とし、環境面、安全面、経済面を十分 考慮した焼却方式とします。

( 2)   中間処理量の推計 

将来の中間処理量は、ごみの排出量の推計に基づき、中間処理計画の施設整備実施 を前提として推計しています。

表 21  ごみ中間処理の計画量

基準年 単位: t/ 年

区分 (年度) 平成13年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 受入量 1, 295 3, 898 3, 382 3, 189 3, 203 3, 662 3, 054 3, 062 3, 070 3, 078 3, 086 市の収集 1, 171 3, 533 3, 067 2, 892 2, 901 3, 318 2, 768 2, 810 2, 818 2, 826 2, 834

直接搬入 125 366 315 296 302 344 286 252 252 252 252

処理量 1, 295 3, 898 3, 382 3, 189 3, 203 3, 662 3, 054 3, 062 3, 070 3, 078 3, 086 資源回収量 1, 264 3, 820 3, 314 3, 125 3, 139 3, 589 2, 993 3, 001 3, 008 3, 016 3, 024

資源化残渣 32 78 68 64 64 73 61 61 61 62 62

受入量(生ごみ) 0 0 0 0 3, 953 4, 364 3, 823 4, 033 4, 041 4, 049 4, 056

収集 0 0 0 0 2, 853 3, 264 2, 723 2, 764 2, 772 2, 780 2, 788

直接搬入 0 0 0 0 1, 100 1, 100 1, 100 1, 269 1, 269 1, 269 1, 269

処理量 0 0 0 0 3, 953 4, 364 3, 823 4, 033 4, 041 4, 049 4, 056

生ごみ回収量 0 0 0 0 3, 953 4, 364 3, 823 4, 033 4, 041 4, 049 4, 056

受入量 15, 271 0 0 0 0 0 0 9, 173 9, 192 9, 212 9, 231

家庭ごみ( 含む粗大) 10, 973 0 0 0 0 0 0 6, 786 6, 806 6, 825 6, 844

事業系ごみ 4, 298 0 0 0 0 0 0 2, 356 2, 356 2, 356 2, 356

中間処理残渣 0 0 0 0 0 0 0 31 31 31 31

処理量 15, 271 0 0 0 0 0 0 9, 173 9, 192 9, 212 9, 231

焼却による消滅量 12, 737 0 0 0 0 0 0 8, 129 8, 147 8, 164 8, 181

焼却残渣 2, 533 0 0 0 0 0 0 1, 044 1, 045 1, 047 1, 049

(注:小数点以下の数字を四捨五入しているため、合計値が合わない場合があります。)

( 3)   リサイクル率の推計 

集団資源回収をはじめ、資源物収集対象品目を拡大することや、また生ごみのバイ オガス化によるエネルギーの回収等、無駄のない効率的な中間処理を行うことによっ てリサイクル率の向上が見込まれ、目標達成に向けたリサイクル率が期待できます。

サイ 率の将来予測

サイ

H19:

その他プラ容器包装の 資源化処理開始

H24:

生ごみのバイ オガス化開始 H15:

集団資源回収からはずれた新聞・

雑誌類の資源化処理開始

H27:

その他紙製容器の 資源化処理開始

目標: %以上

図 15  リサイクル率の将来予測

4.  最終処分計画 

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