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生活排水処理計画

第2章 生活排水処理基本計画

第4節 処理計画及び目標達成のための施策

2. 生活排水処理計画

  本市での生活雑排水及びし尿を合併処理する方式は、主に市街化区域は公共下水 道、市街化区域外は合併処理浄化槽による処理を原則として整備を進めるものとしま す。

( 1)   公共下水道の整備計画 

  公共下水道事業の推進に関しては、具体的な整備量やスケジュール等を定めて国の 認可を受けることとなっています。本市では、「恵庭市公共下水道事業計画」として 個別計画を策定しており、これに基づいて水道部下水道課が担当となって整備を進め ていきます。平成 30 年度の整備目標年次には、全行政人口の 96. 6%が公共下水道によ る水洗化可能人口となる見込みです。 

  このため、必要な管渠や処理施設等の整備を順次実施するとともに、計画処理区域 内の水洗化促進と適切な維持管理を行っていきます。 

 

( 2)   合併処理浄化槽の整備計画 

  主に市街化区域外における生活排水の処理は、浄化槽法の改正により単独処理浄化 槽の新設が原則禁止となったことから、今後の処理の整備は合併処理浄化槽のみとな

  本市の合併処理浄化槽の整備計画に基づき、水道部下水道課が担当となって従来の 整備を継続し、平成 19 年度時点で希望者の設置待ち状態がほぼ解消となっているこ とから、その後は地域の実情に応じて毎年度 5 基程度の整備を進めます。 

  平成 19 年度までの実績によれば、浄化槽 1 基当たりでおよそ 4. 2 人世帯の処理を まかなっており、今後もこの世帯平均人員数で想定すると、目標年度の平成 30 年度 には合併処理浄化槽人口が 1, 029 人に達すると見込まれます。 

 

表 32  合併処理浄化槽整備の計画値

    区分 (年度) 平成19年度 平成20年度 平成25年度 平成30年度

合併処理浄化槽の設置数     (基) 3 5 5 5

合併処理浄化槽の設置累積数(基) 190 195 220 245

合併処理浄化槽人口       (人) 795 819 924 1, 029

( 3)   形態別の人口予測 

  途中年度における公共下水道人口は目標年度まで比例するものとし、また、単独処 理浄化槽人口は浄化槽法の改正によりしだいに減少するものとし、生活排水処理の形 態別に見た人口予測を次に示します。

表 33  生活排水処理形態別人口の予測

区分 (年度) 平成19年度 平成20年度 平成25年度 平成30年度 計画処理区域内人口      A 68, 469 68, 800 70, 300 71, 400 水洗化( 雑排水も処理) 人口 66, 762 67, 130 68, 764 69, 969 公共下水道      *1 65, 967 66, 311 67, 840 68, 940 合併処理浄化槽      *2 795 819 924 1, 029 水洗化( 雑排水は未処理) 人口 146 138 96 54 単独処理浄化槽        146 138 96 54 未水洗化人口 1, 561 1, 532 1, 440 1, 377 し尿計画収集             1, 561 1, 532 1, 440 1, 377 生活排水処理人口( *1  +  *2)       B 66, 762 67, 130 68, 764 69, 969 生活排水処理率       B/ A    [ %] 97. 5 97. 6 97. 8 98. 0

※ 単独浄化槽人口の予測は法改正により原則新設禁止となったことから、概ね毎年 2 基程度減少する こととした。 

 

( 4)   し尿・浄化槽汚泥の処理計画 

  公共下水道が整備されていない地域の汲取りによって収集されるし尿や、合併また は単独処理浄化槽から発生する処理汚泥については、従来どおり収集や受入れを行 い、市のし尿処理施設に搬入します。

①  し尿・汚泥の発生量予測

  し尿の発生量原単位は、過去の推移を見ると増加傾向にありますが、簡易水洗の普 及によるものと考えられることから、今後大きく増加するとは無いと思われます。ま た、浄化槽汚泥の発生量原単位についても、近年は微減状態となっています。 

  これらのことから、今後のし尿及び浄化槽汚泥の発生量原単位をそれぞれ、平成 17

〜19 年度実績値の平均値の 5. 26[L/人・日]、3. 74[L/人・日]で固定と仮定す ると、将来のし尿処理施設搬入量は表  34のとおりとなる見込みです。 

表 34  し尿・浄化槽汚泥の発生量予測

 区分        (年度) 平成19年度 平成20年度 平成25年度 平成30年度 し尿処理施設対象人口      ( 人) 2, 502 2, 489 2, 460 2, 460 し尿計画収集人口 1, 561 1, 532 1, 440 1, 377

浄化槽人口 941 957 1, 020 1, 083

合併処理浄化槽人口 795 819 924 1, 029

単独処理浄化槽人口 146 138 96 54

発生量( =し尿処理施設搬入量)   ( kℓ/ 年) 4, 448 4, 250 4, 159 4, 124

し尿 3, 231 2, 943 2, 766 2, 645

浄化槽汚泥          ※ 1, 217 1, 307 1, 393 1, 479 し尿原単位        (ℓ/ 人・日) ( 5. 67) ( 5. 26) ( 5. 26) ( 5. 26) 浄化槽汚泥原単位     (ℓ/ 人・日) ( 3. 54) ( 3. 74) ( 3. 74) ( 3. 74)

※ 浄化槽汚泥は単独処理槽及び合併処理槽の両方の汚泥を合計したもの。

②  収集運搬計画

今後、本市におけるし尿の計画収集は、公共下水道事業の計画・整備が進められて いくことから減少傾向になると予測されます。また、搬入されるし尿と浄化槽汚泥の 比率も、合併処理浄化槽の普及に伴い次第に浄化槽汚泥の割合が増加していくものと 予測されます。今後も浄化槽汚泥は許可業者による収集運搬となりますが、市が行う し尿の収集運搬については、し尿と浄化槽汚泥の発生量等に合わせた効率的な収集運 搬体制をとっていきます。

③  中間処理計画

  し尿等の中間処理は、環境保全、衛生処理の確保及び処理コストの面から効率性を 勘案して、本市のし尿処理場で受入れ・前処理後に隣接する下水終末処理場において 処理する方式を引き続き採用します。

  現在のし尿処理場は、稼動後 20 年を経過していることから老朽化等が見られます が、施設全体の更新は行わず、前処理設備の維持管理を適切に行って施設機能の保持 を図りながら現有施設を継続していきます。 

④  再資源化・最終処分計画

  し尿等の中間処理は下水終末処理場で行うことから、処理汚泥は下水終末処理場か ら発生することとなります。発生する処理汚泥は平成 27 年度に新設される汚泥乾燥 機・新焼却施設を経て、緑農地還元又は焼却処理によりエネルギー回収を行うことと します。焼却処理後の残渣は、適切な処理をした後に最終処分場にて埋立処理となり ます。 

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