第 3 章 基本方式の提案
3.3 従来方式との比較
3.3. 従来方式との比較 第 3. 基本方式の提案 として取得するために,対象とするソフトウェアの規模からの影響を受けない.
またソフトウェアの機能の詳細について理解する必要がない.次にシミュレー ション検証であるが,本手法はシナリオベースのトレース駆動シミュレーショ ンであることから,そのカバレッジはシナリオの数に影響を受ける.対して,
ハードウェア・ソフトウェア協調設計においては幾つかのシミュレーション検 証の適用が見られ,トランザクションベース[65],[66]や, アサーションベース
[67],[68]の検証方法と比較すると,本手法のカバレッジは狭い.
表3.2 関連するメソドロジーとの比較
メソドロジー リバース・エンジ ニアリングの適用
リバース・エンジ ニアリングの対象 /成果物
リバースモデリ ングの適用
使用するモデリ ング言語
要件と設計との 関連付け
適応する開発プ ロセス
XDDP 有 ソ ー ス コ ー ド/
USDM 無 無 USDM ボトムアップ
N字統合開発 ソリューショ ン
有 ソースコード/仕
様書 無 無 仕様書
ト ッ プ ダ ウ ン
(ウオーターフ ォールから反復 開発への移行)
Exアプロー
チ 有 不明/ 不明 無 無 不明
ボトムアップか らップダウンへ の移行
SRMS 有
ソースコード・モ デル・仕様書・実
システム/モデル 有 UML,SysML,
D-Case
要求図, D-Case ボトムアップか らップダウンへ の移行
本研究において提案するSRMSと関連メソドロジーとの比較を表3.2に示 す.提案するSRMSの目的は,ボトムアップ開発開発からトップダウン開発へ の移行を支援することであり,リバースモデリング手法の適用によって,既存 のソフトウェアからアーキテクチャ設計,要件の要素であるシステムに対する 制限や構造情報,前提条件を抽出してシステムをモデルによって再構成する.
XDDP[[41] はボトムアップ開発を効果的に実行するために特化したメソド
ロジーである.XDDP においては USDM(Universal Specification Describing
Manner)[69]と呼ばれる技法を用いて要件とソースコードの変更箇所を明確に
定義する.N 字統合開発ソリューション[69]は,ウオーターフォールから反復 開発への移行を目的としたメソドロジーであり,主にエンタープライズ・システ
3.3. 従来方式との比較 第 3. 基本方式の提案 ムをその対象としている.Ex(Experience Oriented Approach)アプローチ[71]
も主にエンタープライズ・システムをその対象としている.このメソドロジー においては,本研究において提案するメソドロジーと同様に,アーキテクチャ 設計や要件定義の工程に必要な情報を抽出して再利用することを提案している が,その詳細は明らかにされていない.
本研究で提案するメソドロジーの特徴はアーキテクチャ設計,要件定義の段 階で利用することを目的としたリバースモデリングの適用である.そのために は,アーキテクチャ設計の成果物と要件定義の成果物の関連付けが必要となる.
本手法においては,その関連付けにSysMLの要求図とD-Caseを用いる.