PETITION FOR SPECIAL ORDER
権利満了日を出願日から 20 年後としたときの保護期間が 10 年未満の場合は原則として保 護期間を 10 年とする点、 公開後 60 日間は審査が開始されない点、 出願から 3 年目以降は
〔南アメリカ地域〕
ブラジル(BR)
ブラジルの特許制度は、ドイツ、オーストラリア等でも採用されている追加特許(特許 或いは特許出願された発明を改良或いは拡張した発明に係る特許出願)を認めている点、
権利満了日を出願日から 20 年後としたときの保護期間が 10 年未満の場合は原則として保
また、優先審査を申請するに当たっては以下の条件を全て満足する必要がある。
①当該特許出願が公開後、 60 日以上経過していること
*出願人からの請求によって、公開を早めることは可能である( Industrial Property Law, Art.30 ) 。
②当該特許出願について審査請求がなされていること
③当該特許出願が係属されるために必要な手続きが行われていること(例:出願か ら3年以上経過している場合の継続のための年次手数料の支払い)
(2)申請者
申請者について文言上では直接的に限定されていないが、審査請求を行うことがで きるのが出願人又は利害関係人に限定されている( Industrial Property Law, Art.33 ) ので、優先審査の申請も出願人又は利害関係人に限定されると考えられる。
(3)手続きについて
申請者は、書誌的事項及び申請理由を記載した申請書を、必要な場合、申請理由に 関する各種証明書類を添えて工業所有権庁( INPI )に提出しなければならない。
尚、申請に当たって追加で発生する費用はない。
ただし、工業所有権庁( INPI )は特許出願の出願日から 24 ヶ月以内は優先審査を 行わないこととなっていたので、 出願と同時に早期公開と審査請求を行った場合には、
優先審査を申請しない方がより早く審査結果が得られるケースもあったと思われる。
3.運用の現状
3−1.制度の利用実態
利用状況を示すデータは公表されていない。
3−2.最初の O f f i ce Act i on までの期間
最初の Office Action までの期間に関する情報は得られていない。
4.その他
本制度は既に廃止されているため、現在、代替制度が制定されるまではブラジルには優 先審査或いは早期審査の制度はないことになる。ただし、出願から18ヶ月以内に早期公 開および実体審査を請求することで、早期の権利化の可能性がある。
5.添付資料
① Normative Orientation #3/2002, October 14, 2002 :訳文及び原文
② Resolution, No.222/05, 20 September, 2005 :訳文及び原文
① Normative Orientation #3/2002, October 14, 2002 :訳文及び原文
〔訳文〕
特許部 2002年10月14日
指針-ON/INPI/DIRPA/No.003/2002 頁数1/3
特許部(DIRPA)の管轄に属する特許出願の優
先審査に関する手続について定める。
国家工業所有権庁(INPI)特許部部長は、連邦 行政・州改革省(MARE、現・企画省(MPO)) の1998年7月17日付け訓令第5号の規定に鑑 み、付与された権限にもとづき、
特許出願についての決定が、発明者又は第三者 が、特許出願に記載された発明の利用、商品化、
又は、保護を図るための基礎であるあることを考 慮し、また、
国家工業所有権庁(INPI)による決定を待つ出 願の数が多いことを考慮し、
以下の通り決定する。
特許出願の優先審査に係る手続についての指 針を示すため、すなわち当該出願についての決定 が行なわれない場合に商業的損失が生じる徴候 が見られる特許出願についての専門的審査を迅 速に行うために、本ガイドラインを発出し、以下 の通り定める。
1̶ 書簡の形式のものを含め、申請書は、申 立て及び証明書を併せ、特許部(DIRPA)宛てに 提出すること。
2̶ 特許部(DIRPA)は申請書を受理した後、
特例業務部(SAESPE)に配布し、回答のための
住所その他情報を申請書の写しを含め記録用文 書又はファイルに記録し、また、申請書を合議体 の二人の構成員に配布する。
〔原文〕
3̶ 部長(又はその代理)によって指名され る3人の審査長(又はそれぞれの代理)によって 構成される、定期的に更新される合議体は、本件 について決定する責任を有する。
4̶ 優先審査は次の場合に適用される。
・ なんらかの訴訟に関係している、又は不 正使用を被っている出願又は特許、登録の場合
・不法使用の場合
・商品化の可能性等に関し、第三者が損害を被る 場合
・侵害被疑者に対する裁判外通告の申立てが証明 された場合であって、当該文書の写しの提出があ るとき
・機構上、各技術分野毎に設けられた審査部門の 上位の者による決定がなされた場合
・出願人が高齢の場合
5̶ 特例業務部(SAESPE)は当該出願が審 査を受ける条件(形式審査を経ていること、出願 が公開されたこと((3.1)又は(3.2))、出願が公 開されてから 60日が経過していること、審査の 申請がなされていること、年次手数料が支払われ ていること、その他必要な点)について調査する。
6̶ 合議体は、上記の申請及び情報を受理し た後、優先審査を認めるべきか否かを決定し、書 面により特例業務部(SAESPE)に通報する。
7̶ 審査は出願から24ヵ月以内に行っては ならないものとする。
8̶ 特例業務部(SAESPE)は出願者及び申 請者(両者が別々の場合は各自)に文書により特 許部名で決定について通知する。この文書には出 願の状況が記載され、また、規定に合致していな い点がある場合、3部作成され、内2部は特許部 に保管し、3部目の受理証は出願書に添付される。
9̶ 優先審査が認められた場合、同審査は、
必要とされる特許部(DIRPA)の全ての部署及び 手続の全段階について適用される。
10̶ 特例業務部(SAESPE)は、申請があっ た事案について、毎月特許部(DIRPA)に報告す る。
11̶ 合議体は少なくとも毎月一回会合する ことを要する。
12̶ 受理された申請は、当該受理した日の翌 月の会合までに決定することを要する。
13̶ 保留とされた事案は特許部部長により 決定される。
14̶ 本ガイドラインに関し疑義がある場合、
特許部長が説明する。
15̶ 本ガイドラインは署名日より有効とな る。
16̶ 1999年12月30日の優先審査に係る行 政処分を無効とする。
② Resolution, No.222/05, 20 September, 2005 :訳文及び原文
〔訳文〕
長官室 2005/09/20 決議 第222/05号
決議内容:特許部(DIRPA)管轄の特許出願に関 する優先審査についての行政手続を定めるガイ ドライン、2002年10月4日のINPI/DIRPA第3 号を無効とする。
国家工業所有権庁(INPI)長官は、与えられた権 限のもと、
第 1 条 国 家 工 業 所 有 権 庁 (INPI) 特 許 部
(DIRPA)管轄の特許出願に関する優先審査につ
いての行政手続を定めるガイドライン、2002 年 10月4日のINPI/DIRPA第3号を無効とする。
第2条 この決議は工業所有権電子広報への公表 日に有効となる。
長官
ロベルト・ジャグアリベ
特許部部長
カルロス・パゾス・ロドリゲス
〔原文〕