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提案手法:文節単位の微振動テキスト

第 7 章 文字配置の設計 (II) :文節単位の微振動テキスト 76

7.2 提案手法:文節単位の微振動テキスト

図7.1,図7.2,および図7.3に示すのが,本論文で提案する「文節単位の微振動テキス

ト」を有する電子リーダーである. 隣り合う文節が異なるタイミングで微振動しており,

文節単位の微振動そのものに加え,その振動によって文節間に疎な状態と密な状態が周 期的に生み出されることを特徴とする.この文節間の疎密変化を境界情報とし,文節単 位の視点移動を促す効果を狙った.

まず,文頭から文字を並べていき,1行の基準文字数で改行したときに文節が分断され

第7章 文字配置の設計 (II):文節単位の微振動テキスト 77

0 3 0 3

もし 電子リーダーの 利用で 効率よく もし電子リーダーの 利用で効率よく もし 電子リーダーの 利用で 効率よく もし 電子リーダーの 利用で 効率よく もし 電子リーダーの 利用で 効率よく もし 電子リーダーの 利用で 効率よく

もし 電子リーダーの 利用で 効率よく もし電子リーダーの 利用で 効率よく もし電子リーダーの 利用で 効率よく もし 電子リーダーの 利用で 効率よく もし 電子リーダーの利用で 効率よく もし 電子リーダーの利用で 効率よく

効率よく もし 電子リーダーの 利用で

Time

利用で 電子リーダーの

もし 効率よく読むことが

x 利用で

電子リーダーの

もし 効率よく読むことが

Group 4 Group 3

Group 2

Group 1 Group 1

7.1 「文節単位の微振動テキスト」における各文節の振動パターン.文章を文節単位で区切 り,先頭から順に4グループに分け,250 msずつタイミングをずらして振動させる.改 行位置は文節間である.

る場合は,直前の文節間で改行する.もし1 文節の長さが1行の基準文字数を超えてい た場合は,当該文節を分断することなく,そのまま1行として採用する.

次に,並べた文節を4グループに分け,さらに各グループを250 msずつタイミングを ずらして振動させる.250 msの値は,第 2章で述べた平均停留時間,および第 4章で見 出されたサッカード時間を含む平均停留時間240 ∼257 msと概ね一致するよう選択した ものである.

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0

250

500

Time (ms)

30

400

0 3 0 3

280 150

540

40

0 3

530

0 3

290 150

1000

900

750

790

0 3 0 3

780 400

900

Group 1 Group 2 Group 3 Group 4

Horizontal movement (% of character width)

7.2 「文節単位の微振動テキスト」における各文節の振動パターン.先頭から順に4グルー プに割り当てられた文節単位は,250 msずつタイミングをずらして振動させる.振幅は 文字幅の3%分であり,素早く右に動かして,ゆっくり左に戻す.振動の周期は1000 ms であり,実験終了まで継続する.

振幅は文字幅の3 %分であり,素早く右に動かして,ゆっくり左に戻す.3 %の値は,

隣り合う文節が最接近した際にも文字が重ならないように配慮したものである.振動周

期は1000 msであり,1000 msの間に2 回振動させる.また,画面全体が一様に揺れて

見えるのを抑制するために,1 回目と2回目の振動パターンをわずかに変化させる.1回

目は30 msで右に動かし,370 msかけて元の位置に戻し,100 ms静止させる.2回目は

40 msで右に動かし,360 msかけて元の位置に戻し,100 ms静止させる.振動は実験終

了まで継続し,スクロール操作中を含めて,途中で停止することはない.

第7章 文字配置の設計 (II):文節単位の微振動テキスト 79

もし もし電子リーダーの もし もし もし電子リーダーの もし電子リーダーの 電子リーダーの 電子リーダーの利用で 電子リーダーの利用で 利用で 利用で 利用で 利用で もし もし電子リーダーの もし もし もし電子リーダーの もし電子リーダーの 電子リーダーの 電子リーダーの利用で 電子リーダーの利用で 利用で 利用で 利用で 利用で もし 電子リーダーの 利用で

もし もし電子リーダーの もし電子リーダーの もし電子リーダーの 電子リーダーの利用で 利用で 利用で 利用で もし 電子リーダーの利用で もし 電子リーダーの利用で もし もし電子リーダーの もし電子リーダーの もし電子リーダーの 電子リーダーの利用で 利用で 利用で 利用で もし 電子リーダーの利用で もし 電子リーダーの利用で もし 電子リーダーの利用で

1000 ms

7.3 「文節単位の微振動テキスト」における1000 ms間の文字移動軌跡.振幅は文字幅の 3 %分と微小であるが,振動ははっきりと知覚される.