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対象の選択をしていることを示す集団細胞活動

ドキュメント内 意志決定に関わる大脳基底核の神経基盤 (ページ 34-37)

2.3. 結果

2.3.3. 対象の選択をしていることを示す集団細胞活動

本課題の特徴は,Choice cue提示開始から1st target提示までの間により多い報 酬を得るためにどちらの図形を選択するのか(対象の選択)を決定できるとこ

ろであるが,サルは必ずしもこの期間に対象の選択を行う必要はない.たとえ

ば,サルは, 1st targetが提示された時点で実際に行う運動とともに図形の選択

を行うことで本課題を遂行することができる.そこで,実際にサルが対象の選

択を行っているのか否かを調べるために,記録した全ての細胞に対して Choice cue提示開始から1st target提示までの間の細胞活動に対象の選択後の情報,すな わち最終的にボタンをリリースすることによって選択する図形(= Chosen

stimulus)の情報が有意に表現されているか否かを調べた(2.2.5 データ解析参照).

実際に記録した全ての細胞に対して,Choice cue 提示開始から1st targetが提示 されるまでの1.6秒間を4つのウィンドウに区切り,それぞれのウィンドウで相 互情報量を計算・加算すると,choice cue提示開始後0.4秒以降の3つのウィン

ドウでChosen stimulusの相互情報量がChosen stimulusの情報をランダム化した

サロゲート分布の上位 5%に相当する情報量よりも大きいことがわかった(図

2.4A, B, 表1).すなわち,線条体の集団細胞活動は,Choice cue提示開始から

1st target が提示されるまでの間に,サルが最終的に運動によって選択する図形

の情報を有意に表現しており,これはサルが実際にこの期間に対象の選択を行

っていることを意味していた.

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2.4 対象の選択をしていることを示す集団細胞活動

A. 線条体の細胞群が表現する選択した図形(Chosen stimulus)の相互情報量.

時間はChoice cue 提示開始に揃えている.灰色の影は,左側がChoice cue提示

期間中,右側が1st targetの提示開始時点を示している.図上の4本のバーは,

Choice cue提示開始から1st targetが提示されるまでの期間を4つの期間に分け,

それぞれの期間における相互情報量の有意性を示している.B. Chosen stimulus

の情報をランダム化したサロゲートデータ(シャッフル 10,000 回分)によって 作られた相互情報量分布.図中の黒の点線は,サロゲート分布の 95%に相当す る情報量(3.6bit),緑の点線は実際のChosen stimulusの相互情報量(4.16bit)を 示している. *: 0.05 < P, **:0.01.

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1 線条体の細胞群における Chosen stimulusの情報表現の有意性検定.

Choice cue 提示開始から1st target開始時点までを0.4秒ずつの4つのウィンドウ

に分け,それぞれのウィンドウ内における実際の情報量と,サロゲート情報量

を比較した結果(2.2.5 データ解析参照).

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