第2部 運用準備編
5.2 運用設計
5.2.2 検索を考慮した帳票の設計
検索機能を利用するために、帳票設計時に考慮すべき点があります。帳票設計時の考慮事項を説明し ます。
帳票定義のグリッド強制
索(同一行にある文字と金額を複合条件で検索等)するためには、各々の項目が同一行である必要 があります。
印刷データの項目位置を自由にレイアウトして帳票を設計する場合、同一行に配置する項目の位置 をそろえる必要があります。
List Creator デザイナ、または FORM で帳票定義体に項目位置を設定する場合、グリッ ド強制を行わないと List Works で検索やデータ変換が正しく行われません。
List Creator デザイナでグリッド強制を行う方法については、“List Creator のマニュ アル”を参照してください。FORM でグリッド強制を行う方法については、“FORM のマニュアル”を参照してください。
列の統一
List Works では、行ごとに項目の長さや形式が異なると、正しい検索を行うことができません。
検索のキーとなる項目は、段組帳票の行ごとに列の長さや形式(文字/数値/日付)を合わせてくだ さい。
例)行ごとに項目の列の長さが異なる帳票 区分 操作日 取引仕訳番号
訂正取引№
aa YYMMDD NNNN
bbbbbb
この場合、「aa」と「YYMMDD」を別の項目として検索を行うと、検索結果を表形式出力した場合、
「bbbbbb」が分割して出力されてしまいます。また、「bbbbbb」の長さを 1 つの項目として検索を 行うと、検索結果を表形式で出力した場合、「aa」と「YYMMDD」はつながって出力されます。
列による項目毎の範囲が重ならないように、以下のように修正します。
取引仕訳番号 区分 操作日 訂正取引№
NNNN aa YYMMDD bbbbbb ページごとの暗黙補完
ページ内で省略されている項目を補うことを、List Works では暗黙補完といいます。ページをまたがっ た暗黙補完はできません。
そのため、各ページの先頭行には対象の文字列を出力してください。
以下に例を示します。
例)前ページからの同一項目(支店名「東京」)が省略されている帳票に対して、2 ページ目の先 頭行(C の行)に補完対象の項目(支店名「東京」)を設定
支店名 商品名 価格 東京 A
B
支店名 商品名 価格 C
D
1ページ目 2ページ目(支店名の東京が省略)
支店名 商品名 価格 東京 C
D
2ページ目(支店名の東京を追加) 修正
帳票形式の統一(オーバレイの形式にあわせた出力)
List Works では、帳票のレイアウトが可変な場合、検索開始位置、および範囲が特定できないた め、各ページでのレイアウトを統一させる必要があります。
印刷データの有無により、ページごとに項目の位置が異なる帳票は、各ページで項目の位置を統一 するようにしてください。
List Creator デザイナ、FORM、および Windows サーバ/Solaris の NetCOBOL を使用している場合 は、自由な帳票設計ができるため注意してください。
例)オーバレイの代わりに罫線で線分を出力している帳票
項目名 型番 価格 支店名 東京支店
WW 100 AAA
100 合計
1ページ目の出力 2ページ目の出力 項目名 型番 価格
XX 200
BBB
150 合計
CCC YY
350
1ページ目の出力
項目名 型番 価格 WW 100 AAA
合計 100
支店名 東京支店
2ページ目の出力
項目名 型番 価格
XX 200
BBB
150 合計
CCC YY
350 支店名 東京支店 オーバレイの形式に合わせて出力
段組帳票内のデータの補足
複数の行で 1 つの情報を表す段組帳票は、各行に必ず1つは印刷データ(空白以外)が出力される ようにしてください。空白行があると、その行を無視して次の行までを1行とみなします。その結 果、段組帳票に対する検索を行うとずれが生じます。
List Creator デザイナ、FORM、および Windows サーバ/Solaris の NetCOBOL を使用している場合 は、自由に帳票設計ができるため注意してください。
なお、富士通ホスト帳票については、空白行も1行の印刷データとして認識されるため、段組帳票
例)3 行 1 組の段組帳票の場合
管理番号 上段-品名/中段-分類/下段-詳細
A01
XX用品 xxxxx
YY用品 yyyyy y01 A02
印刷データの出力が ない行(空白の出力含 む)
この場合、A01 は 2 行のデータ、A02 は 3 行のデータとして認識され、検索がずれます。また、暗 黙補完は、補完元となる項目よりも後の行にしか行わないため、「A02」を暗黙補完すると、「A02」
より前の「YY 用品」の行には補完されません。
空行にならないように任意の文字(空白は除く)を出力するようにします。
管理番号 上段-品名/中段-分類/下段-詳細
A01 XX用品
xxxxx
* YY用品 yyyyy y01 A02
データのない行に*
を出力するように修 正した例です。
A01 を上段位置に移 動し各行の暗黙補完 を可能にします。
この場合、A01、A02 共に 3 行のデータとして認識されます。
各項目の列の位置は、そろえる必要があります。そろえていないと、帳票の表示、検索、データ変 換が正しく行われません。
検索する場合、列は同じ型(文字、数値、日付)にする必要があります。
重ね打ち
List Works では、重ね打ちを行っている印刷データに対して、表示、印刷、検索、データ変換を行うこ とができません。重ね打ちとは、1行に複数の印刷データが出力されるケースをいいます。帳票設計時は、
印刷データが重ね打ちデータとならないよう注意してください。
List Creator デザイナで帳票定義体の項目を重ねて定義した場合、List Works におい て帳票の表示、印刷、検索、データ変換が正しく行われません。各項目は、重ねて定義 しないようにしてください。