4.10 AS-Gate の評価結果
4.10.2 実験結果
2次元表現との比較結果
可視化手法の比較の実験においては,順序による影響を避けるために,先に2次元表現 を用いて質問に答えるグループと,3次元表現から始めるグループとに分けて行った.ま た問題の出題パターンも4通り用意した.表4.8は,実験から得られた各質問に対する被 験者の回答時間と正答率の平均データである.
入室
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会話あり 会話なし
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用件あり 用件なし
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独 り 言 誰
か に 話 し か け る
複 数 人 の 会 話 に 参 加
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誰でも
よい 特定の人
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在室 不在
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在室 確認 あり
在室 確認 なし
在室 確認 あり
在室 確認 なし
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分類1 分類2 分類3 分類4 分類5 分類6 分類7 分類8 分類9
図 4.15: 発話内容のクラスタリング
表 4.7: 被験者に対する質問の内訳
設問 質問内容 必要とする情報
問1 あるメンバーが現在在室しているかを問う 入退出履歴 問2 あるメンバーが過去5時間の間に
入退出履歴 研究室を訪れたかを問う
問3 あるメンバーが研究室にいた時間帯を問う 入退出履歴 問4 研究室内の会話が最も活発(静か)だった
会話の活発度 時間帯を問う
問5 研究室内で最も顔を合わせる機会が多い
空間共有度 (少ない)メンバーを問う
問6 研究室内の会話が最も活発(静か)だった
入退出履歴 時間帯に在室していたメンバーを問う
問7 在室中のメンバーのうち最も顔を合わせる 入退出履歴 機会の多い(少ない)メンバーを問う 空間共有度 問8 ある時間帯に最も多くのメンバーが在室し 入退出履歴 ていた研究グループを問う メンバー属性 問9 最も空間共有度の高い研究グループを問う 空間共有度
メンバー属性 問10 表示内容を手がかりにして4つの状況を
時系列順に並べ替える すべて
表 4.8: 回答時間と正答率
必要とする情報 3次元表現 2次元表現 設問 入退出履歴 会話 空間 メンバー 回答時間
正答率 回答時間
活発度 共有度 属性 [sec] [sec] 正答率
問1 ○(現在) 10.2 100.0% 17.7 100.0%
問2 ○(過去) 15.6 100.0% 14.2 93.8%
問3 ○(現在) 10.7 81.3% 16.8 100.0%
問4 ○ 9.8 75.0% 14.9 87.5%
問5 ○ 10.7 100.0% 20.8 100.0%
問6 ○ ○ 10.4 93.8% 13.5 100.0%
問7 ○ ○ 14.2 100.0% 36.7 62.5%
問8 ○ ○ 13.8 93.8% 13.6 87.5%
問9 ○ ○ 10.9 100.0% 17.3 100.0%
問10 ○ ○ ○ ○ 73.4 43.8% 72.7 68.8%
入室後の発話のクラスタリング
AS-Gateによるインタラクションの影響に関する実験において,入室直後の会話の有
無のみに着目すると,のべ12時間の間で発生した入室イベント中,会話が行われたのは,
AS-Gate非設置時において50.0%,設置時において67.2%という結果になった.
また,図4.15の分類1〜 9に基づいて,発話内容をクラスタリングした結果を表4.9に 示す.
出入り口空間における行動の観察結果
出入り口空間における行動の分析の実験に関して,AS-Gate設置前と設置後の出入り口 空間における入室者の滞在時間を測定した.結果を表4.10に示す.
表 4.9: 発話内容の分類結果
用件の 発話対象 AS-Gate AS-Gate
有無 なし あり
分類1 あり 誰でもよい 6.7% 5.9%
分類2 あり 特定の人(在室)
13.3% 0.0%
在室確認あり 分類3 あり 特定の人(在室)
3.3% 15.7%
在室確認なし 分類4 あり 特定の人(不在)
3.3% 2.0%
在室確認あり 分類5 あり 特定の人(不在)
0.0% 2.0%
在室確認なし
分類6 なし 独り言 13.3% 3.9%
分類7 なし 誰かに話しかける 13.3% 3.9%
分類8 なし 複数人の会話に参加 13.3% 3.9%
分類9 (発話なし) 13.3% 3.9%
表 4.10: 入室者の滞在時間
AS-Gate設置前 AS-Gate設置後
滞在時間 2.3[sec] 7.4[sec]
また,AS-Gate設置時に,入室者がAS-Gateの表示を見ているかどうかに着目したと
ころ,「立ち止まって表示を見ていた」が34.2%,「ノブに手をかけつつ表示を見ていた」が 34.2%,「見ていなかった」が31.6%であった.
さらに,AS-Gate設置後に出入り口空間に滞在または通過する人々を指導教員,RFID
タグを所持している研究室の学生,RFIDタグを所持していない研究室の学生,その他
(他研究室の学生など)の4つの属性に分け,それぞれについてAS-Gateの表示を見た割 合を算出した.結果は表4.11の通りである.
表 4.11: 出入り口空間においてAS-Gateの表示を見た割合
指導教員 研究室の学生 研究室の学生 (タグ有り) (タグ無し) その他
見た 76.2% 69.7% 68.4% 40.0%
(16回) (23回) (13回) (76回) 見なかった 23.8% 30.3% 31.6% 60.0%
(5回) (10回) (6回) (114回)