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実験結果の考察

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第 5 章 CPTOP2 を用いた照明環境評価実験

5.4 実験結果の考察

0.00 0.05 0.10 0.15 0.20 0.25 0.30

0 10 20 30 40 50

正答数/sec

図 5.14: 被験者Eの数列穴埋めタスクの習熟曲線

習熟補正前のデータについて向上率を計算すると、数列穴埋めは5.2%、記憶(9)は 8.2%であり正の値である。この中には当然習熟の効果が含まれている。習熟が終わっ ていないタスクに関する補正方法は今後の検討課題である。

また、繰り返し作業を行うことで被験者によってはタスクを解く際の戦略の変更が 見られたため、戦略の変更が起きないようにタスクを改良する必要があるであろう。例 えば数列穴埋めタスクに関しては、回答方式が4択の選択式であったため、計算を雑 に行っても消去法により回答を絞り込めるという戦略を見出すとパフォーマンスに影 響が現れたと考えられる。回答方式を選択式ではなく、キーボードで数値を入力する 方式に改めるなどの変更が必要であろう。

本研究においてCPTOP2を開発した動機は、プロダクティビティを感度良く評価

できないCPTOPの問題点を解決することであった。CPTOP2は、昨年度のCPTOP

で-0.32〜0.98%というパフォーマンス向上率を数列穴埋めと記憶(9)以外のタスクで上 回っており、プロダクティビティ指標としての感度は高まったと言えよう。

一方、結果が特徴的な被験者として、被験者Cのパフォーマンスについて考察する。

そのパフォーマンス向上率を表5.7に示す。この被験者はいずれのタスクにおいても、図 B.8に示すように、サーカディアン条件2日目の午前中と午後1回目の作業でパフォー マンスが高い傾向を示している。したがって、高照度照明によって覚醒度向上の効果 が現れ、パフォーマンス向上につながったと考えられる。

表 5.7: 被験者CのCPTOP2および伝票分類パフォーマンスの向上率 タスク名 向上率[%]

語句並べ替え(5) 10.6 語句並べ替え(6) 6.1 ブロック組立 4.2 数列穴埋め −1.4 記憶(6) 8.0 記憶(9) 7.0 伝票分類 11.0

CPTOP2平均 1.9

その他の特徴的な被験者として、CPTOP2のパフォーマンス向上率の平均値が最も 高かった被験者Hのパフォーマンス向上率を表5.8に示す。この被験者は、図B.23に 示すように、サーカディアン条件3日目にパフォーマンスが高くなる傾向があった。実 験環境に関するアンケートでは、高照度照明は不満であると回答しているが、その心 理的印象とは逆にパフォーマンスが上昇している。したがって、高照度照明によって 生体リズムが調整されたと考えられる。

表 5.8: 被験者HのCPTOP2および伝票分類パフォーマンスの向上率

タスク名 向上率[%]

語句並べ替え(5) 4.3 語句並べ替え(6) 13.9 ブロック組立 26.6 数列穴埋め 9.4 記憶(6) 3.2 記憶(9) 9.5 伝票分類 5.0

CPTOP2平均 9.1

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