第 3章 実践授 業 Ⅱ
第 5節 実践授 業 Ⅱの成果 と課題
(1)分 析結果のま とめ
分析結果 を整理 し、研究仮説が成 り立つか どうかを検証す る。
研 究仮説 I
古典作品を題材に創作する活動を取 り入れた単元を構成することにより、作者を追体験 することができ、作者に共感的な気持ちを持つことができるだろう。
1.質
問紙調 査「
4.私
は、古典 を学習す る こ とで 、昔 の人 の もの の見方 や 考 え方 を想 像 す る こ とがで き る。」に対 して 、変容 が見 られ た。昔 の人 の見方や 考 え方 を想 像 で きる よ うに な つた と感 じて い る こ とが わか る。2.振
り返 リカー ド日記 の創 作 を行 つた第
5時
で 、作者 に共感 的 な気 持 ち を持 つてい る記 述 が大 幅 に増加 した。架 空 対 談記 事 を創 作 した第6時
も、第5時
と同程 度 の数値 だ つ た。 児童 の記 述 内容 に は、創 作 を通 して作者 にな りき る こ とが で きた 、実 際 に 会話 してい る よ うだ つ た な どの記 述 が見 られ た。 この こ とか ら、創 作す る こ と で作者 に共感 的 な気 持 ちを持 つ こ とが で きた こ とが わ か る。3.作
品 「歌 人 の 日記 」ほ とん どの児 童 が 、共感 的 な思 い を持 ちなが ら創 作 してい た。 児 童 は、現代 語訳 に書 かれ て い ない情 景や 心情や 状 況 を具体 的 に想 像 してい た。 この こ とか
ら、作者 に共感 的 な思 い を持 って創 作 してい た こ とが わか る。
5、 単元 を通 して の感 想
創 作 につ い て、 当初感 じてい た難 しさが な くな り、創 作 の楽 しさや 意義や 効 果 を実感 してい る児 童 が多 か つた。 児童 は、創 作 に よつて作者 との距離 が近 く な つた と感 じてい る。
以上 の結果 か ら、研 究仮 説
Iは
支持 され た と考 え る。第3章
実践授業 Ⅱ
(2)成
果 と課 題〈成 果〉
○ 日記や 対 談記 事 を創 作す る こ とを楽 しんでお り、抵 抗感 を持 つ こ とな く学習 に取 り組 む こ とが で きた。
○創 作活動 を取 り入 れ る こ とで、作者 にな りきつた り、作者 と対 話 した りしな が ら、見 てい た情 景 や 心情 を想 像 す る こ とが で きた。
○情景や 心情 を表 現 す る時 に、臨場感 を持 たせ るた め、五感 表 現や擬 態語 な ど の表現技 法 を効 果 的 に使 うこ とが で きた。
(課題 〉
▲ 当初 、創 作 が難 しい と感 じた児童や 、書 く量 が多 か った と感 じた児童 がいた。
ワー クシー トの 内容 や記 述 量 に課題 が あつた。 考 え させ る要 点 を絞 って、 ワ ー クシー トを簡 略化 し、児 童 が負 担 を感 じない よ うな指 導 法 を考 えてい く必 要 が あ る。
第
2項
仮 説 Ⅱにつ いて(1)分
析 結 果 の ま とめ分析 結果 を整 理 し、研 究仮 説 が成 り立つ か ど うか を検 証す る。
研 究仮 説 Ⅱ
地域に関係のある古典作品を教材 として取 り入れた単元を構成することにより、学習者
が作品を身近に感じることができ、さらに地域に誇りを持つことができるだろう。
1.質
問紙 調 査「6。 私 は、地域 に伝 わ る古典 につ い て知 つて い る。」に対 して は 、変容 が見 られ た。 しか し、「5。 私 は 、古典 を学 習す る こ とで 、古典 作 品 を身近 に感 じる こ とがで き る。」に対 して は変容 が見 られ なか つた。児 童 は、古典 作 品 を身近 に 感 じてい るか ど うか は 、明確 な結 果 を得 られ なか つた。
2.振
り返 リカー ド地域教材 に よつて作者 を身 近 に感 じた り、地域 の文 化 を再発 見 し、誇 りを持 つ こ とがで きた りした記 述 も見 られ る。 地域 教材 を活 用 す る こ との一 定 の効果 が あつた こ とは うか が われ る。 しか し、全 体 を見 る と、振 り返 りの 中で継 続 し て記述 して い る児 童 は少 な く、地域 教材 が有効 で あ つた か ど うか は 明確 で はな い。
第
3章
実践授業 Ⅱ4、 作 品 「歌人 との対 談 」
全 体 の傾 向で は、一 般 的 な富士 山の姿 だ けで な く、誇 りや 大切 に したい とい う思 いまで記 述 してい た。 児童 は 、作 品の 中で 、 自分 の視 点や 作者 の視 点 で、
富士 山の神 秘性 、富 士 山に対 す る誇 り、大切 に した い とい う思 い を述べ てい る。
この結果 は 、地域 教 材 と して富士 山の和 歌 を扱 った こ とが有 効 で あ つた こ とを 示 してい る。
5、 単元 を通 して の感 想
富士 山につ い て 、授 業 前 は あま り関心 が なか つた実態 が見 られ たが 、地域教 材 を学ぶ こ とで 、多 くの児童 が富士 山に対 して新 しい認 識 を持 つ こ とが で きた。
また、富士 山に誇 りを持 つた り、大切 に した い と思 つた りす る児童 も見 られ た。
地域教材 と して富 士 山の和 歌 を学 習 した こ とが有効 で あ つた こ とを示 してい る。
以上 の結果 か ら、研 究 仮説 Ⅱは支持 され た と考 え る。
(2)成
果 と課 題〈成 果〉
○地域 に関す る教 材 を学習す る こ とを楽 しん でお り、抵 抗感 を持 つ こ とな く学 習 に取 り組 む こ とが で きた。
○地域 に関す る教 材 を学習 す る こ とで 、作者 や 作 品 に身 近 な気 持 ち を感 じる こ とがで きた。
○地域 に関す る教材 を学習 す る こ とで、地域 の文化 的価 値 を再発 見 した り、地 域 に誇 りを持 つた りす る こ とが で きた。
(課題 〉
▲ 「万葉集 」 中の富士 山の和歌 を教材 と して扱 うこ との成果 を得 る こ とがで き た。 しか し、「万葉 集 」以外 に も、多 くの作 品 が あ り、教材 化 の可能性 を残 し てい る。 児 童 の実態 を見極 め、教材 化 を進 めてい く必 要 が あ る。
終 章