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地域統括会社の概要

(1

) 地域統括会社の設立状況 について

まず,地域統括会社 の設立状況 についてみてい く。図2‑1は,北米,欧州,アジア の各地域 にお

ける

域統括会社の設立状況をあ らわしている 。

まず北米 を

ると,もっ

も回答が多かったのは 「地域統括のみ をお こな 現地法 人」であ り,22社中12社

あった

つ ぎに欧州

をみ

ると 「地域統括のみ をお こなう現地法人」が8社であるの に対 し,「生産関連の現地法人である が地域統括機能 も持っている」現地法 人が 1社,「販売関連の現地法人である が,地域統括機能 も持 って

る」現地 法人が

5

社 あった

さらに

,

「その他」

の項 目には生産 と販売の両方の機能 を もち,なおかつ統括業務 もおこなって いる現地法人が含まれている。この よ

うに欧州 で は地域統括 を専門 にお こ なっている現地法

と,販売な どの機 能 をもつ現地法人に地域統括機能が併 設 されている現地法人が同じくらいの 割合で存在 していた。

そ して,

ジア

みていく

と,

「地域 統括のみ を

こなう現地法人」がわず か に

3

社 であった。一方 「生産関連の 現地法人であるが地域統括機能 も持 っ ている」現地法人が1社 ,「販売関連の 現 地法人であ るが,地域統括 機 能 も 持 っている」現地法人が4社あった。さ

図2‑1 地域統 括会社 の設 立状 況

0

11864

() 2020Llrlm864

() 2020LILi864

() l鷲&

準備中 その

l 濃括扶也準傷中その他地域統括生産 旺亮統括会社準傭中その

らに,「その他」の項 目には,生産 と販売の両方 をお こな う現地法人で地域統括業務 も お こなっている場合が含 まれてお り,アジアでは販売 な どの業務 をお こなっている現 地法人 に併設 されるケースが比較 的多い ことがわかる

この結果 を,前 回の地域統括会社 に関す るアンケー ト調査 と比較 してみると,次の ような違 いが見 られた。す なわち,欧州やアジアにおける設立形態の割合 は大 きな違 いがなか ったが,北米 において 「地域統括 のみ をお こな う現地法人」の割合が増 えた とい うことである なぜ この ような結果 になったのか。考 え られる理 由 としては,冒 本企業の北米 における事業環境の変化 により独立 した地域統括会社のほ うが効率的に なった,あるいは前 回のアンケー ト調査 に比べ小規模 な持 ち株会社 として設立 された 統括会社か らの回答が多か った,な どをあげることがで きる しか しなが ら,今 回の 調査 で は, この理 由 を説 明で きるだけの調査 をお こな うことがで きなか った した が って,この傾 向が今 回の調査 だけの ものなのか,それ とも近年の一般 的な傾 向なの か,今後 さらに分析 を進める必要があろ う

なお,以後,地域統括会社 とい う場合,地域統括業務のみ をお こな う現地法人だけ でな く,生産や販売 といった機能 を もつ現地法人が,地域統括業務 をお こなっている 場合 も含 めることにす る

( 2 ) 地域統括の開始

次 に地域統括会社が実際 に地域統括 を開始 した時期 をみてい くことにす る図2‑2は 地域統括会社 を設立 していると回答のあった現地法人の設立時期 と,地域統括 を開始

した時期 をあ らわ している

ここではプラザ合意 によって円高が進 んだ1985年 をターニ ングポイン トとして,こ の両方の図 を比べ てい くことにす る

まず,北米 だが,現地法人の設立 は1985年の円高以前か らお こなわれていることが わか る 一方で,同 じ現地法人が地域続括業務 をお こな うようになった時期 は,1985 年以降 と答 えた企業が圧倒的に多 くなっている

次 に欧州 をみてみる と,現地法人の設立 は1985年以降が大多数 を占めた。業種別で は,その他の製造業の進 出が増 えていることが特徴 的である 一方,これ らの現地法 人が地域統括業務 をお こなった時期 は,やや数年あ とになる傾向があ り,1990年代 に

72

図2‑2 地域統括会社の設立

<回答企業の設立時期>

(年)

1969 1970‑1974 1975‑1979 1980‑1984 1985‑1989 1990‑1994 1995‑1997

(守)

1969 1970‑1974 1975‑1979 1980‑1984 1985‑1989 1990‑1994 1995‑1997

(年)

1969 1970‑1974 1975‑1979 1980‑1984 1985‑1989 1990‑1994 1995‑1997

5 10

企鞄 (社)

0 2 4 6 8 10 12

企業数 (社) <回答企業の統括

開始

時期>

()

‑196

9

1970‑1974 1975‑1979 1980‑1984 1985‑19

89 1990‑1

994 1995‑19

97 (年)

‑1969 1970‑

1974 1975‑

1979 1980‑

1984 1985

‑1989 1990‑1994 1995‑1

997(年)

1

969 1970‑1974

1975‑1 979 1980‑1984

1985‑1989 1990‑1994 1995‑19970

2

(3

地 域統括開始の理 由

図 2‑3は,回答企業が地域続括会社 として設立 された理 由,あるいは地域続括業務 をお こなうようになった理 由 をまとめた ものである

これをみると,北米では

,

「増大 した現地法人 を効率的に管理するため」

,

「地域単位 で戦 略 を立案す る必要が生 じたた

め」, 「経営 の現 地化 を促進す ろた め」 とい う理 由がそれぞれ9社 あっ た。次いで多かったのが 「地域での 経営活動 を拡大す るための拠点 を必 要 としたため」であ り7社 あった。一 方 ,「地域経済圏の形成 に対応す る ため」とい う理 由は回答が少 な く電 気 ・電子産業の3社 であった。この ことか ら,北米では NAFTA形成の 影響 はあま り関係がな く,どち らか とい うと事業の拡大にともなって地 域統括業務 を開始 した考 えることが で きる

つ ぎに欧州 をみてみると,一番 回 答が多かったのは 「地域単位で戦略 を立案す る必要が生 じたため」であ り16社 あった。次いで回答の多か っ たのは,「増大 した現地法人 を効率 的に管理す るため」 (12社),「地域 経済 圏の形成 に対応す るため」 (9 社)であった。この ように,欧州で

は地域経済圏の形成が大 きく影響 し ているようである 欧州では今後 も 着実に経済統合が進め られることを

図2‑3 地域統括を始めた理 由 (複数回答)

642086

() 642086

() 64208642企業軌(杜)

鋤車的 地域単位 現地化 活動拡大 地域 現法か ら その他

管理 の戦略 促進 の鍵点 経済佃 要望 効事

考 えると,日本企業 にとって今 もっとも地域統括 マネジメン トが必要 とされる地域 と 考 え られる

そ してアジアであるが,ここでは 「地域での経営活動 を拡大す るための拠点 を必要 としたため

(8社)とい う回答が一番多 く,他の地域 と比べ特徴 的な点である つい で 「地域単位で戦略 を立案す る必要が生 じたため

(8社),「増大 した現地法人 を効率 的に管理す るため

(6社) となっている 一方で,「地域経済圏の形成 に対応す るた め」 とい う回答 は 3社 と少 なかった この ことか ら,アジアにおいてはAFTAな どの 地域経済圏の構想 はある ものの,あま り日本企業の地域統括会社の設立 とは関連 して いない と考 え られる アジアの場合 ,欧州 とは異な り,構成国の間で まだ税法 などが 秩‑ される とい う段階ではな く,各現地法人が国ごとに対応 しなければな らない側面 が多 い。したが って,地域経済圏‑の対応 やインサ イダー化 を促進す るとい うより,ア ジアにおける活動の拠点 を確保す るとい う意味あいが強い ようである

以上の結果 を,前 回の調査 と比べ る と,全体 的に地域 における経営効率 を求めて設 立 された面 は変化がなか ったが,地域経済圏‑の対応 に変化がみ られ,これを理 由 と す る企業が少 な くなって きている 回答企業が全 く同 じでないため単純 に比較 はで き ないが,前 回の調査 時 より,地域経済圏構想 に対す る見方がやや さめて きたのか もし れない。

(4)

地域統括会社の規模

ここでは,地域統括会社 の規模 についてみてい くことにす る 表2‑1は従業員数か らみた地域統括会社の規模 である 左側の表 は全従業員数 を,右側の表 はお もに地域 統括業務 を担当す る従業員数 を基準 に,地域統括会社 の規模 を示 している

北米では,全従業員数か らみた地域統括会社の規模 は平均 で1015人であった。これ は,大規模 な統括会社が多 くあった ことに よる また,実際に地域続括業務 をお こな う従業員数 をみてみ ると,平均 は22.1人であった。この うち,101人以上の大規模 な 地域統括会社 はサ ービス産業で1社 あった。

欧州では,全従業員数か らみた地域統括 をお こな う現地法人の規模 は平均 で420人 であ り,北米 と比べ るとやや地域統括会社全体の規模 は小 さか った。ところが,実際 に地域続括業務 をお こな う従業員数か らみてみると,欧州の平均 は37.4人であ り,北 米 よりも規模が大 きくなっている 101人以上の規模 をもつ地域統括会社 は電気 ・電

子産業が 1社, 自動車産業が2社 あった。

そ してアジアであるが,全従業員数か らみた地域統括会社の規模 は平均で44.2人で あった。これは他の地域 と比べ ると小規模であるといえる また,実際に地域統括業 務 をお こなう従業員数か らその規模 をみてみると平均 は15.1人であった。さらに,101 人以上の大規模 な地域統括会社 は今回のアンケー トでは存在 していなかったが,51人 以上の規模 をもつ地域統括会社 は電気 ・電子産業で1社 あった。

以上のことか ら,実質的な地域統括業務 をお こなう人数か らみると欧州の地域統括 会社 は,他の地域 に比べ規模が大 きくなっていることがわかった。

ところで,地域統括会社 は何社の現地法人 をその統括業務の対象 としているのだろ うか。表2‑2は,地域統括会社の傘下 にある現地法人数か らみた地域統括会社の規模 を示 している

全体的にみると,傘下にお さめる現地法人数の平均 は北米では9.8社,欧州では12.4 社,アジアでは16社 となっている

つ ぎに地域 ごとにみてい くと,まず北米であるが,ここではサービス産業やその他

表2‑1 従業員数か らみた地域統括会社の規模

<全従業員数>

北米 (人 )

全従業員数 電 気 .電子 自動車 の 他 ビス

110 2 0 全 体

1 0 3

50

1 0 3 1 5

100 1 1 0 0 2

500 0 1 0 1

2

1000 0 0 0 1

1001 1

1 0 3 0 4

合計 5 2 7 3 17

(人)

全従美員数 電気 .電子 自動車 その他製造サービス 110 全体

0 0 2 2 4

50

2 0 2

0

4

1

00 0 0

0 0 0

500 0 2 2 3

7

1000

1

1 2 0 4

1001以上

2

0 0 0

2

合計 5 3 8 5 21

アジア (人)

全従美員数 電気 .電子 自動車 その他製造サービ 全体 110

0 0 1 2 3

50

1 0 0

0

1

100 1 0 0

0

1

500

1 0 0 2 3

1000 3 0

0 0

3

1001以上

0 0

1

0

1

合計 6

0

2 4 12 <統括機

能の担当者のみ>

北 米 (

人) 担当従業員数 電気 .電子 自動車 その他製造 サービス

15 1

0

3 2 全体6

10 1 0 2

0

3

50

2 2 1

0

5

100

1

0 0

0

1 101以上合計

0 0 0

5 2 1 1

6 3 16

欧州

(人) 担当従業員数 電気 .電子 自動車 その他製造 サービス 全体

ト5

0 0

4 4

8

10 1 0

1 0 2

50

3

1

2

1

7

100 0 0

0 0 0

101以上

1

2

0 0