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有望視されるBOPビジネス

ドキュメント内 BOPビジネス (ページ 66-69)

第 5 章 有望視されるBOPビジネスの製品・サービスの仕様とビジネスモデルの提案

1. 有望視されるBOPビジネス

1) 商品提案(農業)

今回の調査当初、商品提案として検討していた資機材は次表のものである。

表 5-1 検討していた商品(農業)

分野 商品アイデア 製品例 期待される効果例

中古農業機械の共同購入

粒状除草剤散布機

メンテナンスフリーの農機

簡易型栽培システム

メンテナンスが容易なトラクター

すぐに導入可能で根付きやすい。従 来より50~80%の水を節約できる。

良質の種 除草剤

環境にやさしい殺虫剤 微生物を用いた殺虫剤 高品質の肥料

加工品 ジュースやピクルス等の加工品

保冷剤

リサイクルシステム 農作物の損傷等による損失分を肥料 や家畜の食料に変えるリサイクル製品

農業用給水ポンプ 点滴灌漑システム 人件費削減。生産性向上。

GIS(地理情報システム)関連技術 その他情報誌

機器

製粉機、精米機 トラクター 収穫機 脱穀機

パワーティラー(2 輪耕耘機)

1人では購入できない製品の使用 が可能となる。収益性の改善。

農機のレンタル

技術

生産性向上。

殺虫剤

損失

収穫後の農作物の損失分を新たな 収入源に変えられる。

情報 情報誌、情報システム 生産技術の向上や、即時対応が可

能となる。

現地調査やアンケート調査を踏まえて、下記の商品・サービスのアイデアに絞り込んだ。これら は、現地における課題に対し、資機材の導入によって解決できると思われるものである。

表 5-2 調査から挙がった課題とニーズのある商品(農業)

課題 商品

水がない。 灌漑設備

干ばつがひどい中、保水する自然環境がない。 雤や洪水の貯水タンク・沈殿材 ダムや貯水池の堆砂が進み、保水されていない。 貯水池の排砂キット

人工的に河川や湖の水を引き込むインフラがな 湖や河川から水を引き込むポンプ・ホー

い。 ス、点滴灌漑 ミルクのコンテナがプラスチックのため、バクテリア

が発生しやすく、遠方のマーケットまで持って行け ない。ステンレスのものを作っている会社はない。

ステンレスのミルクコンテナ(搾乳機が欲 しいという声もあった)

広い農地の雑草を刈ることに毎シーズン多大な労 力を必要としている。人を雇う必要もある。

刈払機、除草剤

肥料不足である。 安価な肥料

虫の被害により作物の収穫率が下がる。 安価な除虫剤 土壌に適した作物が分からない。 土壌品質測定キット 手作業で農作業を行っているため、作業効率が悪

い。

耕作機

農作物などを効率良く運べない。 手押し車

市場への販売や輸送のための手段が徒歩の場合 が多い。

安価な自転車

作物を作ってもどこで需要があるか分からない。ど こで高く売れるか情報がない。作っても売れない。

携帯による情報提供サービス

なお、上記のうち、日本製品の優位性が高くないと思われる商品については、検討対象から除 外した。

・ 雤や洪水の貯水タンク・沈殿材:日系メーカーの優位性が顕著ではないため。

・ 貯水池の排砂キット、耕作機:大掛かりな重機の導入となるため、BOP 層向けには価格的に 不適合となるため。

・ 湖や河川から水を引き込むポンプ・ホース:需要はあるものの、他国の低廉な商品が優位で あるため。

・ ミルクコンテナ:日本製の優位性に欠けるため。

・ 安価な肥料、除虫剤:現地で既に売られている製品より安価なものを売ることは困難であるた め。

・ 手押し車、自転車:現地で既に同様なものが売られているため。

・ 携帯情報提供サービス:既にKACE社のような現地のキャリアがサービスを提供しており、普 及とともに農家の認識は高まっていくとみられるため。

(2) 商品提案(漁業)

調査当初検討していた商品アイデアは次表のものである。

表 5-3 検討していた商品(漁業)

分野 商品アイデア 製品例 期待される効果例

魚網のバラ売り 刺網 継続的な漁業。

中古漁船(部品) 船体、船外機 漁船修理用機材

ボート・漁船の共同購入(レ ンタル)

ヤマハ発動機船外機、FRPボート 手漕ぎ木製ボートから、動力化へ移 行することで、漁に出る回数が増 え、漁獲量が増える。耐久性が向上 する。長期的な費用削減。より遠隔 で漁が可能になる。

中古品の冷蔵設備 製氷機 乾物 燻製 缶詰 保冷剤

GPRS(データ伝送システム)

サテライト技術

24時間の遠隔観察が可能になるこ とで生産性が劇的に向上する。例え ば、稚魚を食べるカメを即発見し、漁 師への電話連絡とアドバイス、即時 対応が可能となる。これは漁業省の 協力やNGOのもと行われるべき。

安価な飼料 生産性向上。

情報誌 ヤマハ「フィッシャリージャーナル」 生産技術の向上や、即時対応が可 能となる。

漁獲

部品の小売業者が現地に生まれ る。あらゆる機器のメンテナンスが 可能になる。

損失

収穫後の損失を削減することによ り、コスト削減や新たな収入源が生 加工食品、水産加工用機材 まれる。

養殖

現地調査やアンケート調査を踏まえて、以下のような商品アイデアに絞り込んだ。

表 5-4 調査から挙がった課題とニーズのある商品(漁業)

課題 商品

保冷設備がなく、魚が腐りやすい。 コールドチェーン(クーラーボックス、製氷機、

発電機)

木製の船が一般的であるため、転覆や沈没の 事故が多発している。助けが来るまでの間、ラ イフジャケットがないために溺死することがあ る。

安価で質の良いライフジャケット

魚すくい網を販売している店がない。どこで買 えるか知らない。

魚すくい網

魚の餌が高価で購入できない。 安価な魚の餌

漁業用のエプロンや長靴がない。 漁業用の長靴やエプロン

漁網が破れやすい。 安価で丈夫な漁網

ビクトリア湖の浮き草の被害により、漁業の機 耐水性刈払機

会を失っている。

小型の木製のボート、カヌーがほとんどで、修 理が必要であったり、遠洋漁業ができないな どの問題がある。

高耐久性(FRP)ボート

ウィンチがなく、全て手作業で非効率な釣り方 をしている。

エンジン連動ウィンチ

養殖池の水が酸素不足で水の入れ替えが必 要となってしまう。

養殖池用エアレータ

ボートは手漕ぎであるため、推進力が弱く、遠 方まで行けない。時間も掛かる。

船外機エンジン

夜、漁業に出る際にランプが必要である。ケロ シンランタンは身体に悪い。

ランプ(ソーラーランタン)

なお、上記のうち、他国商品との優位性の観点などから、

一部の商品については検討対象から除外した。

・ 高耐久性(FRP)ボート:既に現地のマーケットで販売 されているため。

・ コールドチェーン:付加価値(鮮度)の高いものを高く 買い取る習慣があまりないため。発電機は中国等か ら安価なものが輸入されている。また、クーラーボック スに関しては、保冷設備がなく、魚が腐りやすいため、

必要だという声もあったが、夜の涼しい時間に漁業を

している人や、漁に出ている時間が2、3時間と短い人からは必要ないという声もあった。

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