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合)

ドキュメント内 レクリエーション研究 (ページ 109-113)

N

氏,

M

さんはいずれも身体の不調感を訴えていたが,

特に,高血圧,狭心症などの持病を持っていた

N

氏の「教 室」参加

i

動機は,医師の指示に従って高血圧の運動療法を 表 6 (事例5) N氏(男, 79歳)の場合

「 教 室 」 参 加 前 「教 室 」 参 力日

仕 事 の 内 容 軽 作 業 軽作業

食 事 へ の 配 慮 特になし 0変らない

運 動 実 施 頻 度 していない

体 操 や 柔 軟 ときどきやっていた Oときどきやる 歩 や 走 毎日

1 0

‑30

分やっていた 0毎日

1 0

‑30

分やる スポーツ実施状況 していない

0階段の昇り降り少し不自由 老 化 の 兆 候 O長い間の立位少し不自由

O長い間の坐位少し不自由

O尿の出が悪い

o

睡眠時間が長くなった

0疲れを感じる 0眠りが深くなった

Oのどがかわく 0腰痛が良くなった

健 康 状 態 0首・肩のこり・筋肉の痛みが良くなった

0風邪をひきにくくなった 0食欲が出てきた 0血圧が下がった 既 往 症

S58.

高 血 圧 狭 心 症

0年をとっていくことを気にす O憂うつになることが少なくなった

る 0気分が動揺することが少なくなった

01申車圭質なところが少なくなった

0人の立場で物事を考えることが多くなった

生 I舌 意 首大 0協調性が身についた

0物事に積極的にとりくむことが多くなった 後

Oてきぱきと物事をかたづけることが多くなった 0楽天的なところが多くなった

0人の先に立って働くことが多くなった O人と広くつきあうことが好きになった 0頭の働きが良くなった

身 体 的 変 化 0身体の動きが軽くなった

0持久力がついた

生活・保健行動の変容 0友人・仲間ができた

そ の 他

o

健康の維持に白信ができた

通 院 回 数

2

週間に

1

2

週間に

1

啓 蒙 1

1 '  

動 話をして運動するようにすすめた

2

人 運動を始めた人

2

人 Oもっと健康になりたい

0健康状態を知る 来 加 動 機 0栄養の知識を得る

O老いを感じたくない 0体力をつけたい

0運動・スポーツに興味がある

L

2. 教室」修了者による組織化と継続学習の動向 以上みてきたような「教室J参加に伴う諸変化の認知

l i

, 運動に対する価値観を変えるとともに運動の必要!惑を一層 強化させたものと考えられるο事実,参加者のほとんどが

「教室」修了後も運動を毎日続けていきたいと決意してい るのである。しかもこれら修了者の有志グ同ルーフ。による同 窓会が結成され,自主的に活動を行っていこうとしている 点を見逃してはならない。この活動内容は,会員相

E

の親 陸 を 深 め 教 室 」 参 加 に よ っ て 習 得 し た 運 動 ・ ス ポ ー ツ に殺しみ,講師をまねいて話を聴き,定期的に健康・体力 診断を受けるなど,自己の健康管理に努め,多彩なプログ ラムへの参加を計画していることに注目したい。このよう に「教室」修了者の組織化が計画される一方,家族をはじ め近隣の高齢者や友人にまで運動の重要性について語り伝 えているのである。このような「教室」参加者にみられる 啓蒙行動によって,地域の高齢者が運動・スポーツに興味 を も つ よ う に な る ば か り で な く 教 室 」 そ の も の へ も 関 心を示すようになる事実に注目したい。

結 論

以上のように「高齢者健康指導教室」参加に伴う諸効果 について 7事例の追跡的分析を試みた結果,次のような 知見を得た。

1)  r教室」参加に伴う体調の好転,体力の向上などは,高 齢者の自信の強化につながり.積極性,協調性,思いやり,

社交性を高めるなどの,副次的機能が認められる。

2)  r教室」参加をとおしての健康っくり,体力っくりは,

参加者自身の運動の必要感を一層強化するばかりでなく,

身近な仲間の運動実践や,プログラム参加を促進するなど その波及効果には計り知れないものがある。

文 献

1 ) 野 尻 雅 美 公 衆 衛 生 学j,真輿交易医書出版, 1983,  pp.313‑314. 

2)経 済 企 画 庁 国 民 生 活 局 第4回国民生活選好度調 査J,大蔵省印刷局, 1984, pp. 133. 

3)文部省生涯スポーツ推進指定市町村設置事業一一高 齢者スポース活動推進指定市町村設置事業一一J,昭和53 年.

4)金崎良三,徳永幹雄:r高齢者のスポーツに関する社会 心理学的研究一一ゲートボールの実態と効果について一一J, レクリエーション研究第9号, 1982, pp. 1ー14. 5)金 崎 良 三 , 徳 永 幹 雄 高 齢 者 の ス ポ ー ツ に 関 す る 社

会心理学的研究(2)一一ゲートボール実施の規定要因につ いて一一J,レクリエーション研究第11号, 1984, pp. 27‑28. 

6)岩崎健一,庭木守彦,古関広登,井上J)辛 子 ゲ ー ト ボール愛好者の実態に関する研究」熊本大学教養部紀要 第14号, 1979, pp.37‑49. 

7) 藤

m

純 男 , 芹 沢 幹 雄 焼 津 市 に お け る 老 人 ゲ ー ト ボ ールに関する考察」静岡女子大学研究紀要第12号,1978, pp. 103113.

8)小俣里知子,

m

中鎮雄,増田 慧 , 今 野 守 , 武 田 正 司 高 齢 者 の た め の 健 康 ・ レ ク リ エ ー シ ョ ン 教 室 参 加 とその機能」レクリエーション研究第14号, pp.74‑77.  9)小俣里知子,増田 慈 , 今 野 守 . 問 中 鉄 雄 , 武 田 正

司 高 齢 者 ス ポ ー ツ 行 動 の 構 造 と 機 能(1)̲r健康指導 教室」参加者の場合 」日本大学三島学園生活科学研究 所報告第9号, 1986, pp.163‑175. 

10)静 岡 厚 生 年 金 休 暇 セ ン タ ー 昭 和60年度こうねん高 齢者社会福祉開発事業一高齢者健康指導教室 Jo 

‑ 1 0 8  ‑

i豆'6歯合主雪.:;;<に~~-ーツ O~ 扱え竪OQ' こ目昌サーる:ijJ f 歩三

一一一高齢者スポーツの在り方とその方向性について一一一一

山本英毅(日本福祉大学) 藤田匡肖(三重大学) 鈴木文明・中島豊雄(名古屋大学) 西垣完彦(愛知県立芸術大学) 寺沢猛(鐙矯技術科学大学) 坪凹暢允(名古屋学院大学)

l:図説一(中京短期大学) 山本秀人(日本福祉大学) 高齢者スポーツ・スポーツ振興・スポーツ観の転換 は じ め に

昭和6 1 年 7 月に発表された厚生省の r 6 0 年簡易生命表 I

によると、日本人の平均寿命はさらに延びて、 k性は 8 0 . 4 6 歳、男性は 7 4 . 8 4 歳になったという。 r 人生8 0 年時代 l が定着し始めたとみなされるが、一方では予怨される年金 や医療・福祉の費用増大の問題が取りざたされ、福祉見直 しの弱

J

きも急である。 6 1 年度には、老人医療費が上がり、

年金制度が改正されるなど福祉水準の切り下げを心配する 声は高い。

証言い所にシワ寄せがないよう、両齢者がいきいき暮らし ていける長寿社会を構想することは政治的課題であり、そ のための社会保障制度の確立を急がねばならない。しかし 同時に、健康で、いきいきとした老後を迎えるために、一 人ひとりが努力することが重要であろう。 r 高齢者の幸福 追及の第一条件は健康の確保である i とする科学技術庁資 源調査会.,や、国民健康会議の慢性的に具合のよくえよいと ころがあっても、普通に社会生活を営む「病気と共生する 健康 J 観への転換の提言

U

などは、社会負担桜減のための 政策的色合いが濃いように思われるが、病気とか寝たきり の期闘を短くして生涯を終えたいとの願いは万人のもので あり、健康確保の努力はそれなりになされてきたといえよ う。むしろ、老化研究の遅れ l こ問題が感じられる。

高齢者の調査研究は、副回

3)

I こよれば1 9 6 0 年ころから主 として貧困や疾病、身体的障害i こ悩む老人、家族を対象に

、その予防・解消をめざしてはじまったという。それが 高齢化社会i こ向かって、しかも人口構造の急激な高齢化の 中で、 「人生8 0 年

j

にふさわしい個々人の生きがいや社会 保障負但といった観点から、ライフスタイル全体の問題と してとらえられるようになり、高齢者の運動やスポーツに ついての研究も注目されるようになってきた。また、 i 副総 者のスポーツ振興についても、医療費節減とのかかわりか ら関心を集めたりしたが、多くはゲートボール中心の施策 i こ終始しているのが現実である。

1

‑ 高齢者スポーツと言えばゲ←トボール

j

というー律の お仕着せ的な発想ではなく、柔軟で多様な取り組みがな s

れてしかるべきであろう。マスターズ大会の隆盛は恵まれ た体力、健 i 長それに一定水準の技術があれば、年令を越え た取り組みが可能なこと告示している。 ‑ 1 あの人は}.l

JI

、か つて選手だった人だから

j

と特別祝するのではなく、 ‑ 1 i 還 婚祝いi こ新しいスポーツを始めませんか Jと気軽に戸が掛

けられるような、またそれを受け入れられるような状侃を っくり出していくことが重要と考える。たしかに、力fI緑川 が危俣する r 6 0 代や 7 0 代の老人にとって、ゲートボールや 水泳のような比較的おだやかなスポ←ツなら向いているこ

とはよく理解できるが、マスターズ陸上の 100m や三段跳 ぴ、砲丸投げなどのように激しい筋肉や骨へのショックそ 与える孫自が果たして老人の健康保持にふさわしいものか どうか│という問題は、早急に解明されなければならない しかし、ここで重要なことは、これからも社会の主人 公として生きることが求められる高齢者にとって、高齢者 のみを切り離した諸胞策、たとえば高齢者のためのスポー ツ教室とか胞設づくりが、本当に有効であるかどうかの聞 い直しをすることである。大橋が 5 ' 、今後の高齢化社会に は「一般のあらゆる成人に対して開放している学習や文化

、スポーツなどの諸活動が高最古者をも包含する積極的な環 境づくりへと鉱大させていく必要が生じてくる J と述べて いるように、高齢者が若者と共に参加できるスポーツ条件 を聞い直しの中で明らかにすることが必要であろう。

現在、人生5 0 年時代の生活観や社会観の切り換えの必要 があると同様に、スポーツ鋭も転換を迫られている。たと えば、生涯体育という視点から昨今の学校体育が問い直さ れ、余裕ある学生時代l こ好きなスポーツをみつけ、得意な スポーツ分野を開拓し、生涯にわたってスポーツを楽しむ ことが追及され始めた。生涯体育ということばが示す理主裂 は、いくつになってもスポーツを愛好し、実践しながら学 び続けることにあろう。しかし、その理想と現実との隔た りは大きく、高齢者スポーツ振興の方向は必ずしも見えて いない。

筆者らは、昭和5 9 年度より「高齢者スポーツに関する社 会学的研究

j

に取り組み、これまでに高齢者の生活の諸相 をはじめ、スポーツや運動に対する意識や実態を明らかに し、高齢者のスポーツ活動を成立させるための諸条件を究 明してきた。

今同は、高齢者スポーツの振興に視点をあてた「中・高 年者の生活とスポーツ i こ閲する調査 J を実施し、研究をす すめてきた。本稿では、この調査結果から主として年齢別 の考察奇行い、高齢者スポーツ振興の在り方とその方向性 について明らかにしようとした。

研究の方法

1.謝貸方法:質問紙による配票調査法(市の委託する統 計調査員 i こより配布・回収したが、一一部面 妓聴取を入れた。)

2 . 調査時期:( 昭 和6 1 年 2 月

3 . 調査対象:三重県名張市の 5 0 滋(男 3 5 6 人、女 3 1 8 人) 5 5 歳(男 3 2 0 人、友 2 7 8 人) 6 0 滋〈男 3 1 1 人、女 3 2 9 人) 6 5 歳(男 1 5 0 人、友 2 3 9 人)

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