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参加者の所感

ドキュメント内 untitled (ページ 102-105)

①  プロジェクトの実施体制

• BC Transit では、カナダオリンピックを契機として FC バスの運行、水素供

給の実証テストをこれから実施する計画なので意気軒昂に感じられた。

• AC Transit では、商用化はまだまだ先で実証化事業を実施するには補助金が

必要であるとの見解である(FC バスの価格とディーゼルバス購入費との差額 分を補助)。

• CaFCP では、インフラ側の BP が手を引いたとし、日本からのインフラ側の

デレゲーション(やHySUTの立上げ)等に驚きと羨望が感じられた。

• 全体として、水素燃料電池に関しては、DOE 予算等も含め実証研究はタフな 状況にある。日本も含め、いずれも商用化に向けて、さらに乗り越えるべき、

ハードルを再認識した。この中で水素インフラについては日本の取組みの方が、

まとまりがあるように感じた。

②  水素ステーションのシステム・運用

• 非常にコンパクトな圧縮機を備えた70MPaステーション(CleanEnergy水素 ステーション)、キャノピー上に設備1式を設置したステーション(Shell サ ンタモニカ水素ステーション)、セルフ充填と 24 時間無人運営といった柔軟 なオペレーションなど、今後の目指す姿の一端を見た気がした。

• セルフ充填は、必然のものとして取り組んでいることが強く感じられた。ディ スペンサ自体のセルフ対応ということだけでなく、ステーション全体の制御の 自動化による無人化(充填操作のみならず、充填後の蓄圧器への水素充填(圧 縮機の運転等)を含めた自動化)が行われている。

• 蓄圧器の使用圧力は、可能な限り高く設定する必要があると感じた。(80 MPa+

α、40MPa+α)。現行の使用実績のある材料で、できるだけαを大きく使用

できるように取り組む必要がある。

• Clean Energy水素ステーションのプレクール設備(液化窒素利用)のシンプ

ルさは参考になる。ただ充填速度についてはファーストフィルで1 kg/分との ことで、日本で考えている5 kg/3分より充填より遅い。

• Clean Energy水素ステーションで水素圧縮機にエア作動ブースターを使用し

ているが、駆動用エアにルブリケーターを通して油分を供給している(日本で は水素接ガス部に油分の混入が考えられるため行っていない。水素ガスの油分 混入については問題にならない程度なのか懸念がある)。確かにエ、ア駆動ブ ースターにルブリケーターを通すとピストン摺動部の消耗品の長寿命化は図

ることができるのは事実。

• FCV の連続充填台数は調査した各ステーションとも 3 台程度であり、蓄圧器 の容量により制限されているようである。

• Clean Enrrgyステーションの場合、FCVの連続充填では2〜3台目も安定し て充填できるかは疑問だが、最後はコンプレッサからの直接充填なので、時間 さえかければフル充填できると考えられる。高圧バンクが90MPaであるので、

やや低圧(80MPa)くらいになっても3〜5分充填が可能と思われる。おそら く「3分充填」という言葉は厳密でなく、おおらかに対応していると思われる

(それでもほとんどのケースで 5〜6 分以内には充填ができそうであり、決し て10〜15分というレベルではない)。

③  ステーション普及のための工夫

• 公共交通機関での燃料電池バス導入の積極的な取り組み事例やディスペンサ を未来的なデザインにした事例(AC Transitオークランド水素ステーション)

などを踏まえ、これからの社会実証では、水素ステーションと FCV を、未来 的で誰もが憧れと一種のステータスを感じるようなデザインにすることの大 切さと共に、人々の生活の中で目にとまり広く利用できる仕組み作りが重要だ と痛感した。

• BC Transit などステーションのデザインが、見せることを考慮して未来的な

もので優れていた。日本の機能性のみを重視した(やや無機質で無骨な)デザ インに対し、社会実証に向け見習うべきものと感じた。

• 近未来的なステーションや FCV を演出する必要性がある。ユーザーが車文化 の変化を車両とステーションの双方から感じられることが必要である(特にデ ィスペンサなど)。

• デザイン重視のステーションがある傍ら、機能重視でコンパクトなステーショ ンがあり、日本でもこのようなタイプがあっても良いのではないか。

• Clean Energyステーションは、GMができるだけ多くの水素を短時間で充填

しようというコンセプトのもとで開発されたもので、GM独自の通信充填方式 やプロトコルを採用しているように感じた。サンタモニカステーションと異な り、ユーザーもセレブリティではなく市民モニター(あるいは社員に近い人)

なので、「最大充填量・最高速最短充填時間、安価なステーション建設」の実 証はうまく出来ているが、その手法が日本で通用するかは疑問。

④  水素ステーションのコスト

• 水素需要量を増大し、安定させることが第一の重要課題。FC バスのような需 要を開拓しつつ、特定地域での FCV 集中導入のモデル形成が必要である。ま

た安定需要をふまえた高稼働率ステーションの設計がステーションのコスト ダウンにつながると感じた。

• ステーションコストは、日本に比べ低いものの、それでもステーションの商用 化、水素コストの経済的自立化に関しては、海外でもまだ目途がついておらず、

道筋を探っているものと感じた。

• シンプル、安価、安全な機器を用いる必要を感じた。全体に海外は安価だが、

極端に価格の異なる機器はない。海外製の機器について使用可能にしていく必 要もある。

• コストダウンを実現し柔軟なステーション運営を将来的に可能とするために は、技術開発に加え、海外製品の活用と規制緩和も重要であると感じた。

• 80MPa蓄圧器と40MPa蓄圧器との仕様/コスト差が大きい。80MPa容器を最 小本数にする現実的対応が必要で、あわせて3分充填に充填時間をできる限り 近づける、ことを両立ではないか。

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