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原木の安定供給に向けた取組の展開

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林業リーダー養成講座の実施(平成 18 年度〜平成 22 年度) 

    県産木材の安定供給を支えうる人材を育成するため、森林組合など林業事業体の中 から、川上から川下までの県産木材を取り巻く現状と将来について幅広い見識を持ち、

最先端の木材生産技術と専門知識をあわせもった林業リーダーの養成を進めている。 

               

 

           

対象者 

森林組合や業体等で現場の若手中堅技 術者として働いている林業従事者 

募集人数 

10 名/年  (5年間で 50 人) 

回数 

  10 回/年 

内容 

 

      実習の様子(H18.10.25)        四万十方式による路網システム(Ⅱ) 

県産木材を取り巻く現状と課題 

川上から川下まで木材の流れに沿った現 地体験 

林業路網計画と開設技術 

マーケティングと計画的生産 

低コストで効率的な木材搬出システム 

• 森林の団地化と計画的生産 

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取組の推進

    これらの取組をより効果的に推進していくためには、行政、森林組合、民間、研究者等のさ らなる協力と連携が必要である。原木の安定供給に取り組む先進事例を参考にしながら、引 き続き産学官が一体となった取組を積極的に展開していく。 

   

(参考)原木の安定供給に向けた取組の参考事例  

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  産学官が連携した取組体制のモデルケース

      原木の安定供給体制を確立するために必要な施業団地の設定や作業道の開設なども、

いまだその手法については課題も多く、改善の余地を多く含んでいる。後述の富士森林再生 プロジェクトや、儲かる林業研究会(鹿児島県)などでは、産学官が連携した体制のもと、それ ぞれの立場から議論を進め、その成果を取組に組み入れる形で活動を進めている。以下は それらの活動を参考に整理した取組体制のモデルケースである。 

                                           

 

1  施業集約化チーム          森林組合を主体に、森林所有者への 提案と、とりまとめによる規模確保 方法を検討

●森林組合等経営改革プランの実行 

      請負型から提案型経営へ

●森林情報データベースの整備 

      資源の把握、伐採計画作成

●情報の透明性確保等 

      データのオープン化、見積方法等

●モデルシステムのマニュアル化 

路網開設と高能率施業の先進事例 のシステムの分析・検討 

●モデルシステムの実行 

団地に適応したシステムの応用 と、生産性・収益性の検討 

●民有林でのシステム販売 

定価取引・契約方法等の検討とモ デル実行

●原木の最適流通システムの検討 

直送、ストックポイント等の検討

 

原木の安定供給体制の確立へ       

 

2  作業システム検討チーム    路能機械による低コスト施業の検 討 

 

3  原木流通チーム        製材工場への低コスト・安定搬入方 法の検討

構成メンバー

行政(国、県、市町)、研究機関、

県森連、森林組合、林業・木材関 連事業体、一般民間企業など

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  原木の安定供給に取り組む先進事例

①  提案型森林経営による復活作戦(京都府日吉町森林組合) 

      日吉町森林組合では、“日吉の森復活作戦”として平成 8 年度から間伐推進活動を開始。町 内の人工林を一筆ごとに調査し、施業の必要性と必要経費等を記載した「森林カルテ」を作成し、

それをもとに所有者の承諾を得て集団間伐を行うという方法で、年間 50ha 程度であった間伐面 積を 372ha(H16)まで引き上げるなど大きな成果を得ている。 

      さらに、現在では「森林カルテ」を「森林施業プラン」と名称を改め、従来の間伐と枝打ちの必 要性とその見積もりだけのものから、間伐や枝打ちの必要本数や作業路の開設ルートや必要延 長等までを記載して、それに必要な経費や補助金額、間伐材売上げ想定額、負担額や返却額 を明示するなど、利用間伐だけにとどまらず、将来の山林経営をどうすべきかを提案する森林経 営コンサルタント業務にまで進化してきている。 

    日吉町森林組合は、事業規模からみても普通規模の森林組合であるが、組合職員の自己改 革とアイデアで森林所有者との信頼関係を築き、行政とも上手にタイアップしながら地域の森林 管理を行っている。特に、月頭には事務と現場職員の全員会議を開催し、月々の経理状況を全 員に開示し、その中で担当者が実施した「森林プラン」について、計画と実績に格差が生じた場 合は原因を究明し、次の提案に反映させるなど、事務職員と現場職員との対等な信頼関係も構 築されており、継続的な森林管理を行う体制が確立されている。 

     

② 富士森林再生プロジェクト(静岡県富士森林組合) 

  富士森林組合では、21 世紀にふさわしい森林整備モデルの構築を目指し、赤字経営に 悩む富士地域の林業経営の再建と荒廃の進む森林の公益的機能改善を図るため、富士森 林組合が実施主体となり、地元自治体や研究者、農林中央金庫、民間シンクタンク、NPO により構成されたサポート体制のもと、「富士森林再生プロジェクト」を平成 16 年度か ら開始。同プロジェクトでは森林所有者のとりまとめに日吉方式を採用。事前に森林組 合が森林所有者に了解を得て林地調査を行って作成した森林プラン(森林整備箇所別調 書)をもとに、団地化による低コスト施業を森林所有者に提案し、施業団地の設定を進 めるとともに、施業団地における施業内容の分析を行うなど、施業技術の向上にも積極 的に取り組んでいる。 

 

 

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