• 検索結果がありません。

シミュレーションにあたっての諸元

ドキュメント内 untitled (ページ 39-46)

V. 製品の生産品目と施設整備計画

3. シミュレーションにあたっての諸元

 

(1)

シミュレーションにあたっての諸元:原木量、設備費等

① 原木の設定について 

シミュレーションにおける原木取扱量 10 万mのうち、森林資源の構成状況や原木 の流通状況を踏まえ、取扱量のうちスギ 70%、ヒノキ 30%とし、また直材 40%、曲材 60%

として設定した。 

 

② 製品歩留まり 

    他県の大規模製材工場や集成材工場、製材加工専門家のヒアリングを踏まえ、製品 歩留まりを下記のとおり設定した。 

図表  VI-2  製品歩留まり 

  製材(直材) 製材(曲材)  集成加工  製品歩留まり  50%(49.6%)  38%(38.16%)  70% 

原木→製材の歩留まり  62%  53%  −   

製材→乾燥・加工の歩留まり 80%  72%  −   

                               

③ 敷地面積及び建物面積について 

    前章で設定した施設整備計画をもとに、下記のとおり敷地及び建物面積を設定した。 

図表  VI-3  敷地・建物面積 

用途  面  積  根    拠 

建物・設備  約 27,700m2 

建物面積 

設備設置面積

選別機・バーカー・ボイラー・乾燥機  2,400m2       (先進企業のヒアリング)

事務所棟    264m2(80 坪) 製材棟  直材・曲材製材ライン  1,800m2 品質管理棟  仕上げ加工施設・グレ

ーディングマシーン  1,900m2 製品倉庫  製品ストック用  3,500m2 集成材加工棟 集成材加工ライン  17,800m2

原木集積場  約 35,000m2 

冬期間等出材が見込めない時期を勘案し、半月分の 原木ストックを見込み算出(先進企業ヒアリング)

半月分原木量 4,200m3÷原木集積量 1,200m3/ha

(原木市場ヒアリング)=3.5ha 

製材品養生スペース  約 10,200m 

製材後、乾燥・加工するまでの3ヶ月間の養生期間 をおき、加工歩留まりの向上とコストダウンを図る

(先進企業のヒアリング)  製材後材積 57,000m3

/年×3/12 ヶ月÷ha あたり養生材積 14 千m3/ha 合計  約 72,900m2  通路等共有スペースを加え、 

      80,000m2(8.0ha)が必要   

                   

④ 工場設備費について 

    前章の施設整備計画において設定した仕様に基づく製材機械メーカーの見積もり 等により、施設整備費を下記のとおり設定した。 

図表  VI-4  工場設備費 

製材設備 

選別機・バーカー 

直材ライン  曲材ライン 

乾燥設備  品質管理設備  集成加工設備

160,000 千円  270,000 千円  425,000 千円 520,000 千円 280,000 千円  1,000,000 千円      

    *乾燥機の導入台数について 

乾燥する管柱、間柱・ラミナの製品量(ラフ) 

原木区分  原木量 m3  製材歩留 製品の生産割合  製品量(ラフ)m3  管柱  50%  8,680 スギ直材  28,000  62% 

間柱  40%  6,944 

スギ曲材  42,000  53%  間柱・ラミナ  −  22,260  29,204 管柱  50%  3,720 ヒノキ直材  12,000  62% 

間柱  40%  2,976 

ヒノキ曲材  18,000  53%  間柱・ラミナ  −  9,540  12,516

乾燥機の性能と必要台数  乾燥機の種 

類(容量)  対象製品  m3  乾燥  日数 

年間  回転数 

投入 量 

必要 台数 スギ    8,680   10 日 36 回転  40m3  7台 高温乾燥機

(50m3)  管柱 

ヒノキ    3,720    8 日 45 回転  40m3  3台 スギ   29,204    5 日 73 回転  70m3  6台 中温乾燥機

(100m3

 間柱・

ラミナ  ヒノキ   12,516    4 日 91 回転  70m3  2台  

図表  VI-5  建物設備費 

事務所棟  製材棟  品質管理棟  製品倉庫  集成材加工棟 

40,000 千円  134,727 千円  142,212 千円  284,424 千円  660,000 千円   

   

(2)

シミュレーションにあたっての諸元:原木・製品の目標価格  

① 原木の買い取り価格の設定について 

県産木材供給センターが土場から直送によって買い取る原木価格は、調査検討結果を 踏まえ、市場価格で森林所有者に有利な価格として、以下のように設定する。

(a)

スギ直材:13,000円/m

スギ直材(中目)の県内の市場価格は、平成 18 年 11 月現在で 10,000〜13,000 円/㎥

である。森林所有者への利益を優先し、直送で工場着価格で 13,000 円/㎥と設定する。 

(b)

スギ曲材:10,000円/m

スギ曲材の県内の市場価格は、平成 18 年 11 月現在で 7,000〜8,000 円/㎥である。関 西大手の合板工場は、低質材を工場着で 9,250 円/㎥で購入している状況ある。今後、国 産材の需要が高まること、競合が考えられることと、森林所有者への利益優先のため、直 送で工場着価格で 10,000 円/㎥と設定する。 

    スギ直材、曲材の工場着の平均価格 11,200 円/m3となり、土場から工場への直送体 制をとることで森林所有者へ再造林費用を含んだ利益の還元が可能となる。 

図表  VI-6  スギ原木価格と素材生産費等 

 

スギ工場着平均価格  A 

素材生産費※1  B 

再造林+保育経費

(補助金差し引き後)※2 

利  益  A-B-C  11,200 円/m3  7,271 円/m3  2,803 円/m3  1,126 円/m3 

       ※1  素材生産経費 

      素材生産費:5,071 円/m3  +運搬費 2,200 円/m3  =7,271 円/m3 

※2  再造林+保育経費 

       再造林・保育経費:4,126 円/m3+作業道・作業路開設経費:1,896 円/m3 

−再造林・保育補助金:2,805 円/m3  −作業道補助金:414 円/m3=2,803 円/m3   

※3  ヒノキについてはスギと比べ素材生産費が抑えられること、原木平均価格が高いことから、 

      スギより利益が期待できる。 

(c)

ヒノキ直材:25,000円/m

ヒノキ直材の県内の市場価格は、平成 18 年 11 月現在で 25,000〜28,000 円/㎥である。

より品質の高いヒノキ材は既存製材工場のニーズが高いため、並材に対応する価格として、

25,000 円/㎥と設定する。 

 

(d)

ヒノキ曲材:15,000円/m

ヒノキ曲材の県内の市場価格は、平成 18 年 11 月現在で 15,000 円/㎥である。現段階 でヒノキの集成材用ラミナ原木として需要があるため、原木そのものが集まりにくい可能性 もあり、現状の市場価格 15,000 円/㎥と設定する。 

 

② 製品価格の設定について 

県産木材供給センターで製造される製品価格については、調査結果を踏まえ、市場競 争力のある価格として、以下のように設定する。

 

(a)

スギ管柱(KD、仕上げ):47,000円/m

スギの柱の価格は、ヒアリングや市況から競争力を持つ価格は、現在で 47,000 円/㎥で ある。スギの柱は、今後もこれまでと同様にコンスタントに売れていくと想定し、47,000 円/

㎥と設定する。 

(b)

スギ間柱(KD、仕上げ):44,000円/m

スギの間柱の価格は、インタビューを行ったスギの間柱を製造している業者は 45,000 円 /㎥(平成 18 年 9 月現在)、また、2等品は 40,000 円/㎥で販売している状況があり、間柱 全体としては 44,000 円/㎥と設定した。 

 

(c)

スギラミナ(KD、ラフ):32,000円/m

ホワイトウッドのラミナ(KD)は、日刊木材新聞によると平成 18 年 9 月現在で 42,000 円/

㎥(KD、仕上げ)である。県内の業者へのインタビューによると集成材工場が購入するラミ ナは KD、ラフであるため、価格は 38,000〜39,000 円/㎥程度とのことである。これらのラミ ナは、ラミナグレードという等級付けで、集成材メーカーとして欠点除去作業は必要でなく 張り合わせる作業だけで済んでいる。 

スギでラミナを挽いた場合、ホワイトウッドのラミナグレードと比較すると、節等の欠点除去 作業、それによるフィンガージョイント作業等が発生すると考えられ、その分のコストが約 8,000 円/㎥発生する。そのため、単純に考えると集成材メーカーは、スギのラミナをホワイ トウッドより 8,000 円/㎥安く購入せねばならないことになり、30,000〜31,000 円/㎥が相場 だと考えられる。大手ラミナ製造メーカーのインタビューでは、スギのラミナがラフ、グリーン 状態で 21,000〜24,000 円/㎥であるということからも、30,000 円/㎥は相場であると思われ る。 

県産木材供給センターで製造するラミナ(KD)に関しては、今後のラミナ需要の増加を 見込んで、32,000 円/㎥と設定する。 

(d)

ヒノキ管柱(KD、仕上げ):75,000円/m

スギの柱の価格は、市況やヒアリングから現在で 75,000 円/㎥である。スギの柱は、今後 もこれまでと同様にコンスタントに売れていくと想定し、75,000 円/㎥と設定する。 

(e)

ヒノキ間柱(KD、仕上げ):60,000円/m

ヒノキの間柱は、市場に多く流通している製品ではない。そのため、価格に関しては、大 手製材工場のインタビュー結果を踏まえ、60,000 円/㎥に設定した。 

(f)

ヒノキラミナ(KD、ラフ):46,000円/m

ヒノキのラミナは、一般的な市場価格は取れないため、大手製材業者のインタビュー結 果を基にして、46,000 円/㎥と設定した。 

(g)

スギ・ヒノキ小幅板:15,000円/m

専門家へのインタビュー結果を元に、15,000 円/㎥に設定した。 

(h)

スギ集成材管柱:54,000円/m

スギ集成材管柱の価格は、日刊木材新聞によると平成 18 年8月 31 日現在で 1,800 円/

本(54,000 円/㎥)である。今後も集成材管柱の価格は上昇傾向であるが、少なくともこの 価格で売ることが出来るとして 54,000 円/㎥と設定した。 

(i)

スギ集成材間柱:47,000円/m

スギ集成材間柱は、無垢の間柱に加えフィンガージョイントの経費がかかるが、ホワイト ウッド間柱 46,000 円/㎥に対抗できる価格とするため、47,000 円/㎥と設定した。 

(j)

ヒノキ集成材管柱:75,000円/m

ヒノキ集成材管柱の価格は、市場が形成されておらず、価格の相場がないが、無垢のヒ ノキ柱材(KD)の価格を勘案して 75,000 円/㎥と設定した。 

(k)

チップ:2,200円/m

チップ価格は、県内のパルプ業者の現在のチップ買取価格を元に 2,200 円/㎥と設定し た。 

       

図表  VI-7  原木から製品へのフロー 

 

     

 

 

入荷量 入荷量

スギ直材: 28,000 m3 スギ曲材: 42,000 m3

ヒノキ直材: 12,000 m3 ヒノキ曲材: 18,000 m3

設備規模: 40,000 m3 設備規模: 60,000 m3

設備費(製材): 355,000 千円 設備費(製材): 500,000 千円

歩留まり: 50% 歩留まり: 38%

設備費(乾燥):  520,000千円 設備費(加工等): 280,000千円

出荷量 出荷量

スギ総材積: 13,888 m3 スギ総材積: 16,027 m3

柱材(50%): 6,944 m3       ラミナ材(30%): 4,808 m3 間柱(40%): 5,555 m3       間柱(60%)  : 9,616 m3

ヒノキ総材積: 5,952 m3 ヒノキ総材積: 6,869 m3

柱材(50%): 2,976 m3       ラミナ材(30%): 2,061 m3 間柱(40%): 2,381 m3       間柱(60%)  : 4,121 m3 スギヒノキ小幅板(10%) 1,984 m3 スギヒノキ小幅板(10%) 2,290 m3

設備規模: 6,869 m3

設備費: 1,000,000 千円

歩留まり: 70%

敷地面積: 19,800 m2

総材積: 4,809 m3

管柱: 3,126 m3 間柱: 1,683 m3     敷地面積:  60,000m2

    建物面積:   7,754m2

集成材加工施設 曲材製材工場 直材製材工場

原木

直材 曲材

製材工場

ーカー

直材 

曲材  直材 ライ

  製  材 

(ワンウェイ製材機)  チッパーキャンター  ツインソー

  製  材 

(曲がり製材機)  チッパーキャンター カービングソー  ギャングリッパー

曲材 ライ

柱  

間柱 

ラミナ     

      製品  

 

レー

ング          

加工

             

  間柱 

集成

4.  施設整備計画(基本形)のシミュレーション結果 

ドキュメント内 untitled (ページ 39-46)