Ъ
N ヽ
R A い
︑
︑ ャ
︑
鵞
η
土器溜 まり
2
⑥
ll―
BQ4フ から S3m、
E2m―‑ 90 ‑―
図68
されたものである。窪地内の埋土は、明黄色砂質土の 〈6①層〉、および淡黄色砂質土の 〈6②層〉からなる。こ れらは、(6層 〉と類似する自然堆積土で、基本土層の範疇で認識しうる。土層断面では、土器溜まりが上層の
〈6① 層〉に包含される状況を確認した。〈6①層 )の 底面標高が
1.01(南側 )〜
1.12(北側 )mと なり、いくぶ ん起伏がみられる。実際の土器の底面標高をみると北側で
1.04m、南側で
1.12mとなり、(6①層〉の範疇に収ま る。したがって、窪地に (6②層 )が 堆積した後に土器溜まりが形成され、それを (6① 層〉が覆ったものと考 えられる。本土器溜まりは、窪地の底面直上に形成された土器溜まり
1とは異なるものといえる。ただし、この
図
69
土器溜 ま り2遺
物 出土状況調査 の記録
(6②
層〉:淡 黄色砂質土 〈6③ 層〉:淡灰褐色研質土
〈
5〉=====̲̲̲̲̲― ■=二 ===̲
0 2m
(S=1/60)
a
︲ O m・
く
10〉〈6① 層〉
:明黄色砂質土
ことをもって、土器溜 まり1の 方が本土器溜 まりよ りも早 くに形成 された もの と直ちに評価す ること は、両者の地点が離れているため直接的な土層の切
り合い関係 を確認 しえないことにより難 しい。なお、
土器 と土器の間には、
(6①
層〉が詰 まっていた もの の、間層 と呼べる層位の形成は認め られなかった。遺物の取 り上げに際 しては、出土状態にあわせて、
0.5m前 後〜1.Omの 任意の範囲を設定 した (図
71‑
1、 出土位置番号1〜
39)。
なお、下位1〜17と して取 り上 げた遺物 は、遺物 の重 な りが比較 的顕著であった部分 につ いて、別途取 り上 げ範囲を設定 した ものである。
下位 出土遺物 と周辺遺物 の底面標高 に違 いはな く、 したが って下位 とした箇所が特別 に窪んでいたことを示す も のではない。
遺物 出土状況 については、完形 に近 い状況 の土器や、一個体 として復元可能 と考 え られる資料 によって構成 さ れてい る ように見受 け られた。す なわち、完形の土器の集積 によって、土器溜 ま りが形成 された もの と考 えられ る。遺物 は一様 に面的に広が っていたわけではな く、北東〜東側 に遺物分布の中心がみ られた。検出時において は
2〜
7・ 10〜13と、15。 17・
23〜25・ 30・ 31に 特 に遺物が多 く、完形 に近 い土器が重 なるように出土す る状況 が認め られた。上面標 高 は遺物 の残存状況 によって異 なるが、遺物が濃密 に分布す る地点の うち、位置10の 完形 に近い壺が1.29mと な りもっ とも高 くなる。同 じ遺物密集部の位置4で
は上下逆 となった高杯脚部上面が1.28m、位置
2で
も1.20前後 となる。遺物が散漫 となる位置21・ 29で は1.15m前後、位置38・
39で は1.10m前後 となる。遺 物密集部では、土器の間に土 は詰 まっていた ものの、 間層 と呼べ る ものは認め られなかった。そのため、特 に土 器が密集す る箇所 については、土器 を上下 に重 ねて置 く場合があった もの と推定 される。例 えば位置10で は、先 述 の壺 の前方 に鉢がみ られるが、両者 の出土状況は壺 の上 に鉢が重ね置かれた状況 を示唆する。土器溜 ま り1と 同様 に、土器 には表面が風化 によって荒れているものがみ られることか ら、土器溜 ま り形成後 に、 自然堆積 に よって埋没す るまでの一定期 間、土器が露 出 していた もの と考えられる。 また土器溜 ま り1と 同 じく、土器 において被熱 によって破砕片 と土器本体 とが接合す る状況や、礫 (317点
)に
おいて被熱 と判 断 される 赤色化 した もの(5点 )が
確 認 され る一方、意図的に火が焚かれた ような痕跡 は土中にはみつかっていない。土 器溜 ま り埋没以前 に偶発 的 に火 を受 けたか、あるいは別地点で被熱 した資料が混 ざっていた可能性が考えられる。2)遺
物 の個体数 と組成 (表5〜 7)土器溜 ま り2出土土器の個体数 は、最小 で228個 体、最大で295個 体 となる。これは土器溜 ま り1の約
1/2、
土器 溜 ま り3の約3倍
の量 となる。土器溜 ま りの範囲に比 して、本土器溜 ま りの土器出土量 は多い もの といえる。 こ の こ とは、検 出状況 において述べ たように、土器密集部分において土器が上下に重ねて置かれたことを一因とす る もの と考 え られる。土器の組成 は、壺、甕、高杯、鉢 (大型)、 鉢 (中 。小型)、 ミニチュァ土器、手焙形土器、器台、蓋、製塩土器 となる。 この器種組成 は、量比 は別 として、土器溜 まり1と 変わ りない。なお脚台は、器種 と しては壺 または大型鉢 に属する ものである。基本的器種 (壺、甕、高杯、 中・小型鉢、大型鉢
)の
内訳 をみ る と、①高杯 (40%)、 ② 甕 (25%)、 ③ 中・小型鉢 (20%)、 ④壺 (13%)、 ⑤ 大型鉢(2%)と
なる。甕の量が多図
70
土器溜 ま り2土
層 断面―‑ 92 ‑―
総個体 数 甕
鉢 赳
鉢中 。小 高 杯 器 台 チ ュア
手焙形 土 器 蓋
塩 器 製
土 脚 台
最小個体 数 228個体 9 1 l 5
最大個体 数 295個 体 5 9 1 1
表
5
土器溜まり2土
器個体数〈総個体数〉
個体数カウン トについて
いずれの器種 においても破片資料 については部位 ごとに径
1/3以
上残存するものを個体数 として認識 した。ただし、1/3
未満の破片で も特徴的で個体認識可能なものについては一個体 としてカウン トした(表
7参照)。〈 壺〉
*1
最小個体数:①+② +③*2
最大個体数:①+② +③ +④〈 甕〉
*1
最小個体数:①+②破片総数
8,203点
*2
最大個体数:①
+②十③〈 鉢
(中・小型
)〉*1
最小個体数:①+②*2
最大個体数 (類型別):① +② +③ (A類)*3
最大個体数(全
体):① +② +③(高
杯〉
*1
最小個体数 (類型):A〜C… ①+②、D…④*2
最小個体数(全
体):① +④十⑤ 総破片数:2,584点
接合 した破片数:889片
接合不明破片数:1,695片
合 計
I系
Ⅱ系Al類 A2類 A3類
B類 C類 D類 E類
類型不 明 A類 B類C類
①完形に準 じる
or口縁 と底部の対応判明 9個
体5個
体1 1個
体 1 01個
体2個
体 0 0 0 0②口縁部
(個体数のカウント可能なもの
) 15個体 14固体 1個
体 01個
体1個
体7個
体0 0 0
4個
体 (AOrB 3個体 、DorB l個体)③月 同部
(個体数としてカウント可能なもの
)3個
体1個
体2個
体④底部
(口縁・胴部との対応不明
) 12個体 12個体 0 0最小個 体 数*1
22個 体
6個
体2個
体 01個
体2個
体9個
体0
2個
体26個 体 24個 体
27個 体 25個 体
最大個体 数*2 39個 体 37個 体
2個
体合 計 Al類 A2類
B類
①完形に準 じる
or口縁部と底部の対
応判明
10個体8個
体 11個
体②口縁部
(〜胴部)11/3以 上
or個体
数カウント可能なもの
41個 体 39個 体 02個
体③胴部〜底部 1個
体1個
体 0最小 個体 数*1 51個 体 47個 体 l
3個
体 最大個体 数*2 52個 体 48個 体 13個
体〈 鉢
(大型
)〉合 計 A類
B類
①完形
or完形に準 じる 3個
体2個
体1個
体②口縁 2個
体2個
体 0③底部 0 0 0
最小 ・最 大個体 数
5個
体4個
体1個
体合 計 A類
B類 C類
D類 類型不 明①完形
or完形に準 じる
18個体6個
体3個
体9個
体②口縁部
(〜胴部
) 22個 体5個
体5個
体 11個 体1個
体③底部 2個
体2個
体15個 体 15個体
最小 個 体 数*1 40個 体 11個体
8個
体 20個 体1個
体 最 大個体 数 (類型 別)*2 42個 体 13個体8個
体 20個 体1個
体最大個体 数 (全体)*3 57個 体 57個 体
合 計 A類 B類
C類
D類①完形or杯と脚の対応判明 39個 体 31個 体 1 5個 体
3個
体②杯部
(径1/3以上
) 18イ固体
10個体1個
体7個
体③杯底部
19個体 19個体④軸〜脚 10個体
8個
体2個
体⑤ 軸 33個 体 33個体
最小 個体 数 (類型)*1 59個 体 41個 体
6個
体 10個 体2個
体最小 個体 数 (全体)*2 82個 体 82個体
最大個 体 数 119個 体 121個 体
〈 ミニチュア土器〉
合 計
①完形or準完形
4個
体②口縁
5個
体③底部
0最小 。最大個体 数
9個
体調査 の記録
表
6
土器溜 ま り2土
製品・石器個体数総個 体 数 土 錘 石 錘 円礫 磨 石 敲 石
0 6 3
1 *1
0*1
磨石の可能性のある個体1点含むい点が土器溜 まり1と は異なる。壺の少なさは、 Ⅱ系の数量が少ないことが要因として挙げられる。壺の類型の バ リエーシ ョンは、土器溜まり1に おいて希少類型であった
A3類
やE類
を欠 くが、その他については一定数が み られる。土器溜 まり1に 顕著であった製塩土器集中は、土器溜 まり2には認められない。また、土器溜 まり2 か らは土錘 は出土 していない。一方、石錘・円礫 については、土器量に比べれば多い点が特徴的である。これは、石錘・円礫がまとまりをもった位置関係 において一定量出土 したことによる。
その他に、土器溜 まり内か らは、5〜10cm前後の礫
(角
礫 。円礫)が
317点出土 した。この数量は、土器 との量 比 という点では土器溜 まり1とほぼ同様の傾向を示す といえる。以上のことか ら、本土器溜 まりの遺物組成については、土器溜 まり1・ 3と 基本的には類似するものといえる。
一方で、面積 に比 して土器個体数が多い点、すなわち、土器溜まり1・ 3よ りも土器の密集性が高い点は、本土 器溜 ま りの特徴 と考えられる。
3)遺
物分布 (図 71・ 72、 表7)個別の土器については、ひとつの位置の中および隣接位置同士の破片が接合するパ ターンを基本 とする。 した がって、元々完形であった土器が廃棄 されたものと考えられる。一方、離れた位置の破片同士が接合する場合 も 少数なが ら認め られた。 こうした接合状況は、土器溜 まり1に おいても確認 された ものであ り、その要因を厳密 に特定することは難 しい。一定期間土器が露出 していたことを考慮すれば、当初か ら破片 を別々の位置に廃棄 し たことを積極的に肯定 しうる状況 とはいえない。
遺物分布については、土器溜 まり
2全
体がひとつのまとま りを形成 しているように見受けられる。一方、復元 した土器個体数をもとに、土器の分布 を検討すると、土器量の粗密や器種別の分布傾向を知ることがで きる。土 器の数量が多いのは、北西隅の位置7・ 14、 東辺の位置23・ 30、 南側の位置29・33・
34である。前二者では、 こ れ らの密集地点を中心 に周辺にかけて土器量が減 じる傾向が窺える。土器溜 まり1‑5群
では、遺物が全体的に まとまりを形成 しつつ も内部でおお よその細分単位が認め られた。 しか しなが ら本土器溜 まりにおいては、土器 数量の多 さも一因とな り、5群
の細分単位 にあたるものを抽出することには、困難な面 も存在する。したがって、上述の土器量の多い
3箇
所 を中心 とした範囲を、細分 した群単位 として認識 しうる蓋然性は高い ものの、ここで は土器溜 まり2をひとつの群 として捉 えつつ、遺物の器種別 に分布状況 を概観する。〈 蓋〉
合 計 A類
B類
完形Or準完形
5個
体 2イ固体 3個
体最小 ・最大個体 数
5個
体2個
体3個
体〈 手焙形土器〉
合 計
完形or準 完形
1個
体最小 。最大個 体 数
1個
体〈 製塩土器〉
合 計 カウ ン ト可能個体数
1個
体最小 。最大個体 数
1個
体〈 器台〉
合 計 A類
B類
完形or準 完形
2個
体2個
体 0最小 。最大個 体 数
2個
体2個
体 0〈 脚台〉
合 計 カウ ン ト可 能個体 数
5個
体最小 ・最大個体 数
5個
体―‑ 94 ‑―