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制度の内容

ドキュメント内 p _CS6_六_本文_07.indd (ページ 150-154)

 協同組合等の各事業年度において、その有する 普通出資につき支払を受ける配当等の額がある場 合には、その普通出資に係る受取配当等の益金不 算入額は、その普通出資が、完全子法人株式等、

関連法人株式等及び非支配目的株式等のいずれに も該当しないものとして計算することとされます

(措法67の 8 ①)。すなわち、協同組合等が有する 普通出資に係る配当等の額については、その他の 株式等に係る配当等の額として、実際の保有割合 にかかわらず、その配当等の額の50%相当額が益 金不算入とされることとなります。

(注) 配当等の額とは、法人税法第23条第 1 項に規

定する配当等の額とされ、剰余金の配当(株式 等に係るものに限るものとされ、資本剰余金の 額の減少に伴うもの並びに分割型分割によるも の及び株式分配を除きます。)若しくは利益の配 当(分割型分割によるもの及び株式分配を除き ます。)又は剰余金の分配(出資に係るものに限 ります。)の額をいいますが、外国法人若しくは 公益法人等又は人格のない社団等から受けるも の及び適格現物分配に係るものが除かれていま す。

⑴ 対象法人

 この制度の対象となる法人は、協同組合等と されています。協同組合等とは、農業協同組合 や中小企業等協同組合、信用金庫といった法人 税法別表第三に掲げる法人をいいます(法法 2 七)。

⑵ 普通出資

 この制度の対象となる普通出資とは、連合会 等に対する出資のうち、優先出資以外のものを いいます。

(注) 優先出資とは、協同組織金融機関の優先出 資に関する法律の定めるところにより協同組 織金融機関が発行することができる出資をい います。この優先出資は、原則として、連合 会等の会員又は組合員が各根拠法に基づいて 払込みを行った出資の総口数の 2 分の 1 を超 えて発行することができないもので、その額 面金額は根拠法に基づく出資の 1 口の金額と 同額でなければならないとされています(協 組金優先出資法 4 )。

 また、連合会等とは、農林中央金庫その他の 協同組合等であってその会員又は組合員がそれ ぞれの協同組合等の根拠法の規定により他の協 同組合等及びこれに準ずる法人に限られている ものをいいます。つまり、農林中央金庫のほか、

各根拠法令において、協同組合等かその子法人 のみがその会員又は組合員となる資格を有する 協同組合等が該当しますので、例えば、全国共

済農業協同組合連合会(全共連)や信用農業協 同組合連合会(信連)といった農業協同組合連 合会、あるいは信金中央金庫(信金中金)とい った信用金庫連合会、全国信用協同組合連合会

(全信組連)等のいわゆる連合会に当たるもの となります。

 したがって、普通出資とは、協同組合等が各 連合会等の会員又は組合員として、それぞれの 根拠法により義務づけられている出資 1 口以上 をいいます。

(注) 各協同組合等の根拠法の規定については、

下記の(参考)をご参照ください。

⑶ 益金不算入額等

 普通出資に係る配当等の額のうち、益金の額 に算入されない金額は、いわばその他株式等に 係る配当等の額として計算することになります。

したがって、その配当等の額の50%相当額が益 金不算入額となります(措法67の 8 、法法23)

が、普通出資のうち短期保有株式等の配当等の 額については、当然に、益金不算入の対象外と なります(法法23②)。

(注) 協同組合等が有する普通出資については、

その保有割合にかかわらず、その他株式等と して扱われることとなりますが、その普通出 資に係る連合会等に対する出資の保有割合の 算出について調整する規定はありませんので、

その協同組合等が普通出資のほかに同じ連合 会等に対する優先出資を有する場合には、そ の優先出資の株式等の区分は、普通出資を含 めて判定することとなります。したがって、

例えば、そもそも関連法人株式等(保有割合 3 分の 1 超の出資)に区分される連合会等に 対する出資に係る配当等の額については、そ のうち普通出資に係る部分の金額の50%相当 額と優先出資に係る部分の金額の全額(負債 利子の額を除きます。)との合計額が益金不算 入額となります。

 また、普通出資に係る配当等の額についての 益金不算入額の計算では、負債利子の額を加味

する必要はありませんが、協同組合等が有する 関連法人株式等に係る配当等の額について、益 金不算入額を計算する際に控除する関連法人株 式等に係る負債利子の額の計算にあっては、分 子の金額の基礎となる「期末関連法人株式等」

から、その協同組合等が有する普通出資を除く こととされています(措令39の30)ので、出資 割合が 3 分の 1 超となる普通出資であっても、

その帳簿価額は期末関連法人株式等の帳簿価額 に含めないで、負債利子の額を計算することと なります。

⑷ 連結納税制度

 連結納税制度についても、基本的には同様の 措置が講じられています(措法68の105、措令 39の124の 6 ③)。

 ただし、協同組合等を連結親法人とする連結 グループの短期保有株式等の配当等の額につい てその連結グループ全体で計算する場合におい て、普通出資に係る配当等の額のうち短期保有 株式等の配当等の額の益金算入の対象となるも のは、本制度の適用を受ける普通出資に係る配 当等の額とそれ以外のものに分けて別々に計算 することとされました。具体的には、法人税法 第81条の 4 第 2 項の規定により益金算入の対象 となる短期保有株式等の計算(法人税法施行令 第155条の 7 第 1 項の算式)において、協同組 合等である連結親法人のみ又はその連結子法人 で普通出資に係る配当等の額を有するもののみ を「配当等を受ける日の属する事業年度が連結 事業年度に該当する連結法人」とそれぞれみな して、本制度の適用を受ける普通出資に係る配 当等の額に対応する益金算入額とそれ以外の普 通出資に係る配当等の額に対応する益金算入額 とを区分して計算することとされています(措 令39の124の 6 ①②)。

 なお、そもそも短期保有株式等の配当等の額 の計算は銘柄ごとに行うことから、連結子法人 が有する普通出資のうちこの区分計算の対象と なるものは、連結親法人が有する本制度の適用

を受ける普通出資と銘柄を同じくするものです ので、上記の「配当等を受ける日の属する事業 年度が連結事業年度に該当する連結法人」とみ

なされる連結子法人は、その銘柄を同じくする 普通出資につき配当等の額の支払を受ける法人 に限られています。

《法令155の 7 ①の算式》

基準日後 2 月以内に譲 渡をした元 本株式等の 数の合計数

基準日にお いて有する 元本株式等 の合計数

×

基準日以前 1 月以内に取得をした元本株式等 の合計数

配当等を受ける日の属 する事業年度が連結事 業年度に該当する連結 法人の基準日において 有する元本株式等の合

× 計数

基準日から起算して 1 月前の日において有す

る元本株式等の合計数 + 基準日以前 1 月以 内に取得をした元 本株式等の合計数 基準日において有する ×

元本株式等の合計数  + 基準日後 2 月以内に取得を

した元本株式等の合計数  基準日において有する 元本株式等の合計数

(注 1 ) 短期保有株式等とは、その支払を受ける 配当等の額の元本である株式等をその配当 等の額の支払に係る基準日以前 1 月以内に 取得し、かつ、その株式等又はその株式等 と銘柄を同じくする株式等(ETFを含み ます。)をその基準日後 2 月以内に譲渡した 場合におけるその譲渡した株式等のうち、

上記の算式により計算した数又は金額に相 当するものをいいます(法法81の 4 ②、法 令155の 7 ①)。なお、上記の算式は、連結 グループ全体で計算します。

(注 2 ) 連結子法人の有する普通出資について、

非支配目的株式等に該当するか否かの判定 の際にその対象となる株式等から除かれる 短期保有株式等も、連結グループ全体でそ の当否を判定することとされています(法 令155の10の 2 ②)が、その連結グループの 連結親法人が協同組合等であっても、その 判定では、上記のように区分して計算する 必要はありません。

(注 3 ) 上記の算式において、みなされることと なる連結子法人も、本制度の適用を受ける 普通出資と銘柄を同じくする普通出資につ き支払を受ける配当等の額のその支払を受 ける日を含む事業年度が連結事業年度に該 当するものに限られています。なお、同日 を含む事業年度が連結事業年度に該当しな

いもの(離脱直前の事業年度においてその 支払を受けた連結法人)については、法人 税法施行令第19条第 5 項の規定により、同 令第155条の 7 第 1 項から第 4 項までを準用 して計算することになります。

 また、普通出資に係る配当等の額の益金不算 入額のうち、各連結法人に帰せられる部分の金 額は、元本たる株式等の区分に応じて、同じ区 分の株式等に係る益金不算入額と合算して、各 連結法人が受ける各区分の株式等に係る配当等 の額の合計額のうちにその連結法人が受けるそ の株式等に係る配当等の額の占める割合を乗じ て計算した金額となります(法令155の11)が、

本制度の適用を受けた普通出資に係る配当等の 額の益金不算入額に相当する金額は、その他の 株式等に区分された結果当然に、協同組合等で ある連結親法人に帰属することになります。

(参考) 各協同組合等の根拠法による連合会等 の会員資格の規定

農林中央金庫法(平成13年法律第93号)

(会員の資格)

第 8 条 農林中央金庫の会員の資格を有する 者は、農業協同組合、農業協同組合連合会、

森林組合、生産森林組合、森林組合連合会、

漁業協同組合、漁業生産組合、漁業協同組 合連合会、水産加工業協同組合、水産加工 業協同組合連合会、共済水産業協同組合連

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