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利用・設計時の注意点について

8.9 DB ライセンス:Oracle SE RAC(2015 年 10 月以前にご利用開始の場合)

8.9.3 利用・設計時の注意点について

サービスの構成要素について 1)

本サービスを利用するためには、以下の表に示すサービスの申し込みが必要です。

サービス名 機能概要

DB ライセンス Oracle DB ライセンスとソフトウェアを提供します。

・Oracle SE RAC

コンピュートリソース※ Oracle DB 稼働に必要な仮想サーバー用のコンピュートリソースを提供します。

・コンピュートクラス:Guaranteed

・ストレージクラス:Premium

OS ライセンス 仮想サーバーの OS ライセンスとソフトウェアを提供します。

・Red Hat Enterprise Linux

OS マネジメント(J060101) 仮想サーバーの運用管理サービスを提供します。

・Red Hat Enterprise Linux

ブロックストレージ Oracle RAC 構成のための共有ストレージを提供します。

・Premium++

設定変更・保守作業代行

(J060601)

システムに対する簡易設定変更作業、および一時的な保守作業等を実施しま す。簡易な各種設定変更作業については、その作業内容に応じた「基本ポイン ト」を予め設定して提供します。

※本サービスで利用するコンピュートリソースは弊社管理により、カスタマーポータルでのリソースプール作成や、リソ ース変更はできません。

構築について 2)

本サービスでは、指定パラメータに基づき Oracle RAC ノードから Oracle Clusterware までの構築を行います。

Oracle RAC を利用するには、Oracle DBCA(Database Configuration Assistant)や create database コマンドを用いて データベースを作成いただく必要があります。

指定パラメータは、サービス申込み後、別途ご案内するパラメータ入力画面より入力頂きます。サービス引渡し時に、

お客様指定パラメータと弊社指定パラメータをまとめて、通知します。

仮想サーバーの構成、配置について 3)

1つの Oracle Clusterware は以下の構成にて提供します。

Oracle RAC ノード数の合計 2

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各Oracle RACノードは、異なる2つのOracle RACコンピュートリソース(Zone A、Zone B)に分散して配置されます。

各 Oracle RAC ノードは、サーバーセグメント上に、1 つの代表仮想ネットワークアダプタ(以下、Primary vNIC)用 IP アドレスと、1 つの VIP 用 IP アドレスが必要です。加えて、1 つの Oracle RAC に対して、サーバーセグメント上に Oracle SCAN(Single Client Access Name)用の 3 つの IP アドレスが必要です。割り当て IP アドレスを指定いただきま す。

各 Oracle RAC ノードは、サーバーセグメントの他にインターコネクトに使用するネットワーク(以下、インターコネクト セグメント)および共有ストレージと接続するためのネットワーク(以下、ストレージセグメント)に接続します。これら は「サーバーセグメント」サービスとは別途、本サービスにて提供します。

ストレージセグメントには、共有ストレージのコントローラ A に接続するストレージセグメント 1 とコントローラ B に接続 するストレージセグメント 2 が存在します。

インターコネクトセグメント、ストレージセグメントの IP アドレスの払い出しおよび Oracle RAC ノードがこれらのセグメ ントに接続するために必要な IP アドレスは以下に記載する IP アドレス帯から、弊社が設定、割当てを行います。サ ーバーセグメントの IP アドレスブロックには以下と重複する IP アドレスを指定できません。

データセンター 「サーバーセグメント」で利用できない IP アドレス帯 横浜第 1 10.22.104.0/21

172.223.104.0/21

170

インターコネクトセグメントおよびストレージセグメントの IP アドレスは、Oracle RAC ノードが到達可能なサブネットの IP アドレス(オンプレミス環境・コロケーション等でご利用中のネットワーク)と異なる必要があります。パラメータ指定 時に Oracle RAC ノードが到達可能なサブネットの IP アドレスを漏れなく申告ください。

Oracle RAC と共有ストレージの接続には、iSCSI プロトコルを使用します。

Oracle RAC ノードの共有ストレージ接続設定は、弊社が設定・管理します。設定・変更は行えません。

共有ストレージの性能を十分に発揮させるには、十分なリソース割当が必要です。Oracle RAC ノードに割り当てる CPU・メモリーの推奨構成は以下の通り。

コンピュートリソース 最低値 推奨値

CPU 4 コア 8 コア

メモリー 4GB 8GB 以上 32GB 以下

 Oracle RAC ノードのローカルディスクのサイズは、以下の通り。

項目 サイズ

ローカルディスク 80GB

 Oracle RAC ノードの swap サイズは、以下の通り。

項目 サイズ

swap 16GB

Oracle ソフトウェア設定について 4)

サービス引渡し時点での Oracle RAC ノードは、指定パラメータに基づき、Oracle Clusterware が構成され、Oracle DB ソフトウェアがインストール済みです。ただし、Oracle DB は稼働しておりませんので、利用開始後に Oracle DB をセットアップしていただく必要があります。

本サービスで提供する Oracle DB ソフトウェアのエディション、バージョンは、以下のとおり。また、提供可能な Oracle DB ソフトウェアのマイナーバージョンは、別途お問い合わせください。

項目 内容

データベース・ソフトウェア Oracle Database Standard Edition

バージョン 11.2

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本サービスで提供する仮想サーバーOS ライセンスは、以下のとおり。

OS ライセンス

Red Hat Enterprise Linux 5( 64bit 版) または 6(64bit 版)

本サービスで提供する Oracle Grid Infrastructure および Oracle DB ソフトウェア所有アカウントは、以下のとおり。

アカウント 所属グループ 備考

oracle oinstall, dba Oracle ソフトウェア所有者

本サービスでのソフトウェア名およびソフトウェア格納場所は、以下のとおり。

Oracle ソフトウェア名 Oracle ソフトウェア格納場所 備考 Oracle Grid Infrastructure

Grid ベース

/u01/app/grid Oracle Grid Infrastructure ソフトウェ アインストール、構成済み。

Oracle Grid Infrastructure Grid ホーム

/u01/app/11.2.0/grid

Oracle Database Oracle ベース

/u01/app/oracle/ Oracle DB ソフトウェアのみインスト ール済み。

Oracle Database Client /u01/oracle_product/client/ インストーラを格納。

Oracle Database Gateways /u01/oracle_product/gateways/ インストーラを格納。

Oracle Database Examples /u01/oracle_product/examples/ インストーラを格納。

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Oracle RAC ノードの OS に対し、Oracle DB 向けに設定した OS パラメータは、以下のとおり。

パラメータ名称

カーネル・パラメータ 値

fs.aio-max-nr 1048576

fs.file-max 6815744

kernel.shmall 2097152

kernel.shmmax 536870912

kernel.shmmni 4096

kernel.sem 250 32000 100 128

net.ipv4.ip_local_port_range 9000 65500

net.core.rmem_default 262144

net.core.rmem_max 4194304

net.core.wmem_default 262144

net.core.wmem_max 1048576

oracle ユーザーのリソース制限パラメータ 値

単一ユーザーが使用可能なプロセス数のソフトリミット(soft nproc) 2047 単一ユーザーが使用可能なプロセス数のハードリミット(hard nproc) 16384 オープン・ファイル記述子数のソフトリミット(soft nofile) 1024 オープン・ファイル記述子数のハードリミット(hard nofile) 65536 プロセスのスタック・セグメントのサイズのソフトリミット(soft stack) 10240

本サービスで提供する仮想サーバーにインストールした Oracle Grid ソフトウェアのインストール・パラメータは、以 下のとおり。

パラメータ名称 値

インストール場所

Oracle インベントリ /u01/app/oraInventory

Grid ベース /u01/app/grid

Grid ホーム /u01/app/11.2.0/grid Oracle ベース /u01/app/oracle

GNS の使用 使用しない

ストレージフォーマット ASM

IPMI の使用 使用しない

ディスク・グループの冗長性 外部

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共有ストレージ上の Oracle DB 領域弊社の既定構成は、以下のとおり。

OCR 領域以外の領域のサイズは指定頂きます。

領域種別 領域名称 領域種別 容量

OCR、Vote ディスク +CRS Oracle ASM※1 3GB×3

データ領域 +DATA Oracle ASM※1 お客様指定(必須)

REDO ログ領域 1 +REDO1 Oracle ASM※1 お客様指定(必須)

REDO ログ領域 2 +REDO2 Oracle ASM※1 お客様指定(必須)

アーカイブログ領域 1 +ARCH1 Oracle ASM※1 お客様指定(必須)

アーカイブログ領域 2 +ARCH2 Oracle ASM※1 お客様指定(必須)

バックアップ領域※2 BACKUP Oracle ACFS※2 お客様指定(任意)

※1 Oracle ASM: Oracle Automatic Storage Management

※2 バックアップ領域は、必須ではありません。

※3 Oracle ACFS: Oracle ASM Cluster File System

指定パラメータに基づいて作成された共有ストレージ上の次の Oracle DB 領域は、弊社により適宜、共有ストレージ 上の Logical Unit(以下、LU)に分割の上、Oracle ASM または ACFS 領域として統合されます。

データ領域、REDO ログ領域1、REDO ログ領域2、アーカイブログ領域1、アーカイブログ領域2、バックアップ領域 Oracle ASM のディスク・グループ冗長性は、「標準」です。

修正パッチは、お申込に基づき、以下の Oracle RAC ノードの所定のディレクトリにコピーします。

格納場所 /u01/oracle_product/patches/

共有ストレージの特性から、データベースブロックサイズ(DB_BLOCK_SIZE)は、4KB またはそれ以上の値(4KB の 倍数)を推奨します。

共有ストレージの特性から、REDO ログのブロックサイズは、4KB を推奨します。

Multipath デバイスを構成するスペシャルデバイス(「/dev/sd」というプレフィックスを持つ)に直接書き込みを行うと システム故障・不具合の原因になります。

お客様作業を起因とする不具合・故障の場合の弊社復旧作業は有償となります。

システム変更について 5)

システムお引渡し後の OS および Oracle Database など OS 上にインストールされたソフトウェアの変更 は、原則お客様実施となります。お客様の依頼に基づき弊社で作業を実施する場合は有償となります。

設定変更におけるシステムへの影響について、弊社は責を負いません。お客様に変更を実施頂く際 の注意点は、以下の通りです。

Oracle DB 領域の拡張・縮小について (1)

共有ストレージ上の Oracle DB 領域の拡張は、お客様作業となります。弊社にて、Oracle DB 領域拡張に必要な共 有ストレージ領域 LU を新たに作成し、パラメータ情報と共に RAW 形式領域として引渡します。Oracle ASM または ACFS 領域への追加作業は、お客様にて実施いただきます。

共有ストレージ上の Oracle DB 領域の縮小はできません。

仮想サーバーのネットワーク構成変更 (2)

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仮想サーバーがハートビートセグメントおよびストレージセグメントの接続に用いるvNICの追加、削除、設定変更は、

行えません。

本サービスを利用いただけるデータセンターは以下の通りです。

6)

日本(横浜第 1 データセンター)