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利用・設計における注意点について

8.5 MS SQL SE for Cluster(2015 年 11 月以降にご利用開始の場合)

8.5.3 利用・設計における注意点について

サービスの構成要素について 1)

本サービスを利用するためには、以下の表に示すサービスの申込みが必要です。

サービス名 機能概要

DB ライセンス SQL Server ライセンスとソフトウェアを 提供します。

・MS SQL SE for Cluster

コンピュートリソース※ SQL Server の実行に必要な仮想サーバーリソースを提供します。

・コンピュートクラス:Guaranteed

※横浜第 1 データセンターの一部コンピュートリソースに限り Premium・スト レージクラス:Premium

OS ライセンス 仮想サーバーの OS ライセンスとソフトウェアを提供します。

・Microsoft Windows Server

ブロックストレージ SQL Server クラスタ構成に必要な共有ディスクを提供します。

・Premium++

※本サービスで利用するコンピュートリソースは弊社が作成します。お客様がカスタマーポータルにて、コンピュートリ ソースを作成することはできません。

構築について 2)

指定のパラメータに基づき Active Directory ノード、SQL Server ノードの設定を行います。

99

指定パラメータは、サービス申込み後、別途ご案内するパラメータ入力画面より入力頂きます。サービス引渡し時に、

お客様指定パラメータと弊社指定パラメータをまとめてお客様に通知します。

仮想サーバーの構成、配置について 3)

以下の構成にて提供します。

Active Directory ノード数の合計 2

(お客様 Active Directory を利用する場合は必要ありません。) SQL Server ノード数の合計 2

用語の定義

No 用語 定義

1. Active Directory ノード SQL Server クラスタ構成に必要なドメイン環境を提供する 仮想サーバー

2. SQL Server ノード SQL Server クラスタ構成を提供する仮想サーバー 3. サーバーセグメント クライアントが接続する際に利用するセグメント

4. ハートビートセグメント SQL Server ノード間でデータ交換する際に利用するセグメント 5. ストレージセグメント 共有ディスクと iSCSI 接続する際に利用するセグメント 6. WSFC Windows Server フェールオーバークラスタリング 7. MSDTC Microsoft 分散トランザクション コーディネータ

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Active Directory ノード

「OS ライセンス」サービスを利用します。

Active Directory ノードは2ノードにより構成され、2 つの SQL Server クラスタ専用コンピュートリソース(Zone A、

ZoneB)に分散して配置されます。

お客様 Active Directory を利用する場合は必要ありません。

SQL Server ノード

「OS ライセンス」、サービスを利用します。

SQL Server ノードは、Active Directory ノードが提供するドメイン環境に参加します。

SQL Server ノードは2ノードにより構成され、2 つの SQL Server クラスタ専用コンピュートリソース(Zone A、ZoneB)

に分散して配置されます。

SQL Server ノードの vNIC の IP アドレス以外に、サーバーセグメント上に3つの仮想 IP アドレス(WSFC 用、MSDTC 用、SQL Server クラスタ用)が必要になります。

サーバーセグメント

「サーバーセグメント」サービスを利用します。

ハートビートセグメント・ストレージセグメント

「サーバーセグメント」サービスとは別途、本サービスにて提供します。

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IP アドレスは以下に記載する IP アドレス帯から割当てます。サーバーセグメントの IP アドレスブロックには以下と重 複する IP アドレスを指定できません。

データセンター 「サーバーセグメント」で利用できない IP アドレス帯 横浜第 1 10.22.104.0/21

172.223.104.0/21

関西 1

10.22.108.0/21 172.24.108.0/21 10.117.0.0/19 10.217.0.0/19 埼玉第 1 10.216.0.0/16 10.116.0.0/16

共有ディスク

「ブロックストレージ」サービスを利用します。

Active Directory ノードの設定について 4)

Active Directory ノードの OS は以下になります。

OS 名称及びバージョン

Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition 64bit Japanese/English Windows Server 2012 R2Standard Edition 64bit Japanese / English

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以下の役割、機能を追加します。

Active Directory ドメイン サービス DNS サーバー

グループポリシーの管理 リモートサーバー管理ツール 役割管理ツール

AD DS および AD LDS ツール AD DS ツール

AD DS スナップインおよびコマンドラインツール Active Directory 管理センター

Windows PowerShell の Active Directory モジュール DNS サーバーツール

以下の設定を実施します。

項目 設定内容

時刻同期 Active Directory ノード 1 に共用 NTP サーバを設定 Windows FireWall 設定を無効化

SQL Server 構築用にお客様指定のドメインアカウントを追加します。

アカウント名 グループ 用途

ドメイン名\(ユーザ ー名)

domain admins SQL Server 設定用

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以下のパラメータにて Active Directory をインストールします。

項目 設定値 備考

展開の構成と選択

既存のフォレスト ○

新しいフォレストに新しいドメインを作成する ●

フォレストルートドメイン名

フォレストルートドメインのFQDN お客様指定

ディレクトリサービス復元モード Administrator

パスワード お客様指定

フォレスの機能レベルの設定

フォレストの機能レベル Windows Server 2008 R2 追加のドメインコントローラーオプション

DNSサーバー ●

グローバルカタログ ●

読み取り専用ドメインコントローラー ○

データベース、ログファイル および SYSVOL の場所

データベースのフォルダ C:\Windows\NTDS

ログファイルのフォルダ C:\Windows\NTDS

SYSVOL フォルダ C:\Windows\SYSVOL

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Active Directory ノードに割当てる CPU・メモリーの推奨構成は以下の通り。

リソース 推奨

CPU 2vCPU 以上 メモリー 4GB 以上

SQL Server ノードの設定について 5)

提供可能な OS と DB の組合せは以下になります。

OS 名称及びバージョン DB 名称及びバージョン

Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition 64bit Japanese/English

SQL Server 2008 R2 Standard Edition 64bit Japanese/English

Windows Server 2012 R2 Standard Edition 64bit Japanese / English

SQL Server 2012 Standard Edition 64bit Japanese / English

Windows Server 2012 R2 Standard Edition 64bit Japanese / English

SQL Server 2014 Standard Edition 64bit Japanese / English

以下の機能を追加します。

Windows Server 2008 R2 の場合 .NET Framework 3.5.1 の機能 .NET Framework 3.5.1 フェールオーバー クラスタリング マルチパス I/O

リモート サーバー管理ツール 機能管理ツール

フェールオーバー クラスタリング ツール

Windows Server 2012 R2 の場合 .NET Framework 3.5 Features

.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む) .NET Framework 4.5 Features

.NET Framework 4.5

フェールオーバー クラスタリング マルチパス I/O

リモート サーバー管理ツール 機能管理ツール

フェールオーバー クラスタリング ツール

Windows PowerShell 用のフェールオーバークラスターモジュール フェールオーバー クラスター管理ツール

105

お客様要望に応じたパラメータにて共有ディスクを設定します。

項目 記入例 必須 説明

パーティ ションド ライブ

クォーラム領域ドライブパス Q Y クォーラム領域に割り当てるド

ライブパス クォーラム領域ディスクサイズ

(GByte) 1 Y クォーラム領域に割り当てる

ディスクサイズ

MSDTC 領域ドライブパス R N MSDTC 領域に割り当てるドラ イブパス

MSDTC 領域ディスクサイズ(GByte) 1 N MSDTC 領域に割り当てるディ スクサイズ

データ領域 1(DATA、LOG、

BACKUP)ドライブパス S Y

データ領域 1(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるドライ ブパス

データ領域 1(DATA、LOG、

BACKUP)ディスクサイズ(GByte) 50 Y

データ領域 1(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるディス クサイズ(GByte)

データ領域 2(DATA、LOG、

BACKUP)ドライブパス T N

データ領域 2(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるドライ ブパス

データ領域 2(DATA、LOG、

BACKUP)ディスクサイズ(GByte) 50 N

データ領域 2(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるディス クサイズ(GByte)

データ領域 3(DATA、LOG、

BACKUP)ドライブパス U N

データ領域 3(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるドライ ブパス

データ領域 3(DATA、LOG、

BACKUP)ディスクサイズ(GByte) 50 N

データ領域 3(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるディス クサイズ(GByte)

データ領域 4(DATA、LOG、

BACKUP)ドライブパス V N

データ領域 4(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるドライ ブパス

データ領域 4(DATA、LOG、

BACKUP)ディスクサイズ(GByte) 50 N

データ領域 4(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるディス クサイズ(GByte)

データ領域 5(DATA、LOG、

BACKUP)ドライブパス W N

データ領域 5(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるドライ ブパス

データ領域 5(DATA、LOG、

BACKUP)ディスクサイズ(GByte) 50 N

データ領域 5(DATA、LOG、

BACKUP)に割り当てるディス

クサイズ(GByte)

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お客様要望に応じたパラメータにて MSFC、MSDTC を設定します。

項目 記入例 必須 説明

1 MSFC

クラスター名 msfccluster Y フェールオーバークラススター の名前。

IP アドレス 192.168.1.60 Y フェールオーバークラススター に割り当てる IP アドレス。

2 MSDTC

クライアントアク

セスポイント dtccluster N MSDTC に割り当てる名前。

IP アドレス 192.168.1.61 N MSDTC に割り当てる IP アドレ ス。

お客様要望に応じたパラメータにて SQL Server をインストールします。

SQL Server 2008 R2 の場合

項目 記入例 必須 説明

1 機能の選択

インスタンス機能

データベースエン

ジンサービス ● Y 構成する機能を選択してくださ

い。

SQL Server レプ

リケーション ● Y 構成する機能を選択してくださ

い。

フルテキスト抽出

検索 ● Y 構成する機能を選択してくださ

い。

Analysis Services ○ Y 構成する機能を選択してくださ い。

Reporting Services - ネイテ ィブ

○ Y

構成する機能を選択してくださ い。Reporting Services はクラスタ ー化できません。構成せずにイン ストールのみ行います。

共有機能

Business Intelligence Development Sudio

○ Y 構成する機能を選択してくださ

い。

クライアント ツー

ル接続 ○ Y 構成する機能を選択してくださ

い。

Integration ○ Y 構成する機能を選択してくださ

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項目 記入例 必須 説明

Services い。

クライアント ツー ルの旧バージョ ンとの互換性

○ Y 構成する機能を選択してくださ

い。

クライアント ツー

ル SDK ○ Y 構成する機能を選択してくださ

い。

SQL Server オン

ライン ブック ○ Y 構成する機能を選択してくださ

い。

管理ツール-基本 ● Y 構成する機能を選択してくださ

い。

管理ツール - 完

全 ● Y 構成する機能を選択してくださ

い。

SQL クライアント

接続 SDK ○ Y 構成する機能を選択してくださ

い。

Microsoft Sync

Framework ○ Y 構成する機能を選択してくださ

い。

共有機能ディレク トリ

C:\Program Files\Microsoft SQL Server\

Y

共有機能ディレク トリ (x86)

C:\Program Files (x86)\Microsoft SQL Server\

Y

2 インスタンスの 構成

SQLServer のネッ

トワーク名 sqlcluster Y SQLServer のネットワーク名。

既定のインスタン

ス ● Y

既定のインスタンスまたは名前付 きインスタンスから選択してくださ い。

名前付きインスタ

ンス ○ Y

既定のインスタンスまたは名前付 きインスタンスから選択してくださ い。

名前 INSTANCE001 N 名前付きインスタンスを選択した 場合は名前を指定してください。

インスタンス ID INSTANCE001 Y インスタンスルー

トディレクトリ

C:\Program Files\Microsoft SQL Server\

Y

3

クラスターリソー スグループ

SQL Server クラ スター リソース グループ名

SQL Server

(INSTANCE001) Y SQL Server クラスターリソースグ

ループの名前。