8.3 DB ライセンス:Oracle EE RAC(2016 年 2 月以降にご利用開始の場合)
8.3.2 サービス詳細および利用・設計の注意事項
本サービスの詳細および本サービスを利用したシステム設計における注意事項は、以下の通りです。
サービスの構成要素 1)
本サービスを利用するためには、別途以下の表に示すサービスの申し込みが必要です。
サービス名 機能概要
コンピュートリソース※1 EE RAC ノード稼働に必要な EE RAC リソースをご提供します。
コンピュートクラス:Guaranteed ストレージクラス:Premium
OS ライセンス EE RAC ノードの OS ライセンスとソフトウェアをご提供します。
Windows Server
Red Hat Enterprise Linux
ブロックストレージ Oracle EE RAC 構成のための共有ストレージをご提供します。
Premium++
※1 本サービスで利用する EE RAC リソースは、弊社が作成します。お客様がカスタマーポータルにて、EE RAC リソ ースを作成することはできません。
56
EE RAC ノードの構成、配置 2)
1 つの Oracle Clusterware を構成する EE RAC ノード数は、2 以上です。EE RAC ノードの追加(スケールアウト)
が可能です。
各 Oracle EE RAC ノードは、異なる 2 つの Oracle EE RAC リソース(Zone A、Zone B)に分散して配置されます。
1 つの Oracle Clusterware を構成するために、サーバーセグメント上に以下の①と②の IP アドレスが必要です。
① EE RAC ノード 1 台ごとに代表仮想ネットワークアダプタ(以下、Primary vNIC)用IP アドレスと、1 つの VIP 用 IP アドレスの計 2 つの IP アドレス。EE RAC サービスでは、(EE RAC ノード数 × 2)個の IP アドレス。
② Oracle SCAN(Single Client Access Name)用の 3 つの IP アドレス(以下、SCAN VIP)。
Oracle Client が Oracle SCAN ホスト名を解決するためには、DNS サーバーが必要です。Grid Naming Service
(GNS)は使用しません。DNS サーバーは、EE RAC ノード上で起動した DNS サーバーを使用します。
Oracle Client の DNS サーバー参照設定を各 RAC ノードで実施する必要があります。
各EE RAC ノードは、サーバーセグメントの他にインターコネクトに使用するネットワーク(以下、インターコネクト セグメント)および共有ストレージと接続するためのネットワーク(以下、ストレージセグメント)に接続します。これ ら接続は、Enterprise Cloud が標準でご提供するサーバーセグメントとは別に提供されます。
インターコネクトセグメントは、2 つ存在します。各EE RAC ノードは、それぞれこれらのセグメントに接続します。
ストレージセグメントは、共有ストレージのコントローラ A に接続するストレージセグメント 1 とコントローラ B に接 続するストレージセグメント 2 が存在します。各EE RAC ノードは、それぞれこの 2 つのセグメントに接続します。
57
インターコネクトセグメント、ストレージセグメントに関わる IPアドレスは、以下に記載する IPアドレス帯から、弊社 が設定、割当てを行います。サーバーセグメントおよび EE RAC が到達可能なセグメントの IP アドレスブロック には、以下 IP アドレスブロックと重複するものは指定できません。
データセンター サーバーセグメントで利用できない IP アドレス帯
関西 1 10.22.108.0/21
172.24.108.0/21 10.117.0.0/19 10.217.0.0/19
埼玉第 1 10.216.0.0/16
10.116.0.0/16
EE RAC ノードと共有ストレージの接続には、iSCSI プロトコルを使用します。
Oracle RAC ノードの共有ストレージ接続設定は、弊社が実施します。お客様にて変更は行えません。
共有ストレージの性能を十分に発揮させるには、十分なリソース割当が必要です。EE RAC ノードに割り当てる CPU・メモリーの推奨構成は、以下の通りです。
コンピュートリソース 最低値 推奨値
CPU 4 コア 8 コア以上
メモリー 4GB 8GB 以上
EE RAC ノードのルートディスク(ローカルディスク)のサイズは、以下の通りです。
Windows Server
項目 サイズ
ルートディスク(ローカルディスク) 80GB
Red Hat Enterprise Linux
項目 サイズ
ルートディスク(ローカルディスク) 関西 1DC: 80GB
埼玉第 1DC: 100GB
※ ルートディスクサイズは、変更できません。
EE RAC ノードの仮想メモリーサイズおよび swap サイズは、以下の通りです。
Windows Server 標準設定から変更なし。
Red Hat Enterprise Linux
項目 サイズ
swap 16GB
58
お客様指定パラメータ 3)
お客様指定パラメータで指定できるパラメータは、以下の通りです。以下のパラメータ以外の指定はできませ ん。
EE RAC リソース(コンピュートリソースプール)
中項目 小項目 必須
項目 備考
Zone A-コンピュート リソースプール
プール名 ○ Zone A に所属するコンピュートリソースプールに
つける任意の名前。
CPU サイズ(GHz) ○ Zone A に所属するコンピュートリソースプールの CPU リソースサイズ。GHz 単位。
メモリーサイズ(GB) ○ Zone A に所属するコンピュートリソースプールの メモリーリソースサイズ。GB 単位。
ディスク(GB) ○ Zone A に所属するコンピュートリソースプールの ディスクリソースサイズ。
Zone B-コンピュート リソースプール
プール名 ○ Zone B に所属するコンピュートリソースプールに
つける任意の名前。
CPU サイズ(GHz) ○ Zone B に所属するコンピュートリソースプールの CPU リソースサイズ。GHz 単位。
メモリーサイズ(GB) ○ Zone B に所属するコンピュートリソースプールの メモリーリソースサイズ。GB 単位。
ディスク(GB) ○ Zone B に所属するコンピュートリソースプールの ディスクリソースサイズ。
サーバーセグメント
中項目 小項目 必須
項目 備考
サーバーセグメント 1 ネットワークアドレス ○ サーバーセグメント 1 のネットワークアドレス。
※EE RAC ノードの Primary vNIC が接続するセグメン ト。
サブネットマスク ○ サーバーセグメント 1 のサブネットマスク。
サーバーセグメント 2 ネットワークアドレス サーバーセグメント 2 のネットワークアドレス。
サブネットマスク サーバーセグメント 2 のサブネットマスク。
サーバーセグメント 3 ネットワークアドレス サーバーセグメント 3 のネットワークアドレス。
サブネットマスク サーバーセグメント 3 のサブネットマスク。
サーバーセグメント 4 ネットワークアドレス サーバーセグメント 4 のネットワークアドレス。
サブネットマスク サーバーセグメント 4 のサブネットマスク。
59
既存のネットワークセグメント
中項目 小項目 必須
項目 備考
既存のネットワーク セグメント 1
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 1 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 1 つ目。
既存のネットワーク セグメント 2
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 2 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 2 つ目。
既存のネットワーク セグメント 3
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 3 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 3 つ目。
既存のネットワーク セグメント 4
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 4 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 4 つ目。
既存のネットワーク セグメント 5
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 5 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 5 つ目。
既存のネットワーク セグメント 6
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 6 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 6 つ目。
既存のネットワーク セグメント 7
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 7 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 7 つ目。
既存のネットワーク セグメント 8
ネットワークアドレス 本システムが到達しうるネットワークセグメントの ネットワークアドレスの 8 つ目。
サブネットマスク 本システムが到達しうるネットワークセグメントの
サブネットマスクの 8 つ目。
60
共有ストレージ
中項目 小項目 必須
項目 備考
CRS 領域(CRS)
サイズ(GB)
サイズ(GB) ○ CRS 領域のサイズ。GB 単位。サイズ固定。
12GB。
DATA 領域(DATA)サ イズ(GB)
サイズ(GB) ○ DATA 領域(DATA)のサイズ。GB 単位。
REDO 領域(REDO1)
サイズ(GB)
サイズ(GB) ○ REDO 領域(REDO1)のサイズ。GB 単位。
REDO 領域(REDO2)
サイズ(GB)
サイズ(GB) ○ REDO 領域(REDO2)のサイズ。GB 単位。
Archive ログ領域
(ARCH1)サイズ(GB)
サイズ(GB) Archive ログ領域(ARCH1)のサイズ。GB 単位。※1 Archive ログ領域
(ARCH2)サイズ(GB)
サイズ(GB) Archive ログ領域(ARCH2)のサイズ。GB 単位。※1 バックアップ領域
(BACKUP)サイズ
(GB)
サイズ(GB) バックアップ領域(BACKUP)のサイズ。GB 単位。
※1 Archive ログ領域をご利用の場合は、ARCH1 と ARCH2 両方の指定が必要になります。
61
Oracle EE RAC
中項目 小項目 必須
項目 備考
Oracle Database エディション ○ インストールする Oracle Database のエディション。
Oracle Database メジャー・リリース番号 ○ インストールする Oracle Database の メジャー・リリース番号。
Oracle Database メンテナンス・リリース番号 ○ インストールする Oracle Database の メンテナンス・リリース番号。
Oracle Single Client Access Name(SCAN)
IP アドレス 1 ○ Oracle Single Client Access Name (SCAN)の
IP アドレスの 1 つ目。サーバーセグメント 1 のアドレス。
IP アドレス 2 ○ Oracle Single Client Access Name (SCAN)の
IP アドレスの 2 つ目。サーバーセグメント 1 のアドレス。
IP アドレス 3 ○ Oracle Single Client Access Name (SCAN)の
IP アドレスの 3 つ目。サーバーセグメント 1 のアドレス。
ポート番号 ○ Oracle Single Client Access Name (SCAN)の ポート番号。
Oracle Grid Infrastructure インストール言語
インストール言語 1(固 定)
○ Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 1 つ目。
English で固定。
インストール言語 2(固 定)
○ Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 2 つ目。
Japanese で固定。
インストール言語 3 Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 3 つ目。
インストール言語 4 Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 4 つ目。
インストール言語 5 Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 5 つ目。
インストール言語 6 Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 6 つ目。
インストール言語 7 Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 7 つ目。
インストール言語 8 Oracle Grid Infrastructure インストール言語の 8 つ目。