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第2章 公共分譲住宅政策と用地費

42.61 画 20.01画

96.6%

62.1%

0.lha 0.07ha

19.1km 74千,,B/日 22.0km

90.5%

%%jj5517

0.04km

水道 364.1m 240.5km 66.1% 25.5km

ので、この事実は、予想外であった。ただし、分譲価格の中には、土地取得後 の道路や公園等の都市基盤整備の費用も含まれており、この中にはその後の地 価高騰を反映した部分も存在すると考えられる。

東京都によれば、「四季の丘」を含む南大沢の土地は、ほとんどが、昭和40 年代の初頭に取得されている。

新住宅市街地開発法に基づいて施行される用地取得事業は、東京都、公団、

公社の三者によって、昭和39年10月以降に開始された。当時の三者の用地買収 の分担区域及び進捗状況は、図2-3のとおりである'4)。

図2-3多摩ニュータウン用地買収区域図

(注)1.

2.

左端の「西部地区40年度買収」区域に、南大沢「四季の丘」も含まれる。

東京都南多摩新都市開発本部『多摩ニュータウン開発の歩み』第1編 75ページによる。

表2-10に明らかなように、東京都の昭和39年、40年における買収面積は、

実際に執行された数字でみると、合わせて約112万坪になる。買収金額は執行 額でみると、合計約65億円であり、平均坪単価は5,815円となる。

-37-

「(東京都施行の)西部地区(現在の14~16,20.21住区)の買収計画面積 は約426haであったが、40年当時は、この地区はまだ事業決定されていなか ったため、40年10月、まず山林部分約355haの買収を開始し、45年度末まで

に山林部分の買収をほぼ完了した'5)」とされている。

表2-10東京都の用地買収状況

;|空l箒i塵

250000 】医

6300000

(注)1.40年度執行金額は、立木等補償金※(24.640.866円)を含む。

2.用地買収費の財源は主として住宅金融公庫よりの借入金であり、現在まで に5428.780千円の融資をうけている。(融資額は造成費を含めて標準額 の80%、利子は年75%、5年以内に償還)

3.40年の「西部地区」には、南大沢の用地買収が-部含まれる。買収坪単価 は、上の表に記載されたように、5.824円の周辺になる。

4.東京都南多摩開発本部『多摩ニュータウン開発の歩み』第1編76ページによる。

昭和40年度には、南大沢を含む多摩ニュータウンの西地区で、90万5,319坪の 用地買収が執行されている。買収金額は52億9,675万円であり、ここから「立 木等補償金」2,464万円を差し引いた52億7,211万円が用地買収費の実質であ る。従って、平均坪単価は5,824円となる。なぜこの土地がもっと早く低価 格で供給されなかったのだろうかという疑問は残るが、当時としては、この買 収価格は、適正価格だったのであろう。買収方法については、「39年1月1日 現在の登記簿記載の地積を基準として価格を定め、買収する'6)」とされている。

-38-

上五一 」凹む1つ 予算

|執行 |平均’

坪数 金額

坪数|金額

39 西 小計

250,000

250.000

1,5815

06

1,581,500

95,936

95.936

537,762,108

537,762.108

5.605

40 西 小計

1.000,000

1,000.000

6,300,000

6.300,000

119,099 905J319.13 1,024,418.13

705.083,480

※(

6.001,836,877

5.920 24 5.835

合計 1,250.000 7,881.500

1,120.35413 東部215.035 西部905,319.13

6,539,598.985 東部1242.845.588 西部5296.753,397

5.815

補償については、「公共用地の取得に伴う損失補償基準要綱」(37年6月19日 閣議決定)により、立木補償、建物移転補償、工作物移転補償、墳墓等移転に伴 う補償、居所移転に伴う補償、営業補償、農業補償を内容とするものであった。

表2-11には、昭和45年3月末現在における東京都、公団、公社の三者の用 地取得状況が、示されている。これによれば、この段階での東京都の買収済み 面樹B)は、合計504.5haにのぼっている。要買収面積(A)は合計579.2haなので 進捗率(B/A×100)は、871%に及んでいる。また、東部地区での進捗率は 99.9%に及んでおり、西部地区の82.0%よりすすんでいる。公団の進捗率は 99.5%、公社のそれは1000%なので、当初の要買収面積(事業計画面積の一 部)の買収は、昭和45年度の段階で、ほぼ完了していたことになる。

表2-11施行者の用地取得状況(45年3月末現在)

(填位:ha、%)

東可地[

11718住[)

序角泙地[

(li-li住[

518041543409820

IW f725557925045871

1m94277575754995 社5134044041000 (注)東京都南多摩新都市開発本部『多摩ニュータウン開発の歩み」

第1編79ページによる。

Ⅳ多摩ニュータウン用地費の推移(昭和41年から63年度までの23年間)

多摩ニュータウンにおける、東京都のこれまでの用地買収の実績については、

表2-12に示されている。これは、東京都の新住宅市街地開発事業の昭和41年 度~昭和63年度までの23年間の歩みを示したものである。

左端の「規模」には、買収した面積が平方メートル単位で示されている。

「公有財産」は、土地のみの買収価格を示している。「平均単価」の欄には、

-39-

事業E体 事業計画面

積(実面積)

用地買収 要買収面積

(公薄)A

買収済み 面積B

進捗率 (B/Ax100)

東京都 東部地

(17.18住区)

両部地15.16.

20~23住区 計

207.5

518.0

725.5

163.8

415.4

579.2

163.6

340.9

504.5

99.9

82.0

87.1

公団 942.7 757.5 753.4 99.5

公 社 51.3 40.4 40.4 100.0

年度毎の1平方メートルあたりの価格が明らかにされている。「補償」は、用 地取得にかかわる補償金のみを含んでおり、「公有財産」とは別の項目として、

表示されている。

土地の買収についての「規模」をみると、土地買収は昭和40年代に集中して おり、昭和40年を別とすれば、昭和41年~43年までが特に大きいことがわかる。

昭和51年をも含めると、ここまでで大規模な買収は終わっていると思える。

「公有財産」の欄で士地の買収価格をみると、初期の地価高騰期にあたると みられる昭和46年から51年が、支払われた金額では、とび抜けて大きい。

表2-12多摩ニュータウンにおける東京都の新住宅市街地開発事業用地買収の推移 規模(A)㎡公有財産(B)円平均単価円/iifm補償円

27346269 5289311401934214999837

55482999 11700599252108828071943

40270769 8096200642010477900183

iii

2636836482393862455617

2291145652618936075054 169842418610238866132042 113278.69 122597444610822.6401068440 123573850 18214282 3870301516212487311107014 12758802717705518213006798768822 13122835 2574502654196185740129672 1899058 439471256231415346267852 2276565 705625184309952556876630 57840 84734100146497218102323 58372.0 75613930012953.885995352 4586.24 16265325635465.5380991902

L曲

34731994163462.1 30017.7

385893 213348434 386039 549705978 392898 30056307 994153 27980792 648999088

8457884

1234

「規模」は、東京都の買収面積全体を表わし、南大沢を含んでいる。

「公有財産」は、土地のみの金額を表わす。

昭和41~昭和45年の5年間は、一度決定した単価によって、ほぼ同じ価格 で、買収がなされている。

東京都南多摩新都市開発本部作製提供資料

-40-

規模(A)mP 公有財産(B)円 平均単価円/fifm 補償円 昭ドロ41 273,462.69 528,931,140 1,934.2 14,999,837

42 554,829.99 1,170,059,925 2,108.8 28,071,943 43 402,707.69 809,620,064 2,010. 77,900,183

44 110,15185 263,683,648 2,393. 62,455,617 45 87,484.47 229,114,565 2,618. 36,075,054 46 165,88001 1,698,424,186 10,238.8 66,132,042

47 113,278.69 1,225,974,446 10,822. 401,068,440 48 55,761.81 632,825,975 11,348.7 123,573,850 49 182,14282 3,870,301,516 21,248.7 311,107,014

50 127,588.0 2,717,705,518 21,300. 798,768,822

51 131,22835 2,574,502,654 19,618.5 740,129,672

52 18,990.58 439,471,256 23,141.5 346,267,852

53 22,765.65 705,625,184 30,995.2 556,876,630

54 5,784 84,734,100 14,649.7 218,102,323

55 58,3720 756,139,300 12,953.8 85,995,352 56 4,586.24 162,653,256 35,465.5 380,991,902

57 5,472.87 347,319,941 63,462. 210,348,626 58 31,425.33 943,315,180 30,017.7 48,490,002 59 37,435.55 1,444,612,929 38,589.3 213,348,434

60 13,374.05 516,290,975 38,603.9 549,705,978

61 13,785.37 541,624,013 39,289.8 30,056,307

62 6,528.16 648,999,088 99,415.3 27,980,792

63 1,175.66 212,054,160 180,370.3 8,457,884

図2-4のグラフで示したように、土地の「平均単価」をみると、昭和63年 には1平方メートルあ、たり18万370円である6〔れは、5年前の昭和58年の約 6倍、8年前の昭和55年の14倍、20年前の昭和43年の90倍である。いかに用地 費負担が大きくなってきたか、そして用地買収が困難になってきたかというこ とを、示している。拙

「補償」の欄をみると、昭和47年以後、~急膨張しており、昭和60年まで大き な額が続いているのが、特徴である。

図2-4多摩ニュータウンにおける東京都の用地買収費「平均単価の推移」

180,370円

1平方メートルあたりの平均単価

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6,伜

IHI伜

1,9型--竺且5-

1万Fヲflf 12,953円

昭41和年

卯年 妬年 加年 田年

妬年

(注)1.昭和55年以降、そして最近の昭和60年代の地価高騰期に対応して、用地 費が膨張していることが、よみとれる。

2.表2-12をもとに、筆者が作製。

-41-

前述のように、公共住宅の分譲価格に含まれるのは、用地費のみではない。

多摩ニュータウンにおいては、特に、道路や公園等の整備が大規模に行われて おり、このことが、住宅の価値を高める結果となっている。都市基盤整備は、

新住宅市街地開発事業の一環として行われている。

表2-13には、東京都・公団・公社の三者のそれぞれによる新住宅市街地開 発事業の資金計画が、示されている。

,東京都の資金計画をみると、事業期間は昭和41年度~平成2年度末、施行面 積は736.9ha、有償可処分面積は437.2haとなっている。平成元年度基準価額

は1平方メートルあたり142,200円に設定されている。昭和63年度基準価額 136,800円よりも、5,400円(4%)ほど高くなっており、地価の上昇分を 反映したものと考えてよいであろう。

東京都の「収入」(4,393億円)の994%は「宅地処分収入」である。この 収入に対応する「支出事業費」(4,393億円)のうち、「用地関係費」(358 億円)は全体の8.2%にすぎない。「借入金利子」(1,401億円)が31.9%で 最も大きな割合を占めているが、これは、用地取得とつながりを持つと考えて よいであろう。次いで、「工事関係費」(1,347億円)が30.7%、「負担金」

(860億円)が19.6%、「事務費」(292億円)が6.6%を占めている。

要するに、用地関係費については、40年代の初頭から用地買収を行ったた め、平均単価が8,240円と低く抑えられている。したがって、宅地売却収入の 中に含まれるのは、工事関係費や事務費等のその他の経費が多くなっているの

である。

従って、前述の南大沢「四季の丘」の分譲価格には、用地費のみではなくこ れらの経費の一部が含まれていることを、考慮しなければならない。近隣公園 の建設を例にとろう。規模3.5ヘクタールの大平公園の建設に際して、整備期間 の昭和56~58年度において、工事費として約3億9,000万円が投じられている。

その計画概要には、①自然学習のための樹林の保全、②運動遊戯施設の建設、

③修景・休養施設の建設などが、含まれている。これらの質の高い関連公共施 設を提供したことによって住宅の分譲価格が高くなった面は、みのがせない。

関連公共施設の建設にもまた多くの用地が必要とされるのである。質の高い環 境の良い住宅を建設したことが、人気を高める原因ともなったと考えられる。

-42-

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