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先行要因と<組織を背負う意識>との関連

第7章 結果

帰結 2 尺度の関連

VII. 仮説モデルの検証

2) 先行要因と<組織を背負う意識>との関連

<組織を背負う意識>に 5%水準で有意に関連があったのは、保健師の経験年数(p

< .001) 、<組織で育成された経験の認識>(p = .025)、であった。新任保健師の年齢 (p = .

754)、プリセプター研修の受講(p = .973) 人材育成環境(p = .830) は有意な関連がみられな

かった(図24)。

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プリセプター保健師能動的実践と先行要因および帰結との関連(最終モデル)

仮説モデルに基づき、これまでの分析で行った、先行要因を独立変数、各下位尺度を従属 変数とした重回帰分析で有意であった変数を投入し、5%水準で有意なパスを残して、最終 モデルを構築した。有意でないパスを削除する際は、一本ずつ削除した場合の他のパスのp 値および標準回帰係数βの変化を確認し精選した。モデル適合度は、CFI = .886, RMSEA

= .050で、CFIは .9 をやや下回ったが、RMSEA を指標として0.1以下の基準を満たし、

モデル適合が確認された(図25)。

プリセプター保健師能動的実践と帰結との関連における先行要因の影響を分析した結果、

保健師経験年数、組織で育成された経験の認識、新任保健師の年齢、プリセプター研修の受 講、人材育成環境が<新任保健師育成の役割遂行>に有意(p < .05)に影響していた。また、

保健師年数は<人材育成環境の改善>への直接効果、人材育成環境は<新任保健師育成の共 有>への直接効果も認められた。

以上の最終モデルを図26に示した。

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第8章 考察

本研究では、行政におけるプリセプター保健師の能動的実践と先行要因および帰結との関 連を明らかにすることを目的として、全国の自治体に所属する保健師を対象に質問紙調査を 実施した。その結果、プリセプター保健師の能動的実践について、4つの下位概念20項目 から構成される尺度の信頼性・妥当性が検証された。プリセプター保健師の能動的実践から 帰結の保健師の専門性発展力、組織を背負う意識に影響することが明らかになった。そして、

先行要因として組織の人材育成環境、プリセプター研修の受講、組織で育成された経験の認 識、保健師経験年数、新任保健師の年齢が影響すること、中堅期の保健師がプリセプターを 担うことの意義が示唆された。開発した尺度は、自治体種別やプリセプター経験年度による 差はなく、いずれにも適用可能であることが示唆された。それらを踏まえ、プリセプター保 健師能動的実践と先行要因および帰結との関連を示す最終モデルが構築された。

以下、予備研究Ⅰ(嶋津,2011; 嶋津ら, 2014)の質的分析結果と、本研究の量的分析 結果を比較統合して、考察する。