本章では、UDPコンソールに、バックアップ対象の仮想マシンを登録する方法を説明します。
仮想マシンの検出と登録は、Hyper-Vホストに接続して実行されます。
事前に下記の点を確認してください。
• Hyper-Vホストが起動していること
• Hyper-Vホストに接続するための管理者権限のあるユーザIDとパスワードが用意され
ていること
仮想マシンの登録では、「ノードの追加」のプルダウンメニュー内の「Windows ノードの追加」
から、仮想マシンを登録しないでください。登録した場合、物理ノードとしてライセンスが消費 されます。誤って、登録された場合は、ハイパーバイザの指定を行うことで、ハイパーバイザ ホストライセンスが使用されるように変更することができます。(4‐4.参照)
4‐1. 仮想マシンの検出と登録
仮想マシンの検出と登録手順 作業対象:UDPコンソールサーバ
1 「スタート」→「アプリ」画面から
「arcserve UDPコンソール」を起動します。
2 ブラウザが起動し、UDPコンソールへのログイ
ン画面が表示されます。インストール時に指定 した管理者パスワードを入力しログインしま す。
3 「ダッシュボード」タブが表示されます。
ノードを登録するため「リソース」タブを選択し ます。
35
4 左ペインから、「すべてのノード」を選択した状
態で「ノードの追加」をクリックします。
5 「Arcserve UDP コンソールへのノード追加」
画面が表示されます。
ノ ー ド の 追 加 の プ ル ダ ウ ン メ ニ ュ ー か ら
「Hyper-Vからインポート」を選択します。
6 ノードを検出するHyper-Vホストのマシン名(ま たはIPアドレス)と、ユーザカウント情報を入力 し、「接続」ボタンをクリックします。
Hyper-Vクラスタに含まれている仮想マシ
ンをインポートするには、クラスタノード名
または Hyper-V ホスト名のいずれかを指
定します。
Hyper-V クラスタの場合は、クラスタの管
理者権限を持つドメインアカウントを使用 します。
「接続」ボタンクリック後、Hyper-V 環境に よっては、接続に時間がかかることがあり ます。
36
7 左ペインにノードツリーが表示されます。ノード
ツリーを展開し、バックアップ対象の仮想マシ ンを選択します。「リストに追加」ボタンをクリッ クします。
クラスタ化された仮想マシンのリストは、ツ リーのクラスタノード名の直下に表示され ます。クラスタに含まれていない仮想マシ ンのリストは、個別のHyper-Vホストのホ スト名の下に表示されます。
8 選択した仮想マシンが右ペインのリストに表示
されたことを確認後、「保存」ボタンをクリックし ます。
リストには以下のように表示されます。
ノード名:仮想マシンのコンピュータ名
VM 名:Hyper-V マネージャー上の仮想マシン 名
仮想マシンが未起動の場合、ノード名に は、[VM(仮想マシン名)]と表示され、未 起動の状態でノードに登録することができ ます。
37
9 選択した仮想マシンが、「すべてのノード」に追
加されたことを確認します。
登録時に入力した Hyper-V ホスト名で、
自動的にHyper-Vグループが作成されま
す。
38 4‐2. ノードディスカバリ設定
指定した Hyper-V ホストに対して、定期的に仮想マシンの検出確認を行い、新しい仮想マシンが
検出されると、検出されたことが電子メールで通知されます。
また、レポート、アクティビティログにも仮想マシン検出結果が記録されます。
この機能は、日々追加/削除される仮想マシンを定期的に検出することで、ノード追加の手間を削 減し、運用を効率化することを目的としています。尚、あくまで検出するのみで、作成済みのプラン への割り当てや、ノードの登録を自動的に行う機能ではありません。
4-1.仮想マシンの検出と登録を実施すると、「環境設定」内の「ノードディスカバリ設定」の「ノー ドディスカバリリスト」にHyper-Vホストの情報が自動的に登録されます。手動でも登録することが できます。
本機能は Arcserve UDP Update2以降の適用が前提です。
39
ノードディスカバリ設定手順 作業対象:UDPコンソールサーバ
1 「スタート」→「アプリ」画面から
「arcserve UDPコンソール」を起動します。
2 ブラウザが起動し、UDPコンソールへのログイ
ン画面が表示されます。インストール時に指定 した管理者パスワードを入力しログインしま す。
3 「ダッシュボード」タブが表示されます。
ノードディスカバリ設定を行うため「環境設定」
タブを選択します。
4 左ペインから、「ノードディスカバリ設定」を選択
します。
5 「ノードディスカバリ設定」画面が表示されま
す。「ノードディスカバリリスト」の「追加」をクリ ックし、「Microsoft Hyper-Vからのディスカバリ の追加」を選択します。
40
6 ノードを検出するHyper-Vホストのマシン名(ま たはIPアドレス)と、ユーザカウント情報を入力 し、「OK」ボタンをクリックします。
7 「ノードディスカバリリスト」に Hyper-Vホストが 登録されたことを確認します。
8 「有効」を選択し、機能を有効化します。「繰り
返し方法」と「スケジューリングされた時刻」の 設定を行い、ノードのディスカバリジョブのスケ ジューリングを行い、「保存」ボタンをクリックし ます。
9 左ペインから、「電子メールとアラートの環境設
定」を選択します。
電子メールにてアラートを送信するには、
送受信が可能なメールサーバとメールア カウントが必要です。
10 「電子メールとアラートの環境設定」画面が表
示されます。以下の設定を行います。
• 「電子メールの設定」を行います。
• 「電子メールアラートの送信」で「検出され たノード」にチェックを入れます。
• 「テスト電子メール」ボタンをクリックし、電 子メールが設定した受信者に送信される ことを確認します。
「保存」ボタンをクリックします。
41 4‐3. プレフライトチェック(PFC)
プレフライトチェックは、バックアップ対象として登録した仮想マシンのステータスを確認する機能 です。
プレフライトチェックを行うことで、バックアップの失敗要因を事前に確認することができます。
プレフライトチェックは、仮想マシンの登録時およびノードの更新時に自動実行されます。
仮想マシン未起動状態でノード登録した仮想マシンに対して、仮想マシン起動後にプレフライ トチェックを行うと、ノード名が以下のように変更されます。
変更前:[VM(****)] ****部分は、Hyper-Vマネージャー上の仮想マシン名が表示されます。
変更後:[仮想マシンのコンピュータ名]
プレフライトチェックの結果は「PFCステータス」の詳細をクリックすると表示されます。
42
Windows 仮想マシンに対してプレフライトチェックを実行するためには、認証情報を入力する必
要があります。仮想マシン登録時に認証情報を入力していない場合には、以下の手順で入力して ください。
認証情報の入力手順 作業対象:UDPコンソールサーバ
1 「リソース」タブ-「すべてのノード」より認証情
報を更新する仮想マシンを選択し、「右クリッ ク」-「更新」を選択します。
2 ノードの認証情報を入力します。
入力後、「OK」ボタンをクリックします。
正常に更新が終了すると、自動的にプレフライ トチェックが実行されます。
3 「PFCステータス」欄を参照し、プレフライトチェ
ックにエラーが無く、「 」が表示されていること を確認します。
「検証済み」欄が「 」とならない場合は以 下の設定を確認してください。
• 「ネットワークと共有センター」をプライベ ートネットワークへ変更する。
• 「ネットワークと共有センター」で「ファイル とプリンタの共有」を有効にする。
• Firewallを無効にする。
プレフライトチェックは、手動で実行することもできます。
プレフライトチェック手動実行手順 作業対象:UDPコンソールサーバ
1 任意の仮想マシンを右クリックし、「プレフライト
チェック」をクリックします。
43 4‐4. ハイパーバイザの指定
エージェントレス バックアッププランを使用して仮想マシンを保護する場合、仮想マシンの保護に ハイパーバイザ ホストライセンスが使用されます。 誤って仮想マシンをWindows ノードとして登 録した場合、仮想マシンはハイパーバイザホストライセンスではなく別のライセンスを使用します。
そのような場合には、ハイパーバイザの指定を行うことで、仮想マシンが別のライセンスではなく、
ハイパーバイザホストライセンスを使用するように変更できます。
ハイパーバイザを指定する前に以下の点を考慮します。
• 物理ノードにはハイパーバイザは指定できません。
• Hyper-V からインポートされた 仮想マシン ノードにはハイパーバイザは指定できませ
ん。
• 同時に複数の 仮想マシン にハイパーバイザを指定できます。これらの仮想マシンは同 じハイパーバイザに属します。
• 最新の Hyper-V 統合サービスがインストールされており、仮想マシンの電源がオンであ ることを確認します。 また、WMI (Windows Management Instrumentation)が VM エ ージェントノードにあるファイアウォールの例外リストに含まれていることを確認します。
ハイパーバイザの指定手順 作業対象:UDPコンソールサーバ
1 「リソース」タブ-「すべてのノード」よりハイパ
ーバイザの指定を行う仮想マシンを選択し、
「右クリック」-「ハイパーバイザの指定」を選択 します。
2 ハイパーバイザの情報を以下のように、入力し
ます。
• ハイパーバイザの種類:Hyper-V
• Hyper-Vホスト名/IPアドレス
• ユーザ名
• パスワード
入力後、「OK」ボタンをクリックします。
3 正常に指定が終了すると、メッセージが表示さ
れます。「OK」ボタンをクリックします。