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仮想マシンのファイルレベルリストア

本章では、エージェントレス バックアップで取得した Windows 仮想マシンのバックアップから、フ ァイルレベルリストア(任意のファイル/フォルダ単位のリストア)を行う方法について説明します。

ファイルレベルリストアは、以下のいずれかの方法で行います。

• UDPコンソールからのリストア

(7‐1.UDPコンソールによるリストア参照)

• バックアッププロキシサーバのArcserve UDP 復旧ポイントビューによるリストア

(7‐2.Arcserve UDP復旧ポイントビューによるリストア参照)

• 仮想マシン上にインストールしたUDPエージェント製品を使用したリストア

(7‐3.仮想マシン上のUDPエージェントを使用したリストア参照)

Linux 仮想マシンはファイルレベルのリストアは出来ません。

ファイルレベルリストアの対象は、ユーザデータファイルのみをサポートします。

エージェントレス バックアップによって取得されるバックアップデータは、仮想マシン上の「シ ステム状態」としてバックアップされたものではないため、システムファイルに対するファイル レベルリストアはサポートしません。

また、データベースアプリケーション関連ファイル等、アプリケーション独自の復元手順を必 要とするファイルについてもサポートしません。

78 7‐1. UDPコンソールによるリストア

本項では、UDP コンソールから、任意の仮想マシンの復旧ポイントをブラウズしてリストアする手 順について説明します。

エージェントレス バックアップで取得したバックアップデータのファイルレベルリストアは、元 の場所に直接リストアすることはできません。

これは、UDPコンソールサーバおよびバックアッププロキシサーバが、仮想マシン上のフォル ダに対してファイルレベルのアクセスができないためです。

一旦、別のサーバ上の任意フォルダにリストアした後、手動で仮想マシンにコピーします。

UDPエージェントを用いた場合、直接元の場所へリストアすることが可能です。

(7‐3.仮想マシン上のUDPエージェントを使用したリストア参照)

UDPコンソールからのリストア手順 作業対象:UDPコンソールサーバ

1 「リソース」-「プラングループ」から対象のプラ

ンを選択後、リストアを実行する仮想マシンに チェックを入れます。

2 「アクション」プルダウンメニューから、「アクショ

ン」-「リストア」を選択します。

3 リストア方式「復旧ポイントの参照」を選択しま

す。

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4 「復旧ポイントの参照」画面が開きます。

復旧ポイントを選択し、リストアするファイルや フォルダを選択します。

「次へ」ボタンをクリックします。

5 「リストアオプション」が表示されます。

リストア先のパスや同名ファイルに対するリス トア方式を設定します。

「次へ」ボタンをクリックします。

「元の場所にリストアする」は使用できま せん。

6 「リストアサマリ」が表示されます。

内容を確認し、「完了」ボタンをクリックします。

リストアが開始されます。

7 リストア実行中は、UDP エージェントの画面が

表示され、リストアの進捗状況が表示されま す。

8 リストア完了後、必要に応じてリストアしたファイルを手動で元の場所へ移動します。

80 7‐2. Arcserve UDP復旧ポイントビューによるリストア

本項では、「Arcserve UDP 復旧ポイントビュー」を使用して、バックアッププロキシサーバの

Windows エクスプローラからバックアップデータをブラウズし、特定のファイル/フォルダをリスト

アする手順を説明します。

バックアップデータが以下に該当する場合、Arcserve UDP 復旧ポイントビューによるブラウ ズやリストアはサポートしません。

-パス長が、Windowsエクスプローラのパス最大長を超えるファイル/フォルダ

-ドライブ文字のないボリューム

Arcserve UDP復旧ポイントビューは、Windowsエクスプローラのシェル拡張を使用します。

一部のNAS装置等、バックアップ先フォルダのファイルシステムがWindows ベースではな い環境では、Arcserve UDP復旧ポイントビューが使用できない場合があります。

Arcserve UDP 復旧ポイントビューは、UDP エージェントがインストールされたマシンの

Windowsエクスプローラ上で使用可能な機能です。

バックアッププロキシサーバとUDPコンソールサーバが別マシンで構成される場合、コンソー ルサーバには UDP エージェントがインストールされていないため、コンソールサーバの

Windowsエクスプローラ上から、Arcserve UDP復旧ポイントビューを使用することはできま

せん。

Arcserve UDP復旧ポイントビューの使用後は、必ずWindowsビューに戻し、作業を終了し

てください。

Arcserve UDP 復旧ポイントビューに切り替えたままにしておくと、バックアップデータのマウ

ントが解除されず、以降のマージジョブが失敗する原因となります。

同時に複数のバックアップ先フォルダをArcserve UDP復旧ポイントビューに切り替えないで ください。

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Arcserve UDP復旧ポイントビューによるリストア手順 作業対象:バックアッププロキシサーバ

1 Windows エクスプローラを開き、バックアップ

先フォルダに移動します。

2 バ ッ ク ア ッ プ 先 フ ォ ル ダ を 右 ク リ ッ ク し 、

「arcserve UDP復旧ポイントビューへの変更」

を選択します。

Arcserve UDP 復旧ポイントビューのフォ

ルダアイコンに切り替わります。

3 バックアップ先フォルダ配下に、保存されてい

る復旧ポイントが表示されます。

復旧ポイントを選択し、展開します。

4 リストアするファイルやフォルダを選択し、リス

トア先のフォルダにコピーします。

(ドラッグ&ドロップを使用)

5 ファイルのリストア完了後、バックアップ先フォ

ルダを右クリックし、「通常の Windows ビュー に変更」を選択します。

通常のフォルダアイコンに切り替わったことを 確認します。

必ず通常のWindows ビューに戻してくだ さい。

アイコンが切り替わります

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7‐3. 仮想マシン上のUDPエージェントを使用したリストア

本項は、仮想マシン上のUDPエージェントを使用したリストア手順を説明します。

仮想マシン上に UDP エージェントがインストールされている環境では、エージェントレス バックア ップで取得したバックアップデータを、仮想マシン上の UDP エージェントから参照し、ファイル/フ ォルダ単位で元の場所へ直接リストアすることが可能です。

バックアップ対象の仮想マシンに、バックアッププロキシサーバと同一バージョン/アップデート のUDPエージェントがインストールされている必要があります。

仮想マシン上のUDPエージェントを使用したリストア手順

作業対象:バックアップ対象仮想マシン

1 リストア対象の仮想マシンでUDP エージェント

画面を表示します。

「リストア」をクリックます。

2 リストア方式「復旧ポイントの参照」をクリックし

ます。

3 「変更」ボタンをクリックし、バックアップ先を指

定します。

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4 「復旧ポイントの参照」画面が表示されます。

リストアする復旧ポイントを選択します。

5 リストア可能なファイル/フォルダが表示され

ます。

リストア対象を選択します。

「次へ」ボタンをクリックします。

6 リストアオプション画面が表示されます。

「元の場所にリストアする」を選択します。

「次へ」ボタンをクリックします。

7 リストアサマリが表示されます。

内容を確認し、「完了」ボタンをクリックします。

リストアが開始されます。

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