• 検索結果がありません。

本章では、エージェントレス バックアップジョブの作成方法について説明します。

エージェントレス バックアップジョブは、バックアップ対象の環境に合わせて、「プラン」と呼ばれる バックアップ設定情報を、UDPコンソール上に作成することでバックアップが実行されます。

プランは、単一または複数のタスクから構成され、タスクはソース、デスティネーション、スケジュー ルを定義する複数のパラメータから構成されています。

以下に、Hyper-V上の仮想マシンのバックアップ(5‐1.参照)とMSFC環境上の仮想マシンのエ ージェントレス バックアップ(5‐2.参照)のプラン作成方法を説明します。

• プラン作成の流れ プランの追加

タスクの選択 • ホストベースエージェントレスを選択

ソース • バックアッププロキシサーバの指定

• 保護対象のVMの追加

デスティネー

ション • バックアップデータ保存先の指定

スケジュール • バックアップスケジュールの指定

45

5‐1. Hyper-V上の仮想マシンのエージェントレス バックアッププランの追加

本項では、Hyper-V上の仮想マシンのバックアップ手順について説明します。

以下のような構成を想定して説明しています。

5‐1‐1. 新規プランの追加

1 「リソース」タブの左ペインにある「すべてのプラ

ン」を選択後、「プランの追加」をクリックします。

「プランの追加」画面が表示されます。

2 プラン名を入力します。

「タスクの種類」から「バックアップ:ホストベース エージェントレス」を選択します。

プラン名のデフォルトは「新規のプラン」で す。管理しやすい名称に編集します。

46 5‐1‐2. バックアッププロキシサーバの選択

バックアッププロキシサーバには UDP エージェントがインストールされているサーバを選択しま す。

バックアッププロキシサーバには、Hyper-V ホスト以外のサーバにUDP エージェントが導入 されていれば、バックアッププロキシサーバとして運用可能です。

但し、この環境では、以下の留意事項があります。

• Hyper-Vホストサーバ自身のバックアップは出来ません。

• Hyper-Vホストとバックアッププロキシサーバ間で、LAN経由でバックアップデータが

流れるため、ネットワークトラフィックが多くなります。

1 「バックアッププロキシの設定」をクリックします。

2 バックアッププロキシの選択画面が表示されま

す。

「ノードリストから選択」または「ホスト名/IP アド レスの入力」から選択可能です。

ノードリストからの選択の場合

「ノードリストから選択」では、登録済みのノード

(物理マシン/仮想マシン)からバックアッププロ キシを選択します。

バックアッププロキシに設定するノードを選択 し、「OK」ボタンをクリックします。

リストには、事前にノード登録がされている マシンだけが表示されます。

47

ホスト名/IPアドレスの入力の場合

「ホスト名/IP アドレスの入力」では、ホスト名ま たはIPアドレスを指定してバックアッププロキシ を直接指定します。

バックアッププロキシの「ホスト名/IP アドレス」、

「ユーザ名」、「パスワード」を入力し、「保存」ボ タンをクリックします。

3 指定したバックアッププロキシが入力されます。

48 5‐1‐3. 保護対象の仮想マシンの追加

「保護するノードの選択」を選択した場合

1 「プランの追加」画面で、「ノードの追加」ボタン

をクリックします。

プルダウンメニューから、「保護するノードの選 択」を選択します。

「保護するノードの選択」画面が表示されます。

2 プルダウンメニューから、保護するノードが含ま

れるグループを選択します。

3 バックアップ対象とする仮想マシンにチェックを

入れ、右矢印アイコン( )をクリックします。

リスト上の全てのノードを 選択する場合 は、 をクリックします。

事前にノードが登録されていない場合、リ ストに表示されません。「4‐1.仮想マシン の検出と登録」を参照し、ノードの登録を行 ってください。

「選択されたノード」に対象ノードが表示されて いる事を確認し、「OK」をクリックします。

4 追加した仮想マシンがリストに表示されているこ

とを確認します。

49

「Hyper-Vからインポート」を選択した場合

プランの作成をする際に、Hyper-Vホストへ接続し、新規仮想マシンを検出して、プランへのノード 追加と共に、コンソールへのノード登録も行うことができます。既にコンソールへ登録済みのノード も指定することが出来ます。

本機能は Arcserve UDP Update2以降の適用が前提です。

1 「プランの追加」画面で、「ノードの追加」ボタン

をクリックします。

プルダウンメニューから、「Hyper-V からインポ ート」を選択します。

「Arcserve UDP コンソールへのノード追加」画

面が表示されます。

2 ノードを検出するHyper-Vホストのマシン名(ま たは IP アドレス)と、ユーザアカウント情報を入 力し、「接続」ボタンをクリックします。

これ以降の手順は、「4‐1.仮想マシンの検出 と登録」の手順 6~8 を参照し、ノードの登録を 行ってください。

3 追加した仮想マシンがリストに表示されているこ

とを確認します。

50 5‐1‐4. Hyper-Vスナップショットの作成方法の設定

バックアッププランに対して、Hyper-Vスナップショットの作成方法を選択します。

本機能は Arcserve UDP Update3以降の適用が前提です。

この設定は、バックアップ対象が Hyper-V 上の仮想マシン(Windows、Linux)に対してのみ 適用可能です。

Arcserve UDPは仮想マシンのバックアップ方法として、「オンラインバックアップ」方式と「オフライ

ンバックアップ」方式の2つがあります。

• オンラインバックアップ方式(推奨)

オンラインバックアップ方式は、仮想マシンのダウンタイムのない整合性あるバックアップが 可能であり、バックアップ中の仮想マシンへのアクセスが可能です。

オンラインバックアップ方式では、Hyper-V 統合サービスが実行されているなどの、いくつか の前提条件を満たす必要があります。

前提条件のいずれかが満たされていない場合は、オフラインバックアップ方式を使用します。

オンラインバックアップ方式の前提条件については、以下のWebサイトを参照してください。

Arcserve Unified Data Protection 5.0 ソリューション オンライン ヘルプ

「アプリケーションの整合性を保つスナップショットを Hyper-V で作成する方法」

• オフラインバックアップ方式

オフラインバックアップ方式では、スナップショットの作成中に仮想マシンの状態が[保存済み]

に変更されます。[保存済み]の状態の最中は、仮想マシンにアクセスできません。仮想マシ ンの状態は、Hyper-Vマネージャー上で確認できます。

Update3 以降のArcserve UDPでは、仮想マシンを[保存済み]状態にする際、仮想マシン

へのアクセス不可によるダウンタイムを回避するためにバックアップは失敗となります。バッ クアップジョブが失敗しないように設定する場合は、[Hyper-V スナップショットの作成方法]

で設定を変更します。

なお、バックアップジョブが失敗しないよう設定した場合、バックアップ中に数分間、仮想マシ ンにアクセスできない時間が発生します。バックアップの実行は、業務時間外に行う等、業務 に支障のない時間に実施してください。

Arcserve UDP Update2 以前では、仮想マシンがオンラインバックアップ方式をサポートして

いない場合、デフォルトでオフラインバックアップ方式が採用されます。11‐3.を参照し、

Hyper-VホストOSに応じて、対処してください。

51 1 <Hyper-Vスナップショットの作成方法>

「ソース」タブをクリックします。

追加したノード一覧の下部に、「Hyper-V スナップショットの作成方法」の設定項目が表示さ れます。

Hyper-VホストがWindows Server 2012 R2の場合

事前にKB 2919355が、Hyper-Vホストに適用されていることを確認してください。

「VMはMicrosoft VSSによって作成されるスナップショットを使用してバックアップする

必要がある」にチェックを入れます。(デフォルト設定)

設定後、仮想マシンが[保存済み]状態にならずにバックアップを実行できます。

52

Hyper-VホストがWindows Server 2008 / 2008 R2 / 2012の場合

以下の2つの設定値にチェックを入れます。

「VMはMicrosoft VSSによって作成されるスナップショットを使用してバックアップす

る必要がある」

「VMはスナップショットを作成する前に“保存”の状態にする」

設定後、仮想マシンのスナップショット作成時、一時的に仮想マシンが[保存済み]状態 となり、その間仮想マシンへのアクセスが行えません。

本環境でのエージェントレス バックアップの実行は、業務時間外に行う等、業務 に支障のない時間に実施してください。

Update2 以前からのアップグレード後に、以前は失敗していなかったバックアッ

プジョブが失敗するとき、[保存済み]状態の動作を変更する場合は、「VM はス ナップショットを作成する前に“保存”の状態にする」にチェックを入れます。

プラン変更後、[保存済み]状態のバックアップを実行可能にできます。

2 <個別のHyper-Vスナップショット>

「9‐7.バックアップ完了後、仮想マシンが「バックアップ中」ステータスのままになる」の 現象が発生した場合に、この設定を有効にしてください。

通常は、この設定を無効にすることをお勧めします。

関連したドキュメント