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仮想マシンのシステム復旧

本章では、仮想マシンのシステム全体の復旧(仮想マシンの仮想ディスクイメージ全体の復旧)を 行う方法について説明します。

6‐1. システム復旧前の留意事項

(1) Arcserve UDP以外の製品のバックアップデータからはリストアできません。

(2) 複数の仮想マシンを同時にリストアすることはできません。

(3) バックアップ実行中に、リストアを実行しないでください。

(4) リストアテストを行う際など、リストア時に既存仮想マシンを上書きしないようにするには、事

前にHyper-Vマネージャーから削除を行い、仮想ディスクを退避してください。

(5) Windows Server 2008 R2上のHyper-Vホストサーバに対して仮想マシンの復旧を行う場

合、VHDX ディスクが含まれる仮想マシンの復旧は行わないでください。それらのディスクは Windows Server 2008 R2でサポートしません。

(6) Hyper-V環境では上書きリストアでリストアを実行しても、仮想マシンのUUID が変更された

状態でリストアされます。UUIDが変更されることにより、別の新規の仮想マシンと認識される ため、リストア後はノードの再登録およびプランへの再割り当てを行います。本動作は、

Arcserve UDPの製品仕様であり、元のUUIDに戻すことはできません。

• Arcserve社技術情報

復旧した Hyper-V の VM が UDP コンソールのノードで検出されなくなる https://arcserve.zendesk.com/hc/ja/articles/205004125

(7) エージェントレス バックアップ後にHyper-V仮想マシンのリストアを実行した場合、リストアさ れた仮想ディスク(VHDXファイル)のファイル名がリストア対象仮想マシンのUUIDが付加さ れた名称に変更されます。本動作は、Arcserve UDPの製品仕様です。元のファイル名に戻 すことはできません。

(参考例)

元のファイル名称:

VMTEST01.vhdx

⇒ リストア後のファイル名称:

VMTEST01_<仮想マシンのUUID>.vhdx

(8) 仮想マシンのリストアをした場合、仮想マシン設定(統合サービス)がデフォルト値にリセットさ れます。Hyper-V仮想マシンの復旧では、仮想マシンを再作成に近い処理が行われるため、

仮想マシン設定(統合サービス)はデフォルト設定に戻る動作となります。

なお、以下の設定もデフォルト値が使用されます。

• ハードウェア - メモリ - メモリの重み

• ハードウェア - プロセッサ - リソースコントロール

71 6‐2. 仮想マシンのシステム復旧手順

6‐2‐1. 復旧ポイントの選択

仮想マシンのシステム復旧手順 作業対象:UDPコンソールサーバ

1 「リソース」-「プラングループ」から対象のプラ

ンを選択後、リストアを実行する仮想マシンの チェックボックスを選択します。

2 「アクション」プルダウンメニューから「アクショ

ン」-「リストア」を選択します。

3 UDPエージェントにログインし、

リストア方式の選択画面が表示されます。

リストア方式「VMの復旧」を選択します。

4 「VMの復旧」画面が表示されます。

リストアする復旧ポイントを選択します。

復旧ポイントの内容を確認し、「次へ」ボタンを クリックします。

72 6‐2‐2. リストアオプション-[元の場所にリストアする]

1 「リストアオプション」を設定します。

「元の場所にリストアする」を選択します。

「次へ」ボタンをクリックします。

[別の場所にリストアする]を使用する場 合には、6‐3.を確認してください。

リストア対象のデータストア上に、復旧対 象の仮想マシンが存在している場合に は、「既存の仮想マシンに上書きする」を 選択します。(既存の仮想マシン構成ファ イルが存在する状態で、上書き設定をし ない場合、「次へ」ボタンクリック後、以下 の警告が表示されます)。

2 Hyper-V/Hyper-V Cluster Serverへ接続する

ための認証情報を入力します。

「OK」ボタンクリック後、

「リストア オプション」の画面に戻ります。

再度「次へ」ボタンをクリックします。

3 「リストア サマリ」が表示されます。

設定した項目のサマリ情報を確認した上で、

「完了」ボタンをクリックします。

リストアが開始されます。

4 リストア実行中は、UDP エージェントの画面が

表示され、リストアの進捗状況が表示されま す。

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6‐3. バックアップ時と異なる環境への仮想マシンのシステム復旧手順

1 リストアウィザードのリストアオプションで「別

の場所にリストアする」を選択します。

「別の場所にリストアする」を選択すると、

バックアップ時と異なる場所へリストアするこ とが可能です。

2 「Hyper-V Server情報」と「VM設定」が表示されます。

(a)

(c) (d) (b)

(e)

(f) (g)

(h)

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(a) リストア先のHyper-V/Hyper-V Cluster Serverへの接続情報を指定します。

(b) 仮想マシンをクラスタに追加する場合は、チェックをいれます。

以下のオプションを考慮してください。

• クラスタノード名を Hyper-Vサーバ名として指定する場合は、チェックボック スが無効になり、デフォルトでオンになっています。 このため、仮想マシンは クラスタに自動的に追加されます。

• クラスタに含まれる Hyper-Vサーバのホスト名を指定する場合は、チェック ボックスは有効になり、仮想マシンをクラスタに追加することを選択できます。

クラスタに含まれないスタンドアロンのHyper-Vサーバのホスト名を指定する 場合は、チェックボックスは無効になり、オフになっています。

(c) 「接続」ボタンをクリックし、(a)で定義した Hyper-V/Hyper-V Cluster Serverへの 接続を行います。

接続情報が正しい場合、「VM 設定」フィールドが有効になります。

(d) リストアする仮想マシン名を指定します。

(e) VM 環境設定ファイルを保存するデスティネーションパスを指定します。 Hyper-V サーバ用の VM 環境設定ファイルのデフォルトフォルダがデフォルトで表示されま す。パスは、フィールドで直接変更するか、「参照」をクリックして指定することがで きます。

仮想マシンをHyper-Vクラスタにリストアする場合、仮想マシンをクラスタノー ド間でマイグレートするときは、VM パスと仮想ディスクパスの両方にクラスタ 共有ボリューム(CSV)を指定します。

(f) 仮想マシンの仮想ディスクをすべて一緒に保存する 1 つのパスを指定します。

Hyper-V サーバ用の仮想ディスクファイルのデフォルトフォルダがデフォルトで表

示されます。パスは、フィールドで直接変更するか、「参照」をクリックして指定する ことができます。

仮想マシンを Hyper-V クラスタにリストアする場合、仮想マシンをクラスタ ノ ード間でマイグレートするときは、VM パスと仮想ディスク パスの両方にクラ スタ共有ボリューム(CSV)を指定します。

(g) 仮想マシン の各仮想ディスクに対し、パスをそれぞれ指定します。

詳細は、手順3を参照

(h) ネットワークアダプタを指定します。

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(i) [各仮想ディスクの仮想ディスクパスを指定]オプションを選択した場合は、上記の ダイアログ ボックスが表示されます。

(j) 仮想マシン の各仮想ディスクに対し、パスをそれぞれ指定します。 Hyper-V サー バ用の仮想ディスクファイルのデフォルトフォルダがデフォルトで表示されます。パ スは、フィールドで直接変更するか、「参照」をクリックして指定することができます。

仮想ディスク タイプを割り当てるために、[固定サイズ]、[固定サイズ(高速)]、

[動的に拡張]、または[ソース ディスクと同じにする]のいずれかのオプションを選 択します。

仮想マシンを Hyper-V クラスタにリストアする場合、仮想マシンをクラスタノー ド間でマイグレートするときは、VM パスと仮想ディスクパスの両方にクラスタ 共有ボリューム(CSV)を指定します。

これまでに、仮想ディスク ファイルが存在するストレージデバイスに機密情報 を保存していないことが確実である場合以外は、[固定サイズ(高速)]オプショ ンを使用しないでください。

4 設定入力後、「次へ」ボタンをクリックします。

5 設定が検証され、「リストア サマリ」画面が

表示されます。

設定内容を確認し、「完了」ボタンをクリック します。

(i)

(j)

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6‐4. 仮想マシンのシステム復旧後のノードの再登録およびプランへの再割り当て手順

Hyper-V環境の仮想マシンのシステム復旧は、仮想マシンのUUIDが変更された状態でリストア

されます。(リストアされた仮想ディスク(VHDXファイル)のファイル名に付加されるUUIDが変更 されます)

UUID が変更されることにより、別の新規の仮想マシンと認識されるため、リストア後はノードの再 登録およびプランへの再割り当てを行います。

ノードの再登録およびプランへの再割り当て手順 作業対象:UDPコンソールサーバ 1

仮想マシンのシステム復旧後、「すべてのノード」で復旧した仮想マシンがグレーアウトした 状態で表示されます。

ノード上にマウスカーソルを移動させると、「仮想マシンを検出できません。」とポップア ップ表示されます。

2

グレーアウト状態のノード上で右クリックし、ショートカットメニューから「削除」をクリックしま す。

3 削除したノードを、「ノードの追加」から再登録します。

再登録手順は、4‐1.と同様の手順です。

4 エージェントレス バックアッププランに再登録したノードをバックアップ対象に再割り当てしま す。再割り当て手順は、5‐1‐3.と同様の手順です。

バックアッププラン修正後の初回バックアップはフルバックアップが実行されます。

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