3 IM 構成管理によるシステム の階層構成の設定
3.3 仮想化システム構成の設定
ここでは,システム構築時に,IM構成管理の管理情報をエクスポート・インポートし て,仮想化構成をIM構成管理で管理するための設定や,セントラルスコープで監視す るための設定の手順を説明します。
3.3.1 IM 構成管理で仮想化構成を管理する
ここでは,IM構成管理で仮想化構成を管理するための設定について説明します。
(1) 仮想化構成を管理するための前提条件
仮想化構成を管理するために必要な前提条件を次に示します。
● 仮想化システム管理ホスト
JP1/SC/CM,SCVMM,またはvCenterの仮想化環境管理ソフトウェアがインストー ルされている必要があります。
●VMMホスト
次の仮想化ソフトウェアがインストールされている必要があります。
• 仮想化システム管理ホストがJP1/SC/CMの場合:Virtage
• 仮想化システム管理ホストがSCVMMの場合:Hyper-V なお,vCenterもインストールできます。
• 仮想化システム管理ホストがvCenterの場合:VMware ESX
● 前提OS
SCVMMを使用する場合,前提OSは,Windows Server 2008です。
● マネージャーおよびOS上で必要な条件
仮想化構成を管理するために必要なマネージャーおよびOS上の条件を次の表に示し ます。
表3-1 仮想化構成を管理するために必要なマネージャーおよびOS上の条件 仮想化システム管理ホスト
のソフトウェア
マネージャー上で必要な条件 システム上(ホストOS,ゲ ストOSで)必要な条件
JP1/SC/CM なし • Virtageで管理するゲスト
OSに,IPアドレスとホス ト名が設定されているこ と。
• JP1/SC/CMが稼働するホ ストのJP1/Baseとマネー ジャーが通信できる環境に なっていること。
詳細は,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド」の
「6.3 仮想化システム構成の管理」を参照してください。
●JP1権限レベル
IM構成管理で仮想化構成を管理するには,次のどちらかのJP1権限レベルで操作し てください。
• JP1_CF_Admin
• JP1_CF_Manager
なお,IM構成管理・ビューアーから仮想化システム構成をセントラルスコープへ反 映する場合,IM構成管理・ビューアーにログインしているJP1ユーザーに次の権限 が必要です。
• JP1資源グループ:JP1_Console
• JP1権限レベル:JP1_Console_Admin
(2) 仮想化構成情報を設定する
次のどちらかの方法で,JP1/IMのシステムに追加する仮想ホストに関する情報を設定し ます。
(a)[ホスト登録]画面から登録する
[IM構成管理]画面から[ホスト登録]画面を呼び出して,新しい仮想ホストを登録し ます。
1.[IM構成管理]画面の[ホスト一覧]タブをクリックして,[ホスト一覧]ページを表 示する。
SCVMM • 接続先SCVMMのドメイン
名,そのドメインで管理者 権限を持つユーザー名,お よびパスワードがIM構成 管理に登録されていること。
• マネージャーにSCVMM管 理コンソールがインストー ルされていること。
• Hyper-Vで稼働するゲスト OSにHyper-V Integrated Servicesがインストールさ れ,IPアドレスとホスト名 が設定されていること。
• マネージャーから,
SCVMM管理コンソールが
SCVMMと通信できる環境
になっていること。
vCenter 接続先vCenterのアカウント
のユーザーIDとパスワードが IM構成管理に登録されている こと。
• VMware ESXで稼働する ゲストOSにVMware Toolsがインストールされ,
IPアドレスとホスト名が設 定されていること。
• vCenterが稼働するホスト とマネージャーが通信でき る環境になっていること。
仮想化システム管理ホスト のソフトウェア
マネージャー上で必要な条件 システム上(ホストOS,ゲ ストOSで)必要な条件
2. 次のどちらかの方法で[ホスト登録]画面を表示する。
• ツリー表示領域の[ホスト一覧]を選択し,メニューバーから[編集]−[ホスト 登録]を選択する。
• 右クリックして表示されるポップアップメニューから[ホスト登録]を選択する。
3.[ホスト登録]画面に表示される項目を指定して,新しいホストを登録する。
[ホスト種別]に「物理ホスト」または「仮想ホスト」を選択する。
[ホスト種別]に「物理ホスト」を選択した場合
[仮想化管理設定]画面で当該ホストの仮想化管理種別を指定する。
[ホスト種別]に「仮想ホスト」を選択した場合
[VMMホスト]に仮想マシンモニターが動作しているホストのホスト名を指定 する。
[仮想化管理種別]に当該ホストの仮想化管理種別を指定する。
(b) 仮想化構成情報をインポートする
仮想化ソフトウェアおよび仮想化環境管理ソフトウェアから取得した仮想化構成情報を IM構成管理が動作するマネージャーにインポートして,新しい仮想ホストを登録しま す。
1. IM構成管理の管理情報をエクスポートする。
IM構成管理が動作するマネージャーで,jcfexportコマンドを実行し,IM構成管 理DBに登録されたIM構成管理の管理情報(host_input_data.csvファイル)
をエクスポートします。
2. 仮想化構成情報をファイルに出力する。
同じマネージャーで次のコマンドを実行し,仮想化構成情報を仮想化構成情報ファイ ルに出力します。
• SCVMMの場合:jcfcolvmscvmmコマンド※
• vCenterの場合:jcfcolvmvcコマンド
• Virtageの場合:jcfcolvmvirtageコマンド
• VMware ESXの場合:jcfcolvmesxコマンド 注※
Windows限定のコマンドです。
なお,vCenterまたはVMware ESXでSSLを使う方法(https)で通信している場 合は,vCenter用またはVMware ESX用の証明書を組み込む必要があります。証明 書の組み込み方法は,「(5) 証明書を組み込む」を参照してください。
3. 手順1でエクスポートしたファイル名を変更する。
jcfexportコマンドが出力したhost_input_data.csvファイルを,別の名前に 変更します。
4. エクスポートしたIM構成管理の管理情報に仮想化構成情報ファイルの内容を反映す る。
同じマネージャーでjcfmkhostsdataコマンドを実行し,エクスポートしたIM構
成管理の管理情報に,仮想化構成情報ファイルの内容を反映します。
このとき,手順2で出力したファイルと手順3で名前を変更したファイルを
jcfmkhostsdataコマンドでマージします。jcfmkhostsdataコマンドの-oオプ ションで指定したマージ結果のファイルを手順1で出力したディレクトリに
host_input_data.csvファイルとして配置します。
5. 更新したIM構成管理の管理情報をインポートする。
同じマネージャーでjcfimportコマンドを実行し,手順4で更新したIM構成管理 の管理情報(host_input_data.csvファイル)をインポートします。
jcfimportコマンドでインポートすると,IM構成管理が持つホスト,システムの階層 構成(IM構成),およびプロファイルの3種類の情報は削除されます。プロファイルを 管理するには,インポート後にこの3種類の情報を収集する必要があります。3種類の 情報を収集する手順を次に示します。
1.[IM構成管理]画面の[ホスト一覧]ページを表示する。
2. ツリー表示領域の[ホスト一覧]を選択し,[下位ホスト情報]に表示されるホスト をすべて選択する。
3. メニューバーから[操作]−[ホスト情報収集]を選択する。
4. メニューバーから[操作]−[IM構成取得]を選択する。
5. メニューバーから[操作]−[プロファイル一括収集]を選択する。
プロファイルの一括収集が実行されます。
(3) 仮想ホストをシステムの階層構成に追加する
IM構成管理・ビューアーを操作して,「(2) 仮想化構成情報を設定する」で登録した仮 想ホストを,システムの階層構成(IM構成)に追加します。JP1/IMのシステム構成に ホストを追加する方法については,「3.2.4 システムの階層構成を編集する」を参照して ください。
(4) システムの階層構成をシステムに反映する
IM構成管理・ビューアーを操作して,「(3) 仮想ホストをシステムの階層構成に追加す る」で設定したシステムの階層構成(IM構成)を,システムに反映します。システムの 階層構成をシステムに反映する方法については,「3.2.4(3) システムの階層構成を反映 する」を参照してください。
反映後,[IM構成管理]画面の[IM構成]ページで,物理ホストと仮想ホストの階層関 係を表示できるようになります。
(5) 証明書を組み込む
vCenterおよびVMware ESXの仮想化構成情報を取得する場合に使用する通信方法に は,SSLを使う方法(https)とSSLを使わない方法(http)の2種類があります。
vCenterまたはVMware ESXとの通信にSSLを使用する場合は,通信先のvCenterホ ストまたはVMware ESXホストの証明書をJP1/IM - Managerが動作するマネージャー に組み込む必要があります。証明書の組み込みは,通信するvCenterまたはVMware ESXの件数分だけ実施してください。
ここでは,vCenterホストまたはVMware ESXホストの証明書を組み込む手順の概要を 説明します。詳細については,vCenterまたはVMware ESXが提供するドキュメントを 参照してください。
(a) 証明書を入手する
VMware ESXからSSL証明書を入手するには,Internet Explorerを使う方法と,証明 書ファイルを直接入手する方法があります。vCenterからSSL証明書を入手するには,
Internet Explorerを使う方法を使用します。それぞれの手順を次に示します。
● Internet Explorerを使う場合
ここでは,Windows Server 2003でInternet Explorer 6.0を使用した場合の手順につい て説明します。その他のブラウザーを使用する場合は,ブラウザーのヘルプを参照して ください。
1. https://vCenterまたはVMware ESXホスト名にアクセスする。
[セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されます。
[セキュリティの警告]ダイアログボックスに[証明書の表示]ボタンが表示されて いる場合は,手順3に進んでください。
[セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されない場合は,ブラウザーの右 下に表示されている鍵のアイコン(SSL認証)をダブルクリックして,手順4に進ん でください。
2.[OK]ボタンをクリックする。
手順1とは別の[セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されます。
3.[証明書の表示]ボタンをクリックする。
[証明書]ダイアログボックスが表示されます。
4.[詳細]タブをクリックし,[ファイルにコピー]ボタンをクリックする。
[証明書のエクスポート ウィザード]ダイアログボックスが表示されます。
5.[次へ]ボタンをクリックする。
6.[DER encoded binary X509(CER)]を選択し,[次へ]ボタンをクリックする。
7.[ファイル名]テキストボックスに,保存する証明書ファイル名を任意で指定し,[次 へ]ボタンをクリックする。
8.[完了]ボタンをクリックする。
● 証明書ファイルを直接入手する場合
VMware ESX 3.5の場合は,VMware ESXホストの/etc/vmware/ssl/rui.crtに